上野東京ラインのホームに立って、「グリーン車って何号車だっけ?」と電光掲示板を探した経験、ありませんか。結論から言うと、上野東京ラインのグリーン車は4号車と5号車です。10両編成でも15両編成でも、東海道線直通でも宇都宮線・高崎線・常磐線直通でも、この2両で変わりません。
ただ、ここに大きな落とし穴があります。号車番号は「4号車・5号車」で固定なのに、ホームの前から何両目に止まるかは、走る方向によって真逆になるんです。東京から熱海方面へ下るときは前から4・5両目、上野から大宮・宇都宮方面へ向かうときは15両編成なら前から11・12両目。同じ4号車なのに、ホームの端と端くらい離れてしまいます。これを知らずに先頭まで歩いてしまい、発車ベルに追われながら走った人、けっこう多いはずです。
この記事では、号車位置のカラクリから、Suicaで750円から乗るための手順、4号車と5号車のどちらを選ぶべきか、そして「グリーン車が付いていない上野東京ライン」の見分け方まで、乗る前に知りたいことをまとめて解説します。
✅ この記事でわかること
✓ 上野東京ラインのグリーン車は全系統・全編成で4号車と5号車
✓ 「前から何両目」は行き先で変わる。方向別・両数別の早見表つき
✓ Suicaグリーン料金は750円・1,000円・1,550円の3段階
✓ グリーン車が連結されていない上野東京ラインの見分け方
上野東京ラインのグリーン車は何号車?答えは全系統共通で「4号車と5号車」

まずは一番知りたいところから。上野東京ラインでグリーン車が連結されているのは4号車と5号車の2両です。ここには例外がほとんどなく、行き先や編成の長さが変わっても番号は動きません。
15両でも10両でも4・5号車。覚える数字はこの2つだけ
上野東京ラインを走る車両には、10両編成と、10両+5両をつないだ15両編成があります。どちらの場合も、グリーン車は4号車と5号車です。東海道線に直通する列車も、宇都宮線・高崎線に直通する列車も、常磐線の中距離電車も同じ配置になっています。JR東日本の普通列車グリーン車のページでも、対象路線をまたいで同じ考え方で案内されています。
なぜここまで揃っているかというと、首都圏の中距離電車は路線をまたいで車両を融通し合っているからです。東海道線の車両が宇都宮線に入ることも、その逆もあります。編成の組み方を揃えておかないと、乗客が毎回「今日はどこにグリーン車が?」と探すことになってしまいます。
実用面での使い方はシンプルです。ホームの案内表示や足元の乗車位置には「4」「5」の数字とグリーン車のマークが必ず出ています。列車が来る前にその表示を探せば、あとはそこで待つだけ。号車番号さえ頭に入っていれば、初めて使う駅でも迷いません。
なぜ4号車と5号車に固定されているのか
グリーン車が4号車と5号車という「隣り合った2両」になっているのは、2階建てのグリーン車が2両1組で組み込まれているためです。上野東京ラインで使われるE231系・E233系・E531系はいずれも、10両編成の中に2階建てグリーン車を2両まとめて挟み込む形になっています。
2両セットになっている理由は運用面にあります。グリーン車には車内改札や案内を担当するグリーンアテンダントが乗務しますが、2両が隣り合っていれば行き来がスムーズで、1人で両方の車両を見て回れます。バラバラの位置に散らばっていたら、巡回だけで時間がかかってしまいます。
また、4号車・5号車という編成の中ほどの位置は、多くの駅で階段やエスカレーターに近くなりやすい場所でもあります。グリーン車を使う人には荷物が多い人や長距離利用の人が多いため、ホームの端に置くより中ほどのほうが理にかなっています。
🚆 路線・号車ガイド(上野東京ライン 15両編成)
1〜3号車 普通車(1号車にトイレあり)
4号車 グリーン車(2階建て・トイレなし)
5号車 グリーン車(2階建て・トイレあり)
6〜15号車 普通車(10・11号車にトイレあり)
号車番号は「熱海方が1号車、宇都宮方が15号車」
ここが上野東京ラインで一番ややこしいポイントです。号車番号の並びは、1号車が熱海・逗子方(南側)、15号車が宇都宮・高崎・土浦方(北側)と決まっています。列車がどちらへ走るかに関係なく、車両に振られた番号そのものは固定です。
15両編成では、10号車と11号車の間が「基本編成10両」と「付属編成5両」の境目になります。つまり11〜15号車の5両が増結分で、この5両は編成の北側に付いています。日中や休日に10両編成で走るときは、この付属編成が外れて1〜10号車だけになる、というイメージです。
