東上線のホームで電車を待っていたら、オレンジ帯のアルミ車体が入ってきて「あれ、これって50000型?50070系?」と迷ったこと、ありませんか。行先表示に「元町・中華街」や「新木場」と出ているのに、見た目は東上線でおなじみの車両そっくり。ぶっちゃけ、鉄道好きでない限り見分けるのは難しいです。
結論から言うと、東武50070系(東武の公式表記では「50070型」)は、東京メトロ有楽町線・副都心線への直通運転用に造られた10両編成のロングシート車で、森林公園検修区に7編成70両しかいない少数派です。2013年3月16日からは東急東横線・みなとみらい線にも乗り入れていて、埼玉の森林公園・小川町方面と横浜の元町・中華街を1本で結ぶ列車にも入ります。
この記事では、50070系がどこを走っているのか、ホームで見分けるポイント、兄弟車の50050型・50090型との違い、女性専用車や車内設備などの「乗る前に知りたいこと」を、東武鉄道の公式車両紹介ページの数値をもとにまとめました。これから通勤で使う人も、ちょっと気になった人も、読み終わるころには一目で見分けられるようになっているはずです。
✅ この記事でわかること
✓ 東武50070系が走る路線と、乗れる列車の探し方
✓ ホームで50070系を見分ける具体的なポイント
✓ 50050型・50090型との違い(定員・車体幅・用途)
✓ 女性専用車の時間帯や、LCD化・90000系登場などの最新動向
東武50070系ってどんな電車?7編成70両だけの地下鉄直通車

正体は「副都心線直通用」の50000系ファミリー
東武50070系は、東上線から東京メトロ有楽町線・副都心線へ直通するために造られた通勤電車です。東武の50000系ファミリーは、東上線の自社線用「50000型」、スカイツリーライン側の半蔵門線直通用「50050型」、今回の「50070型」、TJライナー用の「50090型」の4種類に分かれていて、50070系はその3番目にあたります。
なぜ専用の形式が必要だったのか。理由は、地下鉄に乗り入れるには東武線内では使わない保安装置や運転装置が必要だからです。Wikipediaによると、50070型の保安装置は東武形ATS・T-DATC・新CS-ATC・ATO・ATC-Pと、東上線用の50000型より種類が多くなっています。副都心線ではATO(自動列車運転装置)を使うため、両先頭車にATO装置、クハ50070形にATO送受信装置を積んでいます。
基本データを整理すると、製造初年は2007年2月、運行開始は2007年6月18日、編成は10両編成(5M5T)です。東武鉄道公式の車両紹介ページでは「2008年6月に開業した東京メトロ副都心線直通車両として東上線に就役した車両」と紹介されています。つまり、副都心線が開業する1年前から有楽町線直通で先に走り始め、開業に合わせて本来の役目に就いた、という流れです。
乗る側のコツとしては、「50070系=地下鉄・東横線に行く東武車」と覚えておくのがいちばん実用的です。池袋止まりの東上線急行にはほとんど現れず、和光市から地下鉄に入る列車で出会う確率が高くなります。
全部で70両、編成番号は51071F〜51077F
50070系は7編成70両しか存在しません。50050型が18編成180両いるのと比べると、半分以下の少数派です。すべて東上線の森林公園検修区に配置されています。
編成番号は51071F〜51077Fの7本。先頭車の車両番号は、池袋・渋谷側がクハ51070形(51071〜51077)、森林公園・小川町側がクハ50070形(50071〜50077)です。車番の下2桁「71〜77」が並んでいたら、それが50070系だと判断できます。
製造時期は3回に分かれていて、51071F〜51074Fが2007年4月〜2008年1月、51075Fが2008年8月、51076F・51077Fが2011年11月・2012年2月の製造です。この「製造時期の違い」がそのまま編成ごとの個性になっていて、あとで紹介する窓や車内表示器の違いにつながります。
実用面でのコツは、先頭車の前面や側面に書かれた車番を見ること。ホームで電車が入ってくる瞬間に前面の番号を確認すれば、乗る前に「今日は50070系だ」とわかります。70両しかないので、東上線から副都心線方面に毎日乗っていても、9000型や東京メトロの車両に当たる日の方が多いかもしれません。
