北陸新幹線のきっぷを取ろうとして、座席表の画面で手が止まったことはありませんか?「窓側ならどっちでもいい?」「7号車って何が違うの?」「グリーン車は追加いくら?」と、迷うポイントは意外と多いんです。
先に結論をお伝えすると、北陸新幹線の座席選びは「何を優先するか」で正解の号車と列が変わります。景色なら2人掛け側か3人掛け側かを行き先で決める、子連れなら多目的室のある7号車、仕事なら平日の9号車「TRAIN DESK」、ゆったり座りたいなら11号車のグリーン車か12号車のグランクラス。この4つの軸を押さえておけば、座席表で迷う時間はほぼゼロになります。
この記事では、E7系・W7系の12両編成をベースに、号車ごとの特徴、立山連峰や日本海が見える側、グリーン車・グランクラスの追加料金、自由席がある列車とない列車の違い、予約のタイミングまで、乗る前に知っておくと得する情報を具体的な数字で整理しました。
✅ この記事でわかること
✓ 目的別(景色・子連れ・仕事・快適さ)のおすすめ号車と座席
✓ 立山連峰・北アルプス・日本海が見えるのは2人掛け側か3人掛け側か
✓ グリーン車6,990円・グランクラス17,990円などの追加料金の実額
✓ かがやき・はくたか・あさまの自由席の有無と、座席予約で失敗しないコツ
北陸新幹線の座席おすすめは「目的」で4パターンに分かれる

北陸新幹線の座席は、全部で12両。1〜10号車が普通車、11号車がグリーン車、12号車がグランクラスという並びです。ここからは、まず「あなたが何を優先したいか」で、どの号車・どの列を選べばいいかをざっくり整理していきます。
景色を楽しみたいなら「行き先で2人掛けか3人掛けかを決める」
景色重視なら、北アルプス・妙高側を見たいなら2人掛けの列、浅間山・志賀高原・日本海側を見たいなら3人掛けの列を選ぶのが正解です。
なぜ列で見える景色が変わるのかというと、北陸新幹線の普通車は通路をはさんで2列+3列の配置になっていて、車窓の片側には山並み、もう片側には浅間山や海が広がるルートを走っているからです。東海道新幹線で「富士山はE席」と言われるのと同じ考え方ですね。
具体的には、普通車は2+3列の配置で、2列側が妙高・北アルプス側、3列側が浅間山・志賀高原・日本海側にあたります。さらにE7系・W7系は1席ごとに窓が用意されているので、窓枠の柱で景色がさえぎられる「窓ズレ席」が起きにくいのもうれしいポイントです。
コツは、予約画面の座席表で「2人掛けがどちら側か」を確認してから窓側を押すこと。えきねっとや指定席券売機の座席表は進行方向が表示されるので、行きと帰りで同じ側を選んでしまうミスを防げます。立山連峰の詳しい見え方は、後半の車窓のセクションで掘り下げます。
子連れ・ベビーカーなら「7号車」一択に近い
小さな子ども連れなら、7号車がいちばん動きやすい号車です。
理由は設備です。7号車には車いす対応トイレ、ベビーベッド、おむつ交換台があり、授乳に使える多目的室も備わっています。共用スペースが広く取られているぶん、客室の2列シートは9列しかありません。9号車の16列、10号車の19列と比べると、座席数が少ない=乗っている人数も少ない車両なんです。
数字でいうと、7号車の2列シートは9列。10号車の19列と比べると半分以下です。人の出入りが少ないので、子どもがぐずったときにデッキへ出るのも気がラクですよ。
実用的なコツとしては、7号車のなかでもデッキ(トイレ・多目的室)に近い列を取っておくこと。授乳やおむつ替えのたびに車両の端から端まで歩かずに済みます。ただし7号車には女性専用トイレがないので、気になる方は女性用トイレのある号車の位置もあわせて覚えておきましょう(後半で一覧にしています)。
仕事・勉強をしたいなら「平日の9号車 TRAIN DESK」
新幹線の中でパソコン作業をしたいなら、平日の9号車「TRAIN DESK」が狙い目です。
