京王7000系の旧塗装は7728編成の1本だけ!アイボリー×エンジ帯の復刻車を探すコツ

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京王線のホームで待っていたら、アイボリーの車体にエンジ色の帯を巻いた電車が入ってきて「あれ、こんな色の京王線あったっけ?」と二度見した経験、ありませんか。あるいはSNSで見かけて「どこで乗れるの?」と検索してここに辿り着いた方も多いはずです。

結論から言うと、京王7000系の旧塗装は7728編成の10両1本だけ。2025年10月28日から京王線全線で走り始めた、たった1本の復刻車です。運行区間の指定はなく、新宿にも、高尾山口にも、橋本にも、京王八王子にも現れます。逆に言えば「この路線に行けば必ず会える」という保証がない、狙って捕まえるのがけっこう難しい電車でもあります。

この記事では、京王電鉄の公式発表をもとに、復刻塗装の中身・細部の作り込み・遭遇率を上げる考え方・そしてこの塗装がいつまで見られそうかまで、まとめて整理しました。「ただの色違いでしょ?」と思っている人ほど、読み終わったあとに実物を確認したくなるはずです。

✅ この記事でわかること

✓ 復刻されたのは7728編成の10両1本だけという事実と、その根拠

✓ 「K.T.R.」の社名板・旧書体ナンバープレートという細部の仕掛け

✓ 運用が読めない1編成を捕まえるための現実的なコツ

✓ 2000系の投入で7000系と旧塗装がこの先どうなるのか

目次

京王7000系の旧塗装はどんな車両?アイボリー×エンジ帯が復活した理由

京王7000系の旧塗装はどんな車両?アイボリー×エンジ帯が復活した理由の解説画像

まずは「そもそも何が起きたのか」を正確に押さえておきましょう。ネット上では「京王が旧塗装を復活させた」という話だけが一人歩きしていますが、対象車両も運行範囲も、京王電鉄が公式に数字で発表しています。

復刻されたのは7728編成の10両1本だけ

対象は7000系の1編成(10両編成)、編成番号は7728編成です。京王電鉄は2025年9月25日のニュースリリースで「京王7000系車両の一編成を、2002年以前のアイボリーとエンジ帯の旧塗装に復刻し、10月28日(火)から運行開始します」と発表しました。編成番号そのものはリリース時点では伏せられており、10月15日以降に同社ホームページの「お知らせ」で公開される、という段取りでした。

「1編成だけ」というのは、体感としてかなりの少なさです。7000系の10両編成は7721Fから7728Fの8本が在籍しており、そのうちの1本だけが旧塗装。つまり7000系の10両編成に出会っても、旧塗装である確率は単純計算で8分の1です。さらに京王線には8000系・9000系・5000系・2000系も走っていますから、ホームに立って漫然と待っていて当たる確率は決して高くありません。

実用的なコツとしては、10両編成の運用に絞って探すのが第一歩になります。7728編成は10両固定なので、朝夕の10両運用や特急・急行といった長編成が入る列車が狙い目。逆に4両・6両で走る各駅停車をいくら眺めても、この編成は絶対に来ません。

🚆 京王7000系 復刻塗装の基本データ

編成番号 7728編成(10両編成・1本のみ)

運行区間 京王線 全線

運行開始日 2025年10月28日(火)から当面の間

塗装 アイボリー+エンジ色の帯(2002年まで使用)

2002年まで走っていた「アイボリー+エンジ帯」とは

復刻されたのは、2002年まで使用されていた京王の伝統カラーであるアイボリーとエンジ色の帯の組み合わせです。京王電鉄自身が「京王の伝統色」と表現している配色で、1980年代から2000年代初頭にかけての京王線といえばこの色でした。

