秋田新幹線「こまち」の指定席を取ろうとして、ふと手が止まったことはありませんか?「大きなスーツケースはどこに置けばいいの?」「トイレに近いのは何号車?」「座席表を見ても、どの席が便利なのかわからない」。こまちは東北新幹線のはやぶさより車体が細く、7両しかないので、号車選びを間違えると荷物の置き場に困りがちです。
先に結論を言うと、こまちの荷物置き場は普通車の奇数号車(13・15・17号車)の東京寄りにあります。大きな荷物を持っているなら、この3両のどれかで、しかも東京寄りの端に近い席を取るのが基本の作戦です。こまちは全車指定席で自由席はありません。11号車がグリーン車、12〜17号車が普通車という、シンプルな7両編成です。
この記事では、JR東日本の公式案内をもとに、11〜17号車それぞれの設備、荷物置き場の使い方、持ち込める荷物のサイズ、トイレ・多目的室・コンセントの位置、そして秋田発で座席が後ろを向いている理由まで、乗る前に知っておきたい情報をまとめました。旅のタイプ別のおすすめ号車も紹介するので、予約画面を開く前の下調べに使ってください。
✅ この記事でわかること
✓ こまち全7両(11〜17号車)の座席表と設備の配置
✓ 荷物置き場がある号車と、大型スーツケースを持つ人の席の選び方
✓ 持ち込める荷物のサイズ・重さ・個数のルール
✓ トイレ・多目的室・コンセントに近い席と、大曲で向きが変わる話
こまちの座席表は7両だけ!11〜17号車の役割を1枚で整理

こまちは全車指定席、自由席特急券では乗れない
まず押さえておきたいのは、こまちには自由席車両が1両もないということです。JR東日本の秋田新幹線の案内には「7両編成(自由席車両はありません)」と書かれていて、さらに「自由席特急券で乗車することはできません」と明記されています。
なぜ全車指定なのかというと、こまちは7両という短い編成で、東京から秋田まで新幹線区間と在来線区間をまたいで直通するからです。座席数が限られる列車で「立ち客が出る自由席」を作るより、全席を指定にして確実に座ってもらう方が運用しやすい、という考え方ですね。同じE6系の車両でも、やまびこ・なすのとして走るときは12〜17号車が自由席になるので、「E6系=全部指定」ではなく「こまちとして走るときは全部指定」と覚えるのが正確です。
具体的には、11号車がグリーン車指定席、12〜17号車が普通車指定席です。全車禁煙なので、喫煙ルームを探す必要もありません。
実用面のコツとしては、「とりあえず駅に行って自由席に座ろう」という発想は捨てて、乗る日が決まったら早めに指定席を押さえておくことです。とくに大きな荷物がある人は、荷物置き場に近い席から埋まっていくので、予約のタイミングがそのまま快適さに直結します。
11号車がグリーン車、12〜17号車が普通車の7両編成
こまちの編成は11号車から17号車までの7両です。座席表を見るとき、まず「11号車=グリーン車」「12〜17号車=普通車」と頭に入れておくと迷いません。
号車番号が1号車ではなく11号車から始まるのは、こまちが東北新幹線区間ではやぶさと連結して走る列車があるためで、番号が重ならないように分けていると考えると覚えやすいです。座席表の向きにも注意が必要で、JR東日本の車両ページの座席表は「←上り(東京方面)」「下り→」という向きで描かれています。つまり座席表の左側が東京寄りです。
普通車の座席は、A・B・C・Dの4列。窓側がA席とD席、通路側がB席とC席です。コンセントの案内でも「窓側(A・D席)」と書かれているので、ここは公式の表記どおりに覚えておきましょう。
実用的なコツは、予約画面で座席表を開いたら「東京寄りの端かどうか」を最初に確認することです。荷物置き場もトイレも、ほぼすべて「どちらの端にあるか」で便利さが決まります。座席表の左右がどちらの方面かを意識するだけで、号車選びの精度がぐっと上がります。
🚆 こまち 路線・号車ガイド
11号車 グリーン車指定席(全座席コンセント)
12号車 普通車指定席・多目的室・車いす対応の大型トイレ
13・15・17号車 普通車指定席・東京寄りに荷物置き場
14・16号車 普通車指定席・トイレあり
号車ごとの設備を一覧表で比べてみた
結論から言うと、荷物重視なら13・15・17号車、トイレ重視なら12・13・14・16号車が狙い目です。両方を満たすのは13号車だけ、というのが表にしてみるとよくわかります。
