「こだまに乗るけど、自由席って何号車だっけ?」「窓側を取りたいけど、A席とE席どっちが富士山側?」「子連れだからトイレに近い席がいい」──こだまの座席表を調べる人の悩みは、だいたいこのあたりに集約されます。
先に結論を言ってしまうと、こだまは16両編成で、自由席は1〜6号車と13〜16号車の10両、グリーン車は8〜10号車、普通車指定席は7・11・12号車が基本形です。のぞみより自由席の両数がずっと多いので、実は座席表を1枚頭に入れておくだけで「どこに並べば座れるか」「どの席を指定すれば快適か」がほぼ決まります。
この記事では、JR東海の公式編成図と座席配置図をもとに、号車ごとの座席数、ABCDE席それぞれの特徴、トイレやコンセントの位置、料金の違いまで、乗る前に知っておきたい情報を1本にまとめました。「13・14号車が指定席になる日がある」といった、知らないと損する例外もしっかり押さえていきます。
✅ この記事でわかること
✓ こだま16両の号車配置と、号車ごとの座席数
✓ A〜E席の幅・車窓・コンセントの違いと選び方
✓ 自由席で座りやすい号車と、13・14号車の落とし穴
✓ トイレ・多目的室の位置と、指定席・グリーン車の料金差
新幹線こだま座席表|16両の号車配置をまず1枚で把握しよう

こだまの座席表を理解するコツは、細かい席番より先に「16両のどこに何があるか」をざっくりつかむことです。ここでは号車の並び、向き、座席数、車両の種類を順番に整理します。
自由席10両・指定席3両・グリーン車3両が基本形
こだまの編成は、自由席が1〜6号車と13〜16号車の10両、普通車指定席が7・11・12号車の3両、グリーン車が8〜10号車の3両です。JR東海の公式編成図(こだま)でも、この配置で描かれています。
なぜこだまだけ自由席がこんなに多いのかというと、こだまは東京〜新大阪間の全17駅すべてに停車する列車だからです。静岡県内の駅どうしや、名古屋〜豊橋のような短い区間で乗り降りする人が多く、「予約せずにサッと乗る」使われ方が中心になります。そのため、のぞみのように自由席を数両に絞るより、自由席を厚めに取っている編成になっています。
ぶっちゃけ、座席表で最初に覚えるべきは「真ん中の7〜12号車が指定席とグリーン車のゾーン、両端が自由席ゾーン」という1点だけです。ホームの乗車位置表示でも、端のほうへ歩けば自由席、真ん中あたりは指定席かグリーン車、と覚えておけば迷いません。
実用面のコツとしては、ホームに着いたら足元の乗車位置表示の「自由席」の文字を探すより、号車番号で探したほうが早いです。「1〜6」か「13〜16」の数字が見えたら、そこはほぼ自由席と考えてOKです。
🚆 こだまの号車ガイド(基本形)
1〜6号車 普通車自由席(新大阪寄り)
7号車 普通車指定席(S Work車両)
8〜10号車 グリーン車
11・12号車 普通車指定席(11号車に車イス対応座席・多目的室)
13〜16号車 普通車自由席(東京寄り)※列車により13・14号車が指定席
1号車は新大阪側、16号車は東京側にくる
号車の向きは、1号車が新大阪(博多)側、16号車が東京側です。これは上りでも下りでも変わりません。
理由はシンプルで、東海道新幹線の編成は折り返しても向きを入れ替えないからです。東京駅から下りのこだまに乗ると、進行方向の先頭が1号車、最後尾が16号車になります。逆に新大阪から上りに乗ると、先頭が16号車です。
