近鉄の大阪線で赤い4両の電車を見かけて、「これって何系?古そうだけど、いつからあるの?」と気になったことはありませんか。あるいは名古屋線の急行で、2両+4両の6両編成のうち片方だけ顔つきが少し違う…と感じた人もいるかもしれません。
結論から言うと、その電車が近鉄1400系である可能性は十分あります。1400系は1981年に大阪線へ投入された近鉄初の「界磁チョッパ制御」の省エネ通勤車で、製造されたのはわずか4編成16両。いまも1401F・1403F・1405Fの3編成が大阪線、1407Fの1編成が名古屋線で走っています。数が少ないぶん、「狙って乗る」には運用の仕組みを知っておくのが近道です。
この記事では、1400系の誕生の背景からスペック、車内設備(トイレ付きは1両だけ)、大阪線・名古屋線での使われ方、2026年3月14日のダイヤ変更との関係、そしてそっくりな1200系・2050系との見分け方まで、ふつうの乗客目線でまとめて解説します。
✅ この記事でわかること
✓ 近鉄1400系の基本スペックと、4編成16両しかない理由
✓ トイレ付き車両はどれか・更新後の車内はどう変わったか
✓ 大阪線の3編成と名古屋線の1407Fの走っている区間
✓ 1200系・2050系との見分け方と、2026年ダイヤ変更との関係
近鉄1400系ってどんな電車?4編成16両だけの基本プロフィール

一言でいうと「近鉄で最初の界磁チョッパ省エネ車」
近鉄1400系は、近鉄が「当社で最初の界磁チョッパ制御方式の省エネ車両」と公式に紹介している通勤形電車です。登場は1981年で、大阪線系統向けに投入されました。
なぜ「最初の」がそこまで大事なのかというと、この車両から近鉄の一般車の作り方が一段変わったからです。それまでの抵抗制御車は、ブレーキをかけるとエネルギーを熱として捨てていました。1400系はブレーキ時に電気を架線へ返す回生ブレーキを使えるようになり、省エネ性能が上がっています。
具体的なプロフィールは、編成が4両(Tc-M-M-Tc)、電気方式は直流1,500V、営業時の上限速度は110km/h。製造は近畿車輛で、1981年2月から1984年にかけて4編成16両が作られました。電算記号(近鉄社内で編成を区別する記号)は「FC」です。
乗る人向けのコツを1つ挙げると、編成番号は先頭車の側面や前面の車号で見分けられます。ク1501・ク1502なら1401F、ク1507・ク1508なら1407Fという具合で、先頭車の番号の下2桁がわかれば編成が特定できます。ホームで待っている間に前面の番号をチラッと見るだけで、「あ、今日は1400系だ」とわかるようになりますよ。
編成は1401F・1403F・1405F・1407Fの4本だけ
1400系の編成は1401F・1403F・1405F・1407Fの4本です。番号が奇数だけなのは、1本の編成にモ1400形が2両(奇数と偶数)入っていて、編成名は若い方の奇数番号で呼ぶからです。
組成は、大阪上本町寄りからク1500形(奇数)-モ1400形(奇数)-モ1400形(偶数)-ク1500形(偶数)。たとえば近鉄公式サイトの写真説明には「ク1502-モ1402-モ1401-ク1501」という並びが載っていて、1401Fの4両がこの番号で構成されていることがわかります。
4本で16両というのは、近鉄の一般車の中では小さな所帯です。大阪線には他の形式の4両編成や2両編成がたくさん走っているので、ランダムに来た電車が1400系である確率は高くありません。
だからこそ実用コツとしては、「編成番号を覚える」より「顔と番号の組み合わせを覚える」のが効率的です。1400系の先頭車はク1501〜ク1508の8両だけ。「ク15で始まる4桁」を見たら1400系、と覚えておけば、駅のホームですぐに判別できます。
主要スペックを数字で押さえる
スペックの要点は「160kWのモーター8台を1台の制御器でまとめて動かす」という構成です。近鉄公式の説明でも「8個の主電動機を1台の制御器で制御する方式」とされています。
