キハ41は5両だけの「顔が2つある」気動車|播但線の運賃680円と乗り方を全解説

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「キハ41って、なんで前と後ろで顔が違うの?」——写真を1枚見ただけで、そう思った人はかなり鋭いです。片側はキハ40系らしい丸みのある顔なのに、反対側は板を貼り付けたようにのっぺりした平らな顔。合成写真ではありません。れっきとした実車の姿です。

結論から書きます。キハ41形は、両側に運転台がない「片運転台」のキハ47形を切り開いて、後ろ側に新しい運転台をくっつけた改造車です。在籍はわずか5両。1998年3月14日の播但線・姫路〜寺前の電化で取り残された非電化区間、寺前〜和田山の36.1kmを1両で走らせるために生まれました。だから前後で顔が違う。改造で足された側は、工作を簡単にするため平らな「切妻(きりづま)」でできているのです。

この記事では、キハ41形の生い立ちと見分け方から、実際に乗るための運賃680円・ワンマンの手順・時刻の組み立て方、そして竹田城跡や生野銀山へどう降りるかまで、乗る人の目線で全部つなげて書きます。最後に「この区間、あと何年走るの?」という気になる話も、JR西日本が公表している数字で確かめます。

✅ この記事でわかること

✓ キハ41形の正体と、前後で顔が違う理由

✓ 会える場所・時間帯と、寺前〜和田山の運賃680円

✓ ワンマン列車の乗り降り手順とICOCAの落とし穴

✓ 竹田城跡・生野銀山への降り方と、区間の将来

目次

キハ41ってどんな車両?5両しかいない「顔が2つある」気動車

キハ41ってどんな車両?5両しかいない「顔が2つある」気動車の解説画像

正体はキハ47形を切って運転台を足した改造車

キハ41形の正体は、国鉄型のキハ47形1000番台を両運転台に改造した車両です。キハ47形はもともと片側にしか運転台がない形式で、必ず2両以上でペアを組む必要がありました。ところが1両だけで走る「単行」運転をしたい線区では、それでは輸送力が過剰になり、燃料も人手も無駄になります。そこでJR西日本は、キハ47形の運転台がない側(後位側)を切り取り、新しく作った切妻の前面構体を接合しました。改造は1998年と1999年、鷹取工場および後藤総合車両所で施工されています。改造後は形式そのものが変わり、「キハ41形2000番台」という新しい形式名が与えられました。ベース車の血統はそのままなので、走行機器も車体断面もキハ40系そのもの。つまり中身は国鉄型、顔だけが平成生まれという不思議な車両です。

種車になった5両の車号と、現在の顔ぶれ

キハ41形は全部で5両。キハ41 2001・2002・2003・2004・2005の5両で、これがこの形式のすべてです。種車になったのはキハ47 1010・1009・1024・1039・1105の5両で、いずれもキハ47形1000番台からの改造でした。所属は吹田総合車両所福知山支所豊岡派出所。5両という数は、ローカル線の1区間を回すのにちょうど必要な最小限、という規模感です。実際、播但線の非電化区間ではキハ40形(キハ40 2007・2008など)と共通運用が組まれており、狙って乗りに行くときは「キハ41が来るとは限らない」ことを頭に入れておく必要があります。運用の入れ替わりは日々あるので、確実に乗りたい人は当日の運用情報を追うのが現実的です。

定員119人・座席50席という中身のリアル

キハ41形の定員は119人、そのうち座席は50席です。座席はボックスシート、いわゆる4人向かい合わせのセミクロスシートで、体質改善工事を受けた後もボックスシートのまま残されました。改造で運転台を足したぶん客室は短くなっていますが、その分の代償として便所も新設されています。増設した運転台の後部、4位側に和式便所が付けられました。1両で1時間近く走る区間なので、便所付きは実用上ありがたいポイントです。119人という定員のうち69人分は立席なので、朝夕の通学時間帯に当たると1両では立つ人が出ます。ボックス席をゆったり使いたいなら、通学ラッシュを外した昼間の便を狙うのが確実です。

エンジンは換装済み・最高速度95km/h

音のイメージだけで「国鉄型だからのんびり」と決めつけると、少し裏切られます。キハ41形の機関はSA6D125-H-A(265PS/2000rpm)で、これはキハ47形時代にすでに換装されたもの。国鉄が最初に載せていたDMF15HSA(220PS)から出力が上がっており、走り出しの重さはだいぶ軽減されています。最高速度は95km/h。播但線の寺前〜和田山も線路側の最高速度が95km/hなので、車両の性能を出し切れる設定です。さらに2002年から2005年にかけて全車が体質改善工事を受け、冷房も機関直結式に改められました。見た目は国鉄型でも、走りと居住性はきちんと更新されている——それがキハ41形の実像です。

