「こまちの指定席を取りたいけど、何号車のどの席がいいの?」「グリーン車は何号車?」「トイレに近い席はどこ?」――秋田新幹線こまちの座席表を調べる人の悩みは、だいたいこのあたりに集まります。えきねっとの座席表画面を開いてみたものの、11号車から始まる号車番号に「あれ、1号車はどこ?」と戸惑った人も多いはずです。
先に結論をお伝えすると、こまちはE6系の7両編成(11~17号車)で、11号車がグリーン車(22席)、12~17号車が普通車(6両で314席)です。全車指定席なので自由席はありません。普通車もグリーン車も2+2列の配置で、窓側はA席とD席。充電したいなら窓側、トイレの近さを重視するなら12・13・14・16号車、と覚えておけば座席選びで迷うことはほぼなくなります。
この記事では、こまちの座席表を号車ごとに読み解きながら、コンセントの位置、トイレや多目的トイレの場所、はやぶさとの併結、大曲駅で座席が逆向きになる理由、盛岡~秋田間の特定特急券まで、乗る前に知っておくと得する情報を一つずつ整理しました。友達に「こまち、どこ座ればいい?」と聞かれたときに、そのまま答えられるレベルを目指しています。
✅ この記事でわかること
✓ こまち(E6系)7両の号車配置とグリーン車・普通車の座席数
✓ A~D席の違いと、コンセントが確実に使える席の選び方
✓ トイレ・多目的トイレがある号車と、近い席を取るコツ
✓ はやぶさ併結・大曲での方向転換・特定特急券の注意点
新幹線こまちの座席表は11~17号車の7両|まず全体像をつかもう

なぜ1号車ではなく「11号車」から始まるのか
こまちの号車番号は11号車から17号車までです。1~10号車が存在しないのは、東京~盛岡間で東北新幹線の「はやぶさ」と連結して走るからなんです。はやぶさが1~10号車の10両、こまちが11~17号車の7両を受け持ち、2本合わせて17両編成で東北新幹線を北上します。
もし両方の列車が1号車から番号を振っていたら、ホームで「1号車」が2か所できてしまいますよね。それを避けるために、こまち側は11号車からのスタートになっています。連結した17両の長さは約400mで、日本の旅客列車では最長クラスです。
実用面で大事なのは、きっぷに「11~17号車」と書いてあれば、それはこまち側の車両だということ。東京駅や大宮駅のホームで、はやぶさの乗車位置に並んでしまうと、400m近い編成の反対側まで歩くことになりかねません。きっぷを受け取ったら、まず号車番号を確認する。これが座席表を読む前の第一歩です。
グリーン車1両+普通車6両というシンプルな構成
こまちの編成はとてもシンプルで、グリーン車が11号車の1両だけ、残りの12~17号車の6両がすべて普通車です。グランクラスはこまちには連結されていないので、最上級クラスに乗りたい場合ははやぶさ側の車両を選ぶことになります。
座席数はグリーン車が22席、普通車が6両合わせて314席。つまり1本のこまちに座れるのは全部で336人ほどで、はやぶさの10両に比べるとかなりコンパクトです。この「座席の総数が少ない」ことが、こまちの指定席が繁忙期に早く埋まる理由の一つでもあります。
以前の秋田新幹線用車両だったE3系は最大6両でしたが、E6系になって1両増えて7両編成になりました。それでも東北新幹線の主力車両に比べれば席数は少なめ。お盆や年末年始、大曲の花火大会のように秋田方面への移動が集中する日は、発売開始直後の予約を意識しておくと安心です。

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全車指定席で自由席はない、が基本ルール
こまちとして走るE6系は全車指定席です。自由席の設定はないので、乗る前に必ず座席の指定を受ける必要があります。「とりあえず自由席に並べばいいや」が通用しない列車なので、ここは最初に押さえておきたいポイントです。
ただし、例外が一つだけあります。盛岡~秋田間だけを乗る場合は「特定特急券」というきっぷで、座席を指定せずに空いている席に座ることができます。この仕組みは後半で詳しく解説しますが、東京方面から乗る人には関係しないルールです。