この方式は「1C8M」と呼ばれ、中間の電動車2両(モ1400形の奇数・偶数)が1つのユニットになっています。制御器を1台にまとめることで、機器の数と重量、製造コストを抑えられるのが狙いです。主電動機は近鉄初の直流複巻電動機で、三菱電機MB-3270-A(160kW、定格340V)を採用しました。
| 項目 | 近鉄1400系のデータ |
|---|---|
| 編成 | 4両(Tc-M-M-Tc)×4編成=16両 |
| 製造 | 近畿車輛・1981年〜1984年 |
| 制御方式 | 界磁チョッパ(1C8M)三菱電機FCM-214-15MRDH |
| 主電動機 | 直流複巻電動機 160kW |
| ブレーキ | 電磁直通ブレーキ(回生・抑速併用)HSC-R |
| 車体寸法 | 全長20,720 mm・全幅2,740 mm |
| 営業時の上限速度 | 110 km/h |
| 台車・歯車比 | KD-88・KD-88A/4.72(WNドライブ) |
表の中でふつうの乗客に一番関係があるのは「110 km/h」と「抑速ブレーキ」です。大阪線は青山峠をはじめ山越え区間があり、長い下り坂で速度を一定に保つ抑速ブレーキは欠かせません。1400系が快速急行から普通まで幅広く使われるのは、こうした大阪線の条件に合わせた性能を持っているからです。
なぜ1400系は生まれたの?界磁チョッパ誕生の裏側
先輩の3000系は「高すぎた」
1400系が生まれた直接の理由は、「省エネ車はほしい、でも3000系は製造コストが高かった」という事情です。
1970年代後半、近鉄でも省エネルギー性能に優れた一般車を入れる計画が動き出しました。そこで奈良線・京都線に試験投入されたのが、電機子チョッパ制御の3000系です。電機子チョッパは省エネ効果が大きい一方、当時は大電流を扱う半導体機器が高価で、たくさん作るには向きませんでした。
そこで「製造コストを低く抑えつつ、高速運転に適した」方式として選ばれたのが界磁チョッパ制御です。モーターの界磁(磁石の役割をする部分)側だけを半導体で細かく制御するので、機器が小さく安く済みます。こうして1981年、界磁チョッパ車として大阪線に1400系、奈良線系統に8810系が同時期にデビューしました。
乗る側から見たコツとしては、「1400系と8810系は兄弟のような関係」と覚えておくと、近鉄の車両の系譜が一気に理解しやすくなります。同じ思想で作られていても、走る路線に合わせて車体幅が違う、というのが次のポイントです。
大阪線用は「裾がまっすぐ」な細身ボディ
1400系の車体は、奈良線系統の8810系より幅が狭く、側面の下の方(裾)がすぼまっていないストレートな形です。
理由は線路側の条件にあります。近鉄の奈良線・京都線用の車両は、裾絞りのある広い車体を採用しています。これに対して大阪線・名古屋線用の車両は狭幅で、側面に裾絞りがなく直立しているのが特徴です。同じ近鉄の通勤車でも、走る線区によって車体の形が違うわけです。
数字で言えば1400系の全幅は2,740 mm、全長は20,720 mm。「21m級鋼製」の車体に、片側4つの扉がついています。
見分けのコツとしては、ホームで電車の正面ではなく斜め横から側面の下半分を見ること。下に向かってすぼまっていれば奈良線系統の車、まっすぐ落ちていれば大阪線・名古屋線系統の車です。1400系は後者なので、同じ赤い近鉄電車でも奈良線の車とはシルエットが違って見えます。
実は「近鉄の顔」の元祖は1400系
意外と知られていないけれど、いま近鉄で走っている多くの通勤車の「あの顔」は、1400系から始まったデザインです。
近鉄公式サイトによると、1400系の車体は肩部の丸みを小さくし、前面左右の窓上にある前照灯部にステンレスの飾り板を付け、中央貫通扉の上に行先表示器を置いた「新しい近鉄通勤車スタイル」になりました。断面は切妻に近い形になり、軽量化も図られています。
このデザインは、2000年代に入って「シリーズ21」が登場するまで長く使われ続けました。近鉄公式の説明でも、1984年に登場したVVVFインバータ制御の1250系について「車体形状は1400系と同じ近鉄標準形」と書かれています。つまり1400系は、中身(制御方式)の世代交代よりも長く、外見の標準を作った存在なんです。
