「北陸新幹線」って、なんで「北陸」なの?そもそも昔は「長野新幹線」って呼ばれてなかった?——そんな疑問を持ったことがある人、意外と多いんです。さらに、「かがやき」「はくたか」「つるぎ」「あさま」という4つの列車名にも、それぞれちゃんとした由来があります。結論から言うと、「北陸新幹線」は法律で決まった正式名称で、列車名は14万件を超える一般公募から選ばれたもの。この記事では、北陸新幹線にまつわる名前の秘密を、路線名から列車名まで全部まるっと解説します。
💡 この記事でわかること
・「北陸新幹線」という路線名が決まった経緯と法的根拠
・「長野新幹線」から名前が変わった理由と地元の反応
・「かがやき」「はくたか」「つるぎ」「あさま」4つの列車名の意味と由来
・14万件超の公募で選ばれた列車名の裏話
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「北陸新幹線」という名前はどこから来たのか?法律で決まった正式名称の話

路線名は「全国新幹線鉄道整備法」で決められている
「北陸新幹線」という名前は、実は国の法律で定められた正式名称です。1970年に制定された「全国新幹線鉄道整備法」に基づいて、1972年に北陸新幹線の基本計画が公示されました。つまり、半世紀以上前からこの名前だったわけです。
なぜ「北陸」なのかというと、この新幹線の目的が「東京と北陸地方を結ぶ」ことだったから。北陸地方(富山・石川・福井)への高速鉄道網として計画されたため、地域名がそのまま路線名になっています。東海道新幹線が「東海道」、東北新幹線が「東北」と名付けられたのと同じ考え方ですね。
1973年の整備計画が「北陸新幹線」の出発点
具体的に建設が決まったのは、1973年11月13日の整備計画決定のタイミングです。この時点で「東京都〜大阪市」を結ぶ路線として正式に位置づけられました。ただし、国鉄の財政悪化で建設は一時凍結。実際に着工されたのは1989年で、高崎駅〜軽井沢駅間から工事が始まりました。計画から着工まで16年もかかっているんです。
最終的な目標は東京から大阪までつなぐことで、現在は敦賀まで開業済み。敦賀から先の新大阪延伸は「小浜京都ルート」が選定されていますが、着工の目途はまだ立っていません。
他の新幹線と比べると命名ルールが見えてくる
新幹線の路線名は基本的に「通過する地域名」で付けられます。東海道新幹線、山陽新幹線、東北新幹線、上越新幹線、九州新幹線……すべてそうです。北陸新幹線も例外ではなく、目的地の地域名を冠しています。
ちなみに「北陸」の定義がやや曖昧なのも面白いところ。広義には新潟を含む場合もありますが、北陸新幹線の「北陸」は主に富山・石川・福井を指しています。新潟方面は上越新幹線の担当エリアなので、うまく棲み分けがされているわけですね。
「北陸新幹線」の正式な計画区間は「東京都〜大阪市」。つまり、法律上は東海道新幹線と同じ「東京〜大阪」を結ぶ路線という位置づけです。将来、全線開業すれば東京から大阪への第2のルートが生まれることになります。
「長野新幹線」と呼ばれていた時代がある?名称変更の意外な裏事情
1997年の開業時は「長野行新幹線」だった
1997年10月1日、北陸新幹線の最初の区間として高崎〜長野間が開業しました。でも当時、駅の案内板や時刻表に書かれていたのは「長野行新幹線」という名前。正式名称は最初から「北陸新幹線」だったのに、なぜわざわざ別の名前で呼んだのでしょうか?