JR東日本の公式案内では、設備ごとに号車がばらばらに書かれているので、「結局どの号車が便利なの?」が一目ではわかりません。そこで、公式に書かれている設備を号車ごとに並べ直してみました。
| 号車 | 座席 | 荷物置き場 | トイレ | その他 |
|---|---|---|---|---|
| 11号車 | グリーン車 | 記載なし | なし | 全座席コンセント |
| 12号車 | 普通車 | 記載なし | あり(車いす対応) | 多目的室 |
| 13号車 | 普通車 | 東京寄り | あり | 荷物とトイレの両方 |
| 14号車 | 普通車 | 記載なし | あり | ― |
| 15号車 | 普通車 | 東京寄り | なし | ― |
| 16号車 | 普通車 | 記載なし | あり | ― |
| 17号車 | 普通車 | 東京寄り | なし | ― |
※ガタンゴトン研究所調べ。JR東日本「秋田新幹線」案内の記載をもとに号車別に整理。「記載なし」は公式案内で荷物置き場の設置が示されていない号車です。
こうして並べると、13号車は「荷物置き場あり+トイレあり」の両取り号車だとわかります。一方、15号車と17号車は荷物置き場はあるものの、トイレは隣の号車まで歩くことになります。小さな子ども連れやトイレが近い人は13号車、とにかく荷物が多い人は13・15・17号車のどれか、と考えると選びやすいですよ。
座席表は「車両によって配置が違う」ことがある
もうひとつ知っておきたいのが、座席表は「目安」として見るということです。JR東日本のE6系の車両ページには「車両の種類によっては配置が異なる場合があります」という注記がついています。さらに荷物置場のアイコンにも「車両によっては設置がない場合があります」と書かれています。
こうした注記がある理由は、同じE6系でも製造時期や改修の有無で細かな設備が違ったり、運用の都合で別の車両が入ったりする可能性があるからです。英語版の案内でも、荷物置き場について「列車によっては利用できない場合がある」という意味の注記がついています。
具体的に気をつけたいのは、ネットの個人ブログで見かける「○番の席の後ろが荷物置き場」「○号車にもある」といった細かい情報です。情報源によって書いてあることが食い違っていて、公式に確認できる範囲は「13・15・17号車の東京寄り」までです。この記事でも、それ以上の断定はしていません。
実用的なコツは、予約時に表示される座席表で、荷物置き場の位置を自分の目で確認することです。えきねっとなどの座席表示で端の席が選べるかどうかを見て、もし不安なら駅の窓口で「荷物置き場に近い席を」と相談するのが確実です。
JR東日本「E6系 こまち/はやぶさ/やまびこ/なすの」の車両ページでも、号車ごとの座席表が確認できます。
こまちの荷物置き場は13・15・17号車の東京寄り|スーツケースの置き方
荷物置き場があるのは普通車の奇数号車だけ
答えは13号車・15号車・17号車の東京寄りです。JR東日本の案内には「普通車の奇数号車(13、15、17号車)の東京寄りは、荷物置き場となっています」と書かれています。
奇数号車にまとめて置かれているのは、7両の限られたスペースの中で、荷物置き場を編成全体にバランスよく散らすためと考えられます。1両おきに設置されていれば、どの号車に座っていても、隣の号車まで歩けば荷物置き場がある計算になります。逆に言うと、12・14・16号車の座席から一番近い荷物置き場は、隣の奇数号車の東京寄りです。
具体的な使い方をイメージしてみましょう。たとえば15号車の東京寄りの端の席を取れば、デッキ側にある荷物置き場が目の届く距離になります。同じ15号車でも反対側の端の席を取ると、荷物置き場まで車両1両分を歩くことになり、途中駅で荷物が気になって落ち着きません。
コツは「奇数号車」と「東京寄り」の2つの条件をセットで考えることです。号車だけ合わせても、車両の反対側の端に座ってしまうと荷物が見えません。予約画面では、座席表の東京方面側の端に近い列を選ぶのがポイントです。
予約は不要、先着順で使うのがルール