1400系の翌年以降に登場した1200系・2050系も「車体と車内設備は1400系に準じる」とされています。さらにVVVF車の1250系まで同じ近鉄標準形の車体。近鉄の通勤車を見て「どれも似てる…」と感じるのは、まさに1400系が作った型が何十本もの編成に受け継がれたからです。
乗る人のコツとしては、「顔が同じ=同じ形式」ではない、という点を覚えておくこと。顔で絞り込んだあと、最後は車号で確認するのが確実です。
車内はどうなってる?座席・トイレ・リニューアル後の姿

座席は4扉ロングシート、4両で244席
1400系の車内は、片側4扉のロングシート(窓を背にして横に並んで座る座席)です。通勤・通学で乗り降りが多い区間向けの配置になっています。
鉄道車両の諸元をまとめたexpress22の諸元表では、座席定員は中間のモ1400形が「64(190)」、先頭のク1500形が「58(170)」と記載されています。つまりモ1400形は座席64・定員190、ク1500形は座席58・定員170。4両編成で合計すると座席244席、定員720人です。
先頭車のク1500形が中間車より座席が少ないのは、運転台のスペースがあるぶん客室が短いからです。
実用コツとしては、座りたいなら中間の2両を狙うのが理にかなっています。座席数は先頭車より6席多く、しかも駅の階段やエスカレーターはホームの中ほどにあることが多いので、乗り換えの動線とも合いやすいからです。
トイレがあるのは1407Fのク1508だけ
1400系でトイレがついているのは、第4編成(1407F)のク1508の1両だけです。近鉄公式サイトでも「第4編成のク1508にはトイレを設置しました」と明記されています。
1984年製の1407Fは、製造時からク1508にトイレを備えていました。その後2001年〜2003年の車体更新で、トイレは洋式化され、処理方式も真空式になっています。さらに2020年から始まった2回目の更新(B更新)で、トイレ内の内装や付帯設備の改修も行われました。
ク1508は1407Fの伊勢中川方の先頭車です。1407Fは現在名古屋線で走っているので、名古屋線の急行で1407Fに当たったら、伊勢中川寄りの先頭車にトイレがある、と覚えておけば迷いません。
よくあるのが、大阪線で1400系に乗って「急行だし4両の端にトイレがあるだろう」と思い込み、探し回ってしまうケース。原因は、トイレ付きが1407Fの1両だけという事実を知らないことです。大阪線で走る1401F・1403F・1405Fにはトイレがありません。対策は、乗る前に駅のトイレを済ませるか、併結している別形式の車両にトイレがあるかを車内の案内表示で確認すること。1400系というだけでトイレを当てにしないのが正解です。
リニューアルでポールと車椅子スペースが増えた
いまの1400系の車内は、登場時とは別物と言っていいくらい変わっています。2020年に始まったB更新はすでに全車で完了しています。
主な変更点は、座席の中央部に立ち上がるスタンションポール(縦手すり)の設置、前照灯のLED化、そして灰色系の壁面に妻面と扉間の客室側を黒系にした内装です。1回目の更新で車椅子スペースがなかった車両にも設置が進み、両先頭車を基本に、一部の編成では全車両に車椅子スペースがあります。
さかのぼると、2001年〜2003年の1回目の車体更新で、1405F以降は内装材の交換、1407Fには各車両の連結側に車椅子スペースが付けられました。後年には全編成の連結部に転落防止幌も付いています。
実用コツは、ベビーカーや車椅子なら先頭車の連結側を目指すこと。車椅子スペースは両先頭車が基本なので、ホームの端寄りから乗ると確保しやすくなります。

駅の電光掲示板に「準急」と出て、「これって普通より速いの?急行とどう違うの?追加料金いるの?」と一瞬フリーズしたこと、ありませんか。結論から先に言うと、準急は普…
登場時はチーク柄+マルーン座席だった
いまの灰色系の内装になる前、1400系の車内はもっとクラシックでした。1401F〜1405Fは、登場時チーク模様の壁面にマルーン(えんじ色)の座席、ベージュ系の床という組み合わせです。