🚃 鉄道トリビア
「キハ41」という形式名は、じつは国鉄時代にも一度検討されたことがあります。キハ47形を両運転台にする構想があったものの、設計上の制約から実現せず、代わりに最初から両運転台のキハ40形2000番台が作られました。つまり国鉄が20年前に断念したアイデアを、JR西日本が改造という形で実現したのがこのキハ41形です。

両運転台の気動車は、走る路線がごく限られるという共通点があります。同じように「乗れる場所が絞られる形式」の話はこちらにまとめています。

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前と後ろで顔が違う理由|切妻の正体と見分け方

のっぺり側は「切妻」、丸い側は国鉄オリジナル

キハ41形の顔が前後で違うのは、片側が1998年以降に新しく作られたものだからです。増設された運転台側は、前面が垂直な平面で構成された切妻構造。飾り気がなく、のっぺりした印象になります。一方、もともと運転台があった側は、丸みを帯びたキハ40系標準のデザインがそのまま残っています。なぜ切妻にしたのか。理由はシンプルで、既存の車体断面にまっすぐ接合するのがいちばん確実で、工期も費用も抑えられるからです。曲面を作れば型も工数も増えます。5両という少数改造で、しかも電化開業に間に合わせる必要があった以上、平らな面を選んだのは合理的な判断でした。この「合理の結果としての顔」が、いま撮る人を引き寄せているのは皮肉な話です。

ホームで一瞬で見分ける3つのポイント

駅で近づいてくる列車がキハ41形かどうか、遠目で判断するコツがあります。1つ目は前面のシルエット。窓の上下がまっすぐ切り立っていれば切妻側のキハ41形です。2つ目は側面のドア位置。キハ47形譲りの両開き2ドアで、車体の端に寄っています。3つ目は編成の長さ——1両で来たら、キハ41形かキハ40形のどちらかです。ただし切妻側が後ろを向いていると、前から見たときは普通のキハ40系にしか見えません。この場合は列車が通過した後の「後追い」で確認するしかないので、ホーム端で構えているなら列車が去る方向にもカメラを向けておくと取りこぼしが減ります。

「反対側も撮る」が正解になる唯一の形式

ふつうの鉄道車両は、正面から1枚撮れば形式の記録として成立します。ところがキハ41形は、前後で顔が別物なので1枚では記録が半分にしかなりません。狙うなら、停車中に前後を歩いて2枚撮るのが正しい作法です。播但線の非電化区間は交換可能な駅で数分停まることがあり、その停車時間が撮影のチャンスになります。ただしホームの端は列車の停止位置や乗務員の動線に近いので、乗降が終わるまで動かないのが安全です。乗る人・降りる人の邪魔にならないことが前提。1両しか来ない区間なので、ドア付近に人が集中しやすい点も覚えておくと安心です。

🔵 増設運転台側(切妻)

1998〜1999年に新造して接合した面。前面が垂直な平面で、のっぺりした印象。灯具と行先表示器の位置は原型側とそろえてある。

🟠 原型側(キハ47形のまま)

国鉄がつくった丸みのある顔がそのまま。ここだけ見るとキハ40形やキハ47形と区別がつかない。編成の向きで前後が入れ替わる。

キハ41に会える場所|播但線 寺前〜和田山36.1kmの全7駅

キハ41に会える場所|播但線 寺前〜和田山36.1kmの全7駅の解説画像

主な舞台は播但線の非電化区間

キハ41形の主な活躍場所は、播但線の寺前〜和田山です。播但線は姫路と和田山を結ぶ全長65.7km・18駅の路線で、うち姫路〜寺前が直流1,500Vで電化され、寺前〜和田山の36.1kmが非電化のまま残りました。この境目ができたのが1998年3月14日。電化区間には103系3500番台の2両編成が入り、非電化区間はキハ41形などの気動車が担当する、という分業が今日まで続いています。なお活躍場所はここだけではなく、山陰本線の豊岡〜鳥取でも使われます。運転は単行または2両編成。播但線で乗るなら「寺前より北」が目印です。