こまちの荷物置き場は予約不要で、空いていれば誰でも使える先着順です。JR東日本の大きな荷物の案内(英語版)には、東北・北海道・秋田・山形・上越・北陸新幹線では荷物置き場の予約は不要と書かれています。
東海道・山陽・九州・西九州新幹線では、大きな荷物に関する独自のルールがあり、JR東日本の案内でも「各社の案内を確認してください」としています。東海道新幹線に乗り慣れている人ほど「こまちでも予約がいるのかな?」と迷いがちですが、秋田新幹線はJR東日本のルールで動いています。また、荷物置き場だけを予約することはできません。
先着順ということは、混雑する日ほど荷物置き場は早く埋まります。JR東日本の案内でも、とくにスキーシーズンはスペースが限られることがあると注意書きがあります。年末年始やお盆、秋田の冬のスキーシーズンは、始発駅で乗る人が先にスペースを使ってしまうことも想定しておきましょう。
実用的なコツは、ホームに早めに並んで、乗車したらすぐに荷物置き場に荷物を置くことです。途中駅から乗る場合は、荷物置き場が埋まっている可能性を考えて、足元に置けるサイズの荷物にまとめておくと安心です。
荷物置き場のルールや持ち込みの条件は、JR東日本「Oversized Luggage Guide」にまとまっています。
スーツケースを入れるなら東京寄りの端の席を取る
大型スーツケースを持っているなら、13・15・17号車の東京寄りの端に近い席を取るのがベストです。荷物を置いた場所から自分の席まで距離が短いほど、乗り降りが楽で、荷物の様子も気にしやすくなります。
この選び方が効く理由は2つあります。ひとつは、降りる駅が近づいたときにすぐ荷物を取り出せること。もうひとつは、荷物置き場が埋まっていたときに、端の席なら足元やデッキ寄りの空間で調整しやすいことです。車両の真ん中の席だと、満席の車内で大きな荷物を通路に持ち込むことになり、周りの人に気をつかいます。
ちなみに、JR東日本の案内では荷物で通路や出入口をふさがないよう求められています。荷物置き場がいっぱいだったからといって、デッキの通路にスーツケースを置きっぱなしにするのはNGです。
実用的なコツとして、旅行の荷物は「荷物置き場用の大きなスーツケース」と「座席に持ち込む小さなバッグ」に分けておくと、車内で快適に過ごせます。貴重品やスマホの充電器、飲み物は手元のバッグに入れておけば、途中で荷物置き場まで取りに行く必要がありません。
⚠️ よくある失敗:偶数号車の真ん中の席で大型スーツケースを抱える
状況:家族旅行で大きなスーツケースを2つ持ってこまちに乗車。空いていた14号車の真ん中あたりの席を予約したところ、14号車には荷物置き場の案内がなく、隣の15号車の荷物置き場はすでに満杯。結局、足元にスーツケースを押し込んで窮屈なまま秋田まで過ごすことに。
原因:荷物置き場が「13・15・17号車の東京寄り」に限られていることを知らずに、空席だけで号車を選んだこと。
対策:大きな荷物がある日は、まず13・15・17号車の東京寄りの端の席を探す。空きがなければ、荷物を宅配便で送る・小さく分けるなど、乗る前に荷物の量を見直す。
荷物置き場が満杯のときの置き場所
荷物置き場が埋まっていたら、足元・ひざの上・前の座席の背面フックが次の選択肢です。JR東日本の案内でも、荷物置き場が使えないときの置き方として、この3つが挙げられています。
ここで注意したいのが網棚(荷物棚)です。JR東日本の案内では、重い荷物や不安定な形の荷物は網棚に置けないとされています。落下してけがをする危険があるからです。重いスーツケースを無理に網棚に上げるのは避けて、床に置くか荷物置き場を使いましょう。
具体的には、機内持ち込みサイズくらいの小型スーツケースなら足元に収まることが多いです。リュックやトートバッグは網棚、上着は前の座席のフックにかける、と荷物ごとに置き場所を分けると、足元のスペースを広く使えます。
実用的なコツは、窓側のA席・D席を取っておくことです。窓側なら足元の荷物を通路側の人がまたぐ必要がなく、自分のペースで出し入れできます。窓側は全席にコンセントもあるので、スマホの充電も同時にできて一石二鳥です。
大きな荷物はどこまで持ち込める?サイズ・重さ・個数のルール

3辺合計250cm以内・重さ30kg以内・2個までが基本
JR東日本の新幹線に持ち込める荷物は、3辺の合計が250cm以内、長さ2m以内、1個30kg以内のものを2個までです。持ち込み料金は無料で、追加料金はかかりません。