この向きを知っていると、降りる駅での動きがグッと楽になります。たとえば東京駅で降りる場合、16号車側に乗っていればホームの東京寄りの端に着きます。乗り換え先の改札が東京寄りにあるなら、先頭の16号車や15号車を選んでおくと、ホームを長く歩かずに済むわけです。
さらにもう1つ。16両編成のこだまは、端から端まで歩くとかなりの距離になります。ホームに着いてから「自由席は1号車側だった」と気づいて逆方向へ歩く、というのはよくある失敗です。駅のコンコースから階段を上がる前に、発車標の近くにある「号車案内」を見て、自分が行きたい号車に近い階段を選ぶのが時短のコツです。
号車ごとの座席数は65〜100席とバラバラ
同じ普通車でも、号車によって座席数はかなり違います。ガタンゴトン研究所で、JR東海が公開しているN700Sの座席配置図の列数を数えて整理したのが下の表です。
| 号車 | 区分(こだま) | 座席数(N700S図より) |
|---|---|---|
| 1号車 | 自由席(先頭車) | 65席(13列×5) |
| 2号車 | 自由席(トイレなし) | 100席(20列×5) |
| 3号車 | 自由席(トイレあり) | 85席(17列×5) |
| 8号車 | グリーン車 | 68席 |
| 9号車 | グリーン車(トイレあり) | 64席 |
| 15号車 | 自由席(トイレあり) | 80席(16列×5) |
| 16号車 | 自由席(先頭車) | 75席(15列×5) |
差が出る理由は2つあります。1つは先頭車(1号車・16号車)は運転台があるぶん客室が短いこと。もう1つは奇数号車にトイレ・洗面所があり、偶数号車にはトイレがないぶん座席を多く置けることです。2号車の100席と3号車の85席の差は、ほぼこのトイレ設備のスペースぶんだと考えると納得がいきます。
編成全体の定員はN700Sで1,323人。自由席で座りたいなら「座席の多い偶数号車」、トイレに近い席がいいなら「奇数号車」と、目的に応じて号車を使い分けるのが得する考え方です。
N700AとN700S、どちらが来てもこの配置は同じ
こだまに使われているのはN700AとN700Sの2種類です。どちらが来ても、自由席・指定席・グリーン車の号車配置は同じなので、座席表の基本は共通で使えます。
違いが出るのは車内設備です。いちばん体感差が大きいのはコンセントで、JR東海の公式案内では、N700Sは「全ての座席にコンセントが付いています」、N700Aは「グリーン車は全席に、普通車は窓側席と最前部・最後部の座席に」設置と書かれています。つまりN700Aの普通車でB席・C席・D席に座ると、手元にコンセントがない場合があるわけです。
座席の幅はどちらも普通車で440mm(B席のみ460mm)が基本です。N700Sのグリーン車は座席幅480mmと公式に明記されています。
実用的なコツとしては、スマホの充電が必須の日は「窓側(A席・E席)」を指定しておくことです。N700AでもN700Sでも窓側ならコンセントがあるので、車両の種類を気にせずに済みます。どちらの車両が来るかは時刻表の段階では読みにくいので、窓側指定がいちばん確実な保険になります。
なお、こだまがどの駅に停まるのか、のぞみ・ひかりとの停車駅の違いは下の記事で詳しくまとめています。

東海道新幹線に乗ろうとして、「のぞみ・ひかり・こだまって、どの駅に停まるの?」と迷ったことはありませんか?結論から言うと、東海道新幹線には東京〜新大阪間に全17…
ABCDEの5列、どの席を選ぶと得する?