なぜ今の色と違うのか。7000系は1984年の登場から40年のあいだに3度の塗装変更を経て、現在のカラーリングに落ち着いています。2002年10月にコーポレートカラーを用いた京王レッドと京王ブルーの帯へ変更されたのが大きな転換点で、それ以降に京王線を使い始めた人にとっては「赤と青の帯」こそが京王線の顔でしょう。逆に言えば、40代以上の沿線出身者にとってはアイボリーとエンジ帯こそが記憶の中の京王線です。

ここが面白いところで、同じ7000系という車両が、色を変えただけで見る人の年代によって「懐かしい電車」にも「見たことのない新しい電車」にもなる。ステンレス車体の銀色が下地に見えている現行塗装と違い、旧塗装はアイボリーで車体全体を塗り込めているので、遠目の印象がまるで別物です。ホームの端から編成を見たとき、車体の明るさで一目でわかります。

40周年イベントの「声」が復刻を動かした

この復刻、京王が思いつきでやったわけではありません。公式リリースにはっきり経緯が書かれています。7000系は2024年に運行開始から40周年を迎え、記念イベントが実施されました。そのイベント以降、多くの利用者から旧塗装への復刻を期待する要望が寄せられ、その声に応える形で実現したのが今回の復刻塗装です。

鉄道会社の復刻塗装は、記念年に単発でやって数か月で終わるケースも珍しくありません。今回は「40周年イベント→要望の蓄積→翌年に実施」という流れなので、京王側もそれなりに本腰を入れていることが読み取れます。実際、塗装を塗り替えるだけでなく、後述するナンバープレートや社名板まで新規製作しているあたりに力の入れ方が出ています。

覚えておくと得なのは、こういう復刻企画は「要望が多かったから」実現するという構図です。京王に限らず、周年イベントのアンケートや問い合わせフォームは、次の企画の材料として実際に読まれています。「あの塗装をもう一度見たい」と思ったら、黙って待つより伝えたほうが実現に近づく、という実例がこの7728編成なわけです。

運行区間は京王線全線、期間は「当面の間」

運行区間は京王線全線、運行期間は2025年10月28日から当面の間と発表されています。公式リリースには「車両運用の都合により、運行開始日を変更する場合があります」という但し書きもありました。

「全線」という言い方には注意が必要です。京王線は新宿を起点に京王八王子へ向かう本線のほか、高尾線・相模原線・競馬場線・動物園線・京王新線などを含む路線群を指します。つまり7728編成は、新宿〜京王八王子だけでなく、高尾山口方面にも橋本方面にも入る可能性があるということ。一方で井の頭線(渋谷〜吉祥寺)は車両規格が異なる別系統なので、こちらには来ません。井の頭線のホームでいくら待っても会えないので、そこは押さえておきましょう。

そして「当面の間」という表現は、終了日が決まっていないことを意味します。裏を返せば、いつ通常塗装に戻ってもおかしくないということでもあります。実際、2025年10月の運行開始から2026年に入っても運行は続いており、途中でヘッドマークが付け替えられるなど表情の変化も加わっています。見たいと思ったときに動くのが正解の類の車両です。

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「K.T.R.」の社名板に気づいてますか?細部まで作り込まれた3つの仕掛け

この復刻、色を塗り替えただけだと思っていると見逃す部分があります。京王は塗装以外にも、当時の部品をわざわざ新規製作して取り付けています。ここを知っているかどうかで、実車を見たときの楽しさが変わります。

新製時の旧書体ナンバープレートをわざわざ作り直した

1つ目の仕掛けがナンバープレートです。京王電鉄は、新製時に使用されていた旧書体のナンバープレートを新たに製作し、7728編成に取り付けました。現行のプレートとは書体が異なり、公式リリースに掲載されたイメージ画像では、太くて角ばった数字が並んでいます。

ここまでやるのは、鉄道会社の復刻企画としても踏み込んだ部類です。塗装は塗料と手間の話ですが、書体の違うプレートは金型や版下から作り直す必要があります。「アイボリーに塗れば復刻」で済ませず、1984年当時の見た目を細部で再現しにいっているわけです。

