上越新幹線「とき」の座席表を号車別に解説!自由席は8パターン・グランクラス18席の注意点

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「新潟まで『とき』に乗るけど、座席表を見てもどの席がいいのか分からない」「自由席は何号車?グランクラスって何が違うの?」——予約画面の座席表を前に、こんなふうに手が止まったことはありませんか。

先に結論を言ってしまうと、いまの上越新幹線「とき」は全列車がE7系の12両編成です。1〜10号車が普通車(3列+2列のA〜E席)、11号車がグリーン車、12号車がグランクラスという並びで、座席表の基本形は1種類しかありません。ただし自由席の号車だけは列車ごとに変わるので、ここだけは乗る列車ごとに確認が必要です。

この記事では、12両の号車配置から、A〜E席の位置関係、自由席の8パターン、グリーン車・グランクラスのスペックと料金、えきねっとで座席表から席を選ぶコツまで、「とき」の座席表を読み解くのに必要な情報をまとめました。電車にやたら詳しい友達に聞く感覚で読んでみてください。

✅ この記事でわかること

✓ 「とき」E7系12両の号車配置と、A〜E席の位置関係

✓ 自由席が何号車になるか(列車別の8パターン)

✓ グリーン車・グランクラスの座席スペックと東京〜新潟の料金

✓ 座席表から失敗しない席を選ぶ実践テクニック

目次

上越新幹線「とき」の座席表を一目で!E7系12両の号車配置

上越新幹線「とき」の座席表を一目で!E7系12両の号車配置の解説画像

まずは全体像からいきましょう。「とき」の座席表は、号車の並び方さえ頭に入れてしまえば一気に読みやすくなります。

「とき」は全列車E7系の12両編成、1号車が東京寄り

ぶっちゃけ、「とき」の座席表で迷う必要はほとんどありません。いま走っている「とき」はE7系・12両編成で統一されていて、1号車が東京寄り、12号車が新潟寄りの先頭車です。

以前の上越新幹線は、2階建てのE4系や10両編成のE2系が混在していて、「乗る列車によって座席表がまるで違う」状態でした。E7系はもともと北陸新幹線用に開発された車両で、2014年3月に「あさま」でデビューし、2019年3月16日から上越新幹線でも営業を開始しています。その後、上越新幹線の車両はE7系に置き換わり、座席表もひとつの型にそろいました。

つまり、北陸新幹線の「かがやき」「はくたか」に乗ったことがある人なら、座席の並びはそれと同じです。予約サイトで表示される座席表も、基本的にこの12両の型で表示されます。

実用的なコツとしては、「1号車=東京側の端、12号車=新潟側の端」とだけ覚えておくこと。東京駅や上野駅で改札・階段に近い号車を選ぶときも、新潟駅で降りてから在来線に乗り継ぐときも、この向きが分かっていれば座席表とホームの位置関係がすぐイメージできます。

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1〜10号車は普通車、自由席と指定席が同じ座席

1〜10号車はすべて普通車です。自由席も指定席も、座席そのものは同じ仕様。違うのは「予約して席を確保するか、空いている席に座るか」だけです。

E7系の普通車は「3列(A/B/C席)+2列(D/E席)」の5列配置で、シートピッチ(前後の座席間隔)は1,040mm。全座席にコンセントがあるので、自由席に座っても充電に困ることはありません。JR東日本の公式案内でも「普通車にも全座席分のコンセントを設けて」いると明記されています。

ここが意外と大事なポイントで、自由席と指定席の差は「座り心地」ではなく「座れる保証」です。東京〜新潟の通し料金で比べると、普通車自由席は10,450円、普通車指定席は10,980円。座席のグレードは同じなので、差額は「確実に座れる安心料」と考えると判断しやすくなります。

コツとしては、始発の東京駅から乗るなら自由席でも座れる可能性は十分ある一方、上野や大宮から乗る場合は自由席が埋まっていることもあるので、乗車駅で判断を変えるのがおすすめです。