このルールは、こまちだけでなくJR東日本の新幹線・特急に共通するものです。傘や杖、ハンドバッグといった身の回り品は、この2個のカウントには含まれません。サイズや重さの上限を超える荷物は車内に持ち込めないので、引っ越しの荷物や大型の機材を運びたい人は、宅配便などを検討する必要があります。
3辺合計250cm以内・長さ2m以内
1個30kg以内
2個まで(身の回り品は除く)
実用的なコツとしては、スーツケースを買うときや荷造りの段階で、3辺の合計を一度測っておくことです。大型のスーツケースでも250cmを超えることは少ないですが、ゴルフバッグやスキー板のように長い荷物は「長さ2m以内」の条件に引っかからないかを確認しておきましょう。
スキー・ベビーカー・自転車の扱い
結論として、スキーは荷物置き場へ、ベビーカーはたたまずにOK、自転車は専用袋に完全収納が基本です。JR東日本の案内では、それぞれ扱い方が決められています。
こまちは冬に秋田のスキー場へ向かう人が多く乗る列車です。JR東日本の案内でも、スキーなどの大きな荷物は新幹線の荷物置き場を使えるとしつつ、とくにスキーシーズンはスペースが限られることがあると注意しています。ベビーカーについては、たたまずに持ち込めるとされ、荷物置き場がない場合は足元などに置くよう案内されています。混雑時は周りへの配慮が求められます。
ベビーカーの置き場所や号車選びは、別の記事でくわしくまとめています。

赤ちゃんを連れて新幹線に乗るとき、ベビーカーをどうするか悩んでいませんか?「そもそも持ち込めるの?」「畳まないとダメ?」「どこに置けばいい?」――初めての子連れ…
自転車は、組み立てたままでは乗せられません。分解または折りたたんで、部品が見えないよう専用の袋(輪行袋)に完全に入れる必要があります。3辺合計250cm以内などの基本ルールも満たす必要があるので、大型の自転車は事前にサイズを確認しておきましょう。
実用的なコツは、スキーやベビーカーなど大きな荷物があるときほど、荷物置き場のある13・15・17号車の東京寄りを最優先で予約することです。スキー板は網棚に載せられない長さのものが多いので、置き場所を確保できるかどうかが快適さの分かれ目になります。
ペットは290円の手回り品きっぷで乗せられる
小型の犬や猫も、条件を満たせばこまちに乗せられます。料金は1個290円で、乗車駅の改札で荷物を見せて手回り品きっぷを買う仕組みです。
条件は、縦・横・高さの合計が120cm以内の専用ケースに入れること、そしてケースと動物の重さの合計が10kg以内であることです。ケースは頭も含めて動物が完全に入るタイプでなければならず、抱っこやリード、スリングでの乗車はできません。ちなみに、少量の小鳥や小さな虫、魚などは無料で持ち込めるとされています。
ペットのケースの置き場所は、足元か荷物置き場です。ケースを足元に置くなら、足元が広く使える窓側の席や、車両の端の席が落ち着きやすいでしょう。周りの乗客への配慮として、デッキに出やすい端の席を選んでおくと、鳴き声が気になったときにすぐ移動できます。
持ち込めないもの・混雑時に断られるケース
ガソリンや灯油などの引火性の液体、高圧ガス、火薬類、刃物をむき出しにしたものなどは、こまちに限らずJR東日本の列車に持ち込めません。乗客や車両に危険をおよぼすおそれがあるからです。
JR東日本の案内では、持ち込み禁止の例として、引火性の液体(ガソリン、灯油、軽油)、毒物や酸類、高圧ガス(プロパンガス、液体窒素)、農薬、火薬類、適切に包装されていない刃物(包丁、はさみ、のこぎりなど)が挙げられています。キャンプ用品や工具を持っていく人は、燃料や刃物の扱いに注意しましょう。
また、混雑時の大きな荷物について、JR東日本は「原則として持ち込めるが、他のお客さまの迷惑になる場合や、とくに混雑している場合は断ることがある」としています。サイズの条件を満たしていても、必ず乗せてもらえるとは限らない、ということです。
実用的なコツとしては、繁忙期に大きな荷物を持って乗るなら、混雑のピークを避けた列車を選ぶことです。指定席の予約画面で空席が多い時間帯を選べば、荷物置き場が空いている可能性も上がります。
トイレ・多目的室・コンセントが近い席はどこ?
