東京の真ん中を走っていると、ホームに「水色の電車」と「黄緑の電車」がほぼ同時に入ってきて、「どっちに乗ればいいの?」と迷った経験、ありませんか?結論から言うと、上野〜東京〜品川あたりの共通区間ならどちらに乗っても同じ駅に着きます。ただし、行き先と時間帯によっては片方が圧倒的に速かったり、乗ったら降りたい駅を通過したり、横浜方面と渋谷方面でまったく違う場所へ運ばれたりします。この差を知らないと地味に損をします。
この記事では、京浜東北線と山手線の見分け方から、両線が隣り合って走る「田端〜品川」の並走区間の正体、どっちが速いか、乗り間違いを防ぐコツまで、乗る前に知っておきたいポイントをまるごと整理しました。
✅ この記事でわかること
✓ 京浜東北線と山手線を一瞬で見分ける方法と、走る範囲の違い
✓ 田端〜品川の並走区間で「速い方」と同一ホーム乗り換えのコツ
✓ 日中の快速で起きやすい乗り過ごしと、行き先別のベストな選び方
✓ 2026年の運賃改正で変わったこと、混雑を避けて座るワザ
そもそも何が違う?京浜東北線と山手線を30秒で見分ける方法

毎日使っている人でも、意外と「色が違う電車」くらいの認識で乗っている人は多いです。でも、この2本は走る範囲も役割もまったく別物。まずは見分け方と基本スペックから押さえましょう。ここを理解すると、後半の「どっちが速い」「どっちが便利」がスッと頭に入ります。
水色なら京浜東北線、黄緑なら山手線
一番カンタンな見分け方は、車体の帯の色です。京浜東北線のラインカラーは「スカイブルー(水色)」、山手線は「ウグイス色(黄緑)」と決まっています。ホームの案内サインや路線図もこの色で塗り分けられているので、急いでいるときは色だけ見ればOK。この色分けは国鉄時代に通勤路線を見分けやすくするために導入されたもので、半世紀以上ずっと同じ色が使われています。ホームに2本同時に来たときも、行きたい方面の色を覚えておけば乗り間違いはぐっと減ります。
環状の山手線、南北に長い京浜東北線
走る範囲がまったく違います。山手線は東京都心をぐるっと回る「環状運転」で、全30駅・1周約34.5km。これに対して京浜東北線は、埼玉の大宮から横浜方面へ南北に縦断し、根岸線に直通して大船まで走る「縦長」の路線です。京浜東北線区間(大宮〜横浜)だけで36駅、大船まで含めると約47駅という長大路線。つまり山手線は「都心を回る線」、京浜東北線は「都心を突っ切って郊外まで伸びる線」と覚えると違いが一発でわかります。山手線が「都心の主要駅をぐるぐる回り続ける」のに対し、京浜東北線は「埼玉と神奈川を都心経由でつなぐ」ので、同じ駅に止まっていても次に向かう先が根本的に違います。山手線は終点という概念がなく延々と環状を回り、京浜東北線は大宮・大船という明確な終点を持つ——この性格の違いを押さえておくと、後の「行き先選び」で迷いません。最新の運行情報はJR東日本の公式ページで確認できます(JR東日本 京浜東北線 運行情報)。
田端〜品川は同じ線路の隣を走る「並走区間」
この2本がぴったり寄り添って走るのが、田端駅〜品川駅の区間です。ここでは線路が4本並ぶ「複々線」になっていて、内側を山手線、外側を京浜東北線(あるいはその逆)が走ります。だから上野・秋葉原・東京・新橋・浜松町・品川など、両線が止まる駅では「どっちに乗っても同じ駅に着く」状態になります。逆に言えば、この区間こそが「どっちに乗ればいいの問題」が発生する場所。記事の後半で、この並走区間の使いこなし方をじっくり解説します。
車両も号車構成も違う(E235系 vs E233系)
車両も別物です。山手線はE235系の11両編成、京浜東北線はE233系1000番台の10両編成で走っています。両数が1両違うので、ホームでの停車位置や乗車目標も微妙にずれます。下の表で基本スペックをまとめました。
| 項目 | 山手線 | 京浜東北線 |
|---|---|---|
| ラインカラー | ウグイス色(黄緑) | スカイブルー(水色) |