非電化区間の7駅と営業キロ

寺前〜和田山の区間にある駅は、寺前・長谷・生野・新井・青倉・竹田・和田山の7駅です。姫路からの営業キロで並べると、寺前29.6km、長谷35.9km、生野43.6km、新井51.9km、青倉55.6km、竹田59.9km、和田山65.7km。駅間が6km以上開く区間もあり、山あいをぐいぐい登っていく線形です。所要時間は寺前〜和田山で55分。営業キロ36.1kmを55分ということは、表定速度は39.4km/hになります。最高速度95km/hの車両が走ってこの数字ということは、停車と勾配でかなり時間を使っているということ。裏を返せば、車窓をゆっくり眺めるにはちょうどいいペースです。

🚆 寺前〜和田山の駅と営業キロ(姫路起点)

寺前 29.6km 電化と非電化の境界駅・乗り換え必須

長谷 35.9km / 生野 43.6km 生野は特急も停車

新井 51.9km / 青倉 55.6km 山あいの小駅が続く

竹田 59.9km / 和田山 65.7km 竹田城跡と山陰本線接続

起点は寺前|ここで必ず乗り換えになる

姫路から通しで乗ってきても、寺前で必ず乗り換えになります。ここが電化と非電化の境界だからです。寺前駅は単式・島式ホーム複合の2面3線で、電車と気動車が同じ駅で顔を合わせる構造。1894年7月26日開業という古参の駅ですが、1998年の電化で「境界駅」という新しい役割を得ました。1日平均乗車人員は274人(2021年)。みどりの窓口は9:00〜17:00の営業で、途中に中断時間が設定されています。ICOCA対応の改札があるので、姫路方面からの入場自体はICカードで完結します。コインロッカーはないので、大荷物での途中下車は計画しづらい点に注意してください。

📍 寺前駅
住所 兵庫県神崎郡神河町鍛冶字八重向142-2
営業時間 みどりの窓口 9:00〜17:00(途中に中断時間あり)
アクセス JR姫路駅から播但線の普通列車で最短約39分
公式サイト 公式サイト

終点は和田山|山陰本線への乗り換え口

非電化区間の反対側の端が和田山駅です。山陰本線と播但線が交わる駅で、島式ホーム2面4線の地上駅に橋上駅舎が乗っています。1906年4月1日開業。1日平均乗車人員は558人(2024年度)で、この区間では最も利用の多い駅です。きっぷうりばは注意が必要で、みどりの窓口は2020年2月13日で営業を終了し、翌2月14日からみどりの券売機プラスに切り替わりました。オペレーターと画面越しに話しながら購入する方式なので、複雑なきっぷを買うときは時間に余裕を持ってください。ここから城崎温泉方面や豊岡方面へ乗り継げば、キハ41形の別の活躍場所である山陰本線へも足を伸ばせます。

📍 和田山駅
住所 兵庫県朝来市和田山町東谷字藤原184-5
アクセス JR寺前駅から播但線の普通列車で55分
公式サイト 公式サイト

運賃680円・ワンマン列車の乗り方を手順で覚える

寺前〜和田山は片道680円、姫路からは1,340円

気になる運賃です。寺前駅から和田山駅までのきっぷは片道680円、往復で1,360円。子どもは半額の340円です。姫路駅から和田山駅まで通しで乗る場合は1,340円になります。36.1kmで680円という水準は、地方交通線としては標準的なところ。姫路から和田山まで1,340円で、所要時間は乗り継ぎを含めて2時間ほど見ておくのが安全です。特急を使わずに全区間を普通列車で走破すると、姫路〜寺前が最短約39分、寺前〜和田山が55分。ここに寺前での乗り換え待ちが加わる、という組み立てになります。

区間 きっぷ片道(大人) 距離・所要時間
寺前 → 和田山(気動車区間) 680円 36.1km・55分
姫路 → 和田山(全線通し) 1,340円 65.7km・乗換込み約2時間
寺前 → 和田山(子ども) 340円 往復なら大人1,360円

ワンマン列車の乗り降りは「整理券→運賃箱」の順

キハ41形にはワンマン運転用の設備が揃っています。運賃箱、整理券発行機、運賃表示器の3点セットです。無人駅から乗るときの手順は決まっていて、まず車両の後ろ寄りのドアから乗り、整理券発行機で整理券を1枚取ります。降りるときは運転士のいる前寄りのドアへ移動し、運賃表示器で自分の整理券番号に対応する金額を確認して、整理券と運賃を一緒に運賃箱へ入れます。乗務員が集札しやすいよう、キハ41形は乗務員室後部に座席を置かず、運賃箱まわりを広く取ってある車両もあります。降車ボタンでドアを開ける方式の駅もあるので、扉が自動で開かなくても慌てないでください。