この並びを知っていると、乗車位置の予測ができるようになります。北へ向かう列車(上野から大宮方面)は15号車が先頭、南へ向かう列車(東京から品川方面)は1号車が先頭。頭の中で「南が1号車」と唱えておけば、ホームのどちら寄りで待てばいいかが自然に見えてきます。
迷ったらホームの乗車位置案内を見るのが最速
号車の並びを覚えるのが面倒なら、ホームの足元表示を見るのが確実です。上野東京ラインの停車駅では、ホームの床に「グリーン車 4号車」「グリーン車 5号車」といった乗車位置目標が必ず書かれています。乗車位置は編成両数ごとに分かれていることもあるので、10両と15両で立ち位置が違う駅では両方の表示が出ています。
もうひとつ確実なのが、ホーム上の発車標(電光掲示板)です。グリーン車の連結位置を図で表示する駅も多く、「この列車は15両」「グリーン車は◯両目」といった情報が出ます。列車が入線する2〜3分前には表示が切り替わるので、それを見てから移動しても間に合います。
逆に危ないのが、前の列車と同じ位置で待ってしまうパターンです。上野東京ラインは同じホームから10両と15両が交互に来ることがあり、両数が違えばグリーン車の停車位置もずれます。乗る列車の両数を1回確認する、これだけで乗り遅れはかなり防げます。
上野東京ラインは2015年3月14日に開業した運転系統で、線路そのものの正式な事業名は「東北縦貫線」といいます。上野〜東京間には途中駅がなく、この短い区間がつながったことで、上野止まりだった宇都宮線・高崎線・常磐線と、東京止まりだった東海道線が一本につながりました。グリーン車が路線をまたいでそのまま走れるようになったのも、この開業がきっかけです。
「前から何両目?」が行き先で真逆になる、混乱の正体
4号車・5号車という番号は固定でも、ホームに立つ人が知りたいのは「前から何両目か」です。ここが方向によってひっくり返るので、順番に整理していきます。
東京→品川・小田原・熱海方面は前から4・5両目
南へ向かう列車、つまり東海道線方面へ下る列車では、1号車が先頭です。そのためグリーン車は前から4両目と5両目。先頭寄りに近く、感覚的にもわかりやすい位置です。
この並びになるのは、号車番号が熱海方から1・2・3…と振られているからです。東京駅を出て品川・横浜・小田原・熱海へと進む列車は、そのまま1号車を先頭にして走ります。15両編成なら後ろの11〜15号車が増結分なので、編成の後ろ半分は「番号の大きい車両」が続く格好になります。
東京駅で待つときの目安は、有楽町寄り(新橋方)に少し歩いた位置です。ホームの中央付近ではなく、南寄りにグリーン車の乗車位置があります。丸の内側の中央改札や北口から入ると、階段を降りた位置よりさらに歩くことになるので、時間に余裕を持って移動してください。
| 所在地 | 東京都千代田区丸の内一丁目 |
| 上野東京ラインのホーム | 7・8番線を中心とした東海道線ホーム(2階) |
| 公式サイト | JR東日本 駅の情報 |
上野→大宮・宇都宮・高崎方面は前から11・12両目(15両編成)
北へ向かう列車では先頭が15号車になります。したがってグリーン車は前から11両目と12両目、言い換えると後ろから4両目と5両目です。先頭で待っていると、グリーン車ははるか後方に止まります。
15両編成の全長はおよそ300メートル。前から11両目まで歩こうとすると200メートル以上の移動になり、列車が入線してからでは間に合いません。上野駅や大宮駅のように長いホームでは、この差がそのまま乗り遅れにつながります。
コツは、階段やエスカレーターの位置で判断することです。上野駅の高架ホームでは、北側(尾久寄り)に立つとグリーン車の乗車位置に近くなります。改札から上がってきた場所でそのまま待たず、案内表示の「4」「5」を探して先に移動しておくのが正解です。
| 所在地 | 東京都台東区上野七丁目 |
| 上野東京ラインのホーム | 高架の5〜9番線(地上ホームは主に始発列車) |
| 公式サイト | JR東日本 駅の情報 |
10両編成なら北行きは前から6・7両目
10両編成のときは付属編成の5両が付かないので、先頭は10号車になります。この場合、5号車が前から6両目、4号車が前から7両目です。15両のときほど極端に後ろではありませんが、それでも編成のやや後方になります。
上野東京ラインは時間帯によって両数が変わります。朝夕のラッシュ時は15両で走る列車が多く、日中や夜遅くは10両になる列車が増えます。同じ駅・同じ方向でも、時間帯によってグリーン車が止まる位置が数十メートル動くわけです。
