「こまちの指定席を取ったら12号車だった。ここってどんな車両?」「座席表を見たら、なんだか席が少ない……」。そんなふうに思って検索した方、けっこう多いんです。実はこまちの12号車、7両あるE6系の中でもちょっと変わった“設備てんこ盛り”の車両なんですよ。
先に結論をお伝えすると、こまち12号車は普通車指定席で、座席は通路をはさんでA・BとC・Dが並ぶ2列+2列。列番号は1番から9番までしかなく、東京方面寄りの端に多目的室・車いす対応の大型多目的トイレ・洗面所が集まっています。そのぶん座席の数は、ほかの普通車のおよそ半分ほど。1列目はA席とD席の2席だけ、最後の9列目もC席とD席だけ、という少し変わった並びです。
この記事では、12号車の座席表を列ごとにひも解きながら、どの席にコンセントがあるのか、トイレや荷物置場に近いのはどこか、子連れや車いすで乗るときに12号車がなぜ頼りになるのかまで、乗る前に知っておくと得する情報をまとめました。大曲駅で進行方向が逆になる“こまちならでは”の落とし穴もあわせて解説します。
✅ この記事でわかること
✓ こまち12号車の座席表(1〜9番・A〜D席の並び)
✓ 多目的室・トイレ・荷物置場・コンセントの位置
✓ 子連れ・車いす・大荷物の人が選びたい席
✓ 大曲駅の逆向き問題と、予約前に知っておきたいルール
こまち12号車 座席表を図解|列は1〜9番、2列+2列の短い客室

まずは全体像から。こまち12号車は、7両編成のE6系のうち東京方面寄りから2両目にあたる普通車です。すぐ隣の11号車がグリーン車なので、「グリーン車のお隣の普通車」と覚えておくとイメージしやすいですよ。
🚆 こまち(E6系7両)の号車ガイド
11号車 グリーン車(全席指定)
12号車 普通車指定席/多目的室・大型多目的トイレ・車いす対応座席あり
13〜17号車 普通車指定席
結論:12号車は普通車指定席、座席は通路をはさんで2列+2列
12号車は普通車の指定席です。座席の並びは、通路をはさんで片側がA席・B席、反対側がC席・D席の2列+2列。ほかの新幹線の3列+2列に慣れている人は、こまちに乗ると「あれ、通路の片側に2席ずつしかない」と感じるかもしれません。
なぜ2列+2列なのかというと、こまちが走る秋田新幹線の盛岡〜秋田間は、もともと在来線の線路を使う“ミニ新幹線”だから。在来線のトンネルやホームに合わせて車体の幅が細くつくられているため、普通車でも1列に4席しか並べられないんです。
実用面でいうと、2列+2列は「どの席も窓側か通路側のどちらか」になるのがポイント。3列席の真ん中、いわゆるB席のような“挟まれ席”がありません。2人で並んで座れば必ず窓側と通路側の組み合わせになるので、ペア旅行ならA・BかC・Dを並びで取るのが基本です。一人旅なら窓側のA席かD席を選ぶと、隣を気にせずに外の景色を楽しめますよ。
列番号は1番から9番まで。ほかの普通車の半分ほどしかない理由
12号車の列番号は1番から9番まで(新幹線研究センター作成の座席図による)。同じ普通車でも13号車・14号車・16号車は15番、15号車は17番まであるので、12号車は客室がぐっと短いことがわかります。
理由はシンプルで、車両の片側に多目的室・トイレ・洗面所・車内販売準備室といった設備がまとまっているから。JR東日本の公式ページでも、E6系は12号車に改良型ハンドル形電動車いすに対応した大型の多目的トイレを設置していると紹介されています。設備のぶんだけ客室スペースが削られ、座席数が少なくなっているわけです。
ちなみに、12号車の定員は資料によって数字が少し違っていて、はっきりした一つの数を示せませんでした。ここは「ほかの普通車のおよそ半分」と覚えておけば十分です。正確な空席状況や席番の配置は、予約サイトの座席表示画面で確認するのがいちばん確実です。