号車を決めたら、次は「どの列に座るか」です。こだまの普通車は横5列。この5列にはそれぞれはっきりした個性があります。
3列+2列の配置と、席番の読み方
普通車は3名がけ(A・B・C席)+2名がけ(D・E席)の横5列です。JR東海の座席配置ページにも「新幹線普通車は3名がけ(ABC席)+2名がけ(DE席)の横5列の座席配置です」とあります。
席番は「列番号+アルファベット」で表します。たとえば「5号車7番E席」なら、5号車の前から7列目の2人がけ側窓際です。窓側はA席とE席、通路側はC席とD席、真ん中がB席になります。
なぜ3列と2列に分かれているのかというと、新幹線の車体幅を最大限に使って1列5席を確保するためです。通路を中心から少しずらして、片側を3席、もう片側を2席にしています。
実用面では、2人連れならD・E席の2人がけを取ると、他人と並ばずに済みます。3人連れならA・B・C席をまとめて取れば、真ん中のB席を荷物置きやお菓子の置き場にするなど自由に使えます。1人なら、隣に人が来にくいのは実は3人がけの窓側A席です。混んでいない時間帯は、3人がけの真ん中B席が最後まで空いていることが多いからです。
B席は460mmで、実は5列の中で一番広い
意外と知られていないのですが、B席の座席幅は460mmで、A・C・D・E席の440mmより20mm広いです。N700Sの公式スペックにも「座席幅(A、C席)440mm、(B席)460mm」と書かれています。
これは「真ん中の席は両側に人が座って窮屈になるから、少しでも広くしよう」という配慮からです。20mmと聞くと小さく感じますが、肩幅が気になる人には意外と効いてきます。
ただしB席は、両隣に人が来ると出入りに気をつかいます。トイレに立ちにくい、窓の景色も見にくいという弱点もあります。こだまのように乗車時間が長い列車で、東京〜新大阪を通しで乗るとなると約4時間。途中で何度か席を立つ前提なら、B席の広さより通路側C席・D席の出入りのしやすさを優先したほうが快適なこともあります。
逆に「自由席で空いている席がB席しかない」というときは、落ち込まなくて大丈夫です。一番幅の広い席に座れたと思えばOK。座席は、広さ・出入り・景色の3つのうち何を優先するかで選ぶのがコツです。
富士山を見たいならE席、海を見たいならA席
景色で選ぶなら、富士山や浜名湖、伊吹山、琵琶湖はE席側(山側)、相模湾や三河湾はA席側(海側)です。JR東海のN700S座席配置図にも、主な車窓風景としてE席側に「福山城・姫路城・琵琶湖・伊吹山・浜名湖・富士山」、A席側に「小倉城・瀬戸内海・三河湾・浜名湖・相模湾」と記載されています。
E席とA席で見える景色が分かれるのは、東海道新幹線が海沿いを走る区間が長く、北側に山、南側に海という位置関係になるからです。浜名湖は線路が湖の上を横切るので、両側から見えます。
こだまは全駅に停車するので、のぞみと比べて静岡県内を走る時間が長くなります。富士山の見える区間をゆっくり眺められるのは、こだまならではの楽しみ方です。
コツは、E席を指定するときに2人がけ側の窓際という点を意識すること。2人連れならD・E席を並びで取れば、2人とも富士山側に座れます。E席は窓側なのでコンセントもあり、景色と充電の両方を満たせるおいしい席です。
富士山・浜名湖側。窓側なのでコンセントあり
座席幅460mmで5列の中で一番広い
相模湾・三河湾側。隣が空きやすい
最前列・最後列は「コンセント」と「足元」に注目
各車両の最前部・最後部の座席には、N700Aでもコンセントが付いています。通路側でも充電できる数少ない席です。
理由は、最前列・最後列は前後が壁になっていて、壁面にコンセントを付けやすいからです。N700Aの公式案内の「窓側席と最前部・最後部の座席」という書き方は、この構造を反映しています。
シートピッチ(前後の座席間隔)は普通車で1,040mmが基本です。最前列は前に座席がないため、前の人がリクライニングしてくる心配がありません。パソコン作業をしたい人には向いています。
一方で最後列は、後ろが壁なので自分が気がねなく背もたれを倒せる、というメリットがあります。ただし最前列・最後列はデッキとの境目に近く、ドアの開閉音や人の出入りが気になることもあります。静かさを優先するなら車両の中ほど、充電と気楽さを優先するなら最前列・最後列、という選び分けがおすすめです。
自由席で座るならどの号車を狙う?