この違いに毎回振り回されないための実用ワザが、「ホームの表示は10両用と15両用が別に書かれている」ことを覚えておくこと。足元の乗車位置目標には両数の数字が併記されているので、自分が乗る列車の両数と一致する表示の前に立てば確実です。両数は発車標に必ず出ています。
| 走る方向 | 編成 | グリーン車の位置 |
|---|---|---|
| 東京→品川・小田原・熱海(南行き) | 15両 | 前から4・5両目 |
| 東京→品川・小田原・熱海(南行き) | 10両 | 前から4・5両目 |
| 上野→大宮・宇都宮・高崎(北行き) | 15両 | 前から11・12両目(後ろから4・5両目) |
| 上野→大宮・宇都宮・高崎(北行き) | 10両 | 前から6・7両目(後ろから4・5両目) |
| 品川→土浦・水戸方面(常磐線・北行き) | 15両 | 前から11・12両目 |
| 品川→土浦・水戸方面(常磐線・北行き) | 10両 | 前から6・7両目 |
常磐線直通はE531系の4・5号車。品川〜高萩で乗れる
常磐線に直通する上野東京ラインでも、グリーン車は4号車と5号車です。使われる車両はE531系で、品川から高萩までの区間でグリーン車が連結されています。普通列車のほか、上野〜土浦間を最短55分で結ぶ特別快速にもグリーン車があります。
常磐線は編成のバリエーションが多く、10両編成と15両編成の両方が走ります。どちらも4・5号車がグリーン車という点は同じですが、常磐線も号車番号は南側(品川方)が1号車なので、土浦・水戸方面へ向かう列車では後方寄りに止まります。品川行きの上り列車なら前から4・5両目です。
注意したいのが、同じ「上野東京ライン」の表示でも常磐線には2種類の系統があること。中距離電車(普通・特別快速)にはグリーン車がありますが、取手までの常磐線快速にはグリーン車が付いていません。この違いは記事の後半で詳しく取り上げます。

「常磐線に乗っていたら、いつの間にか東京駅や品川駅まで行けるようになってた」——そう感じたことはありませんか?結論から言うと、常磐線の列車は上野東京ライン経由で…
4号車と5号車、どちらに座るのが正解?

グリーン車が2両あるとなると、次に気になるのが「どっちに乗るのが得か」です。実は4号車と5号車には、はっきりした違いが1つあります。
トイレがあるのは5号車。長距離なら迷わず5号車
結論から言うと、グリーン車のトイレは5号車にあります。4号車にはトイレがありません。1時間以上乗る予定なら、最初から5号車を選んでおくほうが安心です。
5号車のトイレは、車両の外から見て窓のない部分にあります。2階建て車両の平屋部分に組み込まれているため、外観で「ここだけ窓がない」という箇所を探せばすぐわかります。洋式の男女共用トイレのほか、洗面台も設けられています。
普通車側のトイレの位置も知っておくと便利です。上野東京ラインでは、10両編成なら1・5・10号車(車両によっては6号車にも)、15両編成なら1・5・10・11号車にトイレがあります。多目的トイレは10両編成で1・10号車、15両編成で1・10・11号車です。グリーン車から一番近い普通車のトイレは1号車側になるので、5号車から歩くと4両分の移動になります。やはりグリーン車内で完結する5号車が有利です。

上野東京ラインに乗ってから「トイレって何号車だっけ?」と車内をウロウロした経験、ありませんか。結論から言うと、上野東京ラインは1号車とグリーン車(5号車付近)な…
静かに過ごしたいなら4号車という選び方
逆に、静かに過ごしたい人には4号車をおすすめします。トイレがない分、人の出入りが少なく、通路を行き来する足音やドアの開閉音が減るからです。
グリーン車は2両つながっているので、乗ってから車内を移動することもできます。ただし混雑時は通路に立つ人が出るほど埋まることもあり、あとから移るのは現実的ではありません。乗車位置の時点で決めておくのが確実です。
もうひとつ、4号車には「アテンダントの巡回が最初か最後になりやすい」という特徴もあります。紙のグリーン券で乗る人は車内改札を受ける必要がありますが、Suicaグリーン券で天井にタッチ済みなら、基本的に声をかけられません。眠りたい日、仕事に集中したい日は、トイレのない4号車を選ぶと落ち着いて過ごせます。
🔵 4号車が向いている人
静かに眠りたい・仕事をしたい/乗車時間が30分〜1時間程度/人の出入りが少ない環境がいい/トイレは乗る前に済ませられる
🟠 5号車が向いている人
熱海・高崎・宇都宮方面など1時間以上乗る/お酒や飲み物を楽しみたい/子ども連れ/体調に不安があり近くにトイレが欲しい
