「マリンライナーのグリーン車って、いくら払えば乗れるの?」「先頭のパノラマ席ってどうやって取るの?」――岡山と高松を行き来する予定ができたとき、こんな疑問で検索した人は多いはずです。快速列車なのにグリーン車があって、しかも運転席の真後ろで前面展望まで楽しめる。知ってしまうと、普通車に乗るのがもったいなく感じてくるんですよね。
先に結論をお伝えすると、岡山〜高松の全区間なら、運賃1,660円にグリーン料金1,260円を足した合計2,920円でグリーン車に乗れます。グリーン車は高松方の先頭にある1号車だけ。運転席の後ろにあるパノラマシートはたった4席で、予約のときに「パノラマ」を指定しないと取れません。
この記事では、JR四国の公式料金表をもとに、グリーン料金の区分、1号車の座席のつくり、パノラマ席と2階席の選び方、e5489での予約手順、駅で迷わない乗り方、瀬戸大橋をきれいに見るコツまで順番にまとめました。「乗る前に知っていればよかった」をひとつずつ潰していきましょう。
✅ この記事でわかること
✓ マリンライナーグリーン車の料金と、岡山〜高松の合計額
✓ 1号車の構造(パノラマシート・2階グリーン席・1階指定席)
✓ パノラマ席を確実に取る予約のコツと、ありがちな失敗
✓ 瀬戸大橋と瀬戸内海をきれいに見る座席の選び方
マリンライナーグリーン車の料金は?岡山〜高松なら1,260円

グリーン料金は距離で4段階、全区間なら1,260円
マリンライナーのグリーン料金は、乗る距離(営業キロ)によって1,010円・1,260円・1,810円・1,990円の4段階です。岡山〜高松は営業キロが71.8kmなので、2段目の1,260円が適用されます。
なぜ距離で分かれているかというと、マリンライナーは特急ではなく「快速」だからです。JR四国では、特急列車のグリーン料金とは別に、マリンライナーと瀬戸大橋アンパンマントロッコ専用のグリーン料金表を設けています。特急よりも短い距離を刻んだ設定になっているのがポイントです。
料金の根拠はJR四国「特急料金等のご案内」に掲載されている表で、この記事の数字はすべてここから取っています。
実用面のコツとしては、グリーン料金は「実際に乗る区間の距離」で決まるので、たとえば途中の児島や坂出から乗る場合、距離が短くなって1,010円で済むケースがあります。乗車駅を変えられる人は、予約画面で区間を入れ替えて料金を見比べてみてください。
| 営業キロ | マリンライナーのグリーン料金 | 主な区間の目安 |
|---|---|---|
| 50キロまで | 1,010円 | 途中駅から乗る短い区間 |
| 100キロまで | 1,260円 | 岡山〜高松(71.8km) |
| 150キロまで | 1,810円 | マリンライナー単体では通常該当しない |
| 151キロ以上 | 1,990円 | 同上 |
運賃と合わせた支払い総額は2,920円
グリーン車に乗るときの支払いは「運賃+グリーン料金」の2本立てです。岡山〜高松の運賃は1,660円なので、グリーン料金1,260円と合わせて片道2,920円になります。往復なら5,840円です。
ここで勘違いしやすいのが「快速だから特急券はいらない」という点。マリンライナーは快速列車なので、特急券は不要です。必要なのは乗車券(運賃)とグリーン券の2つだけ。運賃のほうはICカードや普通のきっぷでも支払えますが、グリーン車の座席を確保するには別途グリーン券を買う必要があります。
JR四国の案内でも「グリーン車に乗るためには、事前にグリーン券を買う必要があります」と明記されています。普通車に乗るつもりでICOCAだけ持ってホームに行き、その場でグリーン車に座る……という乗り方はできないので注意しましょう。
コツとしては、往復で使うなら行き帰りの両方をまとめて予約しておくこと。帰りの列車が満席で結局普通車になった、という事態を避けられます。
こどももグリーン料金は大人と同額
