北陸新幹線や上越新幹線のきっぷを買うとき、「グリーン車って普通車と何が違うの?」「数千円上乗せする価値ある?」と迷ったことはありませんか。E7系のグリーン車は1編成に1両だけ。しかも隣の12号車には、さらに上のグランクラスが控えているので、どれを選べばいいのか分かりにくいんですよね。
先に結論を言うと、e7系グリーン車は11号車・全63席。2人掛け+2人掛けの横4列で、シートピッチは1,160mm、リクライニングは137度まで倒れます。2026年3月のJR東日本運賃改定後の料金で見ると、東京〜金沢のグリーン車は通常期で21,060円。普通車指定席の14,600円との差をどう考えるかが、選ぶときの分かれ目です。
この記事では、JR東日本公式の車両ページと料金データをもとに、座席スペック・普通車やグランクラスとの違い・料金・予約方法・コンセントの使い方まで、乗る前に知っておきたいことを一気にまとめました。「どの列車で乗れるの?」「早割はある?」といった細かい疑問にも答えていきます。
✅ この記事でわかること
✓ e7系グリーン車の号車・座席数・シートピッチなどの基本スペック
✓ 普通車指定席・グランクラスとの違いを数字で比較
✓ 2026年改定後の料金と、トクだ値14などの安く乗る方法
✓ コンセント・読書灯など設備の使いこなし方と予約のコツ
e7系グリーン車は11号車の63席だけ|まず押さえたい基本スペック

グリーン車は11号車の1両だけ、12号車がグランクラス
e7系グリーン車は11号車です。12両編成のうち、グランクラスが1両、グリーン車が1両、残りの10両が普通車という構成になっています。つまり、1本の列車でグリーン車に座れるのは最大63人だけ、ということですね。
この配置になっている理由は、上位クラスを編成の端にまとめることで、普通車の乗客が通り抜けない落ち着いた空間をつくるためです。11号車の隣は12号車のグランクラスなので、グリーン車の乗客の前を人が行き来することはあまりありません。
具体的な数字で見ると、編成全体の定員は934名(グランクラス18名、グリーン車63名、普通車853名)。グリーン車は全体の1割にも満たない席数です。座席は全63席・16列で、A・B席とC・D席が通路をはさんで並びます。
実用的なコツとしては、駅のホームで「11」の号車表示を探すこと。12号車寄りの端に近い位置になるので、ホームの階段やエスカレーターからやや歩くことがあります。発車の数分前にホームへ上がるより、余裕をもって11号車の乗車位置まで移動しておくと慌てずに済みますよ。
🚆 E7系 号車ガイド(12両編成)
1〜10号車 普通車(列車により自由席・指定席の割り当てが変わる)
9号車 平日(土曜・休日・最繁忙期を除く)はTRAIN DESK
11号車 グリーン車(63席・2+2列)
12号車 グランクラス(18席・1+2列)
シートピッチ1,160mm・座席幅475mm・リクライニング137度
座席の数字はこうなっています。シートピッチ1,160mm、座席幅475mm、リクライニング角度137度。この3つがe7系グリーン車の快適さを決める基本スペックです。
シートピッチとは、前の座席との前後間隔のこと。普通車は1,040mmなので、グリーン車のほうが足元にゆとりがあります。前の人がリクライニングしても圧迫感が出にくく、長時間の移動でも膝まわりが窮屈になりにくい設計です。
座席幅の475mmは、横4列配置だからこそ確保できる数字。普通車は3+2の横5列なので、同じ車体幅でも1席あたりの横幅に差が出ます。肘掛けも隣の人と取り合いにならない幅があり、木張りのひじかけは手触りが落ち着いています。
実用面では、東京〜金沢のように2時間半ほど座りっぱなしになる区間ほど、この差が効いてきます。137度まで倒すと仮眠にも十分な角度なので、朝早い出張や帰りの移動で少しでも休みたい人には、グリーン車を選ぶ理由になります。ただし後ろに人がいるときは、倒す前に一声かけるのがマナーです。
コンセプトは“和風の和”|和を感じるインテリア