11号車はグリーン車、12号車はグランクラス

上級クラスは新潟寄りの2両に集まっています。11号車がグリーン車、12号車がグランクラスです。

グリーン車は「2列+2列」の4列配置、グランクラスは「2列+1列」の3列配置。座席表を開くと、11号車と12号車だけ列の数が少なく、ゆったりした図になっているのが分かるはずです。E7系のインテリアは「“和”の未来」をデザインコンセプトにしていて、グランクラスは“高めあう和”、グリーン車は“和風の和”、普通車は“集う和”というテーマで作り分けられています。

E7系の登場時の編成定員は934名で、内訳はグランクラス18・グリーン車63・普通車853。12両のうち上級クラスはたった2両で、座席数でいえば全体のごく一部です。だからこそ、連休や年末年始はグリーン車・グランクラスから先に埋まっていくことがあります。

実用面では、11・12号車は新潟寄りの端にあるので、東京駅では乗車位置がホームの端のほうになります。発車ギリギリに駆け込むと遠く感じるので、上級クラスを予約したら少し早めにホームへ上がっておくと安心です。

トイレは奇数号車、車いすスペースは7・11号車

座席表を見るときに意外と見落としがちなのが、トイレの位置です。E7系のトイレは1・3・5・7・9・11・12号車にあり、普通車では奇数号車がトイレ付きの車両になっています。車いすスペースは7号車と11号車です。

トイレ付きの号車と付いていない号車が交互に並ぶのは、編成全体でトイレを均等に配置するため。どの号車に座っても、隣の車両まで歩けばトイレに行ける設計です。JR東日本の公式案内によると、全洋式トイレに温水洗浄機能付便座が設置されていて、多機能トイレには独立形のオストメイト設備も採用されています。

小さな子ども連れや、トイレが近い人は奇数号車のデッキ寄りの席を選ぶと移動が短くて済みます。逆に、トイレの出入りが気になる人は偶数号車を選ぶのもひとつの手。車いすで利用する人や、車いすスペースが必要な場合は7号車または11号車が基本になります。

🚆 「とき」E7系 号車ガイド

1〜5号車 自由席の基本パターン(列車により変動)

6〜10号車 指定席の基本パターン(列車により変動)

11号車 グリーン車(2列+2列)

12号車 グランクラス(2列+1列・18席)

トイレ 1・3・5・7・9・11・12号車/車いすスペース 7・11号車

普通車のA〜E席はどこが窓側?座席表の読み方

普通車の座席表を開くと、アルファベットがA〜Eまで並んでいます。どれが窓側でどれが通路側なのか、ここで整理しておきましょう。

A・B・Cが3列側、D・Eが2列側

結論から言うと、A席が3列シートの窓側、B席が3列シートの中央、C席が3列シートの通路側、D席が2列シートの通路側、E席が2列シートの窓側です。

この並びは東北・上越・北陸など、JR東日本の新幹線普通車でほぼ共通のルールです。通路をはさんで片側に3人掛け、もう片側に2人掛けが並び、A〜Eの順に片方の窓から反対側の窓へ向かって振られています。座席表では、A席とE席がそれぞれ両端(窓際)に描かれます。

覚え方は単純で、「AとEは窓、CとDは通路、Bはまん中」。これだけです。えきねっとの座席表でも、券売機で座席を選ぶときでも、この5文字の配置さえ分かれば迷いません。

実用的なコツとして、2人旅ならD・E席の2列側を2席並びで取るのが定番です。3列側で2人並ぶと、残りの1席に知らない人が座ることになりますが、2列側なら2人だけで完結します。1人旅で窓側にこだわるならA席かE席、出入りのしやすさ重視ならC席かD席を選びましょう。

🔵 3列側(A・B・C席)

A席=窓側、B席=中央、C席=通路側。3人グループや、1人で窓際(A席)を確保したいときに。

🟠 2列側(D・E席)

D席=通路側、E席=窓側。2人旅で並んで座るならここ。1人でもE席なら窓際で落ち着けます。

窓側のA席・E席を選ぶメリット

窓側を選ぶメリットは、景色が見られることだけではありません。壁にもたれて休める、通路を行き来する人が視界に入りにくく自分のペースで過ごせるなど、長めの移動ほど効いてきます。