ちなみに同じE6系でも、東北新幹線の「やまびこ」「なすの」として走るときは12~17号車が自由席になります。ネットで「E6系 自由席」と検索すると、この情報が出てくることがあるので混乱しがち。列車名が「こまち」なら全車指定席と覚えておけば間違いありません。
えきねっとの座席表は「号車→列→A~D」の順に見る
えきねっとなどで座席を選ぶときは、号車→列番号→A~Dの記号の順に確認するとスムーズです。まず号車を選び、その車両の座席表で何列目か、窓側か通路側かを見ていきます。
こまちの場合、最初に決めるべきは号車です。ここまで解説してきたように、トイレの近さ・静かさ・多目的トイレの有無は号車ごとに違います。号車が決まったら、列は「デッキに近いか、中ほどか」、記号は「窓側のA・Dか、通路側のB・Cか」で選びます。
こまちの普通車はシートピッチが全車共通の980mmなので、号車による座り心地の差はありません。座席表を見るときは設備(トイレ・多目的トイレ)の位置と、窓側かどうかの2点に絞ってチェックすると迷いが減ります。座席表に表示される車いす対応座席や荷物置場のマークも、必要な人は見落とさないようにしましょう。
🚆 こまち(E6系)号車ガイド
11号車 グリーン車(22席・全席コンセント)
12号車 普通車指定席(車いす対応の多目的トイレあり)
13・14号車 普通車指定席(トイレあり)
15号車 普通車指定席
16号車 普通車指定席(トイレあり)
17号車 普通車指定席
普通車12~17号車はどの席を選ぶ?A・B・C・D席の違い
2+2列だから「真ん中の席」がないのがこまちの強み
こまちの普通車は2+2列の配置です。通路をはさんでA・B席とC・D席が並び、A席とD席が窓側、B席とC席が通路側になります。東海道新幹線や東北新幹線の主力車両の普通車は3+2列で、3人掛けの真ん中のB席が「できれば避けたい席」の代表ですが、こまちにはそもそも真ん中の席がありません。
なぜ2+2列なのかというと、こまちは盛岡から先、在来線の田沢湖線・奥羽本線を走る「ミニ新幹線」だからです。在来線のトンネルやホームに合わせて車体の幅が細く作られているため、横に5席並べる余裕がないんですね。
これが利用者にとっては嬉しいポイントで、どの席を取っても隣は1人だけ。2人旅ならA・B席かC・D席を並びで取れば、通路をはさまずに会話ができます。1人旅でも、知らない人に左右をはさまれる心配がありません。混雑する時期でも窮屈さを感じにくいのは、この座席配置のおかげです。
シートピッチ980mmは普通車として広めの部類
こまちの普通車のシートピッチ(前後の座席の間隔)は980mmです。前の席との間に大きめのリュックを置いても足元にゆとりが残る程度の広さがあります。
実はE6系の前の世代のE3系では、普通車の指定席と自由席で座席の間隔に差がつけられていました。E6系では広い指定席のほうに統一されたので、12~17号車のどの車両を選んでも足元の広さは同じです。「何号車が広い」という差はないと考えてOKです。
実用的なコツとしては、足元に荷物を置きたい人は各車両の最前列を避けるのが無難です。最前列は前に座席がない分、壁との距離の取り方が車両ごとに異なり、足元の使い勝手が通常の席と変わることがあります。逆に、背もたれを倒すときに後ろの人を気にしたくない人は最後列を選ぶと気がラクになります。最前列・最後列にはコンセントもあるので、条件が合えば狙い目です。
窓側A・D席はコンセントあり、通路側B・C席はなし
普通車でスマホやパソコンを充電したいなら、窓側のA席かD席を選んでください。こまちの普通車の電源コンセントは「窓側席」と「最前列・最後列の座席」に設置されていて、通路側のB・C席には基本的にありません。
この配置は、窓下の壁面にコンセントを付ける設計になっているためです。最近の新型車両では全席にコンセントを付けるのが主流になりつつありますが、E6系は2013年デビューの車両なので、このタイプの配置になっています。
ガタンゴトン研究所としてのおすすめは、充電が必要な日は迷わず窓側。東京~秋田間は約3時間37~44分あるので、スマホで動画を見ていると到着前にバッテリーが心細くなるのは珍しくありません。どうしても通路側しか空いていない場合は、最前列か最後列の通路側が空いていないかを座席表で探してみましょう。コンセントの位置については車両ごとの違いを別記事でも詳しくまとめています。