コツとしては、座席数が少ないぶん、12号車は混雑期に早めに埋まりやすいこと。逆にいえば、車内が落ち着いていて人の出入りが少ない車両でもあります。「静かめの普通車がいい」という人には、ちょうどいい選択肢ですよ。
1列目はA席とD席だけ、9列目はC席とD席だけという変則配置
12号車の座席表でいちばん目を引くのが、両端の列です。座席図では、1列目は1Aと1Dの2席だけ。1B付近は車いす対応座席のスペースになっていて、1Cの位置にも座席がありません。そして最後の9列目は9Cと9Dの2席だけで、A・B側は荷物置場になっています。
こうなっているのは、車いすのまま乗車できるスペースと、大きな荷物を置く場所を客室内に確保するためです。2列目から8列目まではA・B・C・Dの4席がふつうに並んでいます。
わかりやすく、座席図の並びを表にまとめました(左が東京方面寄り=1番側です)。
| 列番号 | D・C側 | B・A側 |
|---|---|---|
| 東京方面寄りの端 | 多目的室・車いす対応トイレ・トイレ | 洗面所・車内販売準備室 |
| (出入口・デッキ) | ここから客室 | |
| 1番 | 1Dのみ(1Cなし) | 1Aのみ(1B付近は車いす対応座席スペース) |
| 2〜8番 | D・C | B・A |
| 9番 | 9D・9C | 荷物置場 |
| 下り方面寄りの端 | 車掌室 | |
予約のときに覚えておきたいのは、1Bや1Cを選ぼうとしても選べないこと。予約画面で「1列目が空いていない」と見えても、もともと2席しかないだけ、というケースがあります。
出入口は東京方面寄りの1か所。下り方面の端は車掌室
座席図を見ると、12号車の客室の出入口(デッキ)は東京方面寄り、つまり1番側の1か所です。反対の9番側の端には車掌室があり、そちらにはドアが描かれていません。
これは、デッキの向こう側に多目的室やトイレ、洗面所をまとめて配置しているから。乗り降りする人の流れも、トイレに立つ人の流れも、全部1番側に集まる設計になっています。
ここから導ける実用的なコツは2つ。ひとつは、乗り降りをスムーズにしたいなら1番〜3番あたりを選ぶこと。デッキまで数歩なので、停車時間の短い駅でもあわてずに降りられます。もうひとつは、人の往来を避けたいなら7番〜9番あたりを選ぶこと。客室の奥側は通路を通る人が少なく、落ち着いて過ごせます。
ホームでの乗車位置も、12号車の場合は「東京方面寄りのドア」を目指せばOK。ホームの足元にある号車案内の表示で12号車の位置を確かめてから並ぶと、車内で荷物を持って行ったり来たりせずに済みますよ。

12号車にある設備は?多目的室・トイレ・洗面所の位置を整理
12号車は、こまちの車内設備が集まる“設備の車両”でもあります。座席表を見るときは、座席だけでなく端っこの設備スペースにも注目してみてください。
改良型ハンドル形電動車いすに対応
授乳室としても利用できる
1列目のB席付近にスペース
大型多目的トイレは東京方面寄りのデッキ側にある
12号車には、改良型ハンドル形電動車いすに対応した大型の多目的トイレがあります。これはJR東日本のE6系紹介ページにも明記されている、12号車の大きな特徴です。
座席図では、東京方面寄りのデッキの先に、車いす対応トイレのほか、男女共用トイレと男性用トイレ、そして洗面所が並んでいます。こまちの普通車でトイレがあるのは、12号車のほかに13号車・14号車・16号車。15号車と17号車にはトイレがありません。
実用面では、トイレの近さで席を選ぶなら12号車の1番〜3番が有力です。デッキを抜けてすぐなので、小さな子どもを連れているときや、体調に不安があるときにも安心。逆に、トイレの扉の開け閉めや人の往来が気になる人は、奥の7番〜9番を選ぶとちょうどいい距離感になります。
15号車や17号車の席になった場合は、トイレのある隣の車両まで歩くことになるので、事前に覚えておくとあわてずに済みますよ。