性能は兄弟車と共通、上限120km/h
走行性能は50000系ファミリーで共通です。東武公式の性能欄は最高速度120km/h、加速度3.3km/h/s、減速度3.5km/h/s(常用)・4.5km/h/s(非常)。この数字は50050型・50090型の欄とまったく同じです。
共通にしてある理由は、運用のしやすさです。同じ加減速性能なら、東上線内で50000型や50090型と同じダイヤの中に混ぜて走らせても、遅れが出にくくなります。Wikipediaの記載では、設計最高速度が120km/h、最高運転速度が110km/hと区別されています。
機器は日立製作所笠戸事業所製で、車体はアルミニウム合金のダブルスキン構造(日立の「A-train」)。主電動機は三相かご形誘導電動機TM-03形で出力165kW、制御はIGBT素子のVVVFインバータ制御(日立製作所製)です。冷房装置は50,000kcal/h/基の集中式・マイコン制御と、公式ページに記載があります。
乗客目線でいうと、「加速が同じなので、50070系だから速い・遅いということはない」のがポイント。所要時間は車両ではなく列車種別で決まるので、急ぐなら車両より種別(快速急行や急行)で選びましょう。
東武の公式ページは「50070型」、ファンや報道は「50070系」と呼ぶことが多い名前です。公式では50000系という大きなグループの中の「型」という位置付けなので、検索するときは両方の表記で探すと情報が見つかりやすくなります。
どこで乗れる?東上線から副都心線・東横線・みなとみらい線まで
走る範囲は4社5路線にまたがる
50070系が走るのは、東武東上線・東京メトロ有楽町線・副都心線・東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線です。Wikipediaには「50000型の地上運用に加え、東京メトロ有楽町線と副都心線、東急東横線、横浜高速鉄道みなとみらい線全線へ乗り入れる」とあります。
これだけ広い範囲を走るのは、2013年3月16日に副都心線と東急東横線の直通運転が始まったからです。それ以前は有楽町線・副都心線までだったのが、渋谷から先の横浜方面まで一気に延びました。
地上の東上線内では、50000型と同じく池袋発着の運用にも入ります。つまり「地下鉄直通専用」ではなく、東上線の中だけを走る日もあるということです。森林公園検修区に所属しているので、森林公園・小川町寄りの駅でも見かけます。
実用的には、和光市で地下鉄に入る列車の先頭車の番号をチェックするのが手っ取り早い方法です。和光市は東上線と有楽町線・副都心線の境目の駅なので、ここを通る直通列車に50070系が入っている可能性が高くなります。
東横線・みなとみらい線では各停に来ない
東急東横線・みなとみらい線に入った50070系は、各停以外の種別で運用されます(Wikipediaの運用解説より)。横浜や元町・中華街で「東武の車両に乗りたい」と思って各停を待っても、50070系は来ないということです。
なぜ各停に入らないかというと、10両編成だからです。東横線には8両編成の列車もあり、10両が止まれない駅がある各停の運用には入りにくい構造になっています。東武線内でも10両の各停運用はない、とWikipediaの注釈に書かれています。
代表的な列車が「Fライナー」です。東武東上線から副都心線・東急東横線・みなとみらい線まで5社を結ぶ速達列車で、2023年3月18日から東上線内では急行から快速急行に変わり、志木・ふじみ野は通過になりました。東武車が担当する列車では、50070系に当たることがあります。
コツとしては、横浜側から埼玉方面へ帰るときに「急行・特急・Fライナーで小川町や森林公園行き」を選ぶと、東武車に乗れるチャンスが上がります。
状況:渋谷で「オレンジ帯の東武車だから埼玉方面だろう」と行先を見ずに飛び乗ったら、実は元町・中華街行きで横浜方面に向かっていた。
原因:50070系は東横線・みなとみらい線まで入るので、渋谷では下り(横浜方面)の列車にもなる。車両の会社と行先は関係ない。
対策:車両ではなく、ホームの番線と行先表示で判断する。副都心線渋谷駅では、横浜方面と和光市方面で乗り場が分かれているので、発車標を先に確認しましょう。
新横浜方面との関係はどうなっている?