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🎯 裏ワザ:座席表で「最前列・最後列」を探す
窓側が満席でも、最前列・最後列の座席にはコンセントがあります。通路側しか残っていないときは、座席表で各車両の端の列を探すのが充電席を確保する近道。最後列なら後ろを気にせずリクライニングできるおまけつきです。
⚠️ よくある失敗:通路側を取って充電できなかった
【状況】えきねっとで「おまかせ」で座席を取ったらC席に。乗ってからコンセントがないことに気づき、秋田到着前にスマホの電池が切れた。
【原因】こまちの普通車は通路側(B・C席)の多くにコンセントがない。
【対策】予約時に座席表からA席かD席、または最前列・最後列を自分で選ぶ。満席に近い場合はモバイルバッテリーを持参する。
同じ普通車でも号車によって「環境」は変わる
12~17号車は座席の造りこそ同じですが、車内の環境は号車によって少し違います。いちばん大きな差はトイレの有無です。トイレがあるのは12・13・14・16号車で、15号車と17号車にはありません。
トイレがある車両は、デッキを人が行き来する回数が増えます。デッキに近い席だと扉の開閉が気になることもあるので、静かに過ごしたい人はトイレのない15号車・17号車、または各車両の中ほどの列を選ぶのがおすすめです。
反対に、小さな子ども連れや、お腹の調子が心配な人、年配の家族と一緒の人は、トイレのある号車のデッキ寄りの席のほうが安心。「静かさ」と「トイレへの近さ」はトレードオフなので、自分の旅のスタイルに合わせて選びましょう。12号車には車いす対応の多目的トイレがあるので、車いすやベビーカーを使う人は12号車が第一候補になります。
11号車グリーン車22席はどんな空間?普通車との差をチェック

グリーン車は11号車の1両だけ、席数は22席
こまちのグリーン車は11号車で、座席数は22席です。普通車1両あたりの席数と比べるとかなり少なく、ゆったりした空間を少人数で使う設計になっています。
11号車は編成の端にある車両で、運転台を備えています。客室のスペースが運転台の分だけ削られているため、席数がさらに少なくなっているんですね。22席しかないので、繁忙期はグリーン車のほうが普通車より先に満席になることもあります。
グリーン車の内装は秋田の伝統工芸をモチーフにしていて、楢岡焼の釉薬の青、川連漆器の漆の茶色、ブナの色合いを使った落ち着いた雰囲気です。出張帰りに静かに過ごしたい、記念日の旅行で少し贅沢したい、という人には22席という「少なさ」そのものが価値になります。グリーン車を狙うなら、乗る日が決まった時点で早めに座席を押さえておきましょう。
グリーン車も2+2列、ただし全席にコンセント
意外に思うかもしれませんが、こまちのグリーン車の座席配置は普通車と同じ2+2列です。東北新幹線のはやぶさでは普通車3+2列・グリーン車2+2列と差がありますが、こまちは車体が細い関係で、普通車もすでに2+2列なんです。
では何が違うのかというと、まず電源コンセントが全席に設置されている点。普通車では通路側のB・C席にはコンセントがありませんが、グリーン車ならどの席でも充電できます。2人で並んで座って、2人ともパソコン作業をしたい場合はグリーン車が確実です。
座席そのもののつくりも普通車とは別物で、座面やひじ掛けなどがゆったり作られています。「2+2列なら普通車でも十分では?」と思う人もいるでしょう。たしかに横の広さだけなら差は小さいのですが、通路側でも充電できる・車内が静か・席数が少なく落ち着くという3点に価値を感じるかどうかが判断の分かれ目です。
グリーン車を選ぶべき人・普通車で十分な人
グリーン車を選ぶ価値が高いのは、東京~秋田を通しで乗る人です。約3時間37~44分の長丁場になるので、座席の快適さや車内の静かさが疲れ方に直結します。到着後すぐに仕事や観光が控えている人ほど、移動中の消耗を減らす意味は大きくなります。