「とき」は東京から新潟まで、関東平野を抜けて群馬の山あいへ入り、長いトンネル区間を経て新潟県の越後湯沢、魚沼、そして越後平野へと進みます。トンネルが多い路線ではありますが、トンネルを抜けたあとの景色の変化は窓側ならではの楽しみです。冬は群馬側と新潟側で景色が一変することもあります。

E7系は普通車も全座席にコンセントがあるので、「窓側は壁にコンセントがあって有利」という昔の新幹線の常識は当てはまりません。窓側を選ぶ理由は、純粋に「景色」と「落ち着き」です。

コツは、途中駅で降りる人は窓側を避けて通路側を選ぶこと。高崎や越後湯沢で降りるのに窓側に座ると、隣の人に毎回立ってもらうことになります。逆に新潟まで乗り通すなら、迷わず窓側を確保するのが快適です。

実は穴場?3列シートのB席・C席の考え方

意外と知られていないけれど、3列シートのB席(中央)は最後まで売れ残りやすい席です。予約の段階でA席とC席が先に埋まり、B席だけがぽつぽつ空いている座席表はよく見かけます。

これは逆に言えば、混雑していない列車なら「A席とC席が埋まってもB席は空いたまま」になりやすいということ。つまりC席を選ぶと、隣のB席が空席のまま発車する可能性があるわけです。通路側で出入りしやすく、隣が空けば肘掛けも広く使える。座席表を見慣れた人がC席を好むのはこのためです。

もうひとつ、B席が空いていない場合でも、E7系のB席は全座席コンセント付きなので充電の不便はありません。座席の幅や前後の間隔は他の席と同じ1,040mmピッチです。

実用的には、閑散期や平日昼間の「とき」ならC席を狙う、連休や帰省シーズンは素直に2列側のD・E席を取る、という使い分けがおすすめです。予約画面の座席表で3列側にB席の空きが目立つ列車は、まだ余裕のある列車だと判断できます。

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自由席は何号車?「とき」は列車ごとに8パターンある

自由席は何号車?「とき」は列車ごとに8パターンあるの解説画像

座席表の中でいちばん注意が必要なのがここです。「とき」の自由席は、全列車同じではありません。

基本は1〜5号車が自由席

上越新幹線「とき」の自由席は、1〜5号車が基本です。もっとも多くの列車がこのパターンで運転されています。

東京寄りの1〜5号車を自由席、新潟寄りの6〜10号車を指定席、11・12号車を上級クラスにする並びは、東京駅のホームで「自由席の人は前のほう(東京寄り)、指定席の人は後ろのほう」と乗車位置を分けやすいメリットがあります。

ただ、新幹線情報サイトの調査でも「列車ごとに自由席となる号車が異なるため、初めて利用する方は迷いやすい」と指摘されています。1〜5号車というのはあくまで“いちばん多いパターン”であって、全列車の決まりではありません。

実用的なコツは、乗る列車の号数(とき○○号)が決まったら、その列車の自由席号車を必ず確認すること。駅の発車標や時刻表には自由席の号車が表示されるので、ホームに上がったらまず発車標を見る習慣をつけておくと迷いません。

1〜3号車しかない列車、1〜8号車まで広がる列車

「とき」の自由席は、少ないものは1〜3号車だけ、多いものは1〜8号車までと、列車によって大きく変わります。

自由席が1〜3号車しかない例は、とき311(下り)とき312(上り)。逆に自由席が多い列車としては、1〜6号車がとき327・335(下り)など、1〜7号車がとき337・339・341(下り)など、1〜8号車がとき343・345・347(下り)などが挙げられます。号数の大きい下り列車ほど自由席が広くなる傾向が見て取れます。

これは、時間帯によって自由席の需要が違うためです。新潟方面への帰宅・帰省客が増える時間帯は、予約せずに乗る人が多いので自由席を広く取り、指定席需要が強い列車は自由席を絞っている、と考えると分かりやすいでしょう。