理由はシンプルで、まだ北陸地方まで線路が届いていなかったからです。高崎から長野までしか走っていないのに「北陸新幹線」と案内すると、「え、金沢まで行けるの?」と誤解されてしまう。そこで暫定的に「長野行新幹線」、後に「長野新幹線」と案内することになりました。
長野オリンピックが開業を後押しした
この区間が1997年に開業した最大の理由は、翌1998年2月に控えた長野冬季オリンピックです。世界中から選手や観客が長野に集まるのに、東京からのアクセスが在来線では不便すぎる。オリンピックという期限があったからこそ、北陸全線ではなくまず長野までの部分開業が実現しました。
開業前は東京〜長野間を在来線特急「あさま」で約3時間かかっていましたが、新幹線で約1時間半に短縮。この劇的な時間短縮が、長野オリンピックの成功を支えた要因のひとつとも言われています。
2015年に「北陸新幹線」へ統一された経緯と長野県の反発
2015年3月14日、長野〜金沢間が延伸開業。これでようやく北陸地方までつながったため、案内上の名称が正式名称の「北陸新幹線」に統一されました。「長野新幹線」という呼び名はここで消滅します。
ただし、この名称変更には一悶着ありました。長野県は「長野」の名前が消えることに難色を示し、呼称を残すよう要望。結果として、首都圏の駅では「北陸新幹線(長野経由)」という表記が採用されました。路線名に「経由地」が入るのは新幹線では珍しいケースです。
⚠️ よくある間違い
「長野新幹線はなくなった」と言われますが、路線が廃止されたわけではありません。高崎〜長野間は今も北陸新幹線の一部として毎日運行しています。変わったのは「呼び名」だけ。列車も駅もそのままです。
2024年の敦賀延伸で路線はさらに西へ
2024年3月16日には金沢〜敦賀間が開業し、北陸新幹線は全24駅の路線に成長しました。東京から敦賀まで最速約3時間8分で結ばれています。敦賀から先の新大阪延伸(小浜京都ルート)が実現すれば、名実ともに「東京と大阪を結ぶ第2の新幹線」が完成します。

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4種類の列車名をまるっと整理|「かがやき」「はくたか」「つるぎ」「あさま」の違い

最速達タイプ「かがやき」は東京〜敦賀を結ぶエース
「かがやき」は北陸新幹線の中で最も速い列車です。東京〜敦賀間を主要駅のみに停車して走り抜けます。停車駅は東京・上野・大宮・長野・富山・金沢・福井・敦賀が基本パターン。途中駅をどんどん飛ばすので、北陸方面へ最速で向かいたい人向けの列車です。
全車指定席で自由席はありません。乗車するには事前に指定席を確保する必要があるので、当日ふらっと乗ることはできない点に注意してください。繁忙期は早めの予約がおすすめです。
停車駅が多い「はくたか」は中間駅ユーザーの味方
「はくたか」は東京〜敦賀間を走りますが、「かがやき」が通過する駅にも停まります。軽井沢・上田・佐久平・上越妙高・糸魚川・黒部宇奈月温泉・新高岡・小松・加賀温泉・芦原温泉・越前たけふといった中間駅に停車するのが特徴です。
観光で軽井沢や黒部に行くなら「はくたか」が便利。所要時間は「かがやき」より長くなりますが、自由席がある列車もあるので、予約なしで乗れる場合もあります。
富山〜敦賀のシャトル「つるぎ」は短距離利用に便利
「つるぎ」は富山〜敦賀間を走るシャトルタイプの列車です。東京までは直通しません。北陸エリア内の移動や、敦賀での在来線特急サンダーバード・しらさぎへの乗り換えに使われます。2024年の敦賀延伸で運行区間が広がり、北陸エリアの足として重要度が増しました。
| 列車名 | 運行区間 | タイプ | 自由席 |
|---|---|---|---|
| かがやき | 東京〜敦賀 | 最速達 | なし(全車指定席) |
| はくたか | 東京〜敦賀 | 停車型 | あり |
| つるぎ | 富山〜敦賀 | シャトル | あり |
| あさま | 東京〜長野 | 区間型 | あり |
※ガタンゴトン研究所調べ(2026年6月時点)
東京〜長野の区間便「あさま」は通勤・通学にも
「あさま」は東京〜長野間だけを走る区間列車です。1997年の部分開業時から走り続けている、北陸新幹線で最も古い列車名でもあります。長野より先には行きませんが、軽井沢や上田など長野県内の各駅にきめ細かく停車するので、観光にもビジネスにも使いやすい列車です。
本数が多く、朝夕は通勤新幹線としても利用されています。東京〜長野間なら「はくたか」でも行けますが、「あさま」のほうが本数が多いので時間の選択肢が広がります。
「かがやき」と「はくたか」の名前に込められた意味を知っていますか?