実物を見るときのコツは、先頭車の前面と側面をそれぞれ確認すること。車両番号は前面だけでなく側面にも表記されており、書体の違いは正面から見るより側面のほうが分かりやすい場面もあります。ホームで待つときは、停車位置の少し手前に立っておくと、入線してくる先頭車の顔と側面の両方を続けて確認できます。

京王帝都電鉄=「K.T.R.」の社名板が読めると面白い

2つ目、そして最大の見どころが社名板です。取り付けられているのは「K.T.R.」と表記された板。これは、1984年の登場時から1990年頃まで使用されていた京王電鉄の旧社名「京王帝都電鉄(Keio Teito Electric Railway)」の略称です。

つまり今の京王線を走っている電車に、今は存在しない会社名の略称が掲げられている、という状況です。京王帝都電鉄という社名は現在の京王電鉄に変わって久しく、この3文字を車体に見つけて意味がわかる人は、沿線でもそう多くありません。SNSで「KTRって何?」という反応が出るのも当然といえば当然でしょう。

🚃 鉄道トリビア
「K.T.R.」は京王帝都電鉄(Keio Teito Electric Railway)の略称で、1984年の7000系登場時から1990年頃まで実際に使われていた表記です。今回の復刻ではこの社名板を新しく製作して取り付けており、単なる色の再現にとどまらない作り込みになっています。車体側面の「KEIO」ロゴとあわせて見ると、時代の重なりが一目でわかります。

コルゲート車体だから成立する「あの頃の質感」

3つ目は塗装そのものの下地の話です。7000系は製造時期によって車体の作り方が違い、1986年までの初期製造車はコルゲート車体1987年以降の編成単位で製造された車はビードプレス車体になっています。コルゲートは車体側面に細かい波板状の凹凸が並ぶ構造で、光の当たり方で独特の陰影が出ます。

7728編成はコルゲート車体の編成にあたり、これが復刻塗装の見え方に効いています。平滑な車体にアイボリーを塗るのと、凹凸のある車体に塗るのとでは、同じ色でも質感がまったく違うからです。1980年代の京王線の写真を見たときに感じる「あの独特の重さ」は、色だけでなくこの凹凸から来ている部分が大きい。

見分け方のコツはシンプルで、側面のドア間を斜めから見ること。真横から見ると気づきにくい凹凸も、斜め前方から見ると縦の筋がはっきり浮かびます。晴れた日の午後、日が斜めに当たる時間帯だと一段とわかりやすくなります。

ヘッドマークで表情が変わるので「同じ写真」にならない

もうひとつ、実車を追う人にとって重要なのがヘッドマークです。7728編成には運行開始時から復刻塗装記念のヘッドマークが掲出され、その後も掲出内容が変わっています。2026年4月23日以降は「陣馬」のヘッドマークが取り付けられました。

この「陣馬」というのは、かつて京王線で運転されていた行楽特急の愛称です。「高尾」とあわせて1967年から1992年まで、新宿〜高尾山口間・新宿〜京王八王子間で行楽シーズンに運転されていました。「陣馬」は京王八王子で陣馬高原下行きのバスに接続する役割を担っていた列車で、旧塗装の車体に付くと時代の整合が取れた見た目になります。

実用的な話をすると、ヘッドマークは掲出期間が限られるので、同じ7728編成でも撮る時期によって記録される姿が変わります。「もう撮ったからいいや」ではなく、季節ごとに前面を確認する価値がある、というのがこの編成の面白いところです。

そもそも7000系ってどんな電車?1984年デビューの京王線初ステンレスカー

そもそも7000系ってどんな電車?1984年デビューの京王線初ステンレスカーの解説画像

旧塗装の話をする前提として、7000系という車両そのものを知っておくと理解が一段深くなります。この形式、京王線にとってはかなりの節目になった車両です。

京王線で初めてステンレス車体を採用した形式

7000系は1984年に京王線初のステンレスカーとしてデビューしました。京王電鉄自身が公式の車両紹介ページで「京王線初のステンレス車両」と明記している、記念碑的な形式です。製造は1984年から1996年まで続き、合計190両が日本車輌製造と東急車輛製造で作られました。