トイレは12・13・14・16号車の4両にある
こまちのトイレは12号車・13号車・14号車・16号車の4両にあります。JR東日本の案内に「お手洗いは12号車、13号車、14号車、16号車に設置されています」と書かれています。
7両編成のうち4両にトイレがあるので、どの号車に座っていても、隣の号車まで歩けばトイレがある配置になっています。ただし、11号車(グリーン車)と15号車、17号車にはトイレがありません。11号車の人は隣の12号車へ、15号車の人は14号車か16号車へ、17号車の人は16号車へ歩くことになります。
具体的に考えると、トイレに一番行きやすいのは12・13・14・16号車の、トイレがある側のデッキに近い席です。こまちは東京から秋田まで長時間乗る列車なので、トイレの近さは子ども連れや年配の人にとって大事なポイントです。
実用的なコツは、トイレと荷物置き場の両方がある13号車を選ぶことです。前の章の一覧表で見たように、13号車は荷物とトイレの両方を同じ号車で済ませられる唯一の号車です。荷物も多いしトイレも近い方がいい、という人には13号車が一番バランスのいい選択になります。
12号車の多目的室は予約した人が優先
多目的室は12号車にあります。JR東日本の案内では「多目的室はご予約のお客さまが優先となりますが、ご予約状況に応じて、授乳されるお客さま、体調のすぐれないお客さまもご利用いただけます」とされています。
多目的室は、もともと体の不自由な人などが優先して使うための個室スペースです。そのため予約した人が優先で、それ以外の人は空いていれば使わせてもらえる、という扱いになっています。授乳や、急に体調が悪くなったときに使える場所として知っておくと、子ども連れの旅でも安心感が違います。
また、12号車には電動車いすにも対応した大型の多目的トイレがあります。JR東日本の車両ページでは「改良型ハンドル形電動車いすに対応した大型の多目的トイレ」と紹介されています。
実用的なコツは、授乳が必要な赤ちゃん連れなら、多目的室のある12号車の席を予約しておくことです。使いたいときは車掌さんに声をかけて利用できるか確認しましょう。12号車にはトイレもあるので、おむつ替えのたびに別の号車まで移動する手間も省けます。
普通車のコンセントは窓側A・D席なら全席にある
普通車でコンセントを確実に使いたいなら、窓側のA席かD席を選びましょう。JR東日本の案内では、普通車は窓側(A・D席)の全席にコンセントがあり、通路側のB・C席は車両デッキ出入口付近の一部座席のみとされています。
通路側の席にコンセントが少ないのは、E6系の車体幅が限られていて、座席まわりのスペースに余裕が少ないからと考えられます。窓側なら窓下の壁際にコンセントを設置できますが、通路側の座席すべてに配線を通すのは難しいのでしょう。
具体的には、スマホやノートパソコンを充電しながら東京〜秋田を移動したいなら、A席かD席が鉄板です。B席・C席でも、車両の端(デッキ出入口付近)の一部の席にはコンセントがあるので、窓側が取れなかったときは端の通路側を狙ってみてください。
新幹線全体のコンセント事情は、こちらの記事でも比較しています。

新幹線に乗るとき、「USBポートってあるのかな?」とスマホの充電が気になったことはありませんか?長時間の移動中にバッテリーが切れるのは地味にストレスですよね。結…
💡 ヒント:荷物・トイレ・コンセントを全部とるなら
13号車の東京寄りの窓側(A席かD席)を狙うと、荷物置き場・トイレ・コンセントの3つがそろいます。15・17号車の東京寄りの窓側でも荷物置き場とコンセントは確保できますが、トイレは隣の号車まで歩くことになります。
グリーン車11号車は何が違う?