「かがやき」は光り輝く未来をイメージした名前
「かがやき」の選定理由は、「輝く光がスピード感と明るく伸びていく未来をイメージさせるため」とJRが公式に発表しています。最速達列車にふさわしい、きらびやかな名前ですよね。
実はこの名前、完全な新作ではありません。かつてJR時代に金沢〜長岡間を走っていた特急列車にも「かがやき」の名前が使われていました。1997年に北陸新幹線(当時の長野新幹線)が開業した際に特急「かがやき」は廃止されましたが、2015年の金沢延伸で新幹線の列車名として復活。名前がリサイクルされた形です。
「はくたか」は立山の白い鷹が由来
「はくたか」は漢字で書くと「白鷹」。立山の伝説に登場する白い鷹に由来しています。立山に棲むとされる白鷹は、獲物を狙って一直線に飛ぶ姿から「速さ」の象徴とされてきました。
こちらも新幹線以前に歴史があります。かつて越後湯沢〜金沢間を走っていた特急「はくたか」は、ほくほく線経由で在来線最速の160km/hを記録した列車として鉄道ファンの間で伝説的な存在。2015年の北陸新幹線金沢延伸で在来線特急「はくたか」は廃止されましたが、その名は新幹線に引き継がれました。
在来線特急「はくたか」は、ほくほく線の直線区間で在来線としては日本最速の160km/h運転を行っていました。北陸新幹線が金沢まで延伸したことで役目を終えましたが、その「速い列車」というイメージは新幹線にしっかり受け継がれています。
公募で1位だったのは「はくたか」——でもエース列車にはならなかった
2013年の列車名公募では、応募総数14万4,931件のうち「はくたか」が9,083件で堂々の1位でした。にもかかわらず、最速達列車に採用されたのは5位の「かがやき」(4,123件)。なぜ1位が最速達にならなかったのでしょうか?
これはJRの判断で、「かがやき」のほうが新しい時代の幕開けにふさわしいイメージがあると考えられたためです。「はくたか」はすでに在来線特急として長年親しまれた名前なので、北陸新幹線の「新しさ」を打ち出すには「かがやき」のほうが適していたということでしょう。人気投票の結果がそのまま採用されるわけではないのが、列車名選定の面白いところです。

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「つるぎ」と「あさま」は山の名前?名前のルーツをひも解く

「つるぎ」は北アルプスの名峰・剱岳から
「つるぎ」の由来は、富山県の立山連峰にそびえる剱岳(つるぎだけ・標高2,999m)です。日本百名山のひとつで、一般登山者が登れる山としては日本で最も危険とされる山。その険しさと美しさから、北陸のシンボル的な存在です。
列車名としての「つるぎ」にも歴史があります。かつては大阪〜新潟間を走る寝台特急「つるぎ」が存在しました。北陸本線を経由して日本海側を縦断する夜行列車で、1994年に廃止。北陸新幹線の列車名として復活したことで、北陸と関西を結ぶ鉄道の記憶が受け継がれています。
「あさま」は群馬と長野の県境にそびえる浅間山から
「あさま」の由来は、群馬県と長野県の県境に位置する浅間山(あさまやま・標高2,568m)。活火山として知られ、軽井沢方面から見える雄大な姿は信州を象徴する風景のひとつです。
新幹線以前にも、上野〜長野間を走る在来線特急に「あさま」の名前が使われていました。1966年から運行され、信越本線の碓氷峠越えで知られた列車です。1997年の北陸新幹線(当時は長野新幹線)開業と同時に在来線特急「あさま」は廃止され、そのまま新幹線の列車名として引き継がれました。
🔵 つるぎ=剱岳
標高2,999m、立山連峰の名峰。北陸のシンボル。寝台特急「つるぎ」(大阪〜新潟)の記憶も。
🟠 あさま=浅間山