反対に、東京~仙台(約1時間32分)のように短い区間だけこまちに乗る人や、盛岡~秋田だけ乗る人は普通車で十分というのがガタンゴトン研究所の見立てです。こまちの普通車はもともと2+2列で隣は1人だけ。窓側を取ればコンセントも使えるので、短時間なら普通車でもストレスはほとんどありません。
迷ったときの目安は「2人とも充電が必要か」。1人旅なら普通車の窓側でコンセント問題は解決しますが、2人並びで2人とも充電したいならグリーン車が確実です。料金は区間や時期で変わるので、えきねっとで両方の金額を見比べてから決めるのがおすすめです。
E6系の普通車の座席は、実った稲穂をイメージした鮮やかな黄金色。通路は田んぼの中を通る一筋のあぜ道に見立てられています。グリーン車は秋田の伝統工芸、普通車は秋田の大地と、車内全体が「秋田らしさ」でデザインされているんです。乗ったら座席の色にも注目してみてください。
トイレと多目的トイレは何号車?座席表で確認すべき設備
トイレがあるのは12・13・14・16号車の4両
こまちのトイレは12号車・13号車・14号車・16号車の4両にあります。11号車(グリーン車)、15号車、17号車にはトイレがありません。
トイレはどれも車両のデッキ部分にあるので、トイレのある号車の、デッキ寄りの席を取ればすぐに行けます。15号車に座った場合は14号車か16号車、17号車なら16号車、11号車のグリーン車なら12号車のトイレが近くなります。
注意したいのは、トイレの数が4両分しかないこと。こまちは7両に約336人が乗るので、満席に近いと混む時間帯が出てきます。特に東京駅発車直後や、仙台・盛岡に着く前は利用が重なりがちです。行きたくなる前に、空いていそうなタイミングで早めに済ませておくのが車内で困らないコツ。席を選ぶ段階で「最寄りのトイレがある号車」を意識しておくと、移動距離を短くできます。
12号車には車いす対応の大型多目的トイレ
12号車には車いす対応の大型の多目的トイレがあります。JR東日本によると、改良型のハンドル形電動車いすにも対応した広さで、ユニバーサルデザインを考えた設備になっています。
多目的トイレが12号車にあるのは、車いすで利用できる座席や設備を同じ車両に集めることで、車いす利用者が車内を長く移動しなくて済むようにするためです。こまちの車体は細く通路も狭いので、車いすで号車をまたいで移動するのは現実的ではありません。
実用面では、車いすを使う人、ベビーカーを使う人、おむつ替えが必要な赤ちゃん連れの人は12号車を予約するのが基本です。12号車ならトイレまでの距離が最短で、デッキのスペースも使いやすくなります。
女性専用トイレはないので事前に知っておきたい
こまちには女性専用トイレがありません。トイレの種類は男女共用と男性用で、男女共用が13・14・16号車、男性用が12・13・14・16号車、車いす対応が12号車という配置です。
東海道新幹線の新しい車両などでは女性専用トイレを備えたものもあるため、「新幹線なら女性用があるはず」と思っている人もいるかもしれません。E6系はデビューが2013年で、車体が細く限られたスペースに設備を収めているため、女性専用トイレは設けられていません。
気になる人は、男女共用トイレのある13・14・16号車の席を選んでおくと移動がラクです。12号車の多目的トイレは本当に必要な人のための設備なので、一般の利用はできるだけ控えたいところ。また、トイレの数が少ないぶん、乗車前に東京駅や大宮駅のトイレを済ませておくのも、長時間乗る人には有効な対策です。
| 号車 | 座席の種類 | トイレ | コンセント |
|---|---|---|---|
| 11号車 | グリーン車(22席) | なし(12号車が最寄り) | 全座席 |
| 12号車 | 普通車 | 車いす対応・男性用 | 窓側・最前列・最後列 |
| 13号車 | 普通車 | 男女共用・男性用 | 窓側・最前列・最後列 |
| 14号車 | 普通車 | 男女共用・男性用 | 窓側・最前列・最後列 |
| 15号車 | 普通車 | なし | 窓側・最前列・最後列 |
| 16号車 | 普通車 | 男女共用・男性用 | 窓側・最前列・最後列 |
| 17号車 | 普通車 | なし | 窓側・最前列・最後列 |