コツとしては、自由席が1〜3号車しかない列車は、自由席がすぐ埋まる前提で動くこと。座りたいなら指定席を取るか、自由席の多い別の「とき」を選ぶのが現実的です。

例外は6〜9号車・6〜10号車が自由席の列車

さらにややこしいのが、自由席が新潟寄りの6〜9号車や6〜10号車になる列車です。

6〜9号車が自由席なのは、とき491(下り)とき480(上り)。6〜10号車が自由席なのはとき481(下り)のみです。このパターンの列車では、いつもの感覚で1〜5号車の乗車位置に並ぶと、そこは指定席だったということになります。

こうした例外的な列車があるのは、運用上の事情や、乗り継ぎ・利用状況に合わせて号車を振り分けているためと考えられます。数は多くありませんが、「とき」の座席表を見て「自由席=前のほう」と思い込むと引っかかるポイントです。

実用的には、えきねっとや駅の時刻表で列車ごとの自由席号車を確認するのが確実です。JR東日本の公式時刻表では列車ごとの情報が確認できます。号数が400番台の列車は特に要注意と覚えておくと便利です。

失敗パターン:「自由席は前のほう」と思い込んで指定席に座ってしまう

よくある失敗が、いつも1〜5号車が自由席だからと、確認せずに指定席の号車に座ってしまうパターンです。

状況としてはこうです。東京駅で自由席特急券を買って、いつもの感覚で4号車に乗り込んだ。ところがその日の列車はとき311で、自由席は1〜3号車だけ。発車後しばらくして指定席の乗客が来て、席を移動することに——。あるいは逆に、とき481のような列車で1〜5号車に並んでいたら、そこは指定席で自由席は6〜10号車だった、というケースもあります。

原因は、自由席号車が列車ごとに変わることを知らないこと。対策はシンプルで、ホームの発車標と乗車位置の表示で「自由席」の号車を確認してから並ぶことです。きっぷを買う段階で列車名と号数を控えておけば、時刻表で自由席の号車をすぐ調べられます。

⚠️ 自由席号車は列車ごとに変わる

「とき」の自由席は1〜5号車が基本ですが、1〜3号車(とき311・312)、1〜8号車(とき343・345・347など)、6〜9号車(とき491・480)、6〜10号車(とき481)と例外が多くあります。乗車前に発車標で必ず確認しましょう。

グリーン車(11号車)の座席はどれくらい広い?

普通車の次は、11号車のグリーン車です。追加料金を払う価値があるのか、座席表とスペックから見ていきましょう。

2列+2列の4列配置、定員は63席

「とき」のグリーン車は11号車の1両だけ。座席は「2列+2列」の4列配置で、E7系登場時の定員は63席です(新幹線情報サイトでは「1車両の定員は約64人」と紹介されています)。

普通車の3列+2列から1列減らしている分、1席あたりの幅にゆとりがあります。座席表で見ると、A・B席とC・D席が通路をはさんで並ぶシンプルな形。どの席も「窓側か通路側か」のどちらかなので、普通車のB席のような“中央席”はありません。

グリーン車の端には荷物置場も設けられています。2015年10〜12月にかけて、偶数号車の普通車と11号車グリーン車の端の座席を撤去して荷物置場が設置されました。スキーやスノーボードを持った乗客、スーツケースを持った旅行者が多い上越方面では、地味にありがたい設備です。

実用的なコツとして、グリーン車は1両しかないので、週末や連休は早めの予約が必須です。2人旅ならA・B席かC・D席を並びで取れば、通路をはさまず2人だけで過ごせます。

シートピッチ1,160mm、リクライニング25〜31度

グリーン車の座席スペックは、シートピッチ1,160mm、リクライニング角度25〜31度です。普通車のシートピッチ1,040mmと比べると、前後の間隔がひと回り広く取られています。

足元にはフットレストが装備されていて、足を乗せてリクライニングすれば、普通車とはまったく違う姿勢で過ごせます。東京〜新潟の移動は2時間前後かかることが多いので、この姿勢の差は到着時の疲れ方に直結します。