| 運転形態 | 環状運転(全30駅) | 大宮〜大船(約47駅) |
| 車両・両数 | E235系・11両 | E233系1000番台・10両 |
| 1周/全線の目安 | 1周 約64〜65分 | 大宮〜大船 縦断 |
| 特徴 | 全駅各駅停車 | 日中は一部区間で快速運転 |
※ガタンゴトン研究所調べ。両数・駅数は2026年6月時点。
田端〜品川で「同じ方向のホーム」に2本来る理由
「同じホームに水色と黄緑が交互に来るのはなぜ?」——これは並走区間の構造を知ると一気にスッキリします。ここを理解すると、階段を一切使わずにサッと乗り換える裏ワザまで使えるようになります。
並走区間は田端から品川までの約8km
2本がぴったり並んで走るのは、北端の田端駅から南端の品川駅まで。途中、西日暮里・日暮里・鶯谷・上野・御徒町・秋葉原・神田・東京・有楽町・新橋・浜松町・田町・高輪ゲートウェイと、東京を代表する駅が連続します。この区間は山手線にとっては環状ルートの東側半分、京浜東北線にとっては大宮〜大船を結ぶルートの中間部分にあたり、たまたま2本の路線が同じ方向に都心を貫くために線路を並べて敷いた、という歴史的な経緯があります。だから「同じ駅に2路線が止まる」状態が連続するわけです。乗る側にとっては選択肢が増えてありがたい一方、色や種別を見ないと乗り間違える原因にもなっています。
方向別複々線という仕組み
田端〜品川の並走区間は「方向別複々線」という配置になっています。これは、進行方向が同じ電車を1つのホームの両側に集める方式のこと。たとえば「品川・横浜方面」のホームに立つと、同じ向きに進む山手線(外回り)と京浜東北線(南行)が、ホームの右と左に交互に入ってきます。だから階段を上り下りせず、その場で振り返るだけで乗り換えられるわけです。逆方向の電車は反対側のホームにまとまっているので、方向さえ間違えなければ快適です。
この「同じホームで対面乗り換え」は、世界の大都市の鉄道でも珍しい便利さです。海外からの旅行者が「なぜ階段を使わずに乗り換えられるのか」と驚くポイントのひとつ。慣れている日本人ほど、このありがたみに気づいていません。
同一ホームで対面乗り換えできる駅
上野・秋葉原・東京・新橋・浜松町など、田端〜品川の主要駅では、同じホームで山手線と京浜東北線が対面に並びます。たとえば「山手線で来たけど、この先は快速の京浜東北線の方が速い」というとき、降りたホームの反対側で待つだけで乗り換え完了。階段ゼロ、移動距離ゼロです。乗り換えアプリが「同じホーム」と案内してくれない場合でも、並走区間内ならこのワザが効くことが多いので、覚えておくと時短になります。各駅の構内図はJR東日本の駅情報ページで確認できます(JR東日本 駅構内図)。
| 所在地 | 東京都北区東田端1丁目 |
| 路線 | 山手線・京浜東北線 |
| 公式サイト | JR東日本 田端駅情報 |
品川だけはホームが分かれている
並走区間の南の端、品川駅だけは少し事情が違います。品川では山手線と京浜東北線のホームが分かれているため、ほかの駅のような「振り返るだけの対面乗り換え」ができません。乗り換えには階段やコンコースの移動が必要になります。品川は東海道線・横須賀線・京急・新幹線も集まる大ターミナルなので、構内が複雑。事前にホーム配置を頭に入れておくと迷いません。乗り換え時間にも少し余裕を見ておくと安心です。品川駅の全体像は、こちらの記事で詳しくまとめています。

品川駅に着いたはいいけど、改札がどこにあるかわからない。新幹線のホームはどっち方向?京急への乗り換え口ってどこ?——品川駅は1日約37万人が利用する巨大ターミナ…
| 所在地 | 東京都港区高輪3丁目 |
| 路線 | 山手線・京浜東北線・東海道線ほか |
| 公式サイト | JR東日本 品川駅情報 |
並走区間でどっちが速い?停車駅の数で決まる

「同じ駅に着くなら、速い方に乗りたい」——その答えは時間帯で変わります。日中なら京浜東北線が速く、朝夕や土休日は差がほぼなくなります。理由は「快速運転」のしくみにあります。