STEP 1
後ろのドアから乗る/整理券を取る
STEP 2
降りる駅が近づいたら前のドアへ移動
完了
運賃表示器で金額を確認し、整理券と一緒に運賃箱へ

【失敗パターン1】ICOCAで乗ったら降りられない駅がある

この区間でいちばん多い失敗が、交通系ICカードの落とし穴です。播但線は姫路〜寺前が全駅でICOCAを使えますが、寺前〜和田山でICOCAに対応しているのは生野・竹田・和田山の3駅だけ。長谷・新井・青倉の3駅は非対応です。姫路でICOCAをタッチして乗り、青倉で降りようとすると、改札機がないので処理ができず、後日カードの入場記録を解除してもらう手間が発生します。対策はシンプルで、非対応駅で降りる予定があるなら、乗る前に紙のきっぷを買っておくこと。寺前で乗り換える時間があれば、そこで買い直しても間に合います。ICOCAの利用可能エリアはJR西日本の公式エリア図で最新の範囲を確認できます。

⚠️ 注意点

寺前〜和田山でICOCAが使えるのは生野・竹田・和田山の3駅。長谷・新井・青倉で降りる予定があるなら、必ず紙のきっぷを用意してから乗ってください。

ワンマンでも車掌がいる列車がある

「ワンマン=必ず運転士1人」と思い込むと、逆に戸惑うことがあります。運用や時間帯によっては車掌が乗務する列車もあり、その場合はすべてのドアが開き、整理券も不要で、駅の改札できっぷを渡す通常の方式になります。判断のコツは、ドアが開く数を見ること。全部のドアが開いたら車掌乗務、前後1か所ずつなら運転士1人のワンマンです。迷ったら整理券を取っておけば損はしません。整理券を持っていて車掌乗務だった場合は、そのまま降車時に渡せば済みます。ワンマン運転の仕組みそのものは、別記事でまとめて解説しています。

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何時の列車に乗る?始発6:02と最終21:59から逆算する

1日16本という現実を最初に押さえる

この区間を計画するときに、最初に頭へ入れておくべき数字があります。寺前発の和田山方面は1日16本、始発6:02、最終21:59。逆方向の和田山発の寺前方面も1日16本で、始発6:13、最終21:47です。1日16本ということは、単純平均で1時間に1本もない計算になります。姫路〜寺前が平日下り43本・上り42本であることと比べると、寺前を境に本数が半分以下に落ちるのがわかります。この落差を知らずに「電車は待てば来る」感覚で行くと、次の列車まで2時間近く待つことになりかねません。行きも帰りも、乗る列車を決めてから出発するのが鉄則です。最新の時刻はJRおでかけネットの播但線区間時刻表で確認できます。

【失敗パターン2】帰りの1本前を押さえずに詰む

もう1つの典型的な失敗が、帰りの列車を決めずに観光へ向かうケースです。竹田城跡を歩いて回ると城跡内の見学だけで30分から60分、登山道の往復を足せば2時間近くかかります。ここで最終21:59(寺前方面は21:47)だけを見て安心していると、実際には夕方以降の本数が薄く、1本逃した瞬間に予定が総崩れになります。対策は「乗りたい列車の1本前も控えておく」こと。そのうえで、降りる駅の到着時刻から逆算して観光の折り返し時刻を決めます。紙にメモしておくと、電波の弱い山あいでも確認できて安心です。ちなみに寺前で姫路方面へ乗り継ぐ場合、接続の待ち時間も加わるので、和田山を出る時刻から自宅までを通しで組み立てておくと失敗しません。

目的別に選ぶ、乗るべき時間帯

何を目的にするかで、狙うべき時間帯は変わります。車両そのものを見たい人は、通学利用が落ち着く午前10時台から午後2時台が快適です。ボックス席を1人で使える確率が上がります。観光で竹田城跡を目指すなら、朝の早い便で竹田に着いて、登山と見学を午前中に終わらせる組み立てが安全。雲海を狙う人はさらに早い時間の行動になるので、鉄道より宿泊とバスの計画が主軸になります。逆に「区間を通しで乗ること」が目的なら、上下どちらでも55分の乗り通しになるので、時間帯より座席位置を優先しましょう。進行方向左右で見える景色が変わるので、往復で座る側を変えるのがおすすめです。