一方、1984年製の1407Fだけは白を基調にし、天井はこもれび柄、壁面はサンドウェーブ柄という新しいデザインでした。同じ1400系でも、最終編成だけ内装の世代が一つ新しかったわけです。
車体にも増備ごとの違いがあります。1982年登場の1403Fから車体の設計が見直されて軽量化され、1405F以降は製造当初から側面に方向幕が付きました。1401Fでは電動発電機・圧縮機がク1500形奇数車にまとめて載っていましたが、1403F以降は圧縮機がク1500形偶数車に移っています。
今はB更新で内装がほぼ統一されているので、車内で編成を見分けるのは難しくなりました。見分けたいときは車内の妻面(連結部の上)にある車号プレートを見るのが一番確実です。
どこを走っている?大阪線と名古屋線の運用
大阪線の3編成は上本町〜青山町が主な舞台
1401F・1403F・1405Fの3編成は高安検車区に所属し、主に大阪上本町駅〜青山町駅間で走っています。
使われ方は幅広く、快速急行から普通まで何でもこなします。単独の4両編成で走るほか、他の形式と連結して6両〜10両編成になることもあり、2024年以降は6両・8両編成での運用が中心とされています。ダイヤが乱れたときには、青山町駅より東でも運用されることがあります。
大阪線は大阪上本町から大和八木、名張を経て伊勢方面へ続く長い路線です。1400系が抑速ブレーキを持ち、110 km/hまで出せる性能で設計されたのは、この区間の坂道と高速運転を両立させるためでした。
乗りたい人向けのコツとしては、近鉄八尾駅など上本町〜高安の区間で待つのが効率的です。3編成とも高安検車区の所属なので、この区間は出入庫も含めて通る頻度が高くなります。近鉄公式サイトの1400系の写真も近鉄八尾駅で撮られたものです。
1407Fは名古屋線で6両急行の一員
最終編成の1407Fは、2018年から名古屋線で使われています。所属は富吉検車区です。
名古屋線での1407Fは、2610系、2800系改造のL/Cカー、1200系1211F・1212F、5800系5812F、名古屋線所属の1A系と共通運用です。他の形式の2両編成と連結した6両編成で、近鉄名古屋駅〜鳥羽駅間の急行を中心に走っています。
1407Fの経歴は少し複雑です。登場時から2017年度までは大阪線で使われ、快速急行や急行で鳥羽駅まで乗り入れていました。2004年から2017年までは明星検車区に所属し、2018年に富吉検車区へ移っています。
実用コツとしては、名古屋線で1407Fに乗るなら急行を狙うこと。準急や普通ではなく急行が中心なので、近鉄名古屋駅や近鉄四日市駅の急行発着を見ていればチャンスがあります。
1407Fに乗りたくて、以前見かけた時刻に近鉄名古屋駅で待ったのに、来たのは2610系だった…というのはよくある話です。原因は、1407Fが複数の形式と共通運用になっていて、日によって入る列車が変わること。1編成しかない車両は、検査や点検で走らない日もあります。対策は、同じ時刻にこだわらず「急行が来るたびに車号を確認する」スタイルで、時間に余裕をもって待つこと。確実に乗りたい日は、1本に賭けず数本分の待ち時間を見込んでおきましょう。
他形式と連結するから「顔の違う6両」になる
名古屋線の6両急行で「前と後ろで顔が違う」と感じたら、それは4両+2両の併結だからです。
近鉄の急行は、4両編成と2両編成を連結して6両にする運用が多くあります。1407Fの場合、相手は先ほどの共通運用の形式の2両編成。1400系は近鉄標準形の顔なので、相手が同じ世代の形式だと顔がよく似ていて気づきにくく、1A系のような新しい車両だと一目で違いがわかります。
大阪線でも同じで、1401F〜1405Fは他の形式と組んで6両・8両編成で走ることが多くなっています。連結部分では車両の世代が変わるので、車内の雰囲気もガラッと変わります。
コツとしては、4両側と2両側でどちらに乗るかを意識すること。1400系に乗りたいなら4両の方。トイレや車内の新しさを重視するなら、相手の2両の設備をホームの乗車位置案内や車体表示で確認してから乗ると、乗ってから「こっちじゃなかった」とならずに済みます。
2026年3月のダイヤ変更で1400系の乗り方はどう変わった?