e7系グリーン車のインテリアは、JR東日本が“和風の和”をテーマにデザインしています。グランクラスは“高めあう和”、普通車は“集う和”で、3つのクラスそれぞれに違う「和」の表情が与えられているんです。
背景にあるのは、車両全体のデザインコンセプト「“和”の未来」。首都圏と北陸新幹線沿線を結び、日本の伝統文化と未来をつなぐという意味が込められています。車体上部の「空色」と、車体中央の「銅色(カッパー)」の帯も、このコンセプトから生まれた色づかいです。
E7系は2014年3月に「あさま」として東京〜長野間に先行投入され、2019年3月16日からは上越新幹線でも営業を始めました。デビューから10年以上たちますが、落ち着いた色調の内装は今でも古さを感じさせません。
乗ったときに注目してほしいのが、ひじかけの木目やシート生地の色合い。普通車とは別のデザインになっているので、11号車に入った瞬間に空気が変わるのがわかります。写真を撮るなら、乗客が少ない始発駅の発車前が狙い目です。
グリーン車に乗れるのは5つの列車
E7系で運行されているのは、北陸新幹線のかがやき・はくたか・あさまと、上越新幹線のとき・たにがわの5列車です。どの列車でもE7系なら11号車がグリーン車になります。
北陸新幹線は東京〜敦賀、上越新幹線は東京〜新潟を結んでいます。上越新幹線は全列車がE7系に統一されているので、とき・たにがわのどれに乗ってもグリーン車の設備は同じです。
列車ごとの違いは普通車の座席設定に出ます。JR東日本公式によると、かがやきは全車指定席、はくたかは自由席1〜4号車、あさまとときは自由席1〜5号車、たにがわは自由席1〜10号車です。どの列車でも11号車のグリーン車は指定席なので、グリーン券を買えば必ず自分の席が確保されます。
コツは「自由席が多い列車ほど、グリーン車の価値が上がる」という点。たにがわのように普通車がほぼ自由席の列車では、混雑日に座れないリスクがあります。確実に座りたいなら、グリーン車を押さえておくのが安心です。北陸新幹線4列車の違いは別記事で比較しています。

北陸新幹線って「かがやき」「はくたか」「つるぎ」「あさま」の4種類があるけど、正直どれに乗ればいいのかわからない…そんな方、多いですよね。結論から言うと、東京か…
普通車指定席と何が違う?数字で比べる座り心地の差
横5列から横4列へ、隣との距離が変わる
一番大きな違いは座席配置です。普通車は3+2の横5列、グリーン車は2+2の横4列。1列あたり1席減らしたぶん、1席の横幅と通路にゆとりが生まれています。
なぜ4列にしているかというと、グリーン料金を払う乗客に「隣を気にせず過ごせる空間」を提供するためです。普通車の3人掛けで真ん中のB席になると、両側に人が座って身動きが取りにくくなりますが、グリーン車には真ん中席そのものがありません。
具体的には、グリーン車の座席はA・B席とC・D席の2人掛けだけ。1人で乗ってもどちらかが窓側か通路側になるので、「挟まれる席」に当たる心配がゼロです。座席幅は475mmで、肘掛けも独立しています。
実用的なコツとして、1人旅なら窓側のA席かD席を選ぶと、隣に人が来ても通路に出る必要がありません。逆にトイレや車内移動が多い人は、通路側のB席・C席を選ぶとストレスなく席を立てます。2人旅ならA・B席またはC・D席のペアで取ると、他人と隣り合わずに済みますよ。
前後の間隔は1,040mmから1,160mmへ
シートピッチは普通車が1,040mm、グリーン車が1,160mm。前の座席との距離が広く、足を組んだり前に伸ばしたりしやすくなっています。
この差がなぜ大事かというと、新幹線の移動は1〜2時間以上座りっぱなしになるから。前後の余裕が少ないと、前の人がリクライニングしたときにテーブルのパソコンが閉じられなくなったり、膝が当たったりします。グリーン車のシートピッチなら、前席が倒れてきても作業スペースが残りやすいんです。
数字を並べると、普通車1,040mm・グリーン車1,160mm・グランクラス1,300mm。グリーン車はちょうど中間の位置づけで、普通車より一回り広く、グランクラスほどではないというバランスです。