TRAIN DESKは、ワーク&スタディ利用優先の普通車指定席として設定されている車両。周りも仕事や勉強目的の人が中心になるので、キーボードを打つ音やWeb会議の小声に気をつかいにくい環境になっています。対象は北陸新幹線のかがやき・はくたか・あさまで、土休日と最繁忙期は対象外です。
9号車は2列シートが16列。普通車なので追加料金はかからず、指定席の料金のまま使えるのがポイントです。そして、普通車は全座席にコンセントが設置されているので、窓側でも通路側でも充電の心配はいりません。
予約のコツは、えきねっとで「指定席 TRAIN DESK」を選ぶこと。ふつうの指定席として9号車を選ぶのとは選択肢が分かれています。土曜・休日に乗る場合は通常の指定席に戻るので、静かさを求めるなら次に紹介する上位クラスも選択肢に入れておきましょう。
ゆったり座りたいなら11号車グリーン車・12号車グランクラス
座席の広さと静かさを最優先するなら、11号車のグリーン車、さらに上を求めるなら12号車のグランクラスです。
この2両は、普通車とは座席の作り自体が別物。追加料金がかかるぶん、乗っている人数が少なく、車内の落ち着き方がまったく違います。とくにグランクラスは、設計段階の資料で定員18名という少人数の車両です。
追加料金は、東京〜金沢でグリーン料金が6,990円、グランクラス(A)が17,990円、グランクラス(B)が11,190円(いずれもJR東日本の料金表)。普通車指定席の合計14,600円に上乗せするイメージです。くわしい比較は後半の料金セクションで表にしています。
選び方のコツは「乗車時間の長さ」で判断すること。東京〜軽井沢のような短い区間なら普通車で十分ですが、東京〜金沢を通しで乗るなら、追加料金を払う価値を感じやすくなります。下の比較表で、目的別の選び方を一覧にしておきます。
▼ガタンゴトン研究所調べ:北陸新幹線(東京〜金沢)の座席クラス比較
| 座席 | 号車 | 東京〜金沢の料金 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 普通車指定席 | 1〜10号車 | 合計14,600円(通常期) | ほとんどの人・コスパ重視 |
| TRAIN DESK | 9号車(平日) | 普通車指定席と同じ | PC作業・勉強 |
| 多目的室のある車両 | 7号車 | 普通車指定席と同じ | 子連れ・車いす利用 |
| グリーン車 | 11号車 | グリーン料金6,990円を追加 | 長距離をゆったり |
| グランクラス | 12号車 | (A)17,990円/(B)11,190円を追加 | 特別な旅行・記念日 |
12両の号車構成と、列車ごとに違う「自由席の有無」
座席を選ぶ前に、北陸新幹線の編成全体を頭に入れておきましょう。同じE7系・W7系でも、列車の種類によって自由席があったりなかったりします。ここを間違えると、乗ってから困ることになります。
1〜10号車が普通車、11号車がグリーン、12号車がグランクラス
北陸新幹線は12両編成で、1〜10号車が普通車、11号車がグリーン車、12号車がグランクラスです。
北陸新幹線は1997年に東京-長野間が「長野新幹線」として部分開業し、2015年に長野-金沢間、2024年に金沢-敦賀間が開業しました。いまは東京-敦賀間をE7系(JR東日本)とW7系(JR西日本)が走っていて、どちらも同じ12両の構成です。どちらの会社の車両に当たっても、号車の並びは変わりません。
設計段階の資料では、定員は普通車853名、グリーン車63名、グランクラス18名、合計934名。つまり、普通車が全体の大半を占めていて、上位クラスの2両は少人数の空間ということになります。全車両禁煙です。