多目的室は授乳やおむつ替え、体調不良のときに使える個室
12号車には多目的室があり、授乳室としても使えます。こまちの車内案内でも、授乳室は「12号車(多目的室を利用)」と案内されています。
多目的室は、もともと体調が悪くなった人が横になったり、授乳をしたりするための個室スペースです。新幹線の車内にはこうした個室が1編成に1か所程度しかないことが多く、こまちの場合はそれが12号車にあるというわけです。国土交通省の資料でも、秋田新幹線E6系では、ハンドル形電動車いすの対応として「12号車の多目的室を利用」と整理されています。
コツは、利用したいときに早めに乗務員に相談すること。ほかの人が使っている場合もあるので、授乳の時間が近づいてきたら少し前に声をかけておくと安心です。12号車の下り方面寄りの端には車掌室もあります。赤ちゃん連れで12号車の席を取っておけば、多目的室まで車両を移動せずに行けるのが大きなメリットです。
洗面所と車内販売準備室はA・B側。荷物置場は9番の横
座席図を見ると、東京方面寄りのデッキの先、A・B側には洗面所と車内販売準備室が並んでいます。そして客室の反対側の端、9番のA・B側には荷物置場があります。
なぜ荷物置場が客室内にあるのかというと、こまちは観光客の利用が多く、大きなスーツケースを持ち込む人が多いから。E6系では、外国人利用客の増加に合わせて2018年ごろから車両に荷物置場が順次設けられてきました。12号車では9番の横がその場所です。
大きな荷物がある人の狙い目は、ずばり9C・9D、または8番あたり。荷物置場が目の届く場所にあるので、旅行中も安心して過ごせます。荷物置場の数には限りがあるので、早めに乗車して場所を確保するのがコツです。
なお、座席図によると13号車〜17号車では、荷物置場は東京方面寄りの1番のC・D側にあります。12号車だけ位置が反対側になっているので、隣の車両と間違えないようにしましょう。
どの席が当たり?目的別に選ぶ12号車のおすすめ席

座席表の構造がわかったところで、ここからは「結局どこを選べばいいの?」に答えていきます。12号車は席数が少ないぶん、目的に合った席を選べるかどうかで快適さが大きく変わります。
充電したい人は窓側のA席・D席を選ぶ
コンセントを使いたいなら、窓側のA席かD席を選びましょう。E6系の普通車では、コンセントは窓側の席と、最前列・最後列の座席に設置されています。グリーン車は全ての座席にあります。
窓側席は窓下の壁、最前列・最後列は前後の壁と、壁に面した席にコンセントがある、と覚えておくとわかりやすいですよ。
12号車でいうと、1Aと1Dはもともと窓側の席なので、コンセントが使える席になります。最後列の9番は、9Dが窓側、9Cも最後列の座席にあたります。2番〜8番の通路側(B席・C席)は、基本的にコンセントのない席と考えておきましょう。
実用的なコツは、スマホやパソコンを充電しながら移動したい人は、予約の段階でA席かD席を指定すること。通路側しか空いていなかった場合は、モバイルバッテリーを持っておくと安心です。

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足元を広く使いたいなら1列目、落ち着きたいなら奥の列
1列目の1Aと1Dは、隣に席がない“ひとりがけ”に近い席です。1Aの隣は車いす対応座席のスペース、1Dの隣も座席がありません。隣の人に気をつかわずに座れるのが魅力です。
ただし、1列目はデッキのすぐそばなので、人の出入りが多いのも事実。トイレや洗面所に向かう人が通るため、落ち着きたい人には向かない面もあります。また、車いす利用者が乗ってくる場合はスペースを空けることになるので、その点も理解しておきましょう。