2階席・1階席・平屋席、それぞれの当たり外れ
上野東京ラインのグリーン車は2階建て構造で、席は大きく3種類に分かれます。中央の2階部分、中央の1階部分、そして車両の両端にある平屋部分です。どれも回転式リクライニングシートですが、乗り心地はかなり違います。
2階席は視点が高く、線路沿いの街並みや、川を渡るときの眺めが一番きれいに見えます。ただし車両の中で最も高い位置にあるため、揺れは大きめです。1階席はホームより低い位置になるので眺望は限られますが、重心が低く揺れにくいのが利点。読書やパソコン作業には1階が向いています。
両端の平屋部分は、頭上に荷棚があるのが最大のメリットです。2階建て部分の階段は荷物を持って上り下りするのが大変で、大きなスーツケースを持っているなら平屋席一択と言っていいでしょう。ただし台車の真上にあたるため、走行音と縦揺れは感じやすくなります。旅行のときは平屋、通勤や作業なら1階、景色を楽しみたい日は2階、という使い分けが実用的です。
1両90席という数字から考える「座れる確率」
東海道線などで使われるE233系3000番台の2階建てグリーン車は、1両あたり90席です。4号車と5号車で合わせて約180席。15両編成の定員がおよそ2,000人規模であることを考えると、グリーン車の席数は全体のごく一部にすぎません。
ここで大事なのが、グリーン券は座席を確保するきっぷではないという点です。普通列車のグリーン車は全席自由席で、指定席のような予約はできません。券を買っても満席なら座れないという仕組みになっています。
そのうえで座れる確率を上げるコツは、始発駅に近い駅から乗ることと、進行方向の後方寄りの乗車位置を選ぶことです。上野駅や東京駅のように多くの人が乗り降りする駅では、停車中に一度立ち上がる人が出ます。乗ってすぐ空席がなくても、次の停車駅で空くことは珍しくありません。デッキで1駅だけ待つ、という判断もありです。
グリーン料金は750円から。距離で3段階、紙だと260円高い
号車がわかったら、次は料金です。普通列車のグリーン料金は距離によって3段階、しかも買い方で金額が変わります。
Suicaなら750円・1,000円・1,550円の3段階
Suicaやモバイルsuicaなどの交通系ICカードにグリーン券情報を記録して乗る場合、料金は営業キロ50.0kmまで750円、50.1〜100.0kmまで1,000円、100.1km以上1,550円です。距離だけで決まるので、乗る列車や時間帯で変わることはありません。
紙のグリーン券を駅で買う場合や、車内でアテンダントから買う場合は、それぞれ260円高くなります。つまり50kmまで1,010円、100kmまで1,260円、101km以上1,810円です。同じ席に座るのに260円多く払うことになるので、Suicaを持っているなら乗車前の購入一択です。
料金体系は2024年3月16日に改定され、それまであった平日料金・ホリデー料金という曜日別の区分は廃止されました。今は土日祝でも平日と同額です。「休日は安くなるはず」と思っていた人は、この点を覚えておいてください。詳細はJR東日本の普通列車グリーン車 料金ページで確認できます。
【ガタンゴトン研究所調べ】東京駅からの区間別グリーン料金早見表
実際に使う区間で料金がいくらになるのか、東京駅を起点に営業キロと合わせて表にまとめました。金額はSuicaグリーン料金と、紙のグリーン券(車内購入も同額)の両方を載せています。
| 東京駅から | 営業キロ | Suicaグリーン料金 | 紙のグリーン券 |
|---|---|---|---|
| 浦和 | 24.2km | 750円 | 1,010円 |
| 横浜 | 28.8km | 750円 | 1,010円 |
| 大宮 | 30.3km | 750円 | 1,010円 |
| 久喜 | 48.9km | 750円 | 1,010円 |
| 藤沢 | 51.1km | 1,000円 | 1,260円 |
| 平塚 | 63.8km | 1,000円 | 1,260円 |
| 熊谷 | 64.7km | 1,000円 | 1,260円 |
| 土浦 | 69.6km | 1,000円 | 1,260円 |
| 小田原 | 83.9km | 1,000円 | 1,260円 |
| 熱海 | 104.6km | 1,550円 | 1,810円 |
| 高崎 | 105.0km | 1,550円 | 1,810円 |
| 宇都宮 | 109.5km | 1,550円 | 1,810円 |