覚え方のコツは「番号が大きいほど上位クラス」。そして上位クラスの11・12号車は、編成の端に2両並んでいます。ホームで乗車位置を探すときは、11・12号車の案内表示を目印にすると迷いません。
🚆 北陸新幹線(E7系・W7系)号車ガイド
1〜4号車 はくたかの自由席(あさまは1〜5号車)
7号車 多目的室・車いす対応トイレあり(子連れ向け)
9号車 平日はTRAIN DESK(ワーク&スタディ優先)
11号車 グリーン車
12号車 グランクラス
「かがやき」には自由席がない
東京〜金沢・敦賀を速く結ぶ「かがやき」は全車指定席で、自由席は1両もありません。
停車駅を絞った速達タイプなので、乗る人全員に座席を指定してもらう運用になっています。JR東日本の案内でも、かがやきの座席設定は「全車指定席」とはっきり書かれています。
かがやきでは、1〜10号車がすべて普通車指定席。平日(土曜・休日・最繁忙期を除く)は9号車がTRAIN DESKになります。つまり「自由席特急券を持っているから、とりあえず空いている席に座ろう」という使い方はできません。
実用的なコツは、かがやきに乗る予定が決まったら早めに座席を押さえておくこと。満席のときの救済策として「立席特急券」がありますが、発売枚数に制限があります。くわしくは後半の自由席のセクションで解説します。列車ごとの停車駅や性格の違いを知りたい方は、こちらも参考にしてください。

北陸新幹線って「かがやき」「はくたか」「つるぎ」「あさま」の4種類があるけど、正直どれに乗ればいいのかわからない…そんな方、多いですよね。結論から言うと、東京か…
「はくたか」は1〜4号車、「あさま」は1〜5号車が自由席
自由席があるのははくたか(1〜4号車)とあさま(1〜5号車)です。
はくたかは各駅に近い停車パターンで東京と金沢・敦賀を結ぶ列車、あさまは東京〜長野間の列車です。どちらも自由席があるので、予定がはっきりしない移動でも乗りやすいのが特徴です。ちなみに、同じE7系を使う上越新幹線では、とき(1〜5号車)、たにがわ(1〜10号車)が自由席になっています。
料金の目安は、東京〜金沢で指定席の合計が14,600円(通常期)。自由席を使う場合は14,070円程度が目安とされています(変動あり)。指定席は時期によって、閑散期は200円引き、繁忙期は200円増し、最繁忙期は400円増しになるとされています。
コツは、自由席は号車の数字が若い1号車側に並んでいるのを覚えておくこと。ホームの乗車位置案内で「自由席」の表示を見つけたら、なるべく列の短い号車に並ぶのが座れる確率を上げる基本です。
「号車の構成は列車によって変わる」ことがある
ここまでの号車構成は基本形ですが、列車によって指定席・自由席の号車が変わる場合があることも覚えておきましょう。
JR東日本の北陸新幹線の案内にも「列車によって、指定席・自由席の号車番号が変更になる場合がございます」と注意書きがあります。臨時列車や繁忙期の運用によって、自由席の両数が増減することがあるんです。
実際、座席表の情報自体も少しずつ変わっていて、2024年5月には座席番号へのアルファベット追記、2025年3月には座席列ごとの色分けが座席表に加わっています。「前に乗ったときと同じだろう」と思い込まないのが大事です。
確実なのは、乗る列車の号車構成をきっぷ購入時の画面か、駅の発車標・乗車位置案内で確認すること。自由席のつもりで並んだ号車が実は指定席だった、というのは繁忙期にありがちなトラブルです。
普通車で当たりの席はどこ?2人掛けと3人掛けの選び分け

乗客のほとんどが座るのが1〜10号車の普通車。ここでは、普通車のなかで「どの列」「どの号車」を選ぶと満足度が上がるかを掘り下げます。
2人掛け側は「ふたり旅」と「北アルプス」に強い
2人で並んで座るなら、2人掛けの列(D・E席)が使いやすく、しかも北アルプス・妙高側の景色が見えます。