グリーン車は11号車の1両だけ
こまちのグリーン車は11号車の1両だけです。JR東日本の案内には「グリーン車指定席:11号車」と書かれています。グランクラスの設定はありません。
グリーン車が1両しかないのは、こまちが7両という短い編成だからです。限られた車両数の中で、普通車の座席数を確保しつつ、上級クラスも用意するバランスをとった結果といえます。そのぶん、グリーン車の座席は早めに埋まることがあります。
11号車は、7両の中で東京寄りの端にあたる号車です。座席表でも一番左側(東京方面側)に描かれています。普通車とはデザインのコンセプトも違い、JR東日本の車両ページでは、グリーン車は秋田の伝統工芸をデザインモチーフにしていると紹介されています。
実用的なコツとしては、グリーン車を使うなら、トイレがある12号車側のデッキに近い席を選ぶことです。11号車にはトイレの案内がないので、隣の12号車まで移動することになります。座席表で12号車寄りの端を選んでおくと、トイレへの距離が短くなります。
全座席にコンセント、ひじ掛け下に2口
11号車のグリーン車は全座席にコンセントがあります。JR東日本の案内では、窓側席・通路側席の中央のひじ掛け下に、コンセントが2口設置されていると説明されています。
普通車では窓側のA・D席が中心だったコンセントが、グリーン車ではどの席でも使える、というのが大きな違いです。通路側の席でも充電の心配がないので、仕事の移動で座席を選ぶときの自由度が上がります。
具体的には、ノートパソコンとスマホを同時に充電したいビジネス利用の人や、タブレットで動画を見ながら過ごしたい人にとって、グリーン車のコンセント事情は魅力的です。普通車の窓側が満席で、通路側しか空いていないときは、グリーン車に切り替えるのもひとつの手です。
実用的なコツは、ひじ掛け下の位置を乗ってすぐに確認しておくことです。中央のひじ掛け下にあるので、隣の人と共用するイメージになります。コードが長めの充電器を持っていくと、座席の位置に関係なく使いやすくなります。
🔵 普通車(12〜17号車)
A・B・C・Dの4列。コンセントは窓側A・D席の全席と、通路側B・C席はデッキ出入口付近の一部のみ。荷物置き場は13・15・17号車の東京寄り。
🟠 グリーン車(11号車)
全座席にコンセント(ひじ掛け下に2口)。秋田の伝統工芸をモチーフにした内装。トイレは隣の12号車を使う。
秋田の伝統工芸がモチーフの内装
11号車の内装は、秋田の伝統工芸をデザインモチーフにしています。JR東日本の車両ページでは、伝統であつらえたプライベートな空間をイメージしたと紹介されています。
具体的には、楢岡焼の釉薬「海鼠釉」が生み出すさまざまな色合いのブルー、川連漆器に塗り重ねられる漆の茶色、やわらかなブナの色合いが使われています。そこに日本伝統の直線的な様式美を加えた空間、という説明です。秋田へ向かう列車の中で、すでに秋田らしさを感じられる演出になっています。
一方の普通車も、秋田の大地をイメージしたデザインです。黄金色の座席は実った稲穂を、通路は田んぼの中の一筋のあぜ道を表しているとされています。普通車とグリーン車でまったく違う雰囲気なので、座席の色を見比べてみるのも、こまちならではの楽しみ方です。
実用的なコツとしては、記念日の旅行や秋田観光のスタートを特別なものにしたいなら、片道だけでもグリーン車にしてみることです。内装の違いを味わえるうえ、全席コンセントで移動中の作業もはかどります。
秋田発は座席が後ろ向き?大曲・盛岡で知っておきたい走り方の癖
大曲駅で進行方向が逆向きになる
こまちは大曲駅で進行方向が逆向きになります。JR東日本の公式時刻表にも、大曲駅で進行方向が逆向きになる旨の注記があります。東京から秋田へ向かうとき、大曲駅を出ると、それまでとは反対の方向へ走り出すわけです。
こうなるのは、秋田新幹線の線路が大曲駅で折り返す形になっているからです。大曲から秋田までは、それまで来た方向とは逆向きに進むルートになるため、列車の前後が入れ替わります。新幹線では珍しい「スイッチバック」のような走り方で、こまちならではの特徴のひとつです。
具体的に何が起きるかというと、東京からずっと前を向いて座っていた座席が、大曲を出た瞬間から後ろ向きで走ることになります。座席の向きを変えずにそのまま秋田まで乗る人がほとんどですが、後ろ向きの移動が苦手な人は少し気になるかもしれません。
実用的なコツは、後ろ向きで酔いやすい人は、大曲駅に着いたときに窓の外の景色に目をやって、体を慣らしておくことです。大曲から先の乗車時間はそれほど長くないので、無理に座席を回転させる必要はありません。