実際の使い方のコツは、フットレストとレッグレストを組み合わせること。シートピッチが広いぶん、足を乗せる設備を使っても窮屈になりません。長距離のかがやきで東京〜金沢を移動するなら、靴を脱いで足を休めるだけでも到着時の疲れ方が変わります。
フットレスト・レッグレスト・読書灯は普通車にない装備
グリーン車にだけある装備が、フットレスト・レッグレスト・読書灯です。さらにドリンクホルダーや、座席背面の大型テーブルに加えて肘掛けに収納されたテーブルも備えています。
こうした装備が付いているのは、グリーン車が「移動中にくつろぐ・作業する」ことを前提に設計されているから。普通車は座ることが主目的ですが、グリーン車は読書・仕事・仮眠のどれにも対応できるように、手元と足元の設備が厚くなっています。
ガタンゴトン研究所で、公式・各種資料の数値を普通車・グリーン車・グランクラスの3クラスで並べてみました。
| 項目(ガタンゴトン研究所調べ) | 普通車 | グリーン車 | グランクラス |
|---|---|---|---|
| 号車 | 1〜10号車 | 11号車 | 12号車 |
| 座席配置 | 3+2(5列) | 2+2(4列) | 1+2(3列) |
| シートピッチ | 1,040mm | 1,160mm | 1,300mm |
| 定員 | 853名 | 63名 | 18名 |
| リクライニング | — | 137度 | 143〜145度 |
| 料金の目安 | 基準 | 普通車指定席の約1.5倍 | 普通車指定席の約2倍 |
この表で見ると、グリーン車は「普通車より明確に広く、グランクラスよりは手が届きやすい」中間ポジション。足元の装備を使いこなしたい人ほど、上乗せ料金の元が取れる計算になります。
グリーン車は混雑しにくく、車内が静か
見落とされがちな違いが、車内の混み具合と静けさです。グリーン車は料金が高めなぶん、普通車ほど混雑しません。
理由はシンプルで、普通車指定席の約1.5倍の料金がかかるので、利用者が「この料金を払ってでも快適に移動したい人」に絞られるから。結果として、大声の会話や頻繁な人の出入りが少なく、車内全体が落ち着いた雰囲気になります。
さらに11号車は編成の端に近く、隣の12号車はグランクラス。普通車の乗客がトイレや車内移動で通り抜けることが少ない位置にあります。定員63名という少なさも静かさにつながっていて、満席でも人の密度は普通車より低くなります。
コツとしては、連休初日や年末年始など普通車が混む日ほど、グリーン車の「静けさの価値」が上がること。普通車指定席が売り切れていても、グリーン車には空席が残っていることがあります。予約画面で普通車が×になっていたら、あきらめる前にグリーン車の空席を確認してみてください。
料金はいくら?東京〜金沢21,060円と安く乗る方法

東京〜金沢のグリーン車は通常期21,060円
2026年3月のJR東日本運賃改定を反映した料金で、東京〜金沢のグリーン車は通常期21,060円です。同じ区間の普通車指定席は14,600円、自由席は14,070円です。
グリーン車の料金は「運賃+特急料金+グリーン料金」の合計で決まります。乗車券・特急券に加えて別途グリーン料金が必要になる、というしくみです。かがやきとはくたかは運賃・料金が同じなので、東京〜金沢ならどちらの列車でも21,060円になります。
料金を並べると次のとおりです。
| 東京〜金沢(通常期) | 料金 | 座席 |
|---|---|---|
| 自由席 | 14,070円 | はくたかのみ(かがやきは全車指定) |
| 普通車指定席 | 14,600円 | 3+2列 |
| グリーン車 | 21,060円 | 2+2列・11号車 |
コツは「差額を時間で割って考える」こと。東京〜金沢は2時間半ほどの乗車なので、その時間を足元の広い席で仕事や仮眠にあてられると考えれば、判断しやすくなります。
東京〜新潟の「とき」は指定席10,980円が基準
上越新幹線の東京〜新潟は、「とき」の普通車指定席が通常期10,980円、自由席が10,450円です(2026年3月の運賃改定反映後)。グリーン車はこの指定席料金にグリーン料金が加わった額になります。