2人掛けの列はほかの人と隣り合わないので、カップルや夫婦、親子2人の旅にぴったり。会話も気兼ねなくできます。さらにこの列は妙高・北アルプス側に面しているので、景色の面でも当たり席です。
9号車では2列シートが16列、10号車では19列あります。号車によって列数が違うので、2人掛けの数が多い号車ほど、並び席を確保しやすいと考えることもできます。
コツとしては、2人で乗るなら窓側と通路側のセットで取るのが基本。1人旅で2人掛けの窓側を取ると、隣に知らない人が来る可能性がありますが、3人掛けよりも通路への出入りで気をつかう相手が1人で済む、というメリットがあります。
3人掛け側は「浅間山・日本海」と「3人グループ」向け
3人以上のグループや、浅間山・志賀高原・日本海側の景色を見たいなら、3人掛けの列(A・B・C席)を選びましょう。
3人掛けの列は、家族3人や友人グループが横並びで座れる唯一の列です。そして車窓は浅間山・志賀高原・日本海側。軽井沢あたりの浅間山や、日本海に近い区間を楽しみたい人にはこちらが合っています。
4人グループの場合は、3人掛けの列を回転させて向かい合わせにする方法もあります。ただし回転させるのは後ろの列に人がいないときだけにしましょう。荷物が多い家族旅行では、3人掛け+2人掛けで5人分を前後2列確保するのも定番の使い方です。
コツは、3人掛けの真ん中(B席)は最後に埋まりやすい席だということ。1人旅でゆったりしたいなら、あえて3人掛けの通路側を選ぶと、真ん中が空いたまま発車することもあります(混雑状況によります)。
🔵 2人掛けの列(D・E席)
妙高・北アルプス側の車窓。2人旅に向く。隣に人が来ても1人だけ。
🟠 3人掛けの列(A・B・C席)
浅間山・志賀高原・日本海側の車窓。3人グループや家族向け。真ん中のB席は最後まで空きやすい。
コンセントは普通車の全座席にある
充電を気にして窓側を取る必要は、北陸新幹線ではありません。普通車の全座席に電源コンセントが設置されています。
古い新幹線車両では「コンセントは窓側と最前列・最後列だけ」というケースが多く、充電目当てに窓側を取り合う状況がありました。E7系・W7系は全席コンセントなので、通路側でも3人掛けの真ん中でも充電できます。
これは、北陸新幹線の座席選びで地味に大きいポイントです。窓側を取れなかったときでも、スマホやノートパソコンのバッテリー残量を心配する必要がありません。
コツは、充電ケーブルを短めのものにしておくこと。足元近くのコンセントから長いケーブルを伸ばすと、隣の人の足に引っかかることがあります。また、充電器を差したまま降りてしまう忘れ物は定番なので、降車駅の1つ手前で回収しておくと安心です。

実は「号車の列数」で混み具合の体感が変わる
意外と知られていないけれど、普通車は号車によって座席の列数が最大で2倍以上違います。これが車内の落ち着き方に影響します。
先ほど触れたとおり、2列シートの列数は7号車が9列、9号車が16列、10号車が19列。7号車は多目的室などの共用スペースが広く取られているぶん、座席が少なくなっています。座席が少ない=乗っている人が少ない=デッキへの出入りや話し声も少なめ、ということです。
逆に列数の多い号車は、満席になったときの人の多さを感じやすくなります。どの号車でも座席自体の作りは同じなので、「混み具合の体感」を気にする人ほど号車選びが効いてきます。
コツは、子連れでなくても、静かに過ごしたい大人1人旅なら7号車を候補に入れてみること。ただし7号車は子連れの方の利用も多い号車なので、そこは割り切りが必要です。静けさを確実に求めるなら、平日の9号車やグリーン車のほうが目的に合っています。
立山連峰・日本海が見えるのはどっち側?車窓派の座席選び
北陸新幹線の楽しみといえば、やはり車窓。とくに富山県内の立山連峰は、晴れた日に見えると思わず写真を撮りたくなる景色です。ここでは、景色を見逃さないための座席の選び方を解説します。