こだまの自由席は10両もあるので、「どこに並んでも同じ」と思いがちです。でも号車によって座りやすさには差があります。ここでは自由席を使うときの具体的なコツをまとめます。
狙い目は端の1〜3号車と13〜16号車
自由席で座りやすいのは、1〜3号車や13〜16号車といった編成の端のほうです。逆に混雑しやすいのは、指定席ゾーンに近い6号車だとされています。
理由は、駅の階段やエスカレーターが編成の中ほどに集まっている駅が多く、多くの人が階段を上がってすぐの号車に並ぶからです。自由席の中でも真ん中寄りの6号車に人が集中し、端の号車ほど空いてくる、という傾向が出やすくなります。
もう1つの理由は、端の号車まで歩くのを面倒に感じる人が多いこと。16両の端から端は長く、発車直前に駆け込む人はどうしても近い号車に乗ります。数分早めにホームに着いて、端の号車まで歩くだけで座れる確率がグッと上がります。
ただし先頭車の1号車(65席)と16号車(75席)は、ほかの号車より座席が少ないのがネック。空いているとはいえ、もともとの席数が少ないので「端の1両手前」、つまり2号車や15号車のほうが、席数と空き具合のバランスが良いことが多いです。
こだま自由席のリアルタイムの混み具合を確認する方法や、時間帯ごとの傾向は下の記事で詳しく解説しています。

「こだまの自由席って今どれくらい混んでるんだろう?」――出発前にこれが気になって検索した方、多いんじゃないでしょうか。のぞみやひかりに比べると空いているイメージ…
偶数号車は座席が多い、2号車は100席
自由席で1席でも多い号車を選ぶなら、トイレのない偶数号車が有利です。N700Sの座席配置図で数えると、2号車は100席、トイレのある3号車は85席でした。
これは前のセクションでも触れたとおり、奇数号車の片側にはトイレ・洗面所が入っているためです。そのスペースのぶんだけ、奇数号車は座席の列が少なくなっています。
実用面では、2号車・4号車・6号車・14号車・16号車が偶数号車にあたります。とくに2号車は先頭車の隣で、ほどよく端に近く、かつ座席数も多いので、自由席で座りたい人にとってはバランスの良い号車です。
ただしトイレに行きたくなったときは、隣の奇数号車まで移動することになります。子ども連れやトイレが近い人は、あえて奇数号車の東京寄りの後方席を選ぶほうが安心です。「座れる確率」と「トイレへの近さ」のどちらを取るか、自分の状況で決めましょう。
🎯 裏ワザ:自由席は「端の1両手前の偶数号車」
自由席で迷ったら2号車を目指すのが手堅い選択です。先頭車の隣なので人が集まりにくく、トイレがない分だけ座席が100席と多め。東京駅から乗る場合は16号車寄りの14号車も同じ考え方で使えます(ただし14号車は指定席になる日があるので注意)。
失敗パターン①:13・14号車が指定席になる日に気づかない
こだまで一番多い座席の失敗が、13・14号車が指定席に変わっている列車に、自由席のつもりで乗ってしまうことです。
JR東海の公式編成ページにも「列車によっては、13・14号車を指定席に変更する日がある場合や、グリーン車を除き全車自由席となる場合があります」と注意書きがあります。基本形は「13〜16号車が自由席」ですが、一部の列車では自由席が1〜6号車と15・16号車だけになります。特に土曜・休日の午後の列車でこのパターンが多いとされています。
よくある状況はこうです。東京駅で「13〜16号車が自由席」と覚えていた人が、ホームの13号車の位置に並び、乗車後に空いている席に座る。ところがその列車では13号車が指定席で、途中駅から指定券を持った人が来て席を譲る羽目になる──というパターンです。
対策はシンプルで、乗る前にホームの乗車位置表示と、車両の入口にある「自由席/指定席」の表示を必ず確認すること。発車標に自由席の号車が表示される駅もあります。「いつもの号車」で判断せず、その日のその列車の表示を見る習慣をつければ防げます。
13・14号車は「指定席に変わることがある号車」です。自由席として乗る場合は、車両入口の表示で必ず確認してください。自由席を確実に使いたいなら、1〜6号車か15・16号車を選ぶのが安全です。
実は、こだまは「自由席で十分」な場面が多い
新幹線といえば「指定席を取らないと不安」と思う人が多いのですが、実はこだまは自由席に座れる可能性が高い列車です。JR東海の旅行サイトでも「こだまは自由席に座れる可能性が高く、混雑を避けたい方にもおすすめです」と案内されています。
理由は2つあります。1つは自由席が10両もあること。もう1つは、東京〜新大阪を急いで移動したい人はのぞみを選ぶため、こだまを全区間通しで乗る人が少ないことです。途中駅で乗り降りが多いぶん、席も入れ替わりやすくなります。
料金面で見ると、東京〜新大阪の通常期でこだまの普通車指定席は14,400円、自由席は13,870円。その差は530円です。空いている時間帯なら、この530円を払わずに自由席で座れることも珍しくありません。
ただし、朝夕の通勤・帰宅の時間帯や連休中は話が別です。この時間帯は自由席でも混みやすくなります。「平日の日中なら自由席、ピーク時間帯や大型連休なら指定席」と切り替えるのが、こだまを賢く使うコツです。
指定席とグリーン車、差額を払う価値はある?