2023年3月18日の相鉄・東急新横浜線開業で、東上線沿線から新横浜を経由する直通運転も始まりました。当時の報道では、川越〜新横浜駅間最短80分、朝霞台〜新横浜駅間最短68分とされています。
ただし、どの列車にどの会社の車両が入るかは、運用によって変わります。50070系が新横浜線のどこまで入るかは公式の車両紹介ページには書かれていないので、「新横浜行きなら必ず50070系」とは言えません。ここは期待しすぎない方がいいポイントです。
新幹線に乗り継ぐ人にとっては、車両の種類より「乗り換えなしで新横浜に着けるかどうか」の方が重要です。東上線の駅から新横浜行きを探すときは、東武の駅時刻表で行先を確認してから乗りましょう。
新横浜駅での新幹線への乗り換え方法や、ホーム・改札の位置は、こちらの記事で詳しくまとめています。

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9000型・9050型と運用は共通
50070系は、東上線の9000型(9101Fを除く)・9050型と基本的に運用の区別がありません。Wikipediaの運用解説にそう書かれています。
つまり、ある日の同じ時刻の列車に50070系が来るか、9000型が来るかは運用次第。時刻表で「この列車は50070系」と決まっているわけではありません。地下鉄直通列車には東京メトロや東急、横浜高速鉄道の車両も入るので、さらに確率は下がります。
見分けるときのポイントは車体の素材と帯。50070系はアルミ車体にシャイニーオレンジの帯、9000型は1981年に営業運転を始めたステンレス製の車両で、見た目の世代感がまったく違います。
「どうしても50070系に乗りたい」人は、同じ時間帯の列車に数日通って傾向を見るのが現実的です。運用は日によって変わるので、確実に狙える方法はないと割り切りましょう。
ホームで一発判別!50070系を見分けるポイント

いちばん確実なのは車番の下2桁
見分け方の結論は、先頭車の車番が「51071〜51077」または「50071〜50077」なら50070系です。これ以上確実な方法はありません。
50000系ファミリーは外観がそっくりで、色も同じシャイニーオレンジの帯。前面デザインもほぼ共通なので、形だけで判断するのは難しいです。そこで東武は形式ごとに車番の範囲を分けていて、50000型は51001F〜51009F、50050型は51051F〜51068F、50070型は51071F〜51077F、50090型は51091F〜51096Fという並びになっています。
中間車も同じルールで、モハ52071〜52077、モハ53071〜53077のように、下2桁が71〜77になっています。車内に入ってからでも、車端部の車番表示で確認できます。
コツは、ホームで電車が入ってくるときに前面の窓下あたりの車番を見ること。先頭車に乗る予定がなくても、到着の数秒で形式がわかります。
🚆 50000系ファミリーの編成番号ガイド
51001F〜51009F 50000型(東上線の自社線用ほか)
51051F〜51068F 50050型(半蔵門線・田園都市線直通)
51071F〜51077F 50070型(有楽町線・副都心線・東横線直通)
51091F〜51096F 50090型(TJライナー・川越特急)
先頭車だけ130mm長い理由
50070系の先頭車は、全長20,130mm。中間車の20,000mmより130mm長くなっています。これは東武公式ページにも「副都心線に設置されるホームドアとの関係で先頭車のみ全長が130mm長くなっています」と明記されている、50070系ならではの特徴です。
理由はホームドアです。ホームドアの開口部と車両のドア位置をぴったり合わせるため、先頭車の客室のオフセット幅(運転台側の端からドアまでの距離の関係)を250mmから120mmに縮小し、そのぶん全長を130mm延長しました。
正直、130mmの差は外から見てもまずわかりません。ただ、この設計のおかげで50070系は副都心線のホームドアのある駅でもドア位置がずれずに停まれる、というわけです。ちなみに後から登場した50090型も先頭車は20,130mmで、Wikipediaには「先頭車の全長は50070型と同じ」とあります。
乗る人にとっての実益は、「どの形式でも、ホームドアの乗車位置で待てばドアが目の前に来る」こと。車両を気にせず、ホームドアの位置で並べば大丈夫です。