意外と知られていないのが、グリーン料金は「おとな」と「こども」が同じ料金だということ。運賃はこどもが半額(岡山〜高松で830円)になりますが、グリーン料金の1,260円は割り引かれません。
これはJR全体に共通するルールで、グリーン料金は「座席の設備に対する料金」という位置づけのため、年齢で差をつけていないんです。JR四国の料金ページにも「『おとな』と『こども』は同じ料金です」と書かれています。
家族4人(大人2人・小学生2人)で岡山〜高松をグリーン車に乗ると、グリーン料金だけで4人分がかかります。家族旅行で使う場合は、大人だけグリーン車、こどもは同じ1号車の1階指定席……という分け方は現実的ではないので、「全員グリーン」か「全員指定席」かで予算を考えるのがおすすめです。
ちなみに未就学児がひざの上に座る場合は座席を使わないので、グリーン券は不要です。座席を1人分使わせたい場合だけ、グリーン券が必要になります。
普通車指定席840円との比較で考える
マリンライナーには普通車指定席もあり、指定席料金は840円(通年同額)です。JR四国の普通列車の指定席料金は日によって330円・530円と変わりますが、マリンライナーだけは季節に関係なく840円と決まっています。
岡山〜高松で比べると、指定席なら運賃と合わせて2,500円、グリーン車なら2,920円。差は数百円です。「確実に座れる」という点ではどちらも同じなので、違いは座席の広さと眺め、そして静かさです。
実は、この差額の小ささがマリンライナーグリーン車の魅力です。新幹線や特急のグリーン車だと数千円単位で上乗せになることが多い中、ワンコイン程度の上乗せで前面展望のパノラマ席や、足元にゆとりのある2階席を選べます。
判断のコツは、「瀬戸大橋を見たいかどうか」。景色を楽しみたいならグリーン車、移動時間に寝たりスマホを見たりするだけなら指定席、という分け方が失敗しにくいです。
1号車はどうなっている?グリーン車の位置と座席のつくり
グリーン車は高松方の先頭・1号車だけ
マリンライナーのグリーン車は、高松方の先頭車両である1号車にあります。ほかの号車にグリーン車はありません。JRおでかけネットのマリンライナー車両案内でも「1号車にはパノラマシート(グリーン車)があります」と案内されています。
1号車はJR四国の5000系のうち、2階建て構造の5100形という車両です。1両の中に「パノラマシート(平屋部分)」「2階席」「1階席」の3種類の客室がまとまっていて、このうちパノラマシートと2階席がグリーン車、1階席は普通車指定席という分け方になっています。
つまり「1号車に乗ればグリーン車」というわけではなく、同じ1号車でも1階は普通車指定席です。予約するときは号車だけでなく、「グリーン」「パノラマ」の表示まで確認しましょう。
コツとして覚えておきたいのは、1号車は岡山に向かうときは最後尾、高松に向かうときは先頭になるということ。パノラマシートから前面の景色が見えるのは、高松行きのときです。
🚆 マリンライナー1号車ガイド
平屋(運転席の後ろ) パノラマシート=グリーン車(1A・1B・1C・1Dの4席)
2階 グリーン車(2列+2列・全席回転リクライニング)
1階・後部の車いす対応席 普通車指定席(指定席料金840円)
運転席の真後ろ、パノラマシートは4席だけ
パノラマシートは、1号車の運転席のすぐ後ろにある4席(1A・1B・1C・1D)だけのグリーン席です。1編成に4席しかないので、マリンライナーの中で一番取りにくい座席と言っていいでしょう。
座ったまま運転台越しに前方の線路や瀬戸大橋のトラスを正面から眺められます。車両の構造上、ダブルデッカーの2階・1階とは別に、運転台に近い部分が平屋になっていて、そこにこの4席が置かれているわけです。
座席はグリーン車らしい大きめのリクライニングシートで、シートピッチは1000mm。4席それぞれで見え方が少しずつ違い、1A側は運転台の計器類が近く、1D側は前面と横の窓の両方が視界に入ります。