上野駅を起点にした場合も考え方は同じで、上野〜宇都宮と上野〜高崎はいずれも1,550円、上野から尾久・赤羽・浦和までは750円です。品川から土浦までなら1,000円になります。
熱海・高崎・宇都宮は1,550円。100kmの壁がここにある
料金表を見て気づくのが、東海道線の熱海、高崎線の高崎、宇都宮線の宇都宮という3つの終点級の駅が、そろって100kmをわずかに超えているという点です。熱海104.6km、高崎105.0km、宇都宮109.5km。あと5kmほど短ければ1,000円で済んだ距離です。
ここを逆手に取ると、料金を抑える選択肢が見えてきます。たとえば東京から熱海へ行くとき、小田原(83.9km)までをグリーン車、そこから先を普通車にすれば1,000円で済みます。小田原〜熱海はおよそ20分なので、我慢できないほどの長さではありません。
50kmの境目も同じ考え方が使えます。東京から久喜までは48.9kmで750円ですが、藤沢は51.1kmで1,000円。わずか2kmの差で250円変わるわけです。乗る区間が境目付近なら、1駅手前で降りて普通車に移るだけで料金帯が下がることがあります。時間に余裕がある日の小ワザとして覚えておくと役立ちます。
こどもも大人と同額。家族連れが驚く料金ルール
意外と知られていないのが、グリーン料金はこども(小学生)も大人と同額だということ。運賃は小学生半額なのに、グリーン料金だけは半額になりません。大人2人+小学生2人でグリーン車に乗ると、750円区間でもグリーン料金だけで3,000円かかります。
これは普通列車のグリーン車が「座席を1つ使う対価」という考え方で料金設定されているためです。座席の広さは大人もこどもも同じなので、金額も同じという整理になっています。新幹線のこども特急料金が半額なのと比べると、感覚がずれやすいポイントです。
一方で、未就学児は大人1人につき2人まで無料で乗車でき、座席を使ってもかまいません。つまり大人2人+未就学児2人なら、グリーン料金は大人2人分だけ。小学校に上がった瞬間に家族の出費が跳ね上がるので、家族旅行の予算を組むときは「小学生かどうか」で計算を分けてください。
グリーン券は乗車券とは別に必要です。Suicaにグリーン券情報を記録しても、それだけでは改札を通れません。運賃分の残高、または定期券・きっぷが別に要ります。「Suicaでグリーン券を買ったから大丈夫」と思って残高不足のまま乗ってしまうと、降車時に精算が必要になります。
Suicaグリーン券の乗り方は4ステップ。ランプの色さえ覚えればOK
初めてだと戸惑うのが、天井のタッチ操作です。手順自体は単純なので、流れを1回押さえておけば次からは迷いません。
STEP1 乗車前に買う。これだけで260円安い
まずは列車に乗る前にグリーン券を用意します。モバイルSuicaならアプリのトップページにある「定期券・グリーン・チケット購入」をタップし、乗車駅と降車駅を入力するだけ。カードタイプのSuicaやPASMOなら、グリーン車停車駅のホームにあるIC対応の券売機で購入します。
ホームの券売機は、階段付近やグリーン車の乗車位置近くに設置されていることが多いです。改札内にしかないので、改札を通る前に探す必要はありません。券売機の画面でSuicaをタッチし、乗車駅と降車駅を選ぶと、カードにグリーン券情報が書き込まれます。紙のきっぷは出てきません。
時間がないときは車内でも買えますが、260円高い通常料金になります。ホームに3分あれば購入は終わるので、電車を1本見送ってでも先に買ったほうが得です。手順の詳細はJR東日本のJREメディアでも案内されています。
乗車前にモバイルSuicaかホームの券売機でグリーン券を購入
4号車か5号車に乗り、ランプが赤い席(空席)に座る
頭上の読み取り部にSuicaをタッチ。ランプが緑に変われば完了
降車駅までそのまま。降りるときのタッチは不要
STEP2 赤いランプの席に座って天井にタッチ
グリーン車に乗ったら、座席の上を見上げてください。1席ごとにランプが付いていて、赤色が空席のサインです。赤い席に座り、頭上にあるグリーン券情報読み取り部にSuicaやスマートフォンをかざすと、ランプが緑色に変わります。これで手続きは完了です。
この仕組みは、アテンダントが車内を歩きながら一目で未タッチの席を見分けられるようにするためのものです。緑になっていれば声をかけられませんし、赤のまま座っていると確認に来ます。悪意がなくてもタッチを忘れると呼び止められるので、座ったらまず頭上、と覚えておきましょう。