表示器と窓で見分ける上級テクニック
車番が見えなかったときの手がかりは、行先表示器と側窓です。50070系は登場時から側面行先表示と前面種別表示にフルカラーLEDを採用していて、3色LEDだった50050型の当初仕様と区別できました。
もう1つが窓です。Wikipediaによると、50070系は車端部の側窓を全て一段下降窓に変更しています(車椅子スペース部を除く)。逆に50090型は扉間が一段下降窓、車端部は全て固定窓で、「50070型と逆転する形」になっています。ドアとドアの間ではなく、連結部寄りの小さな窓が開くタイプなら50070系の可能性が高い、ということです。
さらに細かい話をすると、51075Fだけは扉間の窓のうち車体中央部を除く4箇所が下降窓になっている特別仕様。7編成の中でも見た目が少しずつ違うのが面白いところです。
ただし表示器は2023年から順次交換されていて、2023年6月に51075Fでゴシック体のフルカラー表示器に交換されています。表示の書体だけで判断すると外れることもあるので、最終的には車番で確認するのが確実です。
🎯 裏ワザ:ホームで3秒チェック
①前面の車番の下2桁が71〜77か → ②行先が地下鉄・東横線方面か → ③連結部寄りの小窓が開くタイプか。①で確定しなくても、②③がそろえば50070系の可能性大です。
50050型・50090型とどこが違う?兄弟車を数字で比較
比較表で見る「3兄弟」の違い
結論から言うと、50050型は半蔵門線直通の本線系、50070型は副都心線直通の東上線系、50090型はTJライナー用の東上線系です。見た目は似ていても、役割がはっきり分かれています。
分かれている理由は、乗り入れ先の違いです。半蔵門線・田園都市線と、有楽町線・副都心線・東横線では、必要な保安装置やホームの条件が異なります。そのため同じ50000系の設計をベースに、乗り入れ先に合わせた仕様違いが用意されました。
ガタンゴトン研究所で、東武鉄道公式の車両紹介ページの数値を並べると次のとおりです。
| 比較項目 | 50050型 | 50070型 | 50090型 |
|---|---|---|---|
| 製造初年 | 2005年10月 | 2007年2月 | 2008年2月 |
| 車両数 | 180両 | 70両 | 60両 |
| 先頭車の定員 | 137名 | 140名 | ロング124名・クロス118名 |
| 中間車の定員 | 151名 | 153名 | ロング135名・クロス129名 |
| 幅(公式最大寸法) | 2,770mm | 2,800mm | 2,800mm |
| 座席 | ロングシート | ロングシート | マルチシート |
| 主な乗り入れ先 | 半蔵門線・田園都市線 | 有楽町線・副都心線・東横線・みなとみらい線 | なし(東上線内のみ) |

数字で見ると、50070型は50050型より車体幅が広く、そのぶん1両あたりの定員も多くなっています。混雑する直通列車で少しでも多く乗せられる設計、と読み取れます。
50050型との違いは「車体幅」と「走る線区」
50050型との最大の違いは、走る線区と車体幅です。50050型は東武スカイツリーライン側の車両で、東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線に直通します。自社線内では押上〜久喜・南栗橋間で、原則として準急・急行に使われています。
車体幅については、東武公式ページが50050型を「構造は50000型とほぼ同等でありますが、車体幅が30㎜狭く、運転室前面に非常貫通扉を設けてあります」と説明しています。公式の最大寸法は50050型が幅2,770mm、50070型が幅2,800mmです。
ただし50070型の中でも、2011年度製の51076F・51077Fは車体幅を50050型と同一に変更したとWikipediaに書かれています(車体幅2,770mm)。7編成のうち最後の2本だけは、少しスリムな車体というわけです。
実用的なポイントは、「50050型に東上線で乗ることはない」こと。50050型と50070型は走る路線がまったく重ならないので、東上線や副都心線で出会うオレンジ帯のロングシート車は、50000型か50070型のどちらかと考えてOKです。
50090型は座席が回るTJライナー専用車