反対に、7番〜9番の奥の列は人の往来が少なく、静かに過ごしたい人に向いています。特に9Dは窓側で最後列なので、後ろの人を気にせず座席を倒しやすい席です。ただし9番の後ろは車掌室なので、車掌さんが出入りすることはあります。
コツをまとめると、乗り降りのしやすさなら1〜3番、静かさなら7〜9番。自分の旅のスタイルに合わせて選んでみてください。
家族やグループなら2〜8番の4席並びを確保する
3〜4人の家族やグループで座りたいなら、2番〜8番の4席並びが狙い目です。この範囲は通路をはさんでA・B・C・Dがきれいに並んでいるので、通路越しにみんなで会話ができます。
新幹線の座席は回転させて向かい合わせにできるので、前後2列(たとえば4番と5番のA・B)を取って座席を回せば、4人で向かい合って座ることもできます。ただし12号車は席数が少ないので、グループで並びを取るのはなかなか大変。予約はできるだけ早めにしましょう。
家族連れの場合、12号車ならトイレや多目的室が同じ車両にあるので、子どもを連れて移動する距離が短くて済みます。小さな子どもがいる家庭には、12号車は特に使いやすい車両といえます。
コツは、予約サイトの座席表示で2番〜8番の範囲から空席を探すこと。1番と9番はそもそも2席しかないので、グループ席には向きません。
「空いている席を全部押さえれば何とかなる」と考えて、4人分の席を1番と9番でバラバラに取ってしまうケース。12号車の1番は1Aと1D、9番は9Cと9Dしかないので、同じ列に4人並ぶことはできません。原因は、両端の列が2席しかないことを知らずに予約したこと。対策は、グループなら2番〜8番の範囲で並び席を探し、それでも空いていなければ13号車以降に切り替えることです。
11号車・13号車以降と比べると、12号車は何が違う?
こまちの7両の中で、12号車はどんな立ち位置なのか。ほかの号車と比べてみると、12号車の特徴がはっきり見えてきます。
ガタンゴトン研究所調べ:こまち7両の列番号と設備の比較表
こまちの各号車について、座席図をもとに列番号の範囲と主な設備を一覧にしました。12号車がいかに“設備寄り”の車両かがひと目でわかります。
| 号車 | 座席種別 | 列番号 | トイレ・設備 |
|---|---|---|---|
| 11号車 | グリーン車 | 1〜6番 | 6番に車いす対応座席 |
| 12号車 | 普通車 | 1〜9番 | 多目的室・大型多目的トイレ・洗面所・車いす対応座席 |
| 13号車 | 普通車 | 1〜15番 | トイレ・洗面所(下り方面寄り) |
| 14号車 | 普通車 | 1〜15番 | トイレ・洗面所(下り方面寄り) |
| 15号車 | 普通車 | 1〜17番 | トイレなし |
| 16号車 | 普通車 | 1〜15番 | トイレ・洗面所(下り方面寄り) |
| 17号車 | 普通車 | 1〜8番 | トイレなし(先頭車) |
表を見ると、12号車の列番号は先頭車の17号車とほぼ同じくらいの短さ。17号車は先頭のとがった部分(ノーズ)に客室スペースを取られて短くなっていますが、12号車は設備に場所をゆずって短くなっている、という違いがあります。
実用面では、トイレの近さを優先するなら12・13・14・16号車、客室の広さや席の選びやすさを優先するなら13〜16号車を選ぶのがおすすめです。
グリーン車の11号車との違いは「座席の幅」より「設備の差」
11号車のグリーン車と12号車の普通車は、どちらも2列+2列の座席配置です。つまり、こまちの場合は「グリーン車にすると1列あたりの席数が減る」という分かりやすい差がありません。
グリーン車の11号車は列番号が1番〜6番で、グリーン車の定員は22名。12号車よりもさらに席数が少ない車両です。違いは座席そのもののつくりや、全席にコンセントがあることなど。6番には車いす対応座席も設けられています。