こだまで座席を確保したい場合、選択肢は普通車指定席かグリーン車です。料金と中身を比べて、どちらが自分に合うかを考えてみましょう。
東京〜新大阪の3クラス料金を比べてみた
東京〜新大阪(通常期)の正規料金は、自由席13,870円、普通車指定席14,400円、グリーン車19,270円です。
| 比較項目 | 自由席 | 普通車指定席 | グリーン車 |
|---|---|---|---|
| 東京〜新大阪(通常期) | 13,870円 | 14,400円 | 19,270円 |
| 号車 | 1〜6・13〜16号車 | 7・11・12号車 | 8〜10号車 |
| 座席配置 | 3列+2列 | 3列+2列 | 2列+2列 |
| 座席の確保 | 保証なし | 確保される | 確保される |
| コンセント | N700Sは全席/N700Aは窓側と最前・最後部 | N700Sは全席/N700Aは窓側と最前・最後部 | 全席 |
ちなみに、のぞみの普通車指定席は同じ区間で14,720円です。ひかり・こだまの指定席はのぞみより320円安く設定されています。自由席はのぞみと同額なので、「こだまだから自由席が安い」わけではない点は覚えておきましょう。
こだまは所要時間が約4時間と長いので、その時間をどう過ごすかで選ぶクラスが変わってきます。寝ていくだけなら自由席、確実に座りたいなら指定席、作業や休息の質を上げたいならグリーン車、というのが基本の考え方です。
普通車指定席は7・11・12号車、7号車はS Work車両
普通車指定席は7号車・11号車・12号車の3両です。このうち7号車は、JR東海の座席配置図でS Work車両のマークが付いている号車です。
S Work車両は、パソコン作業や通話などを気にせずできるように設定された車両です。出張でこだまに乗り、移動中にメール処理をしたい人には向いています。逆に、静かに眠りたい人は11号車か12号車を選ぶほうが気楽です。
11号車には、車イス対応座席と多目的室があります。N700Sでは車イス対応座席付近(11号車12番・13番のA,B,D,E席)は座席幅が430mmと、ほかの席よりやや狭くなっていると公式に書かれています。大柄な人やゆったり座りたい人は、11号車の12・13番を避けて予約するのがコツです。
グリーン車は2列+2列、座席幅480mm
グリーン車は8〜10号車の3両で、座席配置は2列+2列です。N700Sのグリーン車は座席幅480mm、シートピッチは1,160mmあります。
普通車のシートピッチ1,040mmと比べると前後の余裕が一目でわかるほど違い、足を組んだり、テーブルにパソコンを広げたりしても窮屈に感じにくい作りです。JR東海の公式スペックでは、グリーン車用シートに読書灯、レッグウォーマー、フットレスト、スライド式背面テーブル、肘掛収納テーブルなどが備わっていると書かれています。コンセントはN700A・N700Sとも全席に付いています。
座席数は8号車が68席、9号車が64席です。9号車は東京寄りにトイレがあるぶん、座席が少なくなっています。
こだまのグリーン車ならではの良さは、のぞみのグリーン車より空いていることが多い点です。全区間を通しで乗る人が少ないので、隣の席が空いたまま過ごせる可能性も高くなります。約4時間の長い乗車で、途中の駅で乗客が入れ替わるこだまだからこそ、2列+2列のゆとりが生きてきます。
誰がどのクラスを選ぶべきか、ざっくり判定
選び方の目安は、乗車時間と「座れなかったときの困り度」で決めるのが一番わかりやすいです。
🔵 自由席・指定席が向く人
静岡県内など短い区間だけ乗る人、平日日中に乗る人は自由席で十分なことが多いです。連休や朝夕の時間帯、子連れで確実に並んで座りたい人は、530円の差を払って指定席を取っておくと安心です。
🟠 グリーン車が向く人
東京〜新大阪を通しで乗る人、車内でパソコン作業をしたい人、長時間でも疲れたくない人向け。2列+2列でコンセントは全席。約4時間をゆったり過ごせます。
短い区間では、正規料金でもクラスの差額は小さくなります。1〜2駅だけの移動ならグリーン車を試してみる、という使い方もありです。
逆に、全区間を通しで乗るのに自由席を選ぶと、途中駅で混雑してきたときに席を立ちにくくなります。長く乗るほど指定席やグリーン車の価値が上がる、と覚えておくと判断しやすいです。
トイレ・多目的室・コンセントは何号車のどこ?