荷物を置いてから座ろうとしてタッチを忘れる、というのがよくあるパターンです。スマートフォンをポケットに入れる前に、その手でそのままタッチしてしまうのが確実。降りるときのタッチは不要なので、操作は乗車時の1回だけです。
STEP3 席を移るとき・乗り継ぐときは必ず再タッチ
ここが最もつまずきやすいポイントです。同じ列車の中で席を移動する場合は、移動後の席で再度タッチする必要があります。これはJR東日本の公式案内でも明示されている手順です。前の席のランプを緑のまま放置すると、その席が使用中と判定されたままになってしまいます。
もっと注意が必要なのが、列車を乗り継ぐケースです。たとえば大宮でグリーン車付きの別の列車に乗り換える場合、降りる前に読み取り部にタッチしてランプを緑から赤に戻し、乗り継いだ列車のグリーン車で再びタッチします。この操作をしないと、乗り継ぎ先でグリーン券が無効と判定されてしまいます。
1枚のグリーン券で乗り継げるかどうかは区間によって決まっているので、購入時に乗車駅と降車駅を正しく入れておくことが前提です。乗り換えが決まっているなら、降りる駅に近づいたタイミングで「タッチしてから立つ」を習慣にしておくと安全です。詳しい取り扱いはJR東日本のよくいただくお問い合わせで確認できます。

グリーン車に乗ったあと、「もっと空いてる席に移りたいな」「窓側が空いたから移動したい」と思ったこと、ありませんか?結論から言うと、移動していいかどうかは乗ってい…
満席で座れなかったら?払いもどしのルール
グリーン券を買ったのに満席で座れなかった場合、券は無駄になりません。グリーンアテンダントに申し出て、利用しなかったことの確認を受けたうえで払いもどしの案内を受けられます。普通車へ移動する前に声をかけるのがポイントです。
乗る前に予定が変わった場合は、未使用かつ購入当日中であれば払いもどしできます。手数料は220円。モバイルSuicaならアプリ内で手続きでき、返金は購入時のクレジットカード口座へ入ります。カードタイプのSuicaはJR東日本のみどりの窓口での手続きになります。
逆に言えば、翌日以降に持ち越すことはできません。グリーン券は購入当日限り有効です。「明日使うから今日買っておこう」は通用しないので、必ず乗る当日に買ってください。ホームで買えばこの問題は起きないので、事前購入は当日・乗車直前がベストタイミングです。
上野東京ラインなのにグリーン車がない列車がある
ここまで「4・5号車」と説明してきましたが、実は上野東京ラインの中にはグリーン車がまったく連結されていない列車が走っています。これを知らないと、ホームで探しても見つからない、という事態になります。
常磐線快速のE231系10両にはグリーン車もトイレもない
グリーン車が付いていないのは、常磐線快速に使われるE231系0番台の10両編成です。品川・上野から松戸・柏を経て取手までを結ぶ列車で、この車両にはグリーン車がありません。しかも普通車にもトイレが設置されていない編成です。
理由は、常磐線には性格の違う2つの系統が走っているためです。取手までの近距離を担当する常磐線快速は通勤輸送に特化した車両で、座席はロングシート中心。一方、土浦・水戸・高萩方面へ向かう中距離電車はE531系で、こちらにグリーン車が組み込まれています。同じ「上野東京ライン」の看板を掲げていても、中身は別物というわけです。
見分ける実用的な目安は行き先です。取手行き・松戸行きならグリーン車なし、土浦・水戸・勝田・高萩行きならグリーン車ありと考えてほぼ間違いありません。取手より先へ行く列車がE531系、というのが基本の理解です。
乗る前の見分け方は「行き先」と「両数」
グリーン車の有無を確実に判断するには、ホームの発車標を見るのが一番です。上野東京ラインの発車標には、行き先・両数に加えてグリーン車の連結位置が表示される駅が多くあります。グリーンのマークが出ていなければ、その列車にはグリーン車がありません。
乗換案内アプリを使う方法も有効です。多くのアプリで、検索結果の列車にグリーン車マークが表示されます。事前に調べておけば、駅に着いてから慌てることもありません。JR東日本のJREメディアにある上野東京ラインの解説でも、直通する各路線の停車駅がまとめられています。
もうひとつの目安が両数です。常磐線快速のE231系は10両(または15両)ですが、E531系の10両・15両とは車体の見た目が違います。青と白のラインで前面が黒っぽいのがE531系、エメラルドグリーンの帯が入るのが常磐線快速のE231系。慣れてくると遠目でも区別できるようになります。
⚠️ よくある失敗①「先頭で待っていたら、グリーン車が真後ろに来た」