標高2,568m、群馬・長野県境の活火山。在来線特急「あさま」(上野〜長野)から受け継がれた名前。
4つの列車名に共通する「先代の列車から受け継いだ名前」というパターン
ここまで見てきて気づいた人もいるかもしれませんが、北陸新幹線の4つの列車名はすべて「かつて在来線で走っていた列車の名前」を引き継いでいます。これは偶然ではなく、地域の人々に親しまれた名前を残すというJRの意図があります。
新幹線が開業すると、並行する在来線の特急は廃止されるのが通例。名前だけでも新幹線に残すことで、地域の鉄道への愛着がつながっていくわけです。北陸新幹線は特にこの傾向が強く、4列車すべてが「二代目」というのは他の新幹線路線と比べても珍しい特徴です。
公募4位の「つるぎ」と7位の「あさま」が選ばれた理由
列車名公募では、「つるぎ」は4,906件で4位、「あさま」は3,281件で7位でした。1位の「はくたか」や5位の「かがやき」と比べると票数は少なめですが、それぞれの列車の役割にぴったりだったことが選定の決め手です。
「つるぎ」は富山〜敦賀間のシャトル列車なので、北陸のシンボルである剱岳の名前がふさわしい。「あさま」は東京〜長野の区間列車で、長野新幹線時代からの連続性を保つためにそのまま残されました。名前の人気だけでなく、「どの列車にどの名前を付けるか」という配役のセンスが光ります。
14万件超の応募から決まった!列車名公募の知られざるドラマ
2013年の公募に14万4,931件が集まった
北陸新幹線の列車名は、2013年10月10日に正式発表されました。その前に実施された一般公募には、なんと14万4,931件もの応募が寄せられています。これは鉄道の列車名公募としてはかなりの規模です。
北陸新幹線の金沢延伸は北陸地方にとって悲願でしたから、「自分たちの新幹線に名前をつけたい」という地元の熱意が応募数に表れていると言えるでしょう。
公募の得票ランキングと実際の採用結果を比べてみると
公募の上位ランキングと実際に採用された列車名を並べてみると、興味深いことがわかります。
| 順位 | 列車名 | 応募数 | 採用結果 |
|---|---|---|---|
| 1位 | はくたか | 9,083件 | 停車型(2番手) |
| 4位 | つるぎ | 4,906件 | シャトル型 |
| 5位 | かがやき | 4,123件 | 最速達(エース) |
| 7位 | あさま | 3,281件 | 区間型(継続) |
※ガタンゴトン研究所調べ。応募総数14万4,931件(2013年)
1位の「はくたか」がエース列車にならず、5位の「かがやき」が最速達に選ばれたのは意外ですよね。2位・3位・6位にランクインした名前は採用されなかったということになります。公募はあくまで「候補を集めるための手段」であって、最終決定はJRが列車の性格や路線のイメージを総合的に判断して行っているのです。
採用されなかった候補名にはどんなものがあった?
公募ではさまざまなユニークな名前が提案されました。上位には入らなかったものの、「たてやま」「しらゆき」「らいちょう」といった北陸・信越にちなんだ名前が多く寄せられたと報じられています。「らいちょう」は立山の雷鳥から取った名前で、かつて大阪〜金沢間を走っていた特急の名称でもありました。
結果的に、まったくの新名称は採用されず、すべて在来線時代に使われていた名前が選ばれています。これについてJRは「地域への愛着と歴史の継承を重視した」と説明しています。
🎯 豆知識
新幹線の列車名は「ひらがな」で表記するのが慣例です。「かがやき」「はくたか」「つるぎ」「あさま」もすべてひらがな。これは東海道新幹線の「ひかり」「こだま」から続く伝統で、漢字よりも柔らかい印象を与え、誰にでも読みやすいという理由があります。
他の新幹線の名前と比較してみた|命名パターンに法則はある?