大阪線に新種別「区間急行」が誕生
2026年3月14日(土)、近鉄は湯の山線・生駒鋼索線・けいはんな線を除く路線でダイヤ変更を行いました。大阪線での一番大きな変化は、昼間時間帯を中心に新しい列車種別「区間急行」が誕生したことです。
区間急行は、従来の急行停車駅に加えて、近鉄八尾・河内山本・高安の3駅にも停車します。運転区間は大阪上本町から五位堂・大和八木・榛原・名張・青山町までです。
ねらいは、大阪寄りの利用が多い駅へのサービス向上です。これまで急行が通過していた近鉄八尾・河内山本・高安から、乗り換えなしで大和八木や名張方面へ行けるようになりました。
実用コツとしては、近鉄八尾駅など3駅の利用者は昼間は区間急行を第一候補にして時刻表を見直すこと。以前の「普通で河内国分まで行って急行に乗り換え」という動きが不要になる場面が増えています。
河内国分・大和八木で「普通との連絡」が強化
今回のダイヤ変更では、河内国分や大和八木で区間急行と普通列車の連絡(乗り換えの接続)を行い、「より分かりやすいダイヤパターン」にする方針も示されました。
背景には、急行・準急・区間準急・普通が入り組んで、どの駅で何に乗り換えればよいか分かりにくかった大阪線の事情があります。区間急行を軸に、主要駅で普通と接続させることで、各駅から主要駅への移動を単純にしたわけです。
あわせて、朝夕の時間帯には一部の特急列車が新たに五位堂駅に停車するようになりました。名古屋線では、深夜帯の特急の運転区間を見直し、名張行きを松阪行きに変更するなどの調整も行われています。
コツとしては、河内国分や大和八木で乗り換えるときは同じホームの向かい側に乗り換え列車が来るかを駅の発車案内で確認すること。接続を前提にしたダイヤなので、階段を上り下りせずに乗り換えられる場面が増えています。
1400系は区間急行にも入る?
1400系の大阪線3編成は、快速急行から普通まであらゆる種別に使われている車両なので、新しい区間急行に1400系が入る場面も十分考えられます。ただし、近鉄は区間急行にどの形式を使うかを公式には発表していません。
ここで押さえておきたいのは、1400系は「特定の列車専用の車両」ではないという点です。上本町〜青山町の運用の中で、種別を問わず回されています。区間急行が大阪上本町〜青山町の範囲で設定されていることを考えると、1400系の主な活動エリアとちょうど重なります。
実用コツとしては、1400系を目当てにするなら種別で絞り込まないこと。「区間急行なら1400系」「急行なら違う」といった法則はありません。上本町〜高安の区間で、来た電車の車号を確認するのが一番の近道です。
💡 ヒント:最新ダイヤは近鉄公式の時刻表で
区間急行の発車時刻や停車駅は、近鉄公式サイトの時刻表・乗換案内で確認できます。ダイヤ変更の概要は鉄道ファン・railf.jpの2026年1月20日掲載ニュースにもまとまっています。

「この電車、急行って書いてあるけど乗車券だけで乗れるの?」「急行と快速ってどっちが速いの?」——ホームで種別表示を見て、一瞬フリーズした経験ってありませんか?結…
1200系・2050系とどう違う?そっくり形式の見分け方
1200系は「1400系の2両版」
1200系(2代目)は、1400系の翌年にあたる1982年に登場した、名古屋線用の2両編成の界磁チョッパ車です。車体と車内設備は1400系に準じていて、外見はそっくりです。
当時、名古屋線系統のローカル運用には2250系が多く使われていて、その置き換えを兼ねて1201F〜1210Fの10本が作られました。2両編成なので、1400系の1C8M(1台で8台のモーター)ではなく、1C4M(1台で4台)の制御方式を採用しています。主電動機は1400系のMB-3270-Aを1C4M用に変えたMB-3277-ACで、出力は同じ160kW、定格は675Vです。
その後、2000年からワンマン運転対応の改造が行われ、1201F〜1210Fは形式名が1201系に変わりました。最終増備の1211F・1212Fは1984年に大阪線用として作られた車両で、2430系と組んだ4両編成となり、いまはこの4両だけが正式に「1200系」を名乗っています。