前後の間隔が広いということは、前の席の人がリクライニングしても圧迫感が少ないということでもあります。ノートパソコンを開いて作業したい人にとっても、普通車より余裕のある空間です。もちろん全席にコンセントがあります。

コツとしては、グリーン車に乗るなら遠慮なくフットレストとリクライニングを使い切ること。せっかくの追加料金なので、座席の機能を全部使ってこそ元が取れます。後ろの人に一声かけてから倒せば、気まずくなることもありません。

東京〜新潟のグリーン車は14,640円

東京〜新潟間をグリーン車で乗る場合、運賃・料金の合計は14,640円です。普通車指定席の10,980円と比べると、数千円の上乗せになります。

この差をどう考えるかは人それぞれですが、ひとつの目安は「移動時間をどう使いたいか」。仕事の資料を広げたい、移動中にしっかり眠りたい、子どもを膝に乗せて広めの空間で過ごしたい——そんなときはグリーン車の価値が上がります。逆に、寝ているだけ・スマホを見ているだけなら、普通車指定席で十分という考え方もできます。

なお、2026年3月にJR東日本の運賃改定がありました。ここで紹介している金額は改定後の価格として案内されているもので、指定席の価格は通常期の表示です。

実用的なコツは、片道だけグリーン車にするという使い方。行きは普通車で節約し、疲れている帰りだけグリーン車にする、というメリハリをつけると満足度が上がります。

グランクラス(12号車)は18席だけ!知らないと損する注意点

12号車のグランクラスは、新幹線の最上位クラス。ただし上越新幹線のグランクラスには、知っておかないとがっかりするポイントがあります。

2列+1列のA・B・C席、1両18席

グランクラスは横3列(2列+1列)の配置で、1両の定員は18席です。座席はA・B・C席で、通路をはさんで2人掛けと1人掛けが並びます。

18席というのは、普通車1両の定員と比べると数分の一の数。12号車の新潟寄り先頭車をまるごと使って、この少ない席数に絞っているからこそ、圧倒的な空間の余裕が生まれています。座席表を開くと、ほかの号車とは明らかに違う、まばらな配置が目に入るはずです。

シートは「バックシェルタイプ」と呼ばれる殻のような形で、リクライニングしても後ろの座席を圧迫しません。後ろを気にせず好きなだけ倒せるのは、グランクラスならではの快適さです。

コツとしては、1人なら1列側(1人掛け)の席を取ること。両側に誰もいない、完全に1人の空間で移動できます。2人旅なら2列側を並びで取りましょう。18席しかないので、取りたい席がある場合は早めの予約がおすすめです。

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シートピッチ1,300mm、電動リクライニング45度

グランクラスの座席スペックはシートピッチ1,300mm、電動リクライニングで最大45度です。グリーン車の1,160mm・25〜31度と比べても、さらに一段上の数値になっています。

電動式なので、ボタン操作で好みの角度にゆっくり倒せます。各座席にはテーブル、読書灯、電源コンセントが完備されていて、ひとりひとりが独立した小さな空間で過ごせる設計です。E7系のグランクラスのテーマは“高めあう和”。伝統を感じる空間と先進の機能を持つシートを組み合わせた、重厚なインテリアになっています。

45度まで倒せると、ほとんど寝そべるような姿勢になります。早朝に東京を出て新潟で仕事、という日帰り出張なら、移動中にしっかり仮眠が取れるのは大きな差です。

実用的なコツは、読書灯をうまく使うこと。車内の照明を気にせず、手元だけ明るくして本や資料を読めます。夜の上り列車で新潟から帰るときなど、静かな空間で過ごしたい人に向いています。

失敗パターン:上越のグランクラスで軽食が出ると思っていた

グランクラスで一番多い勘違いがこれです。上越新幹線のグランクラスは、座席と車内設備のみを利用するタイプで、飲料・軽食のサービスはありません。アテンダントによる車内サービスもないので注意が必要です。

よくある状況は、「東北新幹線のグランクラスで軽食とドリンクのサービスを受けたことがあるから、上越でも同じだと思っていた」というもの。ワクワクして12号車に乗ったのに、何も出てこない——というがっかりパターンです。