上野から大宮方面へ向かう15両編成では、グリーン車は前から11・12両目です。先頭で待っていると200メートル以上離れた位置に止まります。乗車位置の「4」「5」の表示を必ず探してから待ってください。
よくある失敗② グリーン券を買ったのに列車を間違えた
もうひとつ多いのが、グリーン券を買ってからグリーン車のない列車に乗ってしまうケースです。品川駅や上野駅では常磐線快速と中距離電車が同じホームから発車することがあり、行き先を確認せずに来た電車に飛び乗ると起こります。
この場合、Suicaにグリーン券情報は入ったままで、どこにもタッチしていない状態です。当日中で未使用であれば払いもどしができるので、降りた駅のみどりの窓口、またはモバイルSuicaのアプリで手続きをしてください。手数料220円は引かれますが、まるごと無駄になるよりはましです。
防ぎ方はシンプルで、グリーン券を買う前に「この電車にグリーン車があるか」を発車標で確認すること。券売機で買う前のひと呼吸が、220円と時間を守ってくれます。とくに常磐線方面へ乗る日は、行き先が取手か水戸方面かを先に見るクセをつけておくと安心です。
知らないと損する、乗車位置が変わる駅のクセ
上野東京ラインは同じ路線でも駅によってホームの構造が違い、グリーン車の停車位置と階段の位置関係が変わります。東京駅では有楽町寄り、上野駅の高架ホームでは尾久寄りにグリーン車が止まるため、改札から上がってきた場所によって歩く距離が大きく変わります。
大宮駅のように上野東京ラインと湘南新宿ラインの両方が発着する駅では、どちらのホームに来るかで乗車位置がまったく別になります。行き先表示だけでなく、番線を確認してからホームに上がるのが確実です。
時間に余裕があるなら、階段から遠い乗車位置を選ぶという逆張りも有効です。階段に近い乗車位置には人が集まるため、少し歩いた位置のドアから乗ったほうが空席を見つけやすくなります。グリーン車は2両あるので、階段から遠い側の号車を狙うだけで座れる確率は変わってきます。
知っている人だけ得をする、グリーン車の設備とお得ワザ
最後に、乗る前に知っておくと満足度が変わる設備の話と、料金を下げるワザを紹介します。
コンセントもWi-Fiもない。充電は乗る前に済ませておく
上野東京ラインのグリーン車にはコンセントがありません。無料Wi-Fiも飛んでいません。グリーン車と聞くと新幹線のイメージで「充電できるだろう」と思いがちですが、E231系・E233系の2階建てグリーン車は電源設備を持たない設計です。
これは車両が登場した時期の事情によるものです。設計当時はスマートフォンやタブレットが今ほど普及しておらず、座席ごとの電源を用意する発想がありませんでした。既存の車両に後から電源を引くのは配線工事が大がかりになるため、簡単には追加できません。
一方、JR東日本の普通列車グリーン車でもコンセントとJR-EAST FREE Wi-Fiが使えるものはあります。横須賀・総武快速線のE235系と、中央快速線・青梅線のE233系です。同じ「普通列車グリーン車」でも設備差があるので、熱海まで1時間半乗るような日は、モバイルバッテリーを持ち込むのが実用的な対策になります。
JRE POINT 600ポイントでグリーン券に交換できる
グリーン料金を実質ゼロにする方法として使えるのが、JRE POINTの交換です。600ポイントで(JRE POINT用)Suicaグリーン券に交換でき、距離に関係なく1回ぶんのグリーン券として使えます。JRE POINTのステージによって必要ポイントは変わり、プレミアムステージなら400ポイントになります。
ポイントの価値で考えると、この使い方はかなり効率的です。101km以上の1,550円区間で使えば、600ポイントで1,550円ぶんの価値。1ポイントあたり約2.5円の計算になります。Suicaへのチャージが1ポイント1円であることを踏まえると、差は歴然です。
手続きはモバイルSuicaならアプリ内で完結します。カードタイプの場合はWebで申し込んでから駅の券売機で受け取る形です。交換から受け取りまでの期限は30日間、受け取ったきっぷは当日限り有効なので、使う日に受け取るのが基本。詳しくはJRE POINT公式サイトの交換ページを確認してください。
🎯 裏ワザ
JRE POINTを使うなら、熱海・高崎・宇都宮など1,550円区間で使うのが最も効率的です。同じ600ポイントでも、750円区間で使うか1,550円区間で使うかで価値が倍以上変わります。短距離はSuicaで750円払い、長距離こそポイントを投入するのが賢い配分です。
グリーンアテンダントは何をしてくれる?