🚃
車両目的

昼間の便で空いた車内。前後2枚の撮影も落ち着いてできる

🏯
観光目的

朝の便で竹田へ。登山と見学を午前で終える組み立て

🗺️
乗り通し目的

55分をどう座るかが勝負。往復で左右を変えて景色を回収

沿線の楽しみ方|竹田城跡と生野銀山への降り方

竹田駅|木造駅舎から歩いて40分で天空の城へ

キハ41形に乗って降りる価値がいちばん高い駅が竹田駅です。1906年4月1日開業で、開業当時からの木造瓦葺き駅舎が今も現役。2面2線の地上駅で、かつては2面3線でしたが中央の1線は撤去されています。1日平均乗車人員は116人(2021年)と小さな駅ですが、ここが竹田城跡への玄関口です。駅裏の登山道を使えば城跡まで約40分。標高353メートルの山上まで自分の足で登る道のりです。簡易委託駅なので早朝と夕方以降は無人になりますが、ICOCAには対応しています。特急はまかぜも1往復だけ停車します。

📍 竹田駅
住所 兵庫県朝来市和田山町竹田字中町西側241
アクセス JR和田山駅から播但線の普通列車で南へ1駅
公式サイト 公式サイト

竹田城跡は観覧料500円|受付時間に要注意

竹田城跡の観覧料は高校生以上が500円、中学生以下は無料です。20名以上の団体なら450円になります。支払いは現金かPayPayのみで、クレジットカードは使えません。2026年6月1日から12月6日までのサマー&雲海シーズンは、料金収受棟の受付が5:00〜17:00。登山口ごとに通過できる時間が違い、西登山道は4:30〜16:30、駅裏登山道・表米神社登山道は5:00〜16:30、南登山道は5:00〜16:00です。列車で行く人が使う駅裏登山道は16:30が最終なので、夕方の便で着いてから登ろうとすると門が閉まっている、という事態になります。詳細は朝来市の竹田城跡公式サイトで確認してください。

天空バスは土日祝のみ運行に変わった

竹田駅から城跡の中腹まで運んでくれるのが、全但バスの竹田城跡周遊バス「天空バス」です。ただし2026年は状況が変わりました。乗務員不足のため2026年6月22日から平日運行が休止となり、土曜・日曜・祝日のみの運行になっています。運賃は区間により大人200円から300円、往復するなら1日フリー乗車券が便利で大人500円・小人250円です。小人は大人運賃の半額、6才未満は1人まで無料。車両は定員30名程度の小型車なので、混雑時は次の便に回されることもあります。中腹のバス停から城跡入口までは900メートル・徒歩20分程度は歩くので、バスに乗っても完全な楽ではありません。運行日は全但バスの公式ページで必ず確認を。

🎯 裏ワザ

平日に竹田城跡へ行くなら、天空バスをあてにせず最初から駅裏登山道の徒歩約40分を計画に組み込むほうが確実です。バスの有無で予定が変わらないので、列車の時刻だけを見て動けます。

生野駅|特急も停まる銀山の玄関口

もう1つの降りどころが生野駅です。1895年4月17日開業の古い駅で、相対式ホーム2面2線の列車交換可能な地上駅。豊岡駅管理の簡易委託駅で、朝から夕方まで駅員が配置されています。1日平均乗車人員は190人(2021年)ながら、特急はまかぜが1日3本停車する重要駅です。目的地は史跡生野銀山。入坑料は大人1,200円、小中高生600円で、30名以上の団体なら大人1,000円・小中高生500円になります。坑道内は年間13度で夏でもひんやり。観覧の所要時間は約40分です。営業時間は4月〜10月が9:10〜17:20(受付16:40まで)、11月が9:10〜16:50(受付16:10まで)、12月〜2月が9:40〜16:20(受付15:40まで)、3月が9:40〜16:50(受付16:10まで)。休みは12月〜2月の毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日)と年末年始です。

📍 生野駅
住所 兵庫県朝来市生野町口銀谷字中筋229-1
アクセス JR寺前駅から播但線の普通列車で北へ2駅
公式サイト 公式サイト
📍 史跡生野銀山 兵庫県朝来市生野町小野33-5