東京から金沢へは「進行方向左手」に立山連峰
東京方面から金沢方面へ向かうときは、進行方向左手に立山連峰が見えます。
北陸新幹線は、富山県内で立山連峰を南に見ながら東西に走るルートです。そのため、西へ向かう金沢行きでは山が左手、東へ向かう東京行きでは右手に来るわけです。nippon.comの紹介記事でも、東京方面から来ると進行方向左手、金沢・富山から東京方面へ向かうと進行方向右手が立山連峰の景観のおすすめとされています。
そしてこの立山連峰側は、普通車の2人掛けの列と同じ側。つまり「立山連峰を見たいなら2人掛けの窓側」と覚えておけば、行きも帰りもほぼ迷いません。
コツは、予約画面の座席表で進行方向を確認してから2人掛けの窓側(E席)を押すこと。座席表の向きは画面によって違うので、「進行方向」の矢印を見るクセをつけておくと、逆側を取ってしまうミスを防げます。
富山県内はトンネルが少なく、景色を楽しめる区間
北陸新幹線で車窓をいちばん楽しめるのは、富山県内の区間です。
北陸新幹線は長野〜上越妙高あたりの山間部でトンネルが続きますが、富山県内はトンネルが比較的少なく、平野の向こうに山並みが続く景色をゆっくり眺められます。晴れていれば、雪をかぶった立山連峰が車窓に並ぶ区間です。
2015年の報道陣向け試乗会の記事でも、冬は雪化粧の立山連峰が売りだと紹介されていて、金沢を出て東へ進む際は左手に日本海、右手に立山連峰が見えると書かれています。季節でいえば、空気が澄む冬の晴れた日ほど、山の輪郭がくっきり見えやすくなります。
コツは、富山駅の前後になったらスマホを置いて窓の外に集中すること。新幹線は速いので、写真を撮りたい場合はあらかじめカメラを起動しておくと、シャッターチャンスを逃しにくくなります。
日本海を見たいなら3人掛けの窓側(A席)
海を見たい人は、3人掛けの列の窓側(A席)を選びましょう。日本海側は3人掛けの列にあたります。
北陸新幹線は、新潟県から富山県にかけて日本海に近いエリアも走ります。トンネルの合間に海が見える形なので、ずっと見えるわけではありませんが、天気のよい日は日本海が窓の向こうに広がります。浅間山や志賀高原も3人掛け側です。
山と海、どちらを優先するかは好み次第。往復で乗るなら「行きは2人掛け側で立山連峰、帰りは3人掛け側で日本海」というふうに、往路と復路で席の列を変えると、両方の景色を楽しめます。
コツとして、往復のきっぷを同時に取るときは、行きと帰りで「同じ側の景色」になるように席を選ぶ必要はない、ということを意識しておきましょう。むしろ両側の景色を1回ずつ見られるほうが、旅全体の満足度は上がりやすいですよ。
⚠️ 失敗パターン①:帰りも同じ「左側」を取って山が見えない
状況:行きの金沢行きで左手の立山連峰がきれいだったので、帰りの東京行きも「左側の窓」を予約。ところが帰りは山と反対側で、立山連峰はほとんど見えなかった。
原因:進行方向が逆になると、山が見える側も逆になる。
対策:「左右」ではなく「2人掛けの列=立山連峰側」と覚える。座席表で進行方向の矢印を確認し、2人掛けの窓側を選べば往復どちらでも山側になる。
グリーン車とグランクラスは追加いくら?普通車との差を数字で比較

「せっかくの旅行だから上のクラスに乗ってみたい」と思ったとき、気になるのはやはり料金です。ここではJR東日本の料金表から、東京〜金沢の追加料金を具体的に比べます。
グリーン車(11号車)は東京〜金沢で6,990円の追加
11号車のグリーン車は、東京〜金沢でグリーン料金6,990円が追加でかかります。
グリーン料金・グランクラス料金は、特急料金とは別に払う追加料金という位置づけです。JR東日本の料金表では、東京から小松・金沢・新高岡・富山までの区間で、グリーン料金は同じ6,990円になっています。つまり、富山で降りても金沢で降りても、グリーン料金は変わりません。