秋田発は座席が逆を向いたまま発車する
逆に秋田駅から乗ると、座席が進行方向と逆を向いた状態で発車します。上り列車は発車後およそ30分の大曲駅で進行方向が変わるため、大曲から東京方面に向けて前向きになるよう、最初から座席がセットされているのです。
つまり、秋田〜大曲間だけ後ろ向きで走り、大曲で方向が変わってからは前向きになる、という流れです。大曲から東京までの長い区間を前向きで過ごせるように、あえて最初の区間を後ろ向きにしていると考えると納得できます。
状況:秋田駅でこまちに乗ったら座席が後ろ向きだったので、ペダルを踏んで前向きに回転。快適に出発したものの、およそ30分後の大曲駅で進行方向が変わり、そこから東京まで長い時間を後ろ向きで過ごすはめに。
原因:こまちが大曲駅で進行方向を変えることを知らず、「座席が後ろ向き=セットし忘れ」だと思い込んでしまったこと。
対策:秋田発のこまちは、座席が後ろ向きのまま発車するのが正常。座席は回さずにそのまま座る。回した場合は大曲駅で元に戻すと、そこから先は前向きで過ごせます(後ろの席の人に一声かけてから回しましょう)。
実用的なコツは、秋田から乗るときは座席の向きをいじらず、まずは大曲まで後ろ向きの車窓を楽しむことです。グループ旅行で向かい合わせにしたい場合も、大曲で向きが変わることを頭に入れておくと、座席を回すタイミングを考えやすくなります。
盛岡駅ではやぶさと連結・切り離しをする
こまちは盛岡駅で、はやぶさとの連結・切り離しを行います。JR東日本の公式メディアによると、盛岡駅での連結・切り離しは、上りと下りのホームでそれぞれおおむね1時間に1回行われています。
連結運転が始まったのは1997年3月22日。それ以来、盛岡駅の連結・切り離しは、鉄道ファンだけでなく子どもにも人気の見学スポットになっています。お盆や年末年始など利用が多い時期は、連結・切り離しのポイントにロープが張られるので、ロープの外側から見学するよう案内されています。
連結作業の見学場所や盛岡駅のホームについては、別記事でくわしく紹介しています。

盛岡駅で新幹線に乗るとき、「ホームは何番線?」「上りと下りはどっち側?」「はやぶさとこまちの連結ってどこで見られるの?」と迷っていませんか。結論から言うと、盛岡…
実用的なコツは、盛岡駅で連結を見たいなら、時刻表で「はやぶさ・こまち○号」と書かれた列車を探すことです。こまちに乗っている人は、盛岡駅の停車中にホームへ降りて見学することもできますが、発車時刻にはくれぐれも注意してください。
現在のE6系こまちは、2013年3月16日から営業運転を始めました。車体上部の「茜色」は、竿燈まつりの提灯の明かりやなまはげの面など、秋田の風土で息づいてきた赤色をアレンジしたものです。同じE6系でも、やまびこ・なすのとして走るときは12〜17号車が自由席になります。
実は「こまち」の座席表は進行方向で見え方が変わる
意外と知られていないけれど、荷物置き場がある「東京寄り」は、大曲の前と後で進行方向から見た位置が入れ替わります。これが、こまちの座席表を読むときの落とし穴です。
新幹線の座席表は、ふつう「前の方」「後ろの方」で考えがちです。でも、こまちの場合は大曲駅で進行方向が逆になるので、「前の方の端」と覚えていると、乗る区間によって位置がずれてしまいます。だからこそJR東日本の座席表は、「前・後ろ」ではなく「←上り(東京方面)」「下り→」という方角で描かれているのです。
具体的には、荷物置き場の位置は「13・15・17号車の東京寄り」という固定の場所で覚えるのが正解です。進行方向がどちらであっても、車両の東京寄りの端という場所は変わりません。乗車したら、ホームの案内や車内の表示で東京方面がどちらかを確認すれば、迷わず荷物置き場にたどり着けます。
実用的なコツは、予約画面の座席表で「東京方面側の端」を選び、乗車時はその号車の東京方面側のドアから乗ることです。そうすれば、乗った瞬間に荷物置き場がすぐそばにあり、スーツケースを持って車内を歩き回らずに済みます。
旅のタイプ別|ひとり旅・家族連れ・スキー客のベストな号車選び
荷物が多い旅行者・スキー客は13・15・17号車の東京寄り
大型スーツケースやスキー板を持っているなら、13・15・17号車の東京寄りの端の席一択です。荷物置き場がこの3両の東京寄りにしかないので、ここを外すと荷物の置き場所に困ります。