日中は京浜東北線が「快速」になる
平日・土休日とも、日中のおよそ10時30分〜15時30分ごろ、京浜東北線は田端〜品川間で「快速」運転を行います。一部の駅を通過してスピードアップするので、この時間帯に共通の停車駅どうしを移動するなら、各駅停車の山手線より京浜東北線の快速が速いことが多いです。たとえば上野から東京、東京から品川のように「快速も停まる駅どうし」を移動する人は、迷わず水色(京浜東北線)を狙うのが正解。停車駅の最新情報はJR東日本の公式ページで確認できます(JR東日本 電車のご案内)。
快速の通過駅に注意(西日暮里・日暮里・鶯谷・高輪ゲートウェイ)
速い反面、快速は田端〜品川の一部の駅を通過します。具体的には西日暮里・日暮里・鶯谷・高輪ゲートウェイなど。さらに平日は御徒町も通過し、土休日は御徒町に停車します。これらの駅で降りたい場合、日中の京浜東北線快速に乗ると素通りされてしまいます。「日暮里で降りたかったのに通過した」という乗り過ごしは、まさにこの快速が原因。これらの駅が目的地なら、各駅停車の山手線を選ぶのが鉄則です。
⚠️ 日中の快速で通過されやすい駅
西日暮里・日暮里・鶯谷・高輪ゲートウェイ、平日の御徒町。これらに用事があるときは黄緑の山手線へ。水色の快速はスルーします。
朝夕・土休日は両線とも各駅で差が出にくい
快速が走るのは日中のみ。朝のラッシュ時間帯や夕方以降、京浜東北線は田端〜品川の全駅に停車する「各駅停車」になります。この時間帯は山手線と停車パターンがほぼ同じになるため、どちらに乗っても所要時間に大きな差は出ません。だから「快速で速い」のメリットを受けられるのは、あくまで昼の数時間限定。朝の通勤で速さを期待しても、京浜東北線も各駅に停まるので過度な期待は禁物です。
田端〜品川の所要時間イメージ(独自比較)
共通駅どうしの移動を、日中の時間帯でざっくり比較したのが下の表です。実際のダイヤや時間帯で前後しますが、「快速が停まる駅どうし」なら京浜東北線が有利、というイメージをつかんでください。
| 日中の移動例 | 山手線(各駅) | 京浜東北線(快速) |
|---|---|---|
| 上野→東京 | 各駅停車 | 御徒町等を通過し速い |
| 東京→品川 | 各駅停車 | 高輪GW通過で速い |
| 日暮里→品川 | 日暮里に停車・確実 | 日暮里を通過 |
※ガタンゴトン研究所調べ。日中(快速運転時間帯)の傾向。停車駅は2026年6月時点。
行き先で選ぶ|山手線が便利な駅・京浜東北線が便利な駅
並走区間の外に出ると、2本の行き先はガラッと変わります。ここを間違えると「気づいたら全然違う方向」という事態に。目的地別に、どっちに乗るべきかを整理します。
池袋・新宿・渋谷へは山手線一択
池袋・新宿・渋谷・原宿・恵比寿といった「都心の西側」へ行くなら山手線です。京浜東北線はこれらの駅を通りません。田端から先、山手線は西回りで池袋・新宿方面へ向かい、京浜東北線は北の赤羽・大宮方面へ分かれていきます。「渋谷で買い物」「新宿で乗り換え」なら、必ず黄緑の山手線に乗ってください。よくあるのが、東京や上野で「とりあえず先に来た電車」に乗ったら京浜東北線で、新宿へ行くつもりが品川・横浜方面へ流されてしまうパターン。都心の西側へ向かうときほど、色の確認が効いてきます。渋谷駅の混雑事情や回避ルートは、こちらの記事が参考になります。

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大宮・浦和・川崎・横浜へは京浜東北線
埼玉方面(赤羽・浦和・大宮)や神奈川方面(川崎・横浜)へ抜けるなら京浜東北線です。山手線は環状運転なので都心の外には出られません。とくに大宮や横浜という大ターミナルへ乗り換えなしで行けるのは京浜東北線の強み。品川から先、横浜方面へ向かうのも京浜東北線(と並行する東海道線・上野東京ライン)の役割です。なお、川崎や横浜まで急ぐなら、同じ方向に走る東海道線・上野東京ラインの方が停車駅が少なく速いこともあります。京浜東北線は各駅にこまめに止まるぶん、川崎・横浜より手前の小さな駅(蒲田・鶴見・新子安など)へ行きたい人に向いている、という住み分けも覚えておくと便利です。