なお、グリーン車やグランクラスを使う場合は、特急料金が普通車指定席よりも割り引かれる仕組みがあります。料金表の注記にも記載があるので、実際の合計額は予約画面で確認するのが確実です。
コツは、遠くまで乗るほどグリーン料金の割安感が出ること。東京〜富山と東京〜金沢で同じ額なら、金沢まで乗り通すほうが1時間あたりの追加料金は下がります。長距離ほど「上のクラスにする理由」が強くなるわけです。
グランクラスは(A)17,990円・(B)11,190円の2種類
12号車のグランクラスは、東京〜金沢で(A)が17,990円、(B)が11,190円の追加料金です。
JR東日本の料金表には、グランクラスについて(A)と(B)の2つの料金区分が並んでいて、(B)のほうが安く設定されています。乗る列車によってどちらの扱いになるかが変わるので、予約画面で表示される区分を確認しましょう。
グランクラスは、設計段階の資料で定員18名。グリーン車の63名と比べても、さらに少人数の空間です。12号車の東京寄りのデッキには、グランクラス利用者専用の男性用・女性用トイレも設けられています。
コツは、「記念日の旅行」や「人生で一度は乗ってみたい」という目的がはっきりしているときに選ぶこと。移動手段として割り切るなら普通車、移動そのものを旅の目的にするならグランクラス、という考え方がわかりやすいです。
普通車指定席の14,600円と並べるとどう見える?
東京〜金沢の普通車指定席は運賃7,700円+指定席特急料金6,900円で、合計14,600円(通常期)です。
この14,600円がベースになって、グリーン車なら6,990円、グランクラス(B)なら11,190円、グランクラス(A)なら17,990円がそれぞれ上乗せされるイメージです。(上位クラス利用時は特急料金側の割引があるため、実際の合計はやや変わります)
ほかの区間も見てみると、東京〜富山の指定席合計は13,180円、東京〜長野は8,450円です。乗る距離が短い東京〜長野で上位クラスにするのか、東京〜金沢で上位クラスにするのかで、感じる「割に合う度」は変わってきます。
コツは、追加料金を「何時間ゆったりできるか」で割って考えること。乗車時間が長いほど、1時間あたりの追加料金は小さくなります。短い区間なら普通車の2人掛けの窓側で十分満足できる、という判断も立派な正解です。
| 東京〜金沢 | 追加料金 | 号車・定員(設計資料) |
|---|---|---|
| 普通車指定席 | なし(合計14,600円) | 1〜10号車・853名 |
| グリーン車 | 6,990円 | 11号車・63名 |
| グランクラス(B) | 11,190円 | 12号車・18名 |
| グランクラス(A) | 17,990円 | 12号車・18名 |
自由席・TRAIN DESK・立席特急券、知らないと損する座席ルール
座席選びで意外とつまずくのが「きっぷのルール」の部分です。自由席の考え方、TRAIN DESKの買い方、満席時の立席特急券まで、乗る前に知っておきたいルールをまとめて押さえます。
お盆・年末年始は「はくたか」の自由席が混みやすい
繁忙期に自由席を使うなら、はくたかは混雑しやすく、長野・軽井沢からならあさまの自由席が比較的狙い目です。
JR東日本の2026年のお盆の混雑予測記事では、8月15・16日の各方面から首都圏への移動で「北陸新幹線は『はくたか』の混雑が目立ちます」とされています。一方で、長野・軽井沢から利用する場合は「あさま」の自由席に比較的余裕があるという予測でした。
はくたかの自由席は1〜4号車、あさまは1〜5号車。あさまのほうが自由席が1両多いうえ、長野〜東京間に区間が絞られているので、軽井沢や長野から乗る人にとっては座れるチャンスが広がります。