スキーシーズンのこまちは、スキー板やボードを持った乗客が増えて、荷物置き場が早く埋まりがちです。JR東日本の案内でも、とくにスキーシーズンはスペースが限られることがあると注意書きがあります。予約は先着順なので、乗る日が決まったら早めに席を確保しておきましょう。
具体的な優先順位としては、トイレも近い13号車を第一候補、15号車・17号車を第二候補にするのがおすすめです。どの号車でも、東京寄りの窓側を選べばコンセントも使えます。
実用的なコツは、始発駅から乗ることです。東京駅や秋田駅から乗れば、途中駅から乗る人より先に荷物置き場を使えます。途中駅から乗る場合は、荷物置き場が埋まっていても足元に置けるよう、荷物をコンパクトにまとめておくと安心です。
赤ちゃん連れ・体調が心配な人は12号車
赤ちゃん連れや、体調に不安がある人には12号車がおすすめです。多目的室と、車いす対応の大型トイレがそろっているからです。
多目的室は予約した人が優先ですが、予約状況に応じて授乳中の人や体調のすぐれない人も使えます。授乳やおむつ替え、急な体調不良のときに、同じ号車内で対応できるのは大きなメリットです。大型の多目的トイレは電動車いすにも対応しているので、車いすを使う人や介助が必要な人にも使いやすい設備になっています。
ただし、12号車には荷物置き場の案内がありません。ベビーカーやスーツケースを持っている場合は、隣の13号車の東京寄りにある荷物置き場を使うか、足元に置くことになります。ベビーカーはたたまずに持ち込めますが、混雑時は周りへの配慮が必要です。
実用的なコツは、12号車の13号車寄りの席を取ることです。そうすれば、多目的室やトイレがある12号車にいながら、隣の13号車の荷物置き場にも行きやすくなります。荷物が多い子ども連れには、この「12号車と13号車の境目」がちょうどいい位置です。
出張・ひとり旅はコンセント重視でA・D席
荷物が少ない出張やひとり旅なら、普通車の窓側A席・D席を選ぶのが基本です。全席にコンセントがあるので、移動中にスマホやノートパソコンを充電できます。
窓側は、通路側の人に気をつかわずに作業に集中できるのもメリットです。コンセントの心配をせずに長時間の移動を過ごしたいなら、窓側を指定して予約しましょう。予算に余裕があれば、全座席にコンセントがある11号車のグリーン車も選択肢になります。
トイレの近さも気にするなら、トイレがある12・13・14・16号車の窓側を選ぶとよいでしょう。荷物置き場を使わない人は、あえて荷物置き場のない12・14・16号車を選ぶと、大きな荷物を持った乗客の出入りが少なく、落ち着いて過ごせることがあります。
実用的なコツは、窓側が満席だったら、通路側でも車両の端(デッキ出入口付近)の席を探すことです。B・C席でも端の一部の席にはコンセントがあります。どうしても充電が必要なら、モバイルバッテリーも用意しておくと安心です。
グループ旅行は荷物置き場とトイレの両方がある13号車
家族やグループで旅行するなら、13号車にまとめて座るのがおすすめです。荷物置き場とトイレの両方がある唯一の号車なので、人数分の荷物があってもトイレが近くても困りません。
グループ旅行では、荷物が多くなりがちなうえ、子どもや年配の人がトイレに行く回数も増えます。13号車なら、荷物置き場が東京寄りにあり、トイレも同じ号車内にあるので、移動の負担が少なく済みます。
具体的には、東京寄りの端の窓側と通路側を並びで取れれば、荷物置き場が目の前で、窓側の席ではコンセントも使えます。4人なら2列並びの席を取り、秋田から乗る場合は大曲で方向が変わることを考えて、向かい合わせにするタイミングを話し合っておくとスムーズです。
実用的なコツは、グループで乗る日が決まったら、すぐに13号車の東京寄りを押さえることです。荷物置き場もトイレもある人気の号車なので、繁忙期ほど早く埋まります。13号車が取れなかったら、荷物置き場のある15号車の東京寄りを第二候補にしましょう。
まとめ
こまちは7両だけの全車指定席なので、号車と席の選び方で旅の快適さが大きく変わります。大きな荷物がある人は13・15・17号車の東京寄り、赤ちゃん連れは12号車、荷物とトイレの両方を重視するなら13号車が目安です。秋田発で座席が後ろを向いていても、大曲で向きが変わるのでそのまま座ってOK。まずは予約画面で座席表を開き、「東京方面側の端」に空きがあるかを確認するところから始めてみてください。
※設備の配置は車両によって異なる場合があります。最新情報はJR東日本の公式サイトでご確認ください。

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