実用的なコツは、「パノラマに乗りたい」と決めたら発売開始に近いタイミングで予約すること。座席数が4つしかないので、休日や連休は早い段階で埋まります。平日の昼間なら比較的取りやすい傾向があります。
2階グリーン席は2列+2列、シートピッチ1000mm
2階のグリーン席は通路を挟んで2列+2列の配置で、全席が回転リクライニングシートです。シートピッチはパノラマシートと同じ1000mm。床はカーペット敷きで、普通車とは足元の雰囲気がはっきり違います。
2階建て車両なので、2階席は普通の車両より目線が高くなります。瀬戸大橋を渡るとき、欄干やトラスの向こうに海を見下ろす形になるのは2階席ならでは。前面展望こそありませんが、横方向の眺めはパノラマシートに負けていません。
もうひとつの特徴は静かさ。パノラマシートとの間には仕切りの扉があり、2階席は独立した空間になっています。通勤・通学の利用者が多い時間帯でも、普通車ほどのざわつきはありません。
座席指定のコツは、窓側のA席またはD席を選ぶこと。2+2配置なので通路側に座ると景色が半分になります。1人で乗るなら窓側、2人ならA・BまたはC・Dの並びで取ると快適です。
1階は普通車指定席なので間違えやすい
1号車の1階部分と後部の車いす対応席は、普通車指定席です。料金は840円で、グリーン料金より安くなります。
ここがややこしいところで、「1号車に乗る」=「グリーン車」と思い込むと、指定席券だけ買って1階に乗り、グリーン車気分で座っていた……ということも起こります。逆に、グリーン券を持っているのに1階の指定席に座ってしまう人もいます。
1階席は2階席より目線が低く、窓の位置も線路に近いので、瀬戸大橋では海が見えにくい場面があります。ホームの屋根や橋の構造物が視界に入りやすいのも1階の特徴です。
コツは、きっぷの表示を見ること。グリーン券には「グリーン」の文字と座席番号が印字されます。乗車時は1号車のドアから入ったあと、階段を上がるか(2階)、運転台側に進むか(パノラマ)を確認して座りましょう。
パノラマシートと2階グリーン席、どっちを選ぶ?

前面展望を楽しむならパノラマシート
瀬戸大橋を正面から見たいなら、選ぶべきはパノラマシートです。高松行きで乗れば、列車が瀬戸大橋に入っていく様子を運転士と同じ目線で見られます。
マリンライナーの最高速度は130km/h。瀬戸大橋の上を快速で走り抜けていく迫力は、横の窓から眺めるのとはまったく別物です。鉄道好きの人はもちろん、「瀬戸大橋ってこんなに長いんだ」と実感したい観光客にも向いています。
ただし前面展望が楽しめるのは高松行きのときだけ。岡山行きではパノラマシートは最後尾になり、後方に流れていく景色を眺める形になります。後ろ向きの展望も悪くありませんが、「正面から瀬戸大橋へ突っ込んでいく」体験をしたいなら高松行き一択です。
座席選びのコツとしては、前面と海の両方を見たいなら1Dがおすすめという声が多く、計器類を近くで見たいなら1Aという選び方があります。予約画面で座席表が出たら、この違いを思い出してみてください。
静かに過ごしたいなら2階グリーン席
「景色は横から見えれば十分。それより落ち着いて座りたい」という人には、2階グリーン席が向いています。
パノラマシートは運転台の近くなので、走行中の音や、ほかの乗客が前方をのぞきに来る気配が気になることがあります。2階席は仕切りの扉で区切られていて、テーブルも使いやすい形なので、ノートパソコンを広げたり、駅弁を食べたりするのに向いています。
座席数もパノラマシートの4席よりずっと多いので、直前の予約でも取れる可能性が高いのが2階席の強み。2人以上で並んで座りたいときも、パノラマシートは4席しかないので2階席のほうが現実的です。
コツは、瀬戸内海側の窓を意識すること。どちら側の窓が海に面するかは進行方向で変わるので、後ほど「車窓」の章で詳しく紹介します。
ガタンゴトン研究所調べ|マリンライナー1号車の座席比較
| 比較項目 | パノラマシート | 2階グリーン席 | 1階普通車指定席 |
|---|---|---|---|