上越新幹線は北陸新幹線より距離が短いぶん、グリーン車の総額も低めになります。上越新幹線のグリーン車の区間別料金は、別記事で詳しく整理しています。

上越新幹線でグリーン車に乗りたいけど、「料金っていくら?」「グランクラスと何が違うの?」「座席や設備はどうなってる?」と気になっていませんか。結論から言うと、上…
上越新幹線で注目したいのが早割です。えきねっとの「トクだ値14」には、ときのグリーン車の設定があり、東京〜新潟で10,090円程度という例が紹介されています。設定や残席は時期によって変わりますが、うまくいけば普通車指定席の定価10,980円より安くグリーン車に乗れることになります。
実用的なコツは、新潟方面の旅行が決まったら1か月前の時点でえきねっとを確認すること。トクだ値14は1か月前から14日前までの予約が対象なので、直前に気づいても間に合いません。カレンダーに「14日前」をメモしておくと取り逃しを防げます。
繁忙期は200円増し・最繁忙期は400円増し
グリーン車の総額は、乗る日によって変わります。最繁忙期は400円増し、繁忙期は200円増し、閑散期は200円引きが基本ルールです。
これは指定席の特急料金にシーズン区分があるため。年末年始やゴールデンウィークなどの最繁忙期、3連休などの繁忙期、オフシーズンの平日などの閑散期で、指定席の料金が上下します。グリーン車も指定席の一種なので、同じように変動します。一方、自由席は通年同額です。
つまり東京〜金沢のグリーン車21,060円は「通常期」の数字。最繁忙期には400円上がり、閑散期には200円下がります。家族4人で往復すると、この差は積み重なって無視できない額になります。
コツとしては、日程を動かせるなら閑散期の平日を選ぶこと。同じ11号車の同じ座席でも、乗る日を変えるだけで料金が下がります。予約画面で日付を前後させて、金額の変化をチェックしてみてください。
⚠️ よくある失敗①:前日に「トクだ値1」でグリーン車を探して見つからない
原因:トクだ値1は前日まで予約できる早割ですが、設定は普通車指定席のみ。グリーン車の早割は「トクだ値14」で、1か月前から14日前までしか予約できません。対策:グリーン車を安く取りたいなら、乗車日の14日前までに予約を済ませること。直前になってしまったら、閑散期の日を選ぶか、通常料金で割り切るのが現実的です。
グリーン車は普通車指定席の約1.5倍が目安
ざっくり覚えておくなら、グリーン車は普通車指定席の約1.5倍、グランクラスは約2倍が目安です。
この倍率を覚えておくと、時刻表や予約サイトを開く前に予算感がつかめます。たとえば「普通車指定席でいくら」が分かっていれば、グリーン車はその1.5倍くらい、と見当をつけられるわけです。区間によって多少ずれますが、判断の物差しとしては十分使えます。
東京〜金沢で確かめると、普通車指定席14,600円に対してグリーン車21,060円。おおむね1.5倍の関係になっています。グランクラスはさらに上乗せされるので、グリーン車は「上位クラスの中では手が届きやすい席」という位置づけです。
コツは、往復のうち片道だけグリーン車にする使い分け。行きは普通車指定席で節約し、疲れている帰りだけグリーン車にする、という選び方なら出費を抑えつつ快適さも確保できます。えきねっとなら片道ずつ座席クラスを選べるので、組み合わせは自由です。
グランクラスとどっちを選ぶ?12号車との違いを比較
グランクラスは1+2列の18席だけ
12号車のグランクラスは、1+2の横3列で18席だけ。グリーン車の63席と比べると、席数はおよそ3分の1以下です。
グランクラスは東北・北海道・北陸・上越新幹線にのみ設けられている最上位の座席で、1編成につき18名しか利用できません。横3列にしているのは、1席あたりのスペースを大きく取るためです。座席幅は520〜525mmで、グリーン車の475mmより一回り広くなっています。
シートピッチもグランクラスは1,300mmと、グリーン車の1,160mmを上回ります。リクライニングは143〜145度で、グリーン車の137度よりさらに深く倒せます。数字だけ見ると、グランクラスは「飛行機のビジネスクラスに近い席」と考えるとイメージしやすいです。