50090型は、座席をクロスシートとロングシートに転換できる「マルチシート」を持つTJライナー用の車両です。2008年6月14日のダイヤ改正で運用を開始しました。6編成60両で、こちらも森林公園検修区に所属しています。
50070型と大きく違うのは、他線区へ乗り入れないこと。Wikipediaには「本系列では唯一、他線区への乗り入れ運用が存在しない」とあり、川越特急・TJライナーは50090型だけが限定で使われます。つまり、副都心線や東横線で50090型に乗ることはできません。
見た目の違いもわかりやすく、50090型にはオレンジに加えてロイヤルブルーⅡの帯と「TOJO LINE」のロゴが入っています。青い帯があれば50090型、オレンジ帯だけなら50000型か50070型、と覚えておきましょう。
「50070系にクロスシートはないの?」と思った人は、TJライナーや川越特急を狙うのが近道です。TJライナーの乗り方や、座席指定券なしで乗れる区間については、こちらの記事で詳しく解説しています。

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車内はどう?座席・表示器・窓の使い勝手
座席はオールロングシート、定員は1両140〜153名
50070系の座席はロングシートです。東武公式の定員は、先頭車(Tc1・Tc2)が140名、中間車(M1′・M2・M3・T1・T2・T3)が153名、車椅子スペース付車(M1・M2′)が152名となっています。
ロングシートなのは、地下鉄直通の通勤電車として乗降のしやすさと立ち客のスペースを優先しているからです。ラッシュ時の副都心線や有楽町線では、座席数より「何人乗れるか」が大事になります。
座席モケットは2007年度製から、一般席部がTBキュービック(キュービックブルー)に変更されています。50070型は最初の編成から2007年度製なので、登場時からこの柄で走っています。
座れるかどうかのコツは、始発駅を選ぶこと。東上線側なら森林公園や小川町始発、地下鉄側なら和光市始発の列車を狙うと、ロングシートでも座れるチャンスが広がります。先頭車は定員140名と中間車より少し少なめなので、立つ前提なら中間車、ドア付近の混雑を避けたいなら先頭車という選び方もできます。
車内案内はLCDに統一済み
50070系のドア上の車内案内表示器は、2023年6月の51072Fを最後に全編成がLCD(液晶)式になっています。
もともと初期の編成はLED式の表示器でした。東武は2018年度以降、50050型・50070型でLED式からLCD式への交換を進め、左右2画面一体の2in1タイプを採用しています。一方、2011年度製の51076F・51077Fは新製時から17インチワイドLCD(三菱電機製トレインビジョン)を各ドア上に1つずつ設置していて、2019年度中に広告枠を撤去して2画面化されました。
Wikipediaによると、50050型・50070型は乗り入れ先では乗り入れ路線の車両に合わせた表示となり、次駅案内の際には号車も表示されます。地下鉄線内や東横線内でも案内が見やすいのは、この表示器のおかげです。
実用のコツとしては、LCDに出る号車表示を見ておくと、降りる駅で乗り換え口に近い号車を把握しやすくなります。初めて乗る路線の駅でも、画面の案内で出口の方向を確認してから降りましょう。
実は「窓が開く」のが50070系の隠れた長所
意外と知られていないけれど、50070系は車端部の窓が車椅子スペース部を除いて全て開く仕様です。
50000系ファミリーの初期車は騒音低減のため固定窓を多用していて、扉間の窓は全て固定式、車端部は固定窓と下降窓が半々という配置でした。50070型ではこれを変更し、車端部の側窓を全て一段下降窓にしています。後に固定窓だった扉間の窓を開閉式に改造する工事が2012年の51052Fから始まり、2016年に完了していますが、50070型は最初から開く窓が多かったわけです。
「窓なんて開けないでしょ」と思うかもしれませんが、空調が効きにくい季節の換気や、車内の空気を入れ替えたいときに窓の多さは効いてきます。とくに窓付近の座席に座ったときは、開けられる窓かどうかで快適さが変わります。
コツは、連結部寄り(車端部)の席を選ぶこと。窓の開け閉めは周りの乗客への配慮が必要ですが、換気を気にする人には車端部が向いています。
💡 シーン別:50070系のおすすめ乗車位置
座りたい通勤客:始発駅から乗り、中間車のロングシートへ。