| 座席の種類 | グリーン車 | グリーン車 | 普通車指定席 |
| 料金(岡山〜高松) | 1,260円 | 1,260円 | 840円 |
| 運賃込みの合計 | 2,920円 | 2,920円 | 2,500円 |
| 席数 | 4席(1A〜1D) | パノラマより多い | — |
| 配置・シートピッチ | 1000mm | 2列+2列・1000mm | — |
| 眺め | 前面展望(高松行き) | 高い目線の横展望 | 目線が低め |
| 向いている人 | 景色・鉄道好き | 静かに過ごしたい人 | 座れれば十分な人 |
実は「岡山行きなら2階席」が正解なことも
パノラマシートは人気なので「取れたらラッキー」と思いがちですが、実は岡山行きに乗るならパノラマシートにこだわる必要はあまりありません。
理由はシンプルで、岡山行きでは1号車が最後尾になるからです。パノラマシートの窓から見えるのは、走ってきた線路が後ろへ遠ざかっていく景色。これはこれで味がありますが、瀬戸大橋に「入っていく」瞬間は見られません。
一方の2階席は、進行方向に関係なく高い目線で海を見下ろせます。岡山行きで海を楽しみたいなら、2階の海側の窓際を取るほうが満足度は高いはず。パノラマシートの4席を無理に狙って予約に苦労するより、2階の窓側を確実に押さえるほうが賢い選び方です。
往復で乗るなら「行き(高松行き)はパノラマ、帰り(岡山行き)は2階窓側」という組み合わせがおすすめ。1回の旅で両方の席を体験できて、それぞれのよさを味わえます。
グリーン車の座り方やリクライニングの気づかいについては、こちらの記事でくわしくまとめています。

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予約はどうする?e5489・券売機・窓口の使い分け
ネットならJR四国のe5489で予約できる
マリンライナーのグリーン車は、ネット予約のe5489で予約できます。JR四国のe5489案内ページでも「指定席はネット予約のe5489で予約できます」と案内されています。
マリンライナーは岡山(JR西日本)と高松(JR四国)をまたいで走る列車ですが、e5489ならスマホから座席の空き状況を確認して、そのまま予約できます。駅に行く前に席を押さえておけるのが便利なところです。
予約したあとのきっぷの受け取り方法は、予約内容によって異なります。駅での受け取りが必要な場合もあるので、出発直前にバタバタしないよう、少し早めに駅に着いておきましょう。
コツとしては、予約の段階で座席表から席を選ぶこと。おまかせで取ると2階の通路側になったり、パノラマシートが取れなかったりします。座席表が出たら、パノラマの1A〜1Dや2階の窓側を自分で選ぶのが確実です。
e5489で乗車日・区間・マリンライナーの列車を選ぶ
座席種別で「グリーン車」、パノラマ希望なら座席表で1A〜1Dを選ぶ
乗車券とグリーン券をセットで決済
駅の指定席券売機などできっぷを受け取って1号車へ
当日なら指定席券売機、迷ったらみどりの窓口
当日に駅でグリーン券を買うなら、指定席券売機かみどりの窓口を使います。JR四国の案内でも「駅にあるみどりの券売機もしくはみどりの窓口でグリーン券が購入できます」と書かれています。
指定席券売機は画面の案内どおりに進めれば、列車・座席種別・座席位置を選べます。「グリーン車」の選択肢が出てくるので、そこを選べば2階席かパノラマシートが割り当てられます。
パノラマシートを指定したい、往復まとめて買いたい、こども連れで座席を並べたいなど、条件が多いときはみどりの窓口のほうが確実です。係員に「マリンライナーのパノラマ席で」と伝えれば、空きを確認してくれます。
コツとしては、発車の直前はみどりの窓口に行列ができやすいので、時間に余裕がなければ券売機を使うこと。マリンライナーは日中おおむね30分に1本の間隔で走っているので、希望の席が取れなければ1本後の列車にずらすのも手です。
失敗パターン①:「グリーン」を選んだのにパノラマが取れない