コツは、繁忙期にどうしても座りたいなら自由席に頼らず、指定席を早めに確保すること。自由席を使う場合でも、始発駅から乗れるなら発車のだいぶ前からホームに並ぶのが基本です。自由席の混雑の見抜き方はこちらで詳しく解説しています。

北陸新幹線の自由席、乗る前に「今日って座れるのかな?」「そもそも何号車が自由席なの?」と不安になっていませんか。結論から言うと、北陸新幹線で自由席があるのは「は…
TRAIN DESKは「おトクなきっぷ」の指定席では選べない
TRAIN DESKを使いたいなら、えきねっとで「指定席 TRAIN DESK」を選んで申し込むのが基本です。
えきねっとの案内によると、TRAIN DESKは新幹線eチケット・えきねっとQチケ・紙のきっぷで購入できます。ただし、おトクなきっぷの指定席としては選べず、その場合は指定席券売機やみどりの窓口で申し込む形になります。
対象列車は北陸新幹線のかがやき・はくたか・あさまで、対象号車は9号車。利用日は平日のみで、土休日と最繁忙期は除外です。なお、こまち・つばさ・つるぎは対象外とされています。
コツは、出張のように平日に乗ることが決まっているなら、予約の段階で最初から「TRAIN DESK」を選ぶこと。ふつうの指定席で9号車を取ろうとしても、平日は選択肢が分かれているので見落としがちです。新幹線で仕事をする方法をもっと知りたい方は、他路線の仕事向け座席と比べてみるのもおすすめです。
満席のかがやきは「立席特急券」という手もある
かがやきが満席でどうしても乗りたいときは、立席特急券という選択肢があります。
立席特急券は、全車指定席の列車が満席のときに、座席なしで乗るためのきっぷです。対象は全車指定席の「はやぶさ」「こまち」「はやて」「つばさ」「かがやき」と一部の「とき」。座席の指定はなく、デッキなどで過ごすことになります。
注意したいのは、立席特急券は発売枚数に制限があること。満席だからといって、いつでも買えるわけではありません。売り切れてしまうと、その列車には乗れなくなります。
コツは、立席特急券はあくまで「最終手段」と考えること。どうしても座りたいなら、同じ時間帯のはくたかの自由席を使う、1本後のかがやきの指定席を取る、といった代替案を先に検討するほうが、移動の疲れは少なくて済みます。
状況:東京駅で自由席特急券を買い、次に来た北陸新幹線に乗ろうとしたら「かがやき」だった。自由席の号車を探したが見つからない。
原因:かがやきは全車指定席で自由席がない。同じE7系・W7系でも、自由席があるのは、はくたか(1〜4号車)とあさま(1〜5号車)。
対策:自由席で移動するなら、発車標で列車名が「はくたか」「あさま」かを必ず確認。かがやきに乗るなら指定席を取るか、満席時は立席特急券(枚数制限あり)を検討する。
子連れ・トイレ近く・予約のコツ|シーン別の座席選び
最後の実用編として、子連れの方、トイレが気になる方、そして「とにかくいい席を確実に取りたい」方に向けて、シーン別の選び方と予約のタイミングを整理します。
トイレは「奇数号車の金沢・敦賀寄り」にある
北陸新幹線のトイレは、1・3・5・7・9号車の金沢・敦賀寄りのデッキにあります。
普通車のトイレは奇数号車に配置されていて、男女共用トイレと男性用トイレは1・3・5・7・9号車、女性用トイレは1・3・5・9号車にあります。7号車には女性用トイレがない代わりに、車いす対応トイレがあります。11号車にはグリーン車利用者専用の男女共用トイレと車いす対応トイレ、12号車には東京寄りのデッキにグランクラス利用者専用のトイレがあります。
位置は、1・3・5・7・9・11号車ともに金沢・敦賀寄りのデッキ。たとえば1号車なら2号車寄りです。つまり、奇数号車の金沢・敦賀寄りの列か、偶数号車の東京寄りの列を取れば、トイレまでの距離が短くなります。