あと何年走れる?数字で見る寺前〜和田山のいま

輸送密度1,083人|1987年度の32%まで減った

キハ41形の将来を考えるとき、避けて通れないのが区間の利用状況です。JR西日本が公表した2024年度の平均通過人員(輸送密度)によると、播但線の和田山〜寺前は1,083人/日。国鉄からJRに変わった1987年度は3,388人/日だったので、比率にすると32%まで落ち込んだことになります。同じ播但線でも寺前〜姫路は7,852人/日、和田山〜姫路の全線平均でも4,133人/日なので、非電化区間だけが突出して薄いのがわかります。JR西日本は輸送密度2,000人/日未満の線区について、地域と協議しながら情報開示を進める方針を示しており、この区間はその対象に入っています。

収支率33.5%・営業係数299円という数字の意味

もう一段踏み込んだ数字も公表されています。2022年度から2024年度の3か年平均で、和田山〜寺前の線区運輸収入は2.8億円、線区営業費用は8.2億円。収支率は33.5%、線区営業係数は299円です。営業係数299円とは、100円の収入を得るのに299円かかっているという意味。実額で見ると、収入の3倍近い費用がかかっている計算になります。ただしこの数字だけで「もうすぐ廃止」と決めつけるのは早計です。JR西日本の公表対象32線区のなかには収支率2.2%という区間もあり、和田山〜寺前の33.5%は対象線区のなかでは比較的高いほう。数字の位置づけまで見るのが公平な読み方です。

項目 和田山〜寺前 比較対象
2024年度 輸送密度 1,083人/日 寺前〜姫路 7,852人/日
1987年度 輸送密度 3,388人/日 1987年度比 32%
線区運輸収入(3か年平均) 2.8億円 営業費用 8.2億円
収支率/営業係数 33.5%/299円 営業キロ 36.1km

※ガタンゴトン研究所調べ。数値はJR西日本の輸送密度2,000人/日未満の線区別経営状況(2025年10月29日公表)および2024年度区間別平均通過人員より作成。

実は「災害時の迂回ルート」という顔もある

意外と知られていないのですが、この区間には収支表に出てこない価値があります。1995年の阪神・淡路大震災で山陽本線が寸断されたとき、播但線は迂回ルートとして機能しました。姫路から北へ抜けて山陰本線に出られる経路は、関西と山陰を結ぶ非常時の動脈になります。輸送密度1,083人/日という日常の数字だけを見れば薄い線ですが、非常時のネットワーク価値は平時の乗車人員には表れません。沿線の朝来市も、播但線を地域の生活路線として位置づけ、利用促進に取り組んでいます。数字だけで語ると見落とすものがある——それがこの区間の難しさであり、面白さでもあります。

Q. キハ41形はいつまで乗れますか?
A. 引退時期は公表されていません。ただしキハ40系全体では置き換えが進み、JR北海道は2026年3月のダイヤ改正で定期運用を終えています。キハ41形も同じ流れの中にあると考えて、乗るなら早めに動くのが安全です。

置き換えが完了した後で「乗っておけばよかった」となりやすいのが国鉄型気動車です。実際に営業運転を終えた形式の話はこちらにまとめました。

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まとめ

🚃 この記事の結論

キハ41形はキハ47形を両運転台化した5両だけの改造車で、播但線の寺前〜和田山が主な舞台です。1日16本しかないので、乗る列車を決めてから出発してください。

✅ 要点チェック
  • 正体:キハ47形に切妻の運転台を接合
  • 両数:キハ41 2001〜2005の5両のみ
  • 運賃:寺前〜和田山は片道680円
  • 本数:1日16本・最終は21:59発
  • IC:使えるのは生野・竹田・和田山

まずやることは1つだけです。行きたい日の時刻表を開いて、寺前を出る便と和田山を出る便を1本ずつ決めてしまってください。この区間は列車が決まれば計画の9割が固まります。竹田城跡を絡めるなら、駅裏登山道の最終通過時刻16:30から逆算すると、乗るべき便が自然に絞れます。あとは680円のきっぷを買って、切妻の顔をした1両編成に乗り込むだけ。前後で違う顔を両方カメラに収めて帰れば、この日の記録は完成です。国鉄型の車体に平成の運転台という組み合わせは、置き換えが進むほど貴重になります。

※ダイヤ・運賃・観覧料・バスの運行日は変更されることがあります。おでかけ前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。

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この記事を書いた人

新幹線の窓側席と駅弁をこよなく愛する鉄道ファン。乗り換え案内や座席選びのコツ、お得なきっぷ情報など、鉄道旅をもっと快適にするための実用的な情報を中心に発信しています。交通手段の比較や空港アクセスガイドも得意分野です。

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