よくある失敗が、グリーン車を選んだら自動的に2階席が割り当てられて、パノラマシートに座れなかったというもの。原因は、座席を「おまかせ」で取ってしまったことです。
パノラマシートもグリーン車の一部なので、料金は2階席と同じ1,260円(岡山〜高松)。システム上は「グリーン車の空いている席」として扱われるため、おまかせだと4席しかないパノラマシートより、席数の多い2階席が割り当てられやすくなります。
対策は、ネット予約なら座席表から1A〜1Dを自分で選ぶこと、券売機なら座席表の画面に進むこと、窓口なら「パノラマ席」と口頭ではっきり伝えることです。座席表でパノラマが全部埋まっていたら、その列車はあきらめて、前後の列車を探しましょう。
パノラマシートと2階グリーン席は同じ料金です。予約画面で座席番号が「1A〜1D」になっているかを確認しないと、2階席を取ったことに気づかないまま乗車日を迎えることになります。
当日の乗り方は?岡山駅・高松駅で1号車を見つけるコツ

岡山駅では「高松方」の端を目指す
岡山駅からグリーン車に乗るときは、ホームの高松方(進行方向の先頭側)にある1号車の乗車位置を探します。マリンライナーのグリーン車は高松方の先頭車なので、高松行きの列車では一番前です。
岡山駅は新幹線と在来線が集まる大きな駅で、新幹線から乗り継ぐ人も多くいます。在来線ホームに降りたら、足元の乗車位置表示で「1号車」の場所を確認しましょう。ホームの反対側の端に並んでしまうと、発車までに長い距離を歩くことになります。
新幹線から乗り換える場合、乗り換え時間が短いときは、新幹線ホームで降りる号車を階段に近い位置にしておくと移動がスムーズです。
コツは、発車の10分前にはホームに着いておくこと。グリーン車は座席が確保されているので慌てる必要はありませんが、1号車の位置まで歩く時間を見込んでおくと安心です。
岡山駅の新幹線ホームや在来線への乗り換えルートは、こちらでくわしく解説しています。

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高松駅では駅舎側の先頭が1号車
高松駅はマリンライナーの終点で、1号車は先頭側から乗ります。高松駅はホームが行き止まりになっている構造なので、高松方の先頭車である1号車は、ホームの一番奥(駅舎側)に止まります。
つまり高松駅から乗る場合は、改札を通ってホームに入ってすぐの位置に1号車があるということ。改札から遠い後ろの車両まで歩く必要がないので、グリーン車利用者にとってはうれしい配置です。
逆に、高松行きで高松駅に着いたときも、1号車は改札に一番近い車両です。降りてすぐ改札に向かえるので、高松からバスや船に乗り継ぐ予定がある人にも向いています。
コツとして、高松発の列車は始発なので、発車の少し前から車内に入れることがあります。乗車開始時刻は列車によって違うので、ホームの案内表示を確認しながら待ちましょう。
所要時間は約55分、停車駅は列車ごとに違う
マリンライナーの岡山〜高松の所要時間は約55分です。1時間弱なので、グリーン車でゆっくりしていると、あっという間に着いてしまう距離です。
停車駅は基本的に岡山・茶屋町・児島・坂出・高松で、そのほかに大元・備前西市・妹尾・早島などに止まる列車と通過する列車があります。大元は大半が通過、早島は半数ほどが通過と、列車によってばらつきがあるのが特徴です。朝晩には途中の各駅に止まる列車もあります。
瀬戸大橋を渡るのは児島〜坂出の間です。岡山を出てしばらくは市街地と田園が続き、児島を過ぎたあたりから海が見えてきます。グリーン車で景色を楽しむなら、児島を出る前にスマホやカメラを準備しておきましょう。
停車駅は時刻表や予約画面で列車ごとに確認できます。途中駅で乗り降りする人は、その駅に止まる列車かどうかを予約前に必ず確かめてください。
失敗パターン②:ホームの反対側で待っていて乗り遅れそうに
2つ目の失敗パターンは、ホームで1号車と反対側の端に並んでしまい、発車直前にホームを走るはめになるケースです。