ここで覚えておきたいのは、こまちのグリーン車は11号車の1両だけで、しかもE6系にはグランクラスがないこと。はやぶさに連結される区間でグランクラスに乗りたい場合は、はやぶさ側(E5系)の号車を選ぶ必要があります。
コツとしては、「グリーン車は満席だったけど、なるべくゆったり座りたい」という場合、隣の12号車は落ち着いた雰囲気で使いやすい選択肢になります。グリーン車との行き来もしやすく、車両の端の設備も充実しています。
はやぶさ(E5系)側の車両と勘違いしないための見分け方
盛岡〜東京間では、こまちははやぶさと連結して走ります。公式の時刻表でも、こまち12号(3012M)がはやぶさ12号(3012B)に盛岡で併結すると案内されています。
このとき、こまちの車両は11号車〜17号車、はやぶさの車両は1号車〜10号車と、号車番号で区別されます。きっぷに「12号車」と書かれていれば、それはこまち側の車両です。はやぶさの1号車〜10号車とは連結されていても別の列車扱いなので、乗る車両はきっちり確認しておきましょう。
だからこそ、ホームでの乗車位置をしっかり確認することが大切です。はやぶさの車両に乗ってしまうと、次の停車駅まで自分の席にたどり着けません。
コツは、ホームの足元の乗車位置表示で「こまち」と「12号車」の両方を確認すること。こまちのE6系は秋田の竿灯まつりの提灯などをイメージした“茜色”の車体なので、見た目でも見分けやすいですよ。

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子連れ・車いす・大荷物の人に12号車が頼りになる理由
12号車は、特別なサポートが必要な人にとって「こまちで一番便利な車両」といっても言い過ぎではありません。ここでは、利用者のタイプ別に12号車の使い方を紹介します。
赤ちゃん連れは12号車の前方の席がいちばんラク
赤ちゃん連れなら、12号車の1番〜3番あたりの席がおすすめです。授乳室として使える多目的室、トイレ、洗面所がすべてデッキの先にあるので、移動距離が最小限で済みます。
赤ちゃんが泣き出したときにデッキへさっと出られるのも、前方の席の大きなメリット。デッキで少しあやして落ち着かせてから戻る、という動きがしやすいんです。おむつ替えが必要になったときも、同じ車両内で対応できます。
もうひとつ嬉しいのは、12号車は席数が少ないぶん、車内全体がこぢんまりしていること。ほかの車両に比べて乗客が少ないので、周りへの気づかいの負担も少し軽くなります。
コツとしては、ベビーカーをたたんで足元に置ける席を選ぶこと。ベビーカーを持ち込む場合は、9番横の荷物置場を使うか、車両の構造上ゆとりのある場所を選ぶと快適です。
車いすで乗るなら12号車の車いす対応座席と大型多目的トイレ
車いすを利用する人にとって、12号車はこまちの中で最も設備が整った車両です。1列目のB席付近に車いす対応座席のスペースがあり、同じ車両に改良型ハンドル形電動車いすに対応した大型の多目的トイレもあります。
国土交通省の資料では、秋田新幹線E6系の車いす対応可能数は3箇所とされ、ハンドル形電動車いすは12号車の多目的室を利用する形で整理されています。グリーン車の11号車にも車いす対応座席がありますが、大型の多目的トイレがあるのは12号車です。
車いすで12号車に乗るメリットは、デッキから客室の1列目まですぐ、という動線の短さ。乗り降りもトイレの利用も、車両の東京方面寄りだけで完結します。
コツは、車いす対応座席は早めに予約すること。数が限られているので、乗車日が決まったら早めに手配しましょう。駅でのサポートが必要な場合も、事前に駅や予約窓口に相談しておくとスムーズです。
スーツケースが大きい人は9番まわりを押さえる
大きなスーツケースを持って旅行する人は、12号車の9番まわりの席を狙いましょう。9番のA・B側が荷物置場になっているので、9Cや9D、または8番の席なら荷物を目の届く場所に置けます。