自然現象・スピード系は東海道新幹線の伝統
東海道新幹線の「のぞみ(希望)」「ひかり(光)」「こだま(木霊・反響)」は、すべて自然現象や抽象概念から名付けられています。速さや力強さをイメージさせる言葉が選ばれており、1964年の開業以来「日本の新幹線といえばこの名前」という代表格です。
北陸新幹線の「かがやき」もこの系統に近く、光やスピードを連想させます。最速達列車にスピード感のある名前を付けるのは、東海道新幹線の「のぞみ」と同じ発想と言えるでしょう。
鳥・動物系は東北新幹線の特徴
東北新幹線の「はやぶさ(隼)」「はやて(疾風)」「やまびこ(山彦)」「なすの(那須野)」は、鳥や自然現象のミックス。特に「はやぶさ」は速い鳥の代表格で、最速達列車にぴったりの名前です。
北陸新幹線の「はくたか(白鷹)」もこの鳥系の命名パターン。立山の伝説に由来する白鷹は、東北の隼と並ぶ「速い鳥」の名前として、新幹線列車名の王道を行っています。
山の名前は「地域のシンボル」を列車に背負わせる命名法
「つるぎ(剱岳)」「あさま(浅間山)」のように、沿線の名峰から取る命名法も新幹線では定番です。秋田新幹線の「こまち」は小野小町(六歌仙)から、山形新幹線の「つばさ」は鳥のイメージから……と、各路線が沿線のアイデンティティを列車名に込めています。
北陸新幹線が面白いのは、「光(かがやき)」「鳥(はくたか)」「山(つるぎ・あさま)」と、3つの命名パターンをすべて網羅していること。他の路線ではどれか1つのパターンに偏りがちですが、北陸新幹線はバランスよく多様な名前を持つ珍しい路線です。

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新幹線の列車名は「速さの序列」を表している
新幹線の列車名には暗黙の「速さの序列」があります。東海道新幹線なら「のぞみ>ひかり>こだま」、東北新幹線なら「はやぶさ>はやて>やまびこ>なすの」。北陸新幹線も「かがやき>はくたか>あさま・つるぎ」という序列です。
初めて北陸新幹線に乗る人が戸惑うポイントがここ。「かがやき」と「はくたか」のどちらに乗ればいいかわからない、という声は多いです。覚え方のコツは「かがやき=速い・全車指定席」「はくたか=ゆっくり・自由席あり」。この2つを押さえておけば迷いません。
✅ 初めて乗る人の列車選びガイド
・金沢・福井・敦賀に最速で行きたい → かがやき(要予約)
・軽井沢・上田・黒部宇奈月など中間駅に行く → はくたか
・富山〜敦賀間の短距離移動 → つるぎ
・東京〜長野だけ乗る → あさま(本数多く便利)
北陸新幹線の全24駅を一覧で確認|駅名にも面白い由来がある
東京から敦賀まで24駅の全リスト
北陸新幹線は2024年3月の敦賀延伸で全24駅になりました。東京・上野・大宮・熊谷・本庄早稲田・高崎・安中榛名・軽井沢・佐久平・上田・長野・飯山・上越妙高・糸魚川・黒部宇奈月温泉・富山・新高岡・金沢・小松・加賀温泉・芦原温泉・福井・越前たけふ・敦賀。東京から敦賀まで約470kmの路線です。
JR東日本の北陸新幹線ページで、最新の時刻表や停車駅パターンを確認できます。
「黒部宇奈月温泉」は新幹線で最も長い駅名
北陸新幹線の駅名で特筆すべきは「黒部宇奈月温泉駅」。8文字で、新幹線の駅名としては最長クラスです。黒部市にある駅ですが、近くの宇奈月温泉(黒部峡谷の玄関口)の名前も入れることで、観光地としてのアピール力を高めています。