換気が気になる人:車端部の窓付近の席。
車椅子・ベビーカー:車椅子スペース付車(定員152名の車両)を目安に。
乗り換えを急ぐ人:LCDの号車案内で降車駅の出口位置を確認。
ワンマン運転にも対応する運転台
50070系の運転台は、地下鉄のワンマン運転に対応した造りになっています。Wikipediaによると、計器盤右側の機器操作箱にワンマン・ツーマン切換のスイッチが設けられています。
有楽町線・副都心線はワンマン運転の路線なので、乗り入れる車両にもその機能が必要です。運転台上部には車上CCTV(ホームの様子を映すモニター)も設置されていて、運転士がホームの安全を確認できるようになっています。
さらに、乗務員室仕切部の仕切扉は電磁鎖錠機能付きで、上部に通行表示灯を設置。主ハンドルの形状やレイアウトも地下鉄直通に合わせて大幅に変更されています。東上線内のツーマン運転と、地下鉄のワンマン運転を1本の列車で切り替えるための工夫です。
乗客として知っておくと便利なのは、ワンマン区間では車掌がいないこと。ドアの開閉や非常時の対応は運転士が担うので、ドア付近に立つときは駆け込み乗車をしないよう心がけましょう。
女性専用車・トイレ・混雑…乗る前に知っておきたい注意点
平日朝の上りには女性専用車がある
東上線・有楽町線・副都心線では、平日朝の上り電車に女性専用車が設定されています。50070系の列車も対象になるので、平日朝に乗る人は要チェックです。
東武鉄道の女性専用車ページによると、池袋行きは平日に池袋駅に7:20から9:30までに到着する急行・準急列車、有楽町線・副都心線・東急東横線・みなとみらい線直通列車は平日に和光市駅に始発から9:30までに到着する各列車が対象です。駅の時刻表に記載されている指定列車のみで実施されます。
女性専用車の位置は、公式の案内図では進行方向のいちばん後ろ、小川町寄りの車両です。女性のほか、小学生以下、体の不自由な人とその介助者も乗車できます。ダイヤが乱れたときは設定が中止されることもあります。
コツは、ホームにある乗車位置シールを見ること。公式ページでは、朝霞台のように10両編成と8両編成で女性専用車の停車位置が異なる駅があると案内されています。50070系は10両編成なので、10両用のシールの位置で待ちましょう。
⚠️ よくある失敗② 8両用の位置で待って女性専用車を逃す(または誤乗車する)
状況:朝霞台で女性専用車に乗ろうと並んでいたら、来たのは10両編成で、専用車が別の位置に停まった。男性の場合は逆に、いつもの位置で乗ったら女性専用車だった。
原因:一部の駅は10両と8両で女性専用車の停車位置が違う。東上線直通列車は10両が中心だが、地下鉄側から来る列車には8両もある。
対策:発車標で両数を確認し、「10両編成停車位置シール」か「8両編成 乗車口シール」かを見分けて並ぶ。
トイレはないと考えて乗る
50070系は通勤形のロングシート車で、車内にトイレはない前提で乗るのが基本です。東武公式の車両紹介ページの50070型の欄にも、定員や寸法、主電動機などの項目はありますが、トイレの記載はありません。
森林公園や小川町から元町・中華街まで直通する列車もあるので、乗車時間が長くなることがあります。とくに東上線の奥から横浜方面まで乗り通すと、4社5路線を1本で移動することになります。
長く乗るときのコツは、和光市や池袋、渋谷など、途中の大きな駅で一度降りてトイレに寄る余裕を持つこと。直通列車は便利ですが、1本見送っても後続の直通列車や乗り換えで目的地に着けるケースが多いです。
子連れの場合はとくに、乗る前に駅でトイレを済ませておきましょう。車椅子スペース付車の位置を把握しておくと、ベビーカーでも乗り降りしやすくなります。
朝ラッシュの混雑を避けるなら時間をずらす
50070系が走る東上線〜副都心線・有楽町線は、朝の通勤ラッシュで混雑する区間です。定員153名の中間車でも、ラッシュのピークには定員を超える乗客が乗ります。
混雑する理由は単純で、埼玉方面から池袋・新宿三丁目・渋谷などの都心へ向かう通勤客が集中するからです。直通運転で乗り換えなしに都心へ行けるぶん、利用者が1本の列車に集まりやすくなっています。
女性専用車の対象時間(池袋着7:20から9:30まで)は、朝のピークの目安にもなります。この時間帯を外すだけでも、車内の混み具合が変わってきます。
通勤ラッシュのピーク時間や、時間をずらす効果については、こちらの記事でデータ付きで解説しています。