原因は、同じ「グランクラス」という名前でも、路線や列車によってサービス内容が違うこと。上越新幹線のE7系12両編成では、グランクラスは“シートのみ”の扱いです。料金表でも「グランクラス(シートのみ)」と表記されています。

対策は、飲み物や食べ物は乗車前に駅で買っておくこと。東京駅や上野駅、大宮駅の構内で駅弁や飲み物を用意してから乗り込みましょう。座席の快適さは本物なので、自分で用意した駅弁を広げてゆったり過ごすのが、上越グランクラスの正しい楽しみ方です。

⚠️ 注意
上越新幹線のグランクラスは「シートのみ」。飲料・軽食の提供やアテンダントによる車内サービスはありません。飲み物・食べ物は乗車前に用意しておきましょう。

東京〜新潟のグランクラスは17,790円

東京〜新潟間をグランクラスで乗る場合、運賃・料金の合計は17,790円です。グリーン車の14,640円と比べて、さらに数千円の上乗せになります。

シートのみのサービスなので、東北新幹線のサービス付きグランクラスに比べると、料金面では手の届きやすい設定になっています。「新幹線の最上位クラスを一度体験してみたい」という人にとって、上越の「とき」は入門としてちょうどいい選択肢です。

注意したいのは、「とき」の全列車にグランクラスがあるという点は同じでも、席数が18席しかないこと。週末や連休は早めに埋まります。

コツとしては、記念日や特別な旅行の片道だけグランクラスにするという使い方。往復ともグランクラスにすると出費が大きくなりますが、片道だけなら特別感を味わいつつ予算も抑えられます。

座席クラス別に料金と快適さを比べると?

ここまでの情報を、料金とスペックの両面から整理してみましょう。どのクラスを選ぶかの判断材料になります。

東京〜新潟の料金は自由席とグランクラスで数千円の差

東京〜新潟の運賃・料金は、普通車自由席10,450円、普通車指定席10,980円、グリーン車14,640円、グランクラス(シートのみ)17,790円です。

いちばん安い自由席と、いちばん高いグランクラスでは大きな差があります。ただ、座席の快適さもそれに比例して上がっていくので、「どこにお金をかけるか」で選び方が変わります。

以下は、ガタンゴトン研究所で「とき」の座席クラスごとの料金とスペックを整理した比較表です。

クラス 号車 座席配置 シートピッチ 東京〜新潟
普通車自由席 1〜5号車が基本 3列+2列 1,040mm 10,450円
普通車指定席 自由席以外の普通車 3列+2列 1,040mm 10,980円(おすすめ)
グリーン車 11号車 2列+2列 1,160mm 14,640円
グランクラス 12号車 2列+1列 1,300mm 17,790円

※ガタンゴトン研究所調べ。料金は通常期の運賃・料金の合計。

コツは、表の「シートピッチ」の列に注目すること。料金差がそのまま足元の広さの差になっていると考えると、どのクラスが自分に合うか判断しやすくなります。

指定席はシーズンで200〜400円変わる

指定席の料金は、乗る日によって変わります。上で紹介した10,980円は通常期の価格で、閑散期は200円引き、繁忙期は200円増し、最繁忙期は400円増しになります。

これはJRの指定席特急料金が、利用者の多い時期と少ない時期で差をつける仕組みになっているためです。年末年始・ゴールデンウィーク・お盆などの最繁忙期は高く、利用の少ない時期は安くなります。

差額は数百円なので、旅行の日程をこれだけのために動かす必要はありません。ただ、出張など日程を選べる移動なら、閑散期を選ぶだけで少し節約できます。自由席の料金はシーズンによる変動がないので、最繁忙期は自由席との差が広がる点も覚えておきましょう。

実用的なコツとして、最繁忙期は自由席が大混雑することも計算に入れておきましょう。数百円をケチって自由席で立ちっぱなしになるより、指定席を取ったほうが満足度は高くなりがちです。