長時間乗るこだまでは、トイレやコンセントの位置も座席選びの大事な要素です。ここでは設備の場所を座席表と合わせて整理します。
トイレは奇数号車、しかも東京寄りのデッキ
こだまのトイレは1・3・5・7・9・11・13・15号車の奇数号車にあります。JR東海のN700S座席配置図を見ると、トイレは各奇数号車の東京寄りの端(数字の大きい号車側)のデッキに配置されています。
奇数号車にまとめてあるのは、トイレを1両おきに置くことで、どの号車にいても隣の車両まで歩けば使えるようにしているためです。偶数号車にはトイレがないので、座席数がそのぶん多くなっています。
トイレに近い座席を取りたいなら、奇数号車の後ろのほうの列(列番号が大きい席)を選ぶのがコツです。たとえば3号車なら17列、15号車なら16列あたりが東京寄りのデッキに近くなります。トイレの入口にはランプがあり、使用中か空いているかが確認できるようになっています。
また、トイレの近くには鏡付きの洗面台もあります。長時間の移動で顔を洗ったり、手を洗ったりしたいときにも便利です。
11号車の多目的室と車イス対応座席
11号車には多目的室と車イス対応座席、多目的トイレがあります。JR東海の公式編成図でも、こだまの11号車には車イスマークと多目的室のマークが付いています。
多目的室は、体調が悪くなったときや授乳のときなどに使える個室です。JR東海の編成図では「多目的室(お身体の不自由な方優先です)」と案内されています。
車イス対応座席は11号車の12番・13番付近にあり、N700Sでは車イススペースが6席ある編成もあります。車イス利用の人や、同行者と一緒に座りたい人は、この付近の座席を指定席として予約しておくと安心です。
多目的トイレも11号車にあるので、車イスで移動する人や介助が必要な人、大きな荷物を持った人は、11号車またはその隣の12号車に座席を取ると移動がぐっと楽になります。
赤ちゃん連れはおむつ替え台のあるトイレを押さえる
赤ちゃん連れなら、赤ちゃんマークの付いたトイレにはおむつ替え用のベビーベッドが付いていることを覚えておきましょう。
こだまの長い乗車時間では、おむつ替えのタイミングが1回は来る前提で考えたほうが安心です。そのたびに何両も歩くのは大変なので、座席はトイレのある奇数号車、できれば赤ちゃんマークのトイレに近い号車を選んでおくのがおすすめです。
具体的には、多目的トイレや多目的室のある11号車、またはその隣の指定席12号車が便利です。11号車・12号車はどちらも指定席なので、事前に座席を確保できるのも子連れには大きなメリットです。
赤ちゃんが泣いてしまったときも、デッキに近い最後列の席ならすぐに席を立ちやすく、周りに気をつかわずに済みます。
失敗パターン②:通路側を取ったらコンセントがなかった
コンセントまわりの失敗で多いのが、N700Aの普通車で通路側(C席・D席)や中央のB席を取って、コンセントがなかったというケースです。
N700Sなら全ての座席にコンセントが付いていますが、N700Aの普通車は「窓側席と最前部・最後部の座席」にしかありません。こだまにはどちらの車両も使われるので、「前回乗ったときは通路側でも充電できたのに」ということが起こります。
典型的な状況は、スマホの電池が残り少ない状態で東京駅から乗り、D席を指定してしまったパターン。約4時間の乗車中、充電できずに到着後の地図アプリも使えなくなる、という流れです。
対策は2つです。1つは、充電が必要な日は最初から窓側(A席・E席)か、最前列・最後列を指定すること。もう1つは、モバイルバッテリーを持っておくことです。車両の種類は選べないので、どちらが来ても困らない席を取っておくのが確実です。
⚠️ 注意点:コンセントは車両によって違う
N700Sは全ての座席にコンセントあり。N700Aの普通車は窓側席と最前部・最後部の座席のみ。どちらが来るかわからないこだまでは、充電したい日は窓側を指定するのが確実です。