見分けのコツは編成の両数と車号。2両編成で「モ1201〜」「ク1301〜」なら1201系、4両で先頭が「ク15」なら1400系です。
2050系は「中身が1400系の3両編成」
2050系は1983年に登場した3両編成の界磁チョッパ車で、2編成6両だけが作られました。大阪線から名古屋線に転用されていた2470系の置き換えが目的です。
2050系の面白いところは、1200系と違ってM-Mcの電動車2両でユニットを組んでいる点です。そのため主電動機・制御装置・台車・歯車比・ブレーキ方式は1400系と同一。見た目は1200系の後期型に近く、中身は1400系という組み合わせになっています。
登場時は大阪線の上本町〜青山町を中心に走っていましたが、1990年〜1991年に名古屋線の富吉検車区へ移り、2012年3月20日付で明星検車区の所属になりました。2051Fは2025年3月から三十三銀行のアートライナーとして走っています。
見分けのコツは3両編成かどうか。近鉄の一般車で3両編成は少数派なので、3両で近鉄標準形の顔なら2050系を疑ってみる価値があります。
ガタンゴトン研究所調べ:兄弟形式のスペック比較表
1400系と兄弟形式の違いを、ガタンゴトン研究所で一次資料・諸元をもとに一覧にしました。顔はそっくりでも、両数と制御方式でしっかり違いがあります。
| 比較項目 | 1400系 | 1200系(1201系含む) | 2050系 |
|---|---|---|---|
| 登場 | 1981年(最初) | 1982年 | 1983年 |
| 製造数 | 4編成16両 | 12編成24両 | 2編成6両 |
| 基本の両数 | 4両 | 2両 | 3両 |
| 制御方式 | 界磁チョッパ 1C8M | 界磁チョッパ 1C4M | 1400系と同一 |
| 主電動機出力 | 160kW | 160kW | 160kW |
| 電算記号 | FC | RC | — |
| トイレ | 1407Fのク1508のみ | 最終増備のサ1380形 | — |
表からわかるとおり、3形式とも160kWのモーターを使う界磁チョッパ車という点は共通です。違いは「何両で1編成か」と「制御器1台でモーターを何台動かすか」。現場で見分けるときは、まず両数、次に車号の順で確認すると迷いません。
VVVFの1250系とも顔は同じ
もう一つ紛らわしいのが、1984年に登場した1250系です。近鉄公式サイトでは、1250系を「1500V鉄道線用としては我が国初の最新エレクトロニクスを導入したVVVFインバータ制御車」と紹介しつつ、車体形状は「1400系と同じ近鉄標準形」と説明しています。
つまり、1400系の登場からわずか3年後には、制御方式がもう次の世代(VVVFインバータ)に進んでいたわけです。1250系は165kWの誘導電動機4台を1台のインバータで制御する方式で、1400系の直流モーターとは仕組みが根本から違います。
それでも車体は同じ近鉄標準形なので、正面から見ただけで区別するのは困難です。
見分けのコツは音。一般に、VVVF車は発車時に音程が段階的に変わっていく電子音が聞こえ、直流モーターの界磁チョッパ車とは加速音の印象が違います。車号を見逃しても、発車の音で見当をつけられるようになると、近鉄の車両観察がぐっと楽しくなりますよ。
近鉄1400系に乗りたい・撮りたい人のための実践ガイド
シーン別:こんな人はここで狙う
1400系を狙う場所は、目的によって変わります。まずは自分がどのタイプかを決めて、動き方を選ぶのが効率的です。
大阪線の上本町〜高安で待つ。3編成が走るので確率が高い
名古屋線の急行で1407Fを狙う。ク1508にトイレ
ホームの端から、他の乗客や安全の妨げにならない位置で
ふつうに通勤・通学で使っている人なら、大阪線の上本町〜青山町を毎日利用していると、1400系に乗り合わせる機会は自然にあります。一方、遠方から「1回乗ってみたい」人は、大阪線の方が編成数が多いぶん出会いやすいです。1407Fは1編成しかないので、名古屋線で狙う場合は時間に余裕を持って計画しましょう。
車号で一発判別するチェック手順
1400系かどうかは、先頭車の車号を見れば一発でわかります。下の手順で確認すれば、ホームで迷うことはありません。
両数を見る(4両のかたまりか?)