コツは、トイレが近い席を取りたいなら「奇数号車の後ろ(金沢寄り)」か「偶数号車の前(東京寄り)」を狙うこと。ただしデッキ付近は人の出入りが多いので、静かさを優先するなら車両の中ほどの列を選ぶ、というバランスも大事です。
ベビーカー・車いすなら7号車の多目的室近く
ベビーカーや車いすで乗るなら、7号車の多目的室・車いす対応トイレの近くが便利です。
7号車には、車いす対応トイレ、ベビーベッド、おむつ交換台があり、授乳に使える多目的室もあります。授乳やおむつ替えが必要な乳児連れの場合、同じ車両内でこれらの設備を使えるのは大きな安心材料です。座席表にも、2024年5月の改訂から車いす対応座席のアイコンが追加されています。
7号車は2列シートが9列と座席数が少なめなので、乗り降りのときに通路が混みにくいのもメリット。ベビーカーを押して乗る場合も、ほかの号車よりスムーズに移動しやすい環境です。
コツは、多目的室は1室を譲り合って使う設備だと考えておくこと。使いたいタイミングで空いていないこともあるので、授乳のタイミングは少し余裕を持って考えておきましょう。ベビーカーの置き場所や持ち込みのコツは、こちらで詳しく解説しています。
いい席は「1ヵ月前の10時」に動く
人気の窓側や2人掛けを確実に取りたいなら、指定席の発売開始である乗車日の1ヵ月前の10時を狙いましょう。
JR東日本の新幹線や特急列車の指定席券は、乗車日の1ヵ月前の10時から発売されます。お盆や年末年始、連休の初日など、需要が集中する日は、発売直後から窓側の席が埋まっていきます。とくにかがやきは全車指定席なので、座席の取り合いが起きやすい列車です。
えきねっとなどのネット予約なら、座席表から好きな席を選べます。2人掛けの窓側、7号車のデッキ寄り、9号車のTRAIN DESKなど、この記事で紹介した「目的別の当たり席」を、発売開始のタイミングで指名できるわけです。
コツは、発売日の前日までに「乗りたい列車」「第一希望の号車と列」「第二希望」を決めておくこと。当日になって迷っていると、その間に希望の席が埋まってしまいます。
目的を決める(景色・子連れ・仕事・快適さ)
列車を選ぶ(自由席が必要なら、はくたか・あさま)
号車と列を決める(2人掛け/3人掛け・7号車・9号車・11/12号車)
乗車日の1ヵ月前の10時に座席表から指定して予約
シーン別:あなたに合う座席はこれ
ここまでの内容を、乗る人のタイプ別に整理するとこうなります。
観光で金沢に向かうカップルなら、行きは2人掛けの窓側で立山連峰、帰りは3人掛けの窓側で日本海。子ども連れの家族なら7号車、もしくは3人掛け+2人掛けの前後2列。平日の出張なら9号車のTRAIN DESK、休日の出張なら全席コンセントの普通車指定席で十分です。記念日の旅行ならグランクラス、長距離をゆったり乗りたい大人の旅ならグリーン車がバランスのよい選択です。
料金で見ると、普通車指定席は東京〜金沢で合計14,600円。グリーン車は6,990円、グランクラスは(B)で11,190円、(A)で17,990円の追加です。追加料金を払うかどうかは、乗車距離と旅の目的で決めるのがいちばん後悔しにくい方法です。
コツは、「自分はどのタイプか」を最初に決めてから座席表を開くこと。座席表を眺めながら迷うより、目的から逆算したほうがずっと早く、満足度の高い席にたどり着けます。
まとめ:北陸新幹線の座席おすすめは目的から逆算する
まずは次に乗る列車名が「かがやき」「はくたか」「あさま」のどれかを確認し、自分の目的に合う号車を1つ決めておきましょう。発売日の1ヵ月前の10時に、その号車の座席表を開くところから始めてみてください。
※料金・号車構成は2026年10月時点の情報です。列車や時期により変わる場合があるため、最新情報はJR東日本の案内でご確認ください。

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