「トクだ値1」なら指定席が9,690円

普通車指定席を安く取りたいなら、えきねっとの割引商品「トクだ値1(とき指定席)」なら9,690円で東京〜新潟を移動できます。通常の指定席10,980円より安く、自由席の10,450円よりも安い価格です。

ここが意外なポイントで、「自由席が一番安い」とは限らないんです。トクだ値を使えば、自由席より安い料金で確実に座れる指定席が手に入ります。座席表から好きな席を選べるので、窓側・通路側・2人並びも自由に指定できます。

ただし、トクだ値は席数限定で、売り切れることもあります。また、変更や払い戻しの条件が通常のきっぷと異なるので、予約前に条件を確認しておきましょう。

コツは、乗る日が決まったらすぐにえきねっとでトクだ値の残りを確認すること。早めに動くほど取れる確率が上がります。えきねっと公式サイトから予約できます。

🎯 裏ワザ

東京〜新潟の「とき」は、えきねっとの「トクだ値1(とき指定席)」なら9,690円。自由席の10,450円より安く、しかも座席表から好きな席を選べます。席数限定なので早めの予約が勝負です。

旅のタイプ別、おすすめの座席クラス

結論として、多くの人には普通車指定席(できればトクだ値)がおすすめです。そのうえで、旅のタイプによって選び方を変えましょう。

1人で出張なら、普通車指定席の通路側(C席かD席)が便利です。途中で降りるにも、トイレに立つにも気兼ねがいりません。移動中にしっかり仕事や仮眠をしたいならグリーン車を選ぶ価値があります。

2人旅なら、普通車の2列側(D・E席)を並びで取るのが定番。記念日や特別な旅行ならグランクラスの2列側も候補です。家族やグループで3人なら、3列側のA・B・C席を1列まるごと取れば、知らない人と隣り合わずに済みます。子ども連れなら、トイレのある奇数号車を選ぶと移動が楽になります。

スキー・スノーボードで荷物が多い人は、荷物置場のある偶数号車を意識して選ぶのがコツです。上越方面は冬のレジャー客が多いので、大きな荷物の置き場所は座席選びと同じくらい大事です。

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1人で出張

普通車指定席の通路側C・D席。作業・仮眠重視ならグリーン車

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2人旅

普通車の2列側D・E席。特別な旅ならグランクラス

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家族・3人

3列側A・B・C席を1列まとめて。トイレのある奇数号車が便利

「とき」の座席表で席を選ぶ方法と乗る前のチェック

最後に、実際に座席表を使って席を選ぶ方法と、乗る前に確認しておきたいポイントをまとめます。

えきねっとなら座席表を見ながら席を指定できる

「とき」の指定席は、えきねっとで予約すれば座席表を見ながら好きな席を選べます。窓側・通路側・号車を自分で確認して指定できるので、この記事で紹介した選び方をそのまま実践できます。

座席表の画面では、空いている席と埋まっている席が色分けで表示されます。号車を切り替えながら見ていけば、「3列側でB席が空いている号車はどこか」「2列側で2席並びが残っているのはどこか」が一目で分かります。駅の指定席券売機でも座席表から席を選べますが、時間に追われず選べる点でネット予約のほうが落ち着いて比較できます。

新幹線eチケットを使えば、交通系ICカードを改札にタッチするだけで乗車できるので、きっぷを受け取る手間も省けます。

コツとしては、予約前に号車を何両か切り替えて空き具合を比べること。同じ列車でも号車によって混み具合が違うので、空いている号車を選べば隣に人が来にくくなります。

停車駅は全13駅、乗る「とき」の停車駅を確認

上越新幹線の停車駅は、東京、上野、大宮、熊谷、本庄早稲田、高崎、上毛高原、越後湯沢、浦佐、長岡、燕三条、新潟に、冬季臨時のガーラ湯沢を加えた13駅です。

「とき」は東京〜新潟間を中心に運転する列車ですが、停車駅は列車によって大きく異なります。途中駅を多く通過する速達列車から、多くの駅に停車する列車まであるので、同じ「とき」でも所要時間に差が出ます。