💡 迷ったときの覚え方
「都心をぐるぐる回るなら山手線、都心から外(埼玉・神奈川)へ出るなら京浜東北線」。この一言を覚えておけば、行き先で迷う場面はほぼなくなります。
上野・東京・品川など共通区間はどっちでもOK
上野・秋葉原・神田・東京・有楽町・新橋・浜松町・品川は両線の共通駅。ここへ行くだけなら、先に来た方に乗れば十分です。ただし日中は前述のとおり、快速が停まる駅なら京浜東北線がやや速い、通過駅なら山手線が確実、という差が出ます。共通駅でもこの「快速が停まるかどうか」だけは意識しておくと、地味に時短になります。たとえば神田や有楽町のように両線とも止まる駅へ行くなら、日中は先に来た方でほぼ問題なし。一方、目的地が快速の通過駅にあたるなら、無理に速い京浜東北線を待たず山手線で確実に向かう方が結果的に早く着きます。
横浜より先(根岸線)は京浜東北線だけ
桜木町・関内・石川町・磯子・大船といった横浜以南は、京浜東北線が直通する根岸線エリア。山手線はもちろん入ってきません。みなとみらい(桜木町)や鎌倉方面(大船乗り換え)へ向かう人にとって、京浜東北線は1本で行ける貴重な路線です。横浜で乗り換える必要がないのは大きなメリット。
やりがちな失敗|乗り間違いと「快速で乗り過ごし」

並走区間があるからこそ起きやすい失敗が、いくつかあります。実際に多い「あるある」を知っておけば、同じミスを避けられます。ここは特に旅行者や久しぶりに乗る人がハマりやすいポイントです。
失敗1:御徒町・西日暮里で降りるはずが通過した
日中、京浜東北線の快速に乗ってしまい、降りたい駅(西日暮里・日暮里・鶯谷・高輪ゲートウェイ、平日の御徒町)を通過された——これが最も多い失敗です。「水色の電車=快速かもしれない」と意識し、これらの駅が目的地なら黄緑の山手線を選ぶこと。車内の自動放送や案内表示でも「快速」と表示されるので、乗る前と乗った直後に種別を確認する習慣をつけると安心です。特に日中の時間帯は「快速かもしれない」と一呼吸おいて確かめるクセをつけましょう。
失敗2:山手線のつもりが京浜東北線で横浜方面へ
もうひとつの定番が、色を見ずに「先に来た電車」に飛び乗り、気づいたら横浜方面や大宮方面へ運ばれていたパターン。並走区間では同じホームに両線が来るため、行き先表示を見ないと判別できません。京浜東北線は「大宮」「磯子」「大船」など、山手線にはない行き先が表示されます。乗る前に行き先表示を一目見るだけで防げます。
失敗3:田端から先、京浜東北線は北・山手線は西へ
並走区間の北端・田端を過ぎると、2本はくっきり分かれます。京浜東北線は赤羽・大宮方面へ「北上」、山手線は駒込・池袋方面へ「西へカーブ」。田端まで一緒だからと油断していると、行きたい方向と逆へ進んでしまいます。田端・品川は並走区間の「境目」だと意識しておきましょう。
失敗を防ぐ3つの確認ポイント
乗り間違いを防ぐコツはシンプルです。①車体とサインの「色」(水色=京浜東北線/黄緑=山手線)、②種別表示(「快速」かどうか)、③行き先表示(「大宮・大船」なら京浜東北線)。この3つを乗る前にチラッと見るだけで、ほとんどのミスは防げます。慣れている人ほど油断して間違えるので、初めての駅では特に意識してみてください。とくに観光や出張で土地勘のない駅から乗るときは、ホームの発車案内モニターも見ておくと安心。モニターには「種別」「行き先」「次に止まる駅」が表示されるので、快速かどうかと自分の降りたい駅に止まるかを乗る前に確認できます。スマホの乗り換えアプリで「何時何分発のどの電車か」まで決めておけば、ホームで迷う時間もゼロになります。
混雑を避けて座る|空いてる号車・時間帯のコツ