実用面では、18席しかないぶん繁忙期は早く埋まります。グランクラスを狙うなら早めの予約が前提。逆に、グランクラスが満席だったときの次の選択肢として、すぐ隣の11号車グリーン車が控えている、という順番で考えると予約が組み立てやすくなります。
🔵 グリーン車(11号車)
2+2の4列・63席。シートピッチ1,160mm、座席幅475mm、リクライニング137度。料金は普通車指定席の約1.5倍。読書灯・テーブルなど設備中心のサービス。
🟠 グランクラス(12号車)
1+2の3列・18席。シートピッチ1,300mm、座席幅520〜525mm、リクライニング143〜145度。料金は普通車指定席の約2倍。食事・飲料の提供や専任アテンダントのサービスがある。
サービスの差|グリーン車は「設備」、グランクラスは「おもてなし」
グリーン車とグランクラスの決定的な違いはサービスの中身です。グリーン車は読書灯やテーブルなどの設備が中心で、グランクラスには食事・飲料の提供や専任アテンダントが付きます。
この差は、両者の役割の違いから来ています。グリーン車は「快適な座席で移動する」ためのクラス。グランクラスは「移動そのものを特別な時間にする」ためのクラスで、きめ細かなサービスを受けられるのが特徴です。
具体的に比べると、グリーン車で受けられるのは座席と設備の快適さ。飲み物や軽食が欲しいなら、乗車前に駅で買っておくか、車内販売がある列車で買う必要があります。グランクラスはその手間がなく、座っているだけでサービスが届く形です。なお、グランクラスの料金や区間ごとの違いは別記事にまとめています。

グランクラスに乗ってみたいけど、「結局いくらかかるの?」が分からなくてモヤモヤしていませんか?ぶっちゃけ、新幹線の料金って「乗車券+特急券+グランクラス料金」の…
コツとして、「食事は自分の好きな駅弁を食べたい」という人には、グリーン車のほうが満足度が高いことがあります。グランクラスの軽食サービスに強いこだわりがなければ、グリーン車+好きな駅弁という組み合わせのほうが、料金も抑えられて自由度も高くなります。
料金差はおよそ「指定席の0.5倍ぶん」
料金で比べると、グリーン車は普通車指定席の約1.5倍、グランクラスは約2倍。グリーン車からグランクラスへのステップアップには、普通車指定席の半分くらいの上乗せが必要になる計算です。
この差をどう見るかは、何を重視するかで変わります。座席の広さだけならグリーン車でも普通車との差は十分に感じられます。一方で、食事や飲み物まで含めた「体験」に価値を置くなら、グランクラスの上乗せ分は納得しやすいはずです。
東京〜金沢で考えると、普通車指定席が14,600円、グリーン車が21,060円。グランクラスはそこからさらに上がります。片道2時間半前後の乗車で、どこまでの快適さにお金をかけるか、という判断になります。
実用的な選び方は、「1人で仕事をするならグリーン車」「記念日や特別な旅ならグランクラス」という分け方。出張で毎回グランクラスを使うのは負担が大きいですが、グリーン車なら会社の規定内で選べるケースもあります。旅の目的から逆算して決めるのがおすすめです。
予約はどこで取る?えきねっと・窓口・券売機の使い分け

えきねっとならシートマップで座席を選べる
グリーン車の予約で一番便利なのは、JR東日本のえきねっとです。会員登録をしてログインし、乗車区間と日時を入力して列車を検索、座席の種類で「グリーン」を選べば購入できます。
えきねっとが便利なのは、北陸新幹線にも上越新幹線にも対応していて、座席表(シートマップ)から好きな席を選べるからです。窓側か通路側か、前方か後方かを自分の目で確かめながら決められるので、「乗ってみたら思っていた席と違った」という失敗を防げます。
流れを整理するとこうなります。
えきねっとに会員登録してログイン
乗車区間・日時を入力して列車を検索
座席の種類で「グリーン」を選び、シートマップで11号車の席を指定
予約完了画面・メールで号車と座席番号を確認
コツは、車内で車掌さんがきっぷの確認に来たとき、予約完了画面や座席番号が分かる予約完了メールを見せられるようにしておくこと。スマホのスクリーンショットを1枚撮っておくと、電波の弱いトンネル区間でも慌てません。