座席選びとの関係でいえば、停車駅が多い列車ほど途中で乗り降りする人が多いということ。窓側に座って途中駅で降りる場合は隣の人に立ってもらう回数が増えるので、通路側を選ぶほうが気楽です。逆に新潟まで乗り通す速達列車なら、窓側でゆっくり過ごせます。

コツは、予約時に「とき○○号」の停車駅を必ずチェックすること。自分が降りる駅に止まらない列車を予約してしまう失敗を防げます。

大きな荷物は偶数号車の荷物置場を意識する

スーツケースやスキー板など大きな荷物がある場合は、偶数号車の端に設けられた荷物置場を意識して座席を選ぶと便利です。

2015年10〜12月にかけて、偶数号車の普通車と11号車グリーン車の端にある1D・1E席を撤去して、荷物置場が設置されました。もともとは北陸新幹線で増えた海外からの旅行者のスーツケースや、冬のスキー・スノーボード客の荷物に対応するための改造です。

上越方面は越後湯沢など冬のレジャー需要が大きいエリア。座席の上の棚に乗らない大きな荷物を持っている人は、偶数号車を選ぶと荷物置場が近くにあって安心です。座席表で偶数号車を見ると、端の位置に座席がない部分があるのはこのためです。

コツとしては、荷物置場は先着順なので、早めに乗り込むこと。冬のスキーシーズンは荷物置場が埋まりやすいので、発車間際に乗ると置き場所に困ることがあります。

🚃 鉄道トリビア
偶数号車の座席表で、端の「1番D・E席」の位置に座席がないのは、2015年の改造で荷物置場に変わったため。北陸新幹線と共通のE7系だからこそ、上越のスキー客にもうれしい設備になっています。

「とき」と「たにがわ」の違いも知っておく

上越新幹線には「とき」のほかに「たにがわ」という列車があります。「とき」が中・長距離の列車なのに対し、「たにがわ」は近距離輸送用の列車です。

上越新幹線の列車種別は、この「とき」と「たにがわ」の2種類というシンプルな構成。東北新幹線のように速達タイプ・各駅停車タイプといった区分はされておらず、「とき」の中に速達列車と各駅停車タイプが混在しています。どちらもE7系なので、座席表の基本形は同じです。

新潟まで行く人は「とき」、高崎や越後湯沢あたりまでなら「たにがわ」も選択肢に入ります。「たにがわ」は新幹線定期券で利用する通勤・通学客が多く、時間帯によっては普通車の多くが自由席になる列車もあります。

コツは、途中駅までの移動なら「とき」と「たにがわ」の両方を候補に入れて時刻を比べること。行き先によっては「たにがわ」のほうが便利な時刻に走っていることもあります。

Q. 「とき」と「たにがわ」で座席表は違いますか?
A. どちらもE7系の12両編成なので、号車の並びや座席配置の基本形は同じです。違うのは自由席の号車の割り当てで、列車ごとに確認が必要です。

まとめ

🚃 この記事の結論

「とき」は全列車E7系12両で、座席表の基本形は1種類です。自由席の号車だけは列車ごとに確認しましょう。

✅ 要点チェック
  • ✔ 号車配置:1〜10号車普通車・11号車グリーン・12号車グランクラス
  • ✔ 普通車の席:A・E席が窓側、C・D席が通路側
  • ✔ 自由席:1〜5号車が基本、列車で8パターン
  • ✔ グランクラス:18席でシートのみ、軽食なし
  • ✔ 安く乗る:トクだ値1なら指定席9,690円

まずは乗る予定の「とき○○号」を決めて、えきねっとの座席表で空き具合とトクだ値の残りをチェックしてみてください。自由席で行くなら、当日ホームの発車標で自由席の号車を確認してから並ぶのがいちばん確実です。

※料金・自由席の号車・ダイヤは改正で変わることがあります。最新情報はJR東日本の公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

新幹線の窓側席と駅弁をこよなく愛する鉄道ファン。乗り換え案内や座席選びのコツ、お得なきっぷ情報など、鉄道旅をもっと快適にするための実用的な情報を中心に発信しています。交通手段の比較や空港アクセスガイドも得意分野です。

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