新幹線のコンセント・USBポートの位置を車両別に詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。

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座席表を見ながら予約する方法と乗り方
座席の選び方がわかったら、次は実際にその席を取る方法です。指定席の予約と、自由席の乗り方をまとめます。
スマートEXなら座席表から席を選べる
指定席を狙った席で取りたいなら、スマートEXなどのオンライン予約サービスが便利です。スマートEXは無料で登録でき、クレジットカード決済で予約・購入できます。
オンライン予約が便利なのは、座席表の画面から空いている席を自分で選べる点です。窓口で「E席の窓側で」と口頭で伝えるより、号車と列を見ながら選べるので、「11号車の東京寄り後方」「7号車の最前列」といった細かい指定がしやすくなります。
グリーン車もスマートEXで予約できます。普通車指定席と同じように、座席表からA〜D席を選べます。
コツとしては、予約するときに「窓側か通路側か」だけでなく、「奇数号車か偶数号車か」「列番号は大きいか小さいか」まで意識すること。この記事の座席表の知識があれば、トイレの近さや車窓の向きまで考えて席を選べます。
スマートEXに無料登録(クレジットカードを登録)
乗車駅・降車駅・日時を入れてこだまを選ぶ
座席表から号車と席(A〜E)を選ぶ
ICカードなどで改札を通って乗車
スマートEXの登録や予約の詳細は、スマートEX公式サイトで確認できます。
駅の券売機・窓口でも席は指定できる
オンライン予約に慣れていない人は、駅の指定席券売機や切符売り場でも指定席を買えます。
指定席券売機でも、座席表の画面から席を選べる機能があります。「窓側」「通路側」を選ぶだけのかんたんな方法と、座席表から直接選ぶ方法があるので、こだわりのある人は座席表から選ぶほうを使いましょう。
窓口で買うときは、希望を具体的に伝えるのがコツです。「こだまの指定席で、E席の窓側」「11号車で、トイレに近い後ろのほう」のように伝えると、希望に近い席を探してもらいやすくなります。
駅で買う場合の注意点は、発車直前だと券売機や窓口が混んでいることです。とくに東京駅や新大阪駅の新幹線乗り場は、連休前や週末夕方に長い列ができます。乗る列車が決まっているなら、時間に余裕を持って買っておくか、オンラインで予約しておくのが安全です。
自由席は乗車券+自由席特急券で乗る
自由席に乗る場合は、乗車券と自由席特急券の2枚を改札に通すのが基本です(ICカードで乗れるサービスを使う場合は自動改札機にタッチ)。
紙のきっぷの場合、2枚を重ねて同時に改札機に入れます。新幹線の改札を出るときは2枚とも回収されます。1枚ずつ入れようとすると改札機で止められることがあるので、重ねて入れるのがコツです。
自由席特急券は座席が指定されていないので、1〜6号車か13〜16号車の空いている席に自由に座れます。ただし先ほど触れたとおり、列車によっては13・14号車が指定席になる日があるので、車両の入口の表示を確認してから乗り込みましょう。
自由席特急券のメリットは、乗る列車が決まっていなくても使えることです。仕事の終わる時間が読めない日や、観光で予定が変わりそうな日は、自由席特急券を持っておけば、そのとき来たこだまに乗れます。
「全車自由席」「編成変更」の日もある
こだまでは、列車によってグリーン車を除き全車自由席になる場合もあります。JR東海の公式編成ページにも、13・14号車の指定席化と並んでこの注意書きがあります。
また、JR東海は公式ページで「編成は変更となる場合があります」とも案内しています。車両の点検や運用の都合で、いつもと違う車両が来ることもあります。
こうした例外があるため、「座席表はいつも同じ」と決めつけず、乗る列車ごとの表示を確認するのが大事です。自由席が増える列車に当たれば、7号車や11・12号車にも自由に座れて、むしろ得をすることもあります。