※ガタンゴトン研究所調べ。出典:新幹線研究所(秋田新幹線のトイレ)、新幹線研究所(E6系の座席表)
はやぶさ併結と大曲の方向転換|こまちならではの「座席の向き」問題
東京~盛岡は17両、盛岡~秋田は7両で走る
こまちは東京~盛岡間ではやぶさと連結して17両編成で走り、盛岡で切り離されたあとはこまち単独の7両編成で秋田へ向かいます。東京~盛岡間は最高速度320km/hで走る区間もあります。
盛岡から先は田沢湖線と奥羽本線という在来線の線路を走ります。在来線の線路を新幹線車両がそのまま走れるようにした「ミニ新幹線」方式なので、車体が細く、座席も2+2列になっているわけです。盛岡駅では連結の切り離しが行われるので、ホームで見学するのも楽しみの一つになります。
乗る側として大事なのは、こまち(11~17号車)からはやぶさ(1~10号車)へは車内で移動できないこと。連結部分は運転台どうしが向き合う形でつながっているので、通り抜けはできません。東京駅で乗る車両を間違えると、次の駅で降りて乗り直すしかないので、ホームの乗車位置は必ず確認しましょう。

東北新幹線の停車駅って、全部でいくつあるか知っていますか? 答えは全23駅。でも「はやぶさ」「やまびこ」「なすの」で停車する駅がまったく違うから、「自分が乗る列…
【状況】東京駅のホームで「はやぶさ・こまち」の案内を見て、目の前の乗車位置に並んだら、そこははやぶさの5号車だった。発車間際に気づき、こまちの13号車まで長い編成を走るはめに。
【原因】17両編成のうち、こまち(11~17号車)とはやぶさ(1~10号車)は乗車位置が大きく離れている。車内では通り抜けできない。
【対策】ホームに上がったら、足元の乗車位置表示で「11~17号車」の位置を先に確認する。時間に余裕を持ってホームへ向かう。
上りこまちは秋田発車時に座席が「逆向き」
秋田駅から東京方面へ向かう上りのこまちに乗ると、座席が進行方向と逆を向いた状態で発車します。故障でも清掃忘れでもなく、これにはちゃんとした理由があります。
こまちは秋田を出発すると、およそ30分で着く大曲駅で進行方向が変わります。線路の配置の関係で、大曲駅でスイッチバックのように向きを変えて盛岡方面へ進むためです。秋田~大曲間は短いので、大曲から先の長い区間で座席が前を向くように、あらかじめ逆向きにセットされているんですね。
実際、秋田駅を出る上りのこまちでは、多くの乗客が座席を回さずに後ろ向きのまま乗っています。大曲までの短い時間なら、そのまま過ごすのも一つの選択です。逆向きが苦手な人は座席を回転させてもかまいませんが、その場合は大曲でもう一度戻す必要があります。下りでは逆に大曲から秋田まで後ろ向きになるので、知っておくと驚かずに済みます。出典:乗りものニュース
座席を回すなら後ろの人にひと声かけて
こまちの座席は回転させて向きを変えられます。大曲で向きが変わったあとや、グループで向かい合わせにしたいときに使える機能ですが、回す前に後ろの席の人にひと声かけるのがマナーです。
座席を回転させると、背もたれの位置が後ろの席の人の足元や視界に影響します。リクライニングを倒したまま回そうとするとうまく回らないこともあるので、背もたれを元に戻してから、足元の荷物をどけて回転させましょう。
グループ旅行で4人掛けの向かい合わせにしたい場合は、前後2列の同じ側(A・B席どうし、またはC・D席どうし)を予約しておくと、前の列の座席を回すだけでボックス席が作れます。ただし、こまちの普通車は2+2列で通路も狭いため、向かい合わせにすると足元が窮屈になりがち。長時間なら普通に前を向いて座るほうが快適なこともあります。
実は、こまちの座席が「逆向き発車」するのは珍しい例ではありません。進行方向がすぐに変わる路線では、同じように座席を逆に向けたまま発車する特急列車がほかにもあります。乗ってすぐ向きが変わるなら、最初から長い区間に合わせておくほうが合理的、という考え方です。
盛岡~秋田だけ乗るなら?特定特急券ときっぷ選びのルール
盛岡~秋田間だけは座席指定なしで乗れる
全車指定席のこまちですが、盛岡~秋田間に限っては「特定特急券」で座席を指定せずに乗ることができます。空いている席に座れる、いわば自由席のような使い方ができる仕組みです。