原因は、「グリーン車はどの列車でも真ん中あたり」という思い込み。首都圏の普通列車ではグリーン車が編成の中ほど(4号車・5号車)にあることが多いため、同じ感覚でホーム中央に並んでしまうんです。マリンライナーのグリーン車は先頭の1号車なので、真ん中で待っていると乗り遅れる原因になります。
対策は、ホームに上がったらまず乗車位置の表示で「1号車」を確認すること。高松行きなら進行方向の先頭、岡山行きなら最後尾です。どちらも「高松側の端」と覚えておけば迷いません。
また、早朝や深夜の一部列車は編成が日中と異なることがあります。予約した列車にグリーン車が連結されているか、予約画面で念のため確認しておくと安心です。
瀬戸大橋と瀬戸内海をきれいに見るには?車窓を楽しむコツ
海が見えるのは児島〜坂出の瀬戸大橋区間
マリンライナーの車窓の見どころは、児島〜坂出の間で渡る瀬戸大橋です。JR四国の快速マリンライナー紹介ページでも「車窓には瀬戸大橋から眺める瀬戸内海の美しい景色が広がります」と紹介されています。
瀬戸大橋は道路と鉄道の併用橋で、列車は道路の下の段を走ります。そのため窓の外には橋のトラスが見えますが、その隙間から瀬戸内海の島々や船を見下ろせます。2階グリーン席やパノラマシートは目線が高いぶん、1階席よりもトラス越しの海が見やすくなっています。
橋の上を走る時間は長くないので、景色をゆっくり見たい人は児島駅を出た時点で窓の外に注目しておきましょう。坂出側に着くと、また陸地の景色に戻ります。
コツは、スマホで写真を撮るならガラスの映り込みを防ぐこと。レンズを窓に近づけて撮ると、車内の照明や自分の姿が写り込みにくくなります。
座席は進行方向で選ぶ(パノラマは1Dが人気)
パノラマシートの4席のうち、高松行きで人気があるのは1Dです。前面の景色に加えて、横の窓からも瀬戸大橋と瀬戸内海が見える位置にあるためです。
パノラマシートの4席は同じ料金ですが、1A・1Bは1C・1Dより少し高い位置にあるなど、座席ごとに見え方が微妙に違います。1Aは運転台の計器類が近く、鉄道の運転の様子を見たい人に向いています。
2階グリーン席の場合は、窓側のA席かD席を選びます。どちらの窓が海側になるかは進行方向によって変わり、岡山行きと高松行きでは逆になります。予約時の座席表で、進行方向と窓の位置を確認してから選ぶのがおすすめです。
コツは、往復で乗るなら「行きと帰りで反対側の窓」を選ぶこと。そうすれば、瀬戸大橋から見える東西両方の景色を1往復で楽しめます。
明るい時間帯の列車を選ぶと満足度が上がる
当たり前のようで見落としがちなのが、乗る時間帯です。グリーン車の眺めのよさを味わうなら、日中の明るい時間帯の列車を選びましょう。
マリンライナーは朝から夜まで走っていますが、日が暮れてしまうと瀬戸大橋の上でも窓の外は真っ暗です。パノラマシートからの前面展望も、夜は線路の信号やライトが見える程度になります。せっかくグリーン料金を払うなら、景色が見える時間に乗るほうがお得感があります。
夕方の時間帯は、季節によっては瀬戸内海に沈む夕日が見えることもあります。ただし日の入り時刻は季節で大きく変わるので、狙うなら乗車日の日の入り時刻を調べてから列車を選んでください。
仕事帰りで夜しか乗れない人は、景色より静かさと座りやすさを優先して2階席を選ぶのが合理的です。夜のグリーン車は、1日の疲れを取るための「座れる保険」として考えましょう。
マリンライナーのグリーン料金表は、瀬戸大橋アンパンマントロッコと共通です。JR四国の料金ページでは「マリンライナー・瀬戸大橋アンパンマントロッコのグリーン料金」として独立した表が掲載されていて、特急のグリーン料金とも普通列車のグリーン料金とも違う、瀬戸大橋線ならではの設定になっています。
どんな人に向いている?シーン別の使い分けと他の列車との比較
出張・ビジネスなら2階席で55分を作業時間に
岡山で新幹線から乗り継いで高松へ向かう出張なら、2階グリーン席が向いています。約55分の乗車時間を、落ち着いて作業できる時間に変えられるからです。