こまちは観光で秋田や角館、田沢湖を訪れる人が多い列車です。冬はスキー板やかさばる防寒着など荷物が増えがちなので、荷物置場の位置を知っておくと車内で困りません。
ただし、荷物置場は数に限りがあり、早い者勝ちです。始発の秋田駅や東京駅から乗る場合は、発車の少し前にホームに着いて早めに乗り込むのがコツ。途中駅から乗る場合は、すでに荷物置場が埋まっていることもあるので、座席の足元に置ける大きさかどうかも確認しておきましょう。
荷物置場を使ったときは、貴重品は必ず手元に持っておくこと。荷物置場が見える席に座っていれば、ちらっと確認できるので安心感が違います。
大曲で向きが逆に?こまち12号車で知っておきたい座席の向き
こまちに乗るなら必ず知っておきたいのが、大曲駅での“方向転換”。座席表を見て席を選ぶときにも関係してくるポイントです。
大曲駅で進行方向が変わる“スイッチバック”の仕組み
こまちは大曲駅で進行方向が変わります。秋田新幹線は大曲駅で方向転換をするため、大曲駅から秋田駅の間は、それまでとは逆向きで走ることになるんです。
理由は線路のつながり方にあります。盛岡から田沢湖線を走ってきたこまちは、大曲駅で奥羽本線に入り、そこから秋田へ向かいます。このとき線路の構造上、大曲駅で一度向きを変えないと秋田方面へ進めないため、進行方向が逆になるというわけです。
ちなみに、時刻表でこまち12号を見ると、大曲駅は「08:41着/08:43発」と、ほかの駅より少し長めの停車時間が取られています。この停車時間のあいだに向きが変わります。
つまり、秋田〜大曲の区間と、大曲〜盛岡・東京の区間では、同じ座席に座っていても進む方向が逆。12号車の席を選ぶときも、どの区間に乗るのかで“前向き”か“後ろ向き”かが変わってくるんです。
上りのこまちは、秋田駅を出発しておよそ30分の大曲駅で進行方向が変わります。そのため、座席が逆を向いた状態で秋田駅を発車するんです。初めて乗る人が「みんな後ろ向きに座ってる!」と驚くのは、こまちならではの光景です。
秋田発の上りは「後ろ向き」で発車する
秋田駅から東京方面へ向かう上りのこまちは、座席が後ろを向いた状態で発車します。これは、大曲駅で進行方向が変わったあとに座席が前向きになるよう、あらかじめ向きをそろえているからです。
秋田〜大曲は、こまち12号でいえば秋田08:11発、大曲08:41着。この約30分の区間を後ろ向きで乗り、大曲から先は前向きになる、という流れです。大曲より先の盛岡・東京までの時間のほうがずっと長いので、長く乗る区間で前向きになるよう配慮されているわけですね。
「後ろ向きで発車するなんて故障?」と思って座席を回してしまう人もいますが、そうすると大曲から先がずっと後ろ向きになってしまいます。
コツは、秋田から乗るときは座席の向きをそのままにしておくこと。大曲までの約30分だけ後ろ向きをがまんすれば、残りはずっと前向きで快適に過ごせますよ。
座席を回すタイミングで迷わないコツ
逆に、秋田行きの下りのこまちでは、大曲駅で進行方向が変わったあと、大曲〜秋田の区間が後ろ向きになります。この区間で座席を回すかどうかは乗客次第ですが、回さずにそのまま乗る人も多いです。
座席を回すときは、周りの乗客への配慮が欠かせません。後ろの人がいるのに声をかけずに回すと、トラブルのもとになります。特に12号車のように席数が少ない車両では、ちょっとした気づかいが車内の雰囲気を左右します。
2人で並んで座っている場合は、座席を回すと前後の人と向かい合わせになることもあります。回す前に周りの様子を確認し、ひと声かけるのがマナーです。
コツをまとめると、短い区間なら回さずに乗る、回すなら周りにひと声。大曲〜秋田のような短い区間は、無理に回さないのも賢い選択です。
⚠️ よくある失敗②:秋田発で座席を回して、大曲から先がずっと後ろ向きに