この制度があるのは、盛岡~秋田間の在来線区間では、地元の人が短い区間だけこまちを使う需要があるためです。こまちは全車指定席なので自由席車両がありませんが、近距離の利用者のために、空席を活用できるきっぷが用意されています。
特定特急券は、指定席特急料金より530円割安(通常期)です。たとえば角館や田沢湖から秋田へ、あるいは盛岡へ向かうといった近距離の移動なら、座席指定をしない分お得に乗れます。観光で角館と秋田を行き来する人にとっては、知っておくと便利な選択肢です。
特定特急券は「えきねっと」では買えない
特定特急券を使いたい場合、注意したいのが買い方です。特定特急券は紙のきっぷか「タッチでGo!新幹線」で購入する必要があり、えきねっとでは予約できません。
これは、特定特急券が座席を指定しないきっぷだからです。えきねっとは座席の予約を前提にしたサービスなので、座席なしのきっぷは扱っていません。スマホで全部済ませるつもりで駅に来たら買えなかった、ということにならないよう注意しましょう。
実用的には、駅の券売機や窓口で紙のきっぷを買うのが確実です。交通系ICカードで乗れる「タッチでGo!新幹線」を使う方法もありますが、利用できる区間や条件があるので、事前にJR東日本の案内で確認しておくと安心です。東京方面からの乗り継ぎで盛岡~秋田間だけ座席なしにする、といった使い方はできないので、その点も覚えておきましょう。
指定席の人が来たら席を譲るのがルール
特定特急券で空いている席に座ったあと、その席の指定券を持った人が乗ってきたら席を譲る必要があります。特定特急券はあくまで「空いている席を使える」きっぷで、座席が保証されているわけではありません。
こまちの座席は全部が指定席として販売されているので、盛岡~秋田間の途中駅から、その席を予約した人が乗ってくることがあります。指定席を持っている人が優先されるのは当然のルールで、混雑時には座れずに立つことになる場合もあります。
実用的なコツとしては、座る前に駅の券売機や係員に混雑状況を確認し、混み合う列車を避けること。また、週末や観光シーズン、大曲の花火大会の時期は盛岡~秋田間も混み合います。確実に座りたい日は、多少高くても指定席を取ったほうが安心です。
新幹線eチケットなら座席変更もラク
えきねっとで予約するなら、新幹線eチケットを使うのが便利です。交通系ICカードやスマホで乗れるので、紙のきっぷを受け取りに行く手間がかかりません。普通車の指定席なら、通常のきっぷより200円引きになります。
eチケットのもう一つの便利な点は、乗車前に座席表を見ながら座席を変更しやすいこと。予約直後は窓側が埋まっていても、出発が近づくとキャンセルで空くことがあります。こまめに座席表を見直して、希望の席が空いたら変更すれば、より条件の良い席に移れる可能性があります。
ただし、こまちは座席の総数が少ないので、繁忙期は変更しようとしても空席自体がないことも。最初の予約の時点で、できるだけ希望に近い席を取っておくのが基本で、変更は「もっと良い席が空いたらラッキー」くらいに考えておくのが現実的です。
⚠️ よくある失敗:特定特急券で座ったら途中で移動に
【状況】盛岡で特定特急券を買い、空いていた窓側に座ったら、雫石駅で指定券を持った人が乗ってきて移動することに。次の席も途中で予約が入っていて、結局デッキで立つはめに。
【原因】特定特急券は座席指定がなく、指定席を持つ人が優先される。
【対策】混む日は指定席を取る。特定特急券で乗るなら、混雑しにくい時間帯の列車を選び、指定券を持つ人が来たらすぐ移れるよう荷物は手元にまとめておく。
目的別に選ぶ、こまちの座席表で狙いたいおすすめ席
出張・仕事なら「窓側A・D席」か「グリーン車」
出張でパソコン作業をしたい人には、普通車の窓側(A席・D席)がおすすめです。窓側ならコンセントがあり、通路を人が行き来しても気になりにくいので、作業に集中しやすくなります。
理由はシンプルで、こまちの普通車は通路側にコンセントがない席が多いからです。東京~秋田間の約3時間37~44分をフルに作業時間に使うなら、充電の心配がない席を最初から選ぶのが合理的です。