普通車の自由席は時間帯によって混み合い、座れないこともあります。指定席でも座れますが、2階グリーン席は2列+2列のゆったりした配置で、仕切りの扉もあるので静か。資料の見直しやメールの返信に向いています。
電源が使えるかどうかは座席によって期待できないことがあるので、ノートパソコンやスマホはモバイルバッテリーを持っておくと安心です。
コツは、新幹線とマリンライナーを同時に予約すること。岡山での乗り換え時間を確保しつつ、グリーン車の席まで押さえておけば、到着後の移動で焦りません。山陽新幹線の停車駅や種別の違いはこちらの記事が参考になります。

山陽新幹線に乗りたいけど、「停車駅って全部でいくつあるの?」「のぞみとひかりで停まる駅が違うって聞いたけど、どう違うの?」と気になっていませんか?結論から言うと…
観光・カップルなら行きはパノラマで決まり
四国旅行のスタートとしてマリンライナーに乗るなら、高松行きのパノラマシートがおすすめです。旅の最初に瀬戸大橋を正面から渡る体験は、写真にも思い出にも残ります。
パノラマシートは横に2席ずつ並んでいるので、2人で並んで座れます。4席しかないため早めの予約が必要ですが、取れれば旅のハイライトのひとつになるはずです。
パノラマが取れなかったときは、2階席の窓側を並びで押さえましょう。2階からでも瀬戸内海の島々は見えるので、観光気分は十分に味わえます。
コツとしては、高松に着いてからの予定を詰め込みすぎないこと。マリンライナーの車窓を楽しんだ余韻のまま、高松港周辺を散策するくらいの余裕を持たせると、旅全体の満足度が上がります。
子連れなら「全員グリーン」か「全員指定席」で考える
子連れで乗る場合、先ほど紹介したようにグリーン料金はこどもも大人と同額なので、人数分の料金をしっかり計算しておきましょう。
小さなこどもが景色を見て喜ぶのは、やっぱりパノラマシート。ただし4席しかなく、ほかの乗客と共有する空間なので、騒いでしまいそうな年齢なら2階席のほうが気を使わずに済みます。
予算を抑えたいなら、同じ1号車の1階にある普通車指定席(840円)という選択肢もあります。グリーン車ほどの眺めはありませんが、確実に座れて、家族で並んで移動できます。
コツは、トイレのタイミングを乗車前に済ませておくこと。1号車は2階建て構造で、客室の移動に階段の上り下りが入るので、小さなこどもを連れての移動は乗車前に済ませておくのが楽です。
他の列車のグリーン料金と比べると?
マリンライナーのグリーン料金が高いか安いかは、JR四国のほかのグリーン料金と並べるとわかりやすくなります。
JR四国の特急列車のグリーン料金は、100キロまでで1,300円、200キロまでで2,800円。一方、普通列車のグリーン料金は50キロまで780円、100キロまで1,000円、150キロまで1,700円です。マリンライナーの料金(1,010円・1,260円・1,810円)は、ちょうど両者の中間に位置しています。
特急に近い座席設備と前面展望がありながら、特急のグリーン料金ほどは高くない。快速列車としての立ち位置が、料金にもそのまま表れているわけです。
100キロまで1,000円
100キロまで1,260円
100キロまで1,300円
✅ おすすめの使い分け
出張は2階グリーン席、観光の行きはパノラマシート、帰りは2階の窓側、予算重視の家族は1階の普通車指定席。目的で選ぶと、同じ1号車でも満足度が大きく変わります。
まとめ
まずはe5489で乗りたい日のマリンライナーを検索し、座席表でパノラマシート(1A〜1D)が空いているかを見てみてください。空いていなければ2階の窓側を押さえておけば、瀬戸大橋からの眺めは十分に楽しめます。
※料金・運行内容は変更される場合があります。最新情報はJR四国・JR西日本の公式サイトでご確認ください。

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