秋田駅で「座席が後ろ向きになっている」と思い込んで、発車前に座席を前向きに回してしまうケース。原因は、大曲駅で進行方向が変わることを知らなかったこと。結果として、盛岡や東京までの長い区間を後ろ向きで過ごすことになります。対策は、秋田から乗るときは座席の向きをいじらないこと。大曲までのおよそ30分だけ後ろ向きで乗れば、その先はずっと前向きです。
こまち12号車の予約とルール|全車指定席・特定特急券・こまち12号の時刻
最後に、こまち12号車を予約して乗るときに知っておきたいルールを整理します。こまちは自由席がないので、事前の予約が基本です。
こまちは全車指定席。自由席はないので予約が前提
こまちは全車指定席です。JR東日本の公式ページでも、秋田新幹線こまちは7両編成・全車指定席・全車禁煙と案内されています。12号車も当然、普通車の指定席です。
こまちに自由席がないのは、ミニ新幹線で座席数が限られていることと、はやぶさとの併結で運行していることが関係しています。座席数が少ない列車で自由席を設けると、混雑時に立ち客が増えてしまうためです。
実用面で大切なのは、乗車日が決まったら早めに予約すること。特に12号車は席数が少ないので、連休や年末年始などの混雑期には早めに埋まります。予約サイトの座席表示画面を使えば、1番〜9番のどの席が空いているかを見ながら選べます。
コツは、予約の際に座席表示画面を使って、自分の目的に合った席(コンセントならA・D席、トイレの近さなら1〜3番など)をピンポイントで選ぶこと。おまかせで取ると、通路側や希望と違う位置になることがあります。
盛岡〜秋田の特定特急券では座席指定ができない
盛岡〜秋田の区間だけを乗る場合は、注意が必要です。公式の時刻表によると、秋田〜盛岡間を特定特急券で利用する場合は座席指定はできませんが、普通車の空いている席を利用できます。
つまり、この区間を特定特急券で乗る人は、12号車を含む普通車の空いている席に座ることになります。ただし、あくまで「空いている席」なので、その席の指定券を持っている人が途中駅から乗ってきたら、席を空けることになります。
コツとしては、確実に座りたい場合は特定特急券ではなく、指定席の特急券で予約すること。短い区間でも、荷物が多いときや子連れのときは、指定席を取っておくほうが安心です。
「こまち12号」と「12号車」はまったくの別物
検索で意外と多いのが、「こまち12号」と「12号車」の混同です。「こまち12号」は列車の名前(号数)で、「12号車」は車両の番号。まったく別のものです。
公式の時刻表によると、こまち12号(3012M)は秋田08:11発、大曲08:41着/08:43発、角館08:55着/08:56発、田沢湖09:09着/09:09発で、盛岡09:46着ではやぶさに併結します。どのこまちにも11号車〜17号車があり、12号車はどの列車でも普通車です。
つまり、「こまち12号の12号車」というきっぷもあり得るわけです。号数と号車番号の両方を確認して、自分が乗る列車と車両を間違えないようにしましょう。
正確な時刻や停車駅は、JR東日本の公式時刻表で確認できます。ダイヤ改正で時刻が変わることもあるので、乗車前に一度チェックしておくと安心です。
乗る列車(号数)と区間を決める
座席表示画面で12号車を選び、目的に合う列・席を指定
当日はホームの「こまち・12号車」の乗車位置から乗る
まとめ
まずは予約サイトの座席表示画面で12号車を開き、「充電したいならA・D席」「子連れなら1〜3番」「大荷物なら9番まわり」と、自分の旅に合う席を1つ選ぶところから始めてみてください。席選びひとつで、こまちの旅はぐっと快適になりますよ。
※座席配置・設備は車両によって異なる場合があります。最新情報はJR東日本公式サイトでご確認ください。

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