上野東京ラインのグリーン車には、グリーンアテンダントが乗務しています。主な仕事は車内でのグリーン券の確認と発売、そして各種案内です。東京・新宿・上野など9か所のグリーンアテンダントセンターと連携しながら、列車ごとに乗務しています。
飲み物やスナック、軽食などの車内販売も行っています。ただし、一部の列車では取り扱いのない商品があり、車内販売を行わない列車・区間もあります。「必ずワゴンが来る」と当てにして乗ると、飲まず食わずになることがあるので、確実に何か口にしたいなら乗る前に買っておくのが安全です。
ちなみに、Suicaグリーン券で天井のタッチを済ませてあれば、アテンダントに券を見せる必要はありません。ランプが緑になっている席は確認済みと判定されるためです。眠っている乗客を起こさない仕組みとして、この赤と緑のランプはよくできています。
シーン別。通勤・旅行・家族連れでの使い分け
使い方を目的別に整理すると、選ぶ号車も時間帯も変わってきます。平日朝の通勤で使うなら、狙い目は7時台前半か9時以降です。8時前後は最も混み合い、750円払っても座れないリスクが上がります。座って作業したいなら1階席のある側から乗り込み、静かな4号車を選ぶのがおすすめです。
旅行や帰省で熱海・高崎方面へ向かうなら、迷わず5号車。1時間以上乗るうえ、車内で飲み物を楽しむ人も多いのでトイレの近さが効いてきます。大きな荷物があるときは、階段の上り下りがない平屋席を選ぶと快適です。
家族連れの場合は、小学生も大人と同額という料金ルールを踏まえて判断してください。未就学児なら大人1人につき2人まで無料なので、小さい子ども連れのほうがむしろ使いやすい制度です。休日の日中は通勤時間帯より空いており、平屋席の4人ぶんのスペースが取れることもあります。土日の10時台〜14時台は、家族でグリーン車を試すのに向いた時間帯です。
まとめ|上野東京ラインのグリーン車は4・5号車。位置だけ方向で変わる
上野東京ラインのグリーン車で覚えるべきことは、突き詰めると3つだけです。1つめは号車が4号車と5号車で固定であること。2つめは、ホームの前から何両目に止まるかは走る方向で変わり、東京から南へ下るときは前から4・5両目、上野から北へ向かうときは後ろから4・5両目になること。3つめは、Suicaで乗車前に買えば紙のきっぷより260円安いことです。
そのうえで、トイレが必要なら5号車、静かに過ごしたいなら4号車という選び方をすれば、同じ料金でも満足度が変わります。長距離ならJRE POINTでの交換も検討する価値があります。逆に、常磐線快速にはグリーン車が付いていないという例外は、券を買う前に必ず思い出してください。
次にやることは1つ。乗る予定の列車の行き先と両数を、乗換案内アプリかホームの発車標で確認することです。そこにグリーン車のマークが出ていれば、あとは表示された乗車位置で待つだけ。乗ったら赤いランプの席に座って、頭上にSuicaをタッチする。この流れさえ押さえておけば、初めてでも迷わずグリーン車に乗れます。通勤の帰り道を1回だけ750円でアップグレードしてみると、その価値がすぐにわかるはずです。
※料金・設備・運行内容は変更される場合があります。最新情報はJR東日本の公式サイトでご確認ください。

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