予約したのに編成が変わった場合は、駅係員や車掌さんに相談すれば対応してもらえます。旅行の直前には、JR東海の公式サイトで最新の運行情報や編成情報を確認しておくと安心です。JR東海 車両編成(N700S)のページで、のぞみ・ひかり・こだまの基本編成を確認できます。
シーン別・こだまの座席はこう選ぶ
ここまでの情報を、乗る人のタイプ別に「どの号車のどの席がいいか」にまとめます。自分に近いシーンを参考にしてください。
子連れ・家族旅行なら11・12号車の指定席
子連れ家族には、11号車か12号車の普通車指定席がおすすめです。
11号車には多目的室と多目的トイレがあり、授乳やおむつ替えが必要になったときにすぐ移動できます。12号車はその隣なので、11号車の設備も使いやすい位置です。どちらも指定席なので、家族が並んで座れる席を事前に確保できます。
3人家族なら3人がけのA・B・C席を並びで取るのが便利です。真ん中のB席は5列の中で一番幅が広い460mmなので、子どもを抱っこする大人が座るのにも向いています。4人家族なら、前後2列の2人がけD・E席を取るか、3人がけと2人がけを通路をはさんで取る方法もあります。
さらに、最後列の席を取っておくと、背もたれを気がねなく倒せます。子どもが寝てしまったときにも、後ろの人を気にしなくて済みます。
出張・仕事なら7号車かグリーン車
移動中にパソコン作業をしたい出張の人は、7号車(S Work車両)かグリーン車が選択肢です。
7号車はS Work車両として、パソコン作業などをしやすい車両になっています。キーボードの音などを周りに気をつかわずに済むのがポイントです。普通車指定席と同じ料金で使えるので、コストを抑えたい出張にも向いています。
グリーン車なら、2列+2列でシートピッチ1,160mmのゆとりがあり、コンセントも全席に付いています。約4時間のこだまで、東京〜新大阪を通しで乗りながら資料作りをするなら、グリーン車の快適さは大きな武器になります。
どちらを選ぶ場合でも、充電が必要なら窓側か最前列を選ぶのが基本。N700Sなら全席にコンセントがありますが、N700Aの普通車では窓側と最前部・最後部にしかないので、7号車を取るときは窓側を指定しておくと安心です。
観光・景色重視なら富士山側のE席
景色を楽しみたい観光の人は、E席(2人がけ側の窓際)を指定しましょう。富士山、浜名湖、伊吹山、琵琶湖などはE席側から見えます。
こだまは全駅に停車するので、のぞみより静岡県内をゆっくり走ります。富士山が見える区間を長く楽しめるのは、各駅停車のこだまならではです。
海を見たい人はA席を選ぶと、相模湾や三河湾が見えます。家族やカップルで「富士山と海、両方見たい」なら、通路をはさんで2人がけのE席と3人がけのA席を1席ずつ取る方法もあります。
ちなみに、グリーン車にするなら2列+2列なので、D席が富士山側の窓際になります(グリーン車はA・B・C・D席の4列)。座席の記号が普通車と違う点に注意しましょう。
「座れればOK」の短距離なら端の偶数号車の自由席
静岡県内の数駅だけ乗るなど短い区間で使う人は、端のほうの偶数号車(2号車や16号車など)の自由席がコスパ重視の選択です。
短距離なら、座れなかった場合のダメージも小さいので、まずは自由席で試してみるのが合理的です。乗る前に隣の駅までの所要時間を確認しておけば、「この程度なら立っていても大丈夫」と判断できます。
ただし、大きな荷物を持っている場合や子ども連れの場合は、短い区間でも自由席の混雑は負担になります。荷物が多い日は、最後列の指定席を取るなど、少し工夫すると快適です。
まとめ
次にこだまに乗るときは、まず「自由席か指定席か」を決めて、自由席なら端の偶数号車、指定席なら充電したい日は窓側、景色を楽しみたい日はE席を選んでみてください。座席表を1枚頭に入れておくだけで、約4時間の移動がぐっと快適になります。
※料金・編成は変更される場合があります。最新情報はJR東海公式サイトでご確認ください。

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