せっかく選べる2路線。どうせなら空いている方、座れる方に乗りたいですよね。混雑の傾向と、座る確率を上げる具体的なワザをまとめます。
どっちが混む?並走区間の傾向
並走区間では、利用者が「速い方」「本数が多い方」に流れる傾向があります。日中は快速で速い京浜東北線に人が集まりやすく、各駅停車の山手線がやや空くこともあります。逆に山手線は本数が多く次々来るので、1本見送ってもすぐ次が来るのが強み。「速さ優先なら京浜東北線、すぐ来て確実に乗りたいなら山手線」と使い分けると、ストレスが減ります。また、同じ並走区間でも区間によって混雑の質が変わります。上野〜東京は乗り換え客で、東京〜品川はビジネス利用で混みやすいなど、時間帯と区間の組み合わせで体感は大きく変わります。1本見送って空いた車両を待てるかどうかも、快適さを左右するポイントです。
空いてる号車は両端と女性専用車まわり
どちらの路線も、編成の中央(階段・改札に近い号車)が混みやすく、両端の号車が比較的空いています。階段から少し歩く位置の号車を狙うと、座れる確率が上がります。なお京浜東北線は3号車が女性専用車(設定時間帯あり)。男性が誤って乗らないよう、ホームの号車案内を確認しましょう。混雑を避けたい人にとって、号車選びは効果が大きいワザです。
🎯 裏ワザ
座りたいなら「始発駅から乗る」のが一番確実。山手線は環状で始発が限られますが、京浜東北線は大宮・大船などの始発があり、ここから乗れば座れる確率が大きく上がります。1〜2本待ってでも始発を狙う価値あり。
始発・折り返し駅から乗って座るワザ
確実に座りたいなら、始発や折り返しのある駅を活用しましょう。京浜東北線なら大宮・南浦和・蒲田・磯子・大船などで始発・区間運転が設定されることがあります。これらの駅で並んで待てば、空っぽの車内に最初に乗り込めて座れる可能性が高いです。長距離移動のときほど、最初に座れるかどうかで快適さが段違いになります。大宮から横浜方面、あるいは大船から都心方面のように、京浜東北線で30分以上乗る予定があるなら、始発駅で1本待ってでも座る価値は十分。立ちっぱなしで都心を縦断するのと、座って移動するのとでは、到着時の疲れ方がまるで違います。混雑の激しい他路線の対策は、こちらの記事も参考になります。

埼京線の通勤、毎朝つらいですよね。「どの号車に乗れば少しは楽になる?」「何時の電車なら座れる?」と検索してこの記事にたどり着いた方も多いはずです。結論から言うと…
シーン別の使い分け(平日朝・休日昼)
平日の朝ラッシュは、京浜東北線も各駅停車になり、どちらも混みます。この時間は「すぐ来る方」に乗って混雑時間を短くするのが得策。一方、休日の昼は京浜東北線が快速になるので、共通駅どうしの移動なら京浜東北線で時短、観光でこまめに途中駅へ降りるなら山手線、とシーンで選ぶと快適です。ビジネスで急ぐ平日昼は快速の京浜東北線、家族でのんびり移動する休日は本数の多い山手線、という選び方も覚えておくと便利です。観光で秋葉原や上野、有楽町をはしごするような日は、こまめに各駅へ止まる山手線の方がテンポよく回れます。逆に「とにかく目的地へ早く着きたい」出張帰りなどは、日中なら快速の京浜東北線が頼りになります。目的が「移動」なのか「途中下車を楽しむ」なのかで選ぶと、しっくりきます。
運賃と乗り換えのお得な知識
最後に、お金と乗り換えにまつわる「知っていると得する」話を集めました。2026年に運賃ルールが変わった意外な事実も紹介します。
2026年改正で「山手線内」運賃が消えた話
意外と知られていないのですが、2026年3月14日の運賃改定で、田端〜品川の「山手線内」という特別な運賃区分が廃止され、周辺と同じ「幹線」運賃に統合されました。かつては大都市近郊の特定区間として独自の運賃が設定されていましたが、これが見直された形です。きっぷの運賃計算がシンプルになったとも言えます。正確な運賃はJR東日本の運賃案内で確認できます(JR東日本 運賃・料金案内)。