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運賃や追加料金は一切変わらない
50070系に乗っても、運賃は通常の乗車券やICカードの運賃だけです。座席指定や特別な料金が必要な車両ではありません。
ここがTJライナー用の50090型との大きな違いです。50090型がTJライナーとして走るときは座席指定の列車になりますが、50070系にはそうした運用はありません。車両が50070系でも9000型でもメトロ車でも、同じ区間なら同じ運賃です。
グリーン車やクロスシートの有料車両も連結していないので、「どの号車に乗ると追加料金がかかる」という心配もありません。10両すべてがロングシートの普通車です。
通勤で使うなら、運賃の比較は車両ではなく経路で考えましょう。副都心線経由と池袋乗り換えなど、ルートによって運賃が変わることがあるので、定期券を買う前に駅の運賃検索で確認するのがおすすめです。
東武50070系のこれから:表示器更新と90000系の登場
行先表示器のフルカラー化が進行中
50000系ファミリーでは、2023年から種別・行先表示器と運行番号表示器の更新が進められています。50070型では2023年6月に51075Fで実施されました。
新しい表示器は、50070型・50090型の既存品と違って文字がゴシック体になっているのが特徴です。前面では50090型のように種別と行先が一体になり、「回送」などが横幅いっぱいに表示されるように改められました。
登場時の50070系は、側面行先表示器・前面種別表示器がフルカラーLED、前面行先表示器が白色単色LEDで、表示書体は明朝体でした。つまり、明朝体の表示なら更新前、ゴシック体なら更新後、という見分け方ができます。
コツとして、行先表示の書体の違いは編成ごとの個性を楽しむポイントにもなります。ただし前述のとおり、形式を見分けるなら車番がいちばん確実です。
前照灯のLED化も一部編成で実施
前照灯(ヘッドライト)のLED化も進んでいます。Wikipediaによると、50070型では51071F・51072F・51073F・51076Fに実施されています。
LED化の目的は、省エネとメンテナンスの手間を減らすことです。電球式より寿命が長く、交換の手間も少なくなります。50000系ファミリーでは2014年から施工が始まり、50050型・50090型は全編成が完了しています。
夜のホームで先頭車のライトを見ると、LEDは白っぽくシャープな光、従来型はやや黄色みのある光に見えます。同じ50070系でもライトの色が編成によって違うのは、この改造の途中だからです。
実用面では影響はありませんが、夜間の撮影や見分けを楽しむ人には、ライトの色も1つの手がかりになります。
9000型を置き換える新型90000系が2026年から
東上線では、9000型を置き換える新型90000系が2026年から順次導入される予定と報じられています。
9000型は1981年に営業運転を始めたステンレス製の車両で、50070系と同じく東横線にも乗り入れている古参です。新型の登場で、東上線から地下鉄・東横線へ直通する東武車の顔ぶれが入れ替わっていくことになります。
50070系自体は2007年製造開始と比較的新しく、今回の置き換え対象としては報じられていません。むしろ90000系が増えてくると、50070系は「直通用東武車の中堅」というポジションになっていきます。
直通列車でどの車両に当たるかは、これから数年で変わっていきます。気になる人は、東武鉄道の公式ニュースリリースで新型車両の導入状況をチェックしておくと、乗れるタイミングがわかります。
✅ 今チェックしておきたい変化
・車内案内表示器:2023年6月に全編成LCD化完了
・行先表示器:ゴシック体の新型に順次更新(51075Fで実施済み)
・前照灯:51071F・51072F・51073F・51076FでLED化
・東上線の新型90000系:2026年から順次導入予定
まとめ
まずは次に東上線や副都心線に乗るとき、ホームに入ってくる電車の前面の車番を見てみてください。下2桁が71〜77なら、それが今回紹介した50070系です。
※運用・設備は変更される場合があります。最新情報は東武鉄道の公式サイトでご確認ください。

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