同じような発想で、「越前たけふ」も特徴的な駅名。在来線の武生駅とは別の場所にあるため、混同を避ける意味で「越前」を冠しています。駅名にも地域の事情や思惑が反映されているのが面白いところです。
新幹線の駅名は「地元の綱引き」で決まることが多い
新幹線の駅名は、地元自治体の要望がぶつかり合う場でもあります。北陸新幹線でも「新高岡」をめぐって、高岡市が「高岡」を主張し、JRが「新」を付ける形で落ち着いた経緯があります。
「上越妙高」も同様で、上越市と妙高市の両方の名前を入れる折衷案として生まれました。駅が上越市にあるのに「妙高」も入っているのは、妙高高原への観光客を意識した命名です。こうした「駅名政治」は全国の新幹線駅で見られる現象で、路線名や列車名とはまた違った命名の力学が働いています。
北陸新幹線の駅名と在来線の駅名が異なる場合があります。「越前たけふ駅」と在来線の「武生駅」は別の駅で、場所も離れています。乗り換えの際は間違えないようにご注意ください。
敦賀延伸で新たに加わった6駅
2024年3月16日の延伸で追加された駅は、小松・加賀温泉・芦原温泉・福井・越前たけふ・敦賀の6駅です。このうち小松・加賀温泉・芦原温泉・福井は在来線の特急停車駅がそのまま新幹線駅になったパターン。越前たけふと敦賀は在来線駅とは異なる場所に建設されています。
敦賀駅は在来線特急「サンダーバード」「しらさぎ」との乗り換え拠点になっており、Googleマップで見ると、新幹線ホームと在来線ホームの位置関係がわかります。乗り換え時間は最短8分程度ですが、初めての人は余裕を持って10〜15分は見ておくと安心です。

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まとめ|北陸新幹線の名前を知ると、乗る楽しみがひとつ増える
北陸新幹線の名前にまつわる話、いかがでしたか?路線名から列車名、駅名まで、ひとつひとつに歴史や地域の思いが詰まっていることがわかったと思います。
「北陸新幹線」という路線名は、1972年に国の法律で定められた正式名称。1997年の部分開業時は「長野新幹線」と呼ばれていましたが、2015年の金沢延伸で本来の名前に戻りました。そして「かがやき」「はくたか」「つるぎ」「あさま」の4つの列車名は、14万件を超える公募から選ばれ、すべてが在来線時代の列車名を受け継いでいます。
📝 この記事のポイントまとめ
- 「北陸新幹線」は全国新幹線鉄道整備法で定められた正式名称(1972年公示)
- 1997年〜2015年は「長野新幹線」と案内されていたが、金沢延伸で「北陸新幹線」に統一
- 首都圏の駅では「北陸新幹線(長野経由)」と表記されている
- 「かがやき」は「輝く光」のイメージ、最速達列車にふさわしい名前として5位から抜擢
- 「はくたか」は立山伝説の白い鷹が由来、公募では1位(9,083件)だった
- 「つるぎ」は剱岳、「あさま」は浅間山から。どちらも沿線の名峰がルーツ
- 4つの列車名はすべて、かつて在来線で走っていた特急・寝台特急の名前を引き継いでいる
次に北陸新幹線に乗るとき、車内の電光掲示板に流れる列車名を見たら、ぜひこの記事のことを思い出してください。「かがやき」の名前が輝く光を意味していること、「はくたか」が立山の白い鷹であること——それを知っているだけで、いつもの移動がちょっとだけ特別な時間に変わるはずです。
北陸新幹線の最新の時刻表や運行情報は、JR東日本公式サイトやJR西日本公式サイトで確認できます。

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