駅の窓口・指定席券売機でも買える
ネット予約が苦手な人は、駅のみどりの窓口や指定席券売機でもグリーン券を買えます。乗車券・特急券とあわせて、グリーン車を指定して購入する形です。
窓口の良いところは、「窓側がいい」「2人並びで」といった希望を口頭で伝えられること。駅員さんに空席状況を見てもらいながら決められるので、初めてグリーン車に乗る人でも安心です。指定席券売機でも、画面の案内に沿ってグリーン車を選べば座席指定ができます。
ただし窓口は、連休前や年末年始には行列ができやすい場所です。余裕をもって駅に着くようにすると安心です。
コツとしては、窓口で買う場合も「トクだ値14」のようなえきねっと限定の早割は使えない点に注意。早割を使いたいならえきねっと、相談しながら決めたいなら窓口、と使い分けるのが賢いやり方です。
グリーン車に自由席はない、必ず指定席
e7系グリーン車は全席指定です。自由席のグリーン車はないので、乗る前にグリーン券で座席を確保しておく必要があります。
これは、とき・たにがわ・はくたか・あさまのように普通車に自由席がある列車でも同じ。自由席特急券で11号車に入って空いている席に座る、ということはできません。グリーン車に座るには、グリーン料金を含めたきっぷで指定された座席を使うのがルールです。
JR東日本公式でも、列車によって指定席・自由席の号車番号が変更になる場合があると案内しています。普通車の自由席に乗るつもりでいたら号車が違った、ということもあるので、乗る列車の座席設定は事前に確認しておきましょう。
コツは、予約完了後に号車番号を必ず確認すること。グリーン車は11号車、グランクラスは12号車と隣り合っているので、乗り間違えないよう、ホームの号車表示と自分のきっぷを照らし合わせてから乗車してください。
座席選びは「12号車寄り」と「窓側A・D席」がポイント
グリーン車で席を選ぶときのポイントは2つ。トイレを使いたいなら12号車寄りの通路側、景色を見たいなら窓側です。
11号車は全63席・16列の車両なので、車両の前後どちらに座るかで、デッキやトイレまでの距離が変わります。トイレを利用したい人には、12号車寄りにある通路側の席がすすめられています。席を立つたびに隣の人に声をかける必要もありません。
景色重視なら、窓側のA席またはD席。2人掛けなので、窓側に座っても通路に出るときに声をかけるのは隣の1人だけです。普通車の3人掛けの窓側だと2人に声をかけることになるので、ここでも4列配置のメリットが出ます。
実用的なコツは、大きな荷物があるときは車両の端の席を選ぶこと。11号車には大型荷物スペースが設けられているので、スーツケースを持ち込む旅行なら、そこに近い席を選ぶと出し入れがラクになります。予約時にシートマップで位置を確認しておきましょう。
コンセント・読書灯・テーブルの使い方と車内マナー
コンセントはひじかけ下、AC100V・USBは非対応
e7系グリーン車のコンセントは、座席間のひじかけ下部分にあります。規格はAC100V・60Hz・2Aで、USBポートには対応していません。
E7系・W7系は、新幹線として初めてすべての座席にコンセントを備えた車両です。JR東日本公式でも、普通車にも全座席分のコンセントを設けたと説明しています。グリーン車ももちろん全席に装備されていて、隣の人とコンセントを取り合うことはありません。
使い方はシンプルで、プラグを挿すだけ。左右スライド式のタイプは、ゆっくり押し当てるようにすると差し込めます。ただし新幹線は電力が変動することがあり、充電速度が落ちる場合がある点は覚えておきましょう。
コツは、必ずUSB-ACアダプターを持っていくこと。USBポートがないので、ケーブル1本だけではスマホを充電できません。パソコンとスマホを同時に充電したいなら、USBポートが複数付いたアダプターが便利です。
原因:e7系のコンセントはAC100Vで、USBポートはありません。ケーブルだけでは差し込む先がないんです。対策:USB-ACアダプターを荷物の取り出しやすい場所に入れておくこと。乗車前に駅の売店で探す手もありますが、品切れのこともあるので、出発前に自宅でカバンに入れておくのが確実です。