さらに作業効率を上げたいなら、トイレのない15号車・17号車の窓側を選ぶと、デッキの人の出入りが少なく静かに過ごせます。2人で出張して2人とも作業したい場合は、全席にコンセントがある11号車のグリーン車が確実。普通車で2人並びにすると、通路側の人は充電できない可能性が高いので注意しましょう。
子連れ・車いすなら「12号車」が第一候補
小さな子ども連れ、ベビーカーや車いすを使う人には12号車がいちばんのおすすめです。12号車には車いす対応の大型多目的トイレがあり、おむつ替えや付き添いが必要な場面でも使いやすくなっています。
こまちは車体が細く通路も狭いので、ベビーカーや車いすで号車をまたいで移動するのは大変です。最初から設備のある号車に座っておけば、移動の負担を最小限にできます。
子どもがぐずったときにデッキへ出やすいよう、デッキに近い列の席を選ぶのもポイント。窓側に子どもを座らせて外の景色を見せてあげると、長い移動中も気が紛れます。窓側ならコンセントもあるので、タブレットで動画を見せるときにも充電の心配がありません。家族旅行なら、A・B席とC・D席を前後で取って、通路をはさまずに過ごせる並びを確保しましょう。
景色と旅情を楽しむなら盛岡~秋田の窓側
観光でこまちに乗るなら、窓側の席を取って盛岡~秋田間の景色を楽しむのがおすすめです。この区間は在来線を走るので、新幹線の高架やトンネルばかりの区間とは違い、山あいや田園の景色が近くに見えます。
東京~盛岡間は時速320km/hの高速区間で、防音壁やトンネルが多く景色はどんどん流れていきます。一方、盛岡から先は田沢湖線・奥羽本線の在来線を走るため、スピードが落ちる分、窓の外の景色をじっくり眺められるんです。
角館や田沢湖、大曲といった観光地に向かう人にとっては、移動そのものが旅の一部になります。実は、こまちの楽しさは東京~盛岡の速さより、盛岡から先のゆったりした在来線区間にある、というのがガタンゴトン研究所の推しポイント。上りなら大曲での方向転換も体験できるので、鉄道好きでなくても「こまちらしさ」を感じられるはずです。
🔵 静かさ・作業重視
15号車・17号車の窓側(A・D席)。トイレがなくデッキの出入りが少なめ。コンセントも使える。
🟠 設備・安心重視
12号車のデッキ寄り。車いす対応の多目的トイレが同じ車両にあり、子連れ・車いす利用に便利。
短距離の仙台・盛岡までなら号車にこだわりすぎない
東京~仙台(約1時間32分)のように短い区間だけこまちに乗るなら、号車や席の位置にそこまでこだわらなくてOKです。こまちの普通車はどの号車も2+2列・シートピッチ980mmで、座り心地に差はありません。
短い区間なら、トイレの近さや充電の必要性もそれほど気になりません。むしろ大事なのは、空いている席を確実に押さえること。こまちは席数が少ないので、繁忙期は希望にこだわっているうちに満席になってしまうこともあります。
実用的なコツとしては、短距離なら東京駅のホームで乗車位置に近い号車を選ぶと、乗り降りがスムーズです。ただし東京~仙台間だけの移動なら、こまちにこだわらず、はやぶさや他の列車も含めて空席を探すほうが選択肢は広がります。東北新幹線の各列車の停車駅の違いを知っておくと、列車選びの幅がさらに広がります。
まとめ|こまちの座席表は「号車・窓側・トイレ」の3点で選ぶ
こまちの座席表は、号車番号が11号車から始まる、全車2+2列、トイレが4両だけ、と最初は戸惑うポイントがいくつかあります。でも「号車・窓側かどうか・トイレの位置」の3点さえ押さえておけば、座席選びで失敗することはほとんどありません。出張なら窓側か11号車のグリーン車、子連れや車いすなら12号車、静かに過ごしたいなら15・17号車。旅のスタイルに合わせて選んでください。
次にこまちを予約するときは、「おまかせ」ではなくえきねっとの座席表から自分で席を選ぶところから始めてみてください。それだけで、秋田までの3時間半がぐっと快適になります。
※設備や運行形態は変更されることがあります。最新情報はJR東日本公式サイト(E6系)でご確認ください。

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