先頭車の車号が「ク1501〜ク1508」か確認
ク1507・ク1508なら1407F(トイレ付き)
ポイントは、中間車ではなく先頭車の番号を見ることです。中間のモ1400形の番号(モ1401〜モ1408)でも判別できますが、ホームから見やすいのは先頭車の前面や側面です。
また、6両・8両の併結列車では、1400系が編成のどこにいるかは列車によって違います。ホームで電車が入ってくるとき、先頭の顔が1400系でなくても、後ろ側に1400系の4両がつながっていることがあります。見逃したくないなら、到着時に編成全体を見渡せる位置に立つのがコツです。
撮影・観察で気をつけたいマナー
1400系は数が少ないため、ラッピング列車のときなどは撮影する人が集まりやすくなります。楽しむためにも、ほかの乗客や鉄道の運行に迷惑をかけないことが大前提です。
たとえば1407Fは、2026年3月〜2026年4月に「2026 F1日本グランプリ」のアートライナーとして走りました。過去には1403Fが大阪経済法科大学のアートライナー(2005年5月〜2007年6月)になったこともあります。こうした特別な装いのときは、普段以上にホームの端に人が集まります。
また、名古屋線の一般車両は、車体塗装を近鉄標準の赤色から伊勢志摩カラーの青色に塗り替える予定で、1407Fも対象とされています。いまの赤い1407Fを記録しておきたい人は、早めに動くのが得策です。
実用コツとしては、ホームでは黄色い線の内側を守り、フラッシュは使わない、駅員の指示に従う、の3点を徹底すること。混雑するラッシュ時間帯を避け、昼間の落ち着いた時間に観察すれば、自分もほかの乗客も快適に過ごせます。
🎯 裏ワザ:近鉄公式の「鉄路の名優」を読んでから乗る
近鉄公式サイトの車両紹介ページ「鉄路の名優」1400系には、登場時の設計の狙いや、第4編成のク1508にトイレを設けた経緯が短くまとまっています。乗る前に一読しておくと、車内のどこを見ればいいかがわかり、同じ乗車でも発見が増えます。
Q&A:よくある疑問にサクッと回答
そのほか、「1400系はもうすぐ引退するの?」という疑問もよく見かけます。現時点で近鉄から1400系の引退時期は発表されていません。2020年からのB更新で全車の内装・前照灯が新しくなっていることを考えると、しばらくは走り続けると見るのが自然です。ただし正式な情報は近鉄の発表を待つのが確実です。

駅の電光掲示板で「快速」の文字を見て、「これって普通と何が違うの?追加でお金がかかる?急行より速いの?」と一瞬迷ったこと、ありませんか。結論から言うと、快速は一…
まとめ
近鉄1400系は、見た目こそ近鉄の通勤車でよく見る顔ですが、その「顔」を最初に作ったのがこの形式です。まずは大阪線の上本町〜高安の駅で、次に来る電車の先頭車の車号をチェックするところから始めてみてください。
※運用・ダイヤは変更されることがあります。最新情報は近鉄公式サイトでご確認ください。

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