読書灯と2種類のテーブルで車内ワークが快適
グリーン車には読書灯と、座席背面の大型テーブル+肘掛けに収納されたテーブルの2種類のテーブルがあります。
2種類あるのは、使い方に合わせて選べるようにするため。パソコン作業や駅弁を広げるなら背面の大型テーブル、飲み物やスマホを置くだけなら肘掛けのテーブル、というように使い分けられます。ドリンクホルダーもあるので、テーブルを出さずにコーヒーを置いておくことも可能です。
読書灯は、トンネルの多い区間や夜の移動で手元を照らすのに便利。北陸新幹線や上越新幹線はトンネル区間が多いので、本や資料を読むときに車内灯だけだと暗く感じる場面があります。自分の席だけを照らせるので、隣の人の睡眠を邪魔しません。
コツは、背面テーブルでパソコンを使う前に、前の席の人のリクライニング具合を確認しておくこと。グリーン車はシートピッチが1,160mmと広いので作業スペースは残りやすいですが、画面の角度は最初に調整しておくと快適に作業できます。
空気浄化システムと温水洗浄便座のトイレ
e7系のグランクラスとグリーン車には、最新タイプの空気浄化システムが搭載されています。さらに全洋式トイレに温水洗浄機能付きの便座が設置されています。
空気浄化システムが上位クラスに搭載されたのは、より快適な車内環境を提供するため。長時間同じ空間で過ごす新幹線では、車内の空気の質が快適さに直結します。グリーン車は定員も少ないので、空気がこもりにくい環境です。
トイレについては、JR東日本公式で全洋式トイレに温水洗浄機能付便座を設置していると説明しています。さらに11号車には多機能トイレと車いす対応席があり、多機能トイレには独立形のオストメイト設備も採用されています。バリアフリーへの配慮が行き届いた車両です。
実用的なコツとして、車いすを利用する人や介助が必要な人と一緒に旅行するなら、11号車のグリーン車を選ぶと設備面での安心感があります。予約時に車いす対応席の空席を確認しておきましょう。
E7系は50Hzと60Hzの両方に対応したシステムになっています。北陸新幹線は途中で電源周波数が変わり、さらに30‰の急勾配区間もある「車両にとって条件の厳しい路線」。それに合わせてブレーキ性能も強化されています。営業時の最大速度は275km/hです。
グリーン車でのマナー|リクライニングと会話の音量
グリーン車で気をつけたいのは、リクライニングの倒し方と会話の音量です。静かな環境を求めて乗っている人が多い車両なので、普通車以上に気配りが求められます。
リクライニングは137度まで倒せますが、いきなり深く倒すと後ろの人のテーブルやパソコンに当たることがあります。倒す前に後ろを確認し、ひと声かけるか、ゆっくり倒すのが基本です。食事中の人がいるときは、食べ終わるまで待つのも気配りの1つです。
会話についても、グリーン車は普通車より静かなので、声が想像以上に響きます。電話をするときはデッキに出るのがマナー。Web会議もできれば車内では避け、どうしても必要ならイヤホンとマイクを使って声量を抑えましょう。
コツは、自分が「静かな環境を求めて乗っている側」だと考えて行動すること。周りの乗客も同じ気持ちで料金を払っているので、お互いに快適に過ごせるよう意識すると、車内の雰囲気が良くなります。
こんな人に向いている|シーン別のおすすめと意外な使い道
出張でパソコン作業をしたい人
出張で移動中に仕事を片づけたい人には、グリーン車が向いています。全席コンセント・広いシートピッチ・大型テーブルの3つがそろっているからです。
理由は、作業に必要な条件がすべて満たされているから。普通車でもコンセントは全席にありますが、横5列の中央席だと肘を張ってキーボードを打つのが窮屈です。グリーン車の横4列なら、肘のスペースに余裕があり、隣の人を気にせず作業できます。
ただし、平日に仕事目的で乗るなら、普通車の9号車「TRAIN DESK」も比較対象になります。平日(土曜・休日・最繁忙期を除く)の9号車は、ワーク&スタディ利用優先の普通車指定席として設定されています。料金は普通車指定席なので、グリーン車より抑えられます。