「山手線内」という運賃区分は、実は山手線そのものではなく、山手線が囲むエリア全体を指す制度でした。2026年の改定でこの呼び名が運賃計算の表舞台から姿を消したのは、長年の鉄道ファンにとっては小さなニュースだったのです。
どっちに乗っても運賃は同じ
共通区間では、山手線に乗っても京浜東北線に乗っても運賃は変わりません。同じJR東日本の路線で、並行して走っているため、運賃計算上は同一に扱われます。だから「安い方を選ぶ」という発想は不要。純粋に「速さ」「行き先」「空き具合」で選んでOKです。乗り換えも改札を出なければ追加料金はかかりません。きっぷで乗る場合も、目的地までの運賃を買えば経路をどちらにするか自分で選べます。たとえば上野から品川まで行くきっぷなら、山手線経由でも京浜東北線経由でも同じきっぷで乗れます。「安いルートを探さなきゃ」と身構える必要がないのは、並走区間ならではの気楽さです。
同一ホーム乗り換えで階段ゼロ
前述のとおり、並走区間の多くの駅では同一ホームで対面乗り換えができます。これは荷物が多い人、ベビーカーや車いすの人、急いでいる人にとって大きなメリット。乗り換え検索で「階段を使う」と出ても、並走区間内なら同じホームで乗り換えられることが多いので、現地でホームの反対側を確認してみてください。バリアフリー面でも優秀な区間です。たとえば「山手線で来たけれど、この先は快速の京浜東北線が速い」というとき、降りたホームでそのまま反対側を向いて待てば、重い荷物を持ったまま階段を探す必要がありません。エレベーターを探して遠回りしがちなベビーカー利用時にも、この対面乗り換えは大きな味方になります。
ICカードでの乗り方とワンマン化の動き
SuicaなどのICカードがあれば、どちらの路線もタッチするだけで乗れます。並走区間内で山手線と京浜東北線を乗り換えても、改札を出なければ1回の乗車として計算されます。なお京浜東北線では、2027年春に大宮〜南浦和・蒲田〜大船の一部区間でワンマン運転の導入が予定されています。すでにホームドアの整備が進んでいることもあり、車掌が乗らない運転体制へ段階的に移行していく見込みです。利用者として乗り方が大きく変わるわけではありませんが、こうした動きは安全対策や省力化の流れの一環。今後の運行体制の変化にも注目です(JR東日本 公式サイト)。
まとめ|京浜東北線と山手線の使い分け早わかり
京浜東北線(水色)と山手線(黄緑)は、上野〜東京〜品川などの共通区間ではどちらに乗っても同じ駅に着きますが、それ以外では行き先がまったく違います。山手線は都心をぐるっと回る環状線、京浜東北線は大宮から大船まで都心を縦断する路線。田端〜品川の並走区間では同一ホームで楽に乗り換えられ、日中は京浜東北線が快速になって一部の駅を通過します。この「快速の通過駅」を知っているかどうかで、乗り過ごしを防げるかが決まります。
📝 ポイントまとめ
- 水色=京浜東北線(大宮〜大船)、黄緑=山手線(環状)。色で一発見分け
- 田端〜品川は並走区間。多くの駅で同一ホーム対面乗り換えができる
- 日中(約10:30〜15:30)は京浜東北線が快速。共通駅どうしなら速い
- 快速は西日暮里・日暮里・鶯谷・高輪ゲートウェイ等を通過(平日は御徒町も)
- 渋谷・新宿・池袋は山手線、大宮・川崎・横浜・大船は京浜東北線
- 共通区間は運賃同じ。速さ・行き先・空き具合で選んでOK
- 2026年3月の改定で「山手線内」運賃区分が幹線に統合された
次に乗るときは、まずホームで「色・種別(快速かどうか)・行き先」の3つをチラッと確認してみてください。これだけで乗り間違いも乗り過ごしもぐっと減り、並走区間を賢く使いこなせるようになります。特に日中の移動では、共通駅どうしなら水色の快速、途中の小さな駅で降りるなら黄緑の各駅、と覚えておくと迷いません。なお運賃やダイヤ、停車駅は変更される場合があるため、最新情報はJR東日本の公式サイトでご確認ください。

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