コツは、「通話やWeb会議をしたいか」「集中して資料を作りたいか」で選ぶこと。静かな環境で長時間集中したいならグリーン車、普通車料金で作業向きの環境が欲しいならTRAIN DESKという使い分けが現実的です。詳しくはJR東日本のTRAIN DESK案内ページで確認できます。
集中重視ならグリーン車、料金重視なら平日の9号車TRAIN DESK
2人掛けでペアが組みやすく、大型荷物スペースも11号車にある
トクだ値14を14日前までに。帰りだけグリーンも有効
家族旅行や大きな荷物がある人
家族旅行なら、2人掛けのペアを組みやすいグリーン車が使いやすいです。4人家族ならA・B席とC・D席を前後2列で取れば、全員が近くに座れます。
普通車の3+2配置だと、4人で座るとどうしても1人が他の人と並ぶか、3人掛けに他人が入ることになります。グリーン車は2人掛けしかないので、2人ずつのペアで分かれやすく、家族以外の人と隣り合わずに済みます。
さらに11号車には大型荷物スペース(奥行き約82cm)が設けられています。スーツケースを持った旅行では、荷物の置き場所に困らないのは大きなメリットです。足元の広さもあるので、小さな手荷物なら足元に置いても窮屈になりにくいです。
コツは、子ども連れなら通路側の席を1つ確保すること。子どもがトイレに行きたがったときに、すぐ席を立てます。
実は「自由席が多い列車」こそグリーン車の出番
意外と知られていないけれど、グリーン車の価値が一番上がるのは、かがやきではなく「たにがわ」や「あさま」のような自由席の多い列車です。
かがやきは全車指定席なので、普通車指定席を取れれば確実に座れます。ところが、たにがわは自由席が1〜10号車、あさまとときは1〜5号車。自由席が多い列車は、連休や帰省ラッシュの時期に自由席が満席になると、指定席も早々に売り切れてしまうことがあります。
そんなとき、11号車のグリーン車には空席が残っていることがあります。グリーン車は料金が高めなので、混雑日でも普通車ほど埋まらないからです。「立って1時間以上」と「グリーン車で座る」を比べると、短い区間ほど上乗せ額も小さくなるので、判断しやすくなります。
実践的なコツは、たにがわやあさまで混雑日に移動するなら、最初から普通車とグリーン車の空席を両方チェックすること。自由席に並ぶ時間を考えると、グリーン車を選ぶほうがトータルで快適、というケースは少なくありません。
少しでも安く乗りたい人は早割と優待を組み合わせる
グリーン車に安く乗りたいなら、えきねっとの「トクだ値14」が第一候補です。1か月前から14日前までの予約で、普通車指定席とグリーン車の設定があります。
早割の対象になっているのは、事前に乗車日が決まっている乗客を取り込むため。座席数には限りがあるので、早めに予約するほど取りやすくなります。東京〜新潟のときのグリーン車では10,090円程度という例もあり、うまく取れれば普通車指定席の定価並みかそれ以下でグリーン車に座れます。
また、JR東日本の株主優待割引は、グリーン車にも適用されるので効果が大きいと紹介されています。ときのグリーン車で8,780円程度という例があり、販売座席数の制限がないので当日空席があれば購入できるのもメリットです。ただし優待証が必要です。
コツは、旅行が決まった日にえきねっとでトクだ値14の残席を確認し、取れなければ株主優待や閑散期の日程変更を検討する、という順番で考えること。複数の手段を順番に当たれば、通常料金より安くグリーン車を確保できる可能性が上がります。
まとめ
まずは次の旅行の日程が決まったら、えきねっとで11号車の空席とトクだ値14の有無を一度チェックしてみてください。普通車との差額を見比べたうえで、片道だけグリーン車にするなど、自分に合った乗り方を選ぶのが満足度を上げる近道です。
※料金・座席設定・早割の内容は変更されることがあります。最新情報はJR東日本公式のE7系紹介ページやえきねっとでご確認ください。

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