ステンレス車体は、それまでの鋼製車体に比べて錆びにくく、塗装の塗り直しが不要になるという大きなメリットがあります。ただし7000系の登場時は、ステンレス車体でありながらアイボリーに塗装されていました。せっかくの無塗装メリットを使わず、既存車と同じ色に揃えて登場したわけです。今回の復刻塗装は、まさにこの「塗られたステンレス車」時代を再現しているという構図になります。

だから今回の復刻は、単なる懐かしさ以上の意味があります。ステンレス車なのにアイボリーで塗り込められた姿は、京王がステンレス車体に移行していく過渡期の記録そのもの。銀色の車体が当たり前になった今の京王線において、この1本だけが違う時代の文法で走っています。

界磁チョッパからVVVFインバーターへ、中身は別物に

見た目は1984年でも、中身は現代の電車です。7000系は当初は界磁チョッパ制御車両でしたが、リニューアル工事にあわせてVVVFインバーター制御車両に改造されました。あわせて車内案内表示器や車いすスペースも新設され、京王電鉄は「現在は全ての車両が省エネルギー化、バリアフリー化に配慮した車両へと生まれ変わりました」と説明しています。

時期としては、リニューアルが2001年から2012年、VVVF化が2003年から2012年にかけて並行して進められました。10年以上かけて全編成を作り替えたことになります。

乗る側にとってのポイントは、旧塗装だからといって乗り心地が古いわけではないということ。加速時の音はVVVFインバーター特有のもので、車内には案内表示器があり、車いすスペースも確保されています。「レトロな見た目の電車=乗ると不便」ではないので、旧塗装が来たからといって次の電車を待つ必要はまったくありません。むしろ迷わず乗るのが正解です。

特急から各駅停車まで、種別を選ばず走る

7000系の運用範囲は広く、京王電鉄は「特急から各駅停車まで幅広く活躍しています」と説明しています。これが7728編成を追いかけるうえで、良くも悪くも効いてきます。

良い面は、どの種別に乗っても遭遇の可能性があること。特急専用でも各停専用でもないので、通勤の途中でばったり出くわす可能性が誰にでもあります。悪い面は、種別で絞り込めないこと。「特急を待てば来る」といった単純な戦略が使えません。

ここで効いてくるのが編成両数です。前述のとおり7728編成は10両固定。京王線では10両編成が入る運用と、それ以外の運用がある程度分かれています。したがって「10両運用に入る列車の中から探す」という絞り込みが、種別で絞るより現実的です。ホームの停車位置表示で10両編成の停止位置を確認しておけば、来る電車が候補かどうかを到着前に判断できます。

🚃
1984年デビュー

京王線初のステンレスカー。1996年までに190両が製造された

VVVFへ改造

界磁チョッパ制御からVVVFインバーター制御へ。2003〜2012年に実施

🎨
3度の塗装変更

アイボリー+エンジ帯は2002年まで。今回1本だけ復刻された

コルゲートとビードプレスを見分けられると通っぽい

7000系を見分ける小ネタとして押さえておきたいのが、車体の作り分けです。1986年までの初期製造車はコルゲート車体で側面に細かい波板状の凹凸があり、1987年以降に編成単位で製造された車はビードプレス車体で凹凸がすっきりしています。

同じ形式なのに車体の質感が違うのは、この12年にわたる長い製造期間ゆえです。1984年と1996年では、ステンレス車体の製造技術そのものが変わっていました。

実際に見比べるなら、京王線のホームで7000系が並ぶ瞬間を狙うのが手っ取り早い方法です。10両編成が発着する主要駅で待っていると、7000系同士がすれ違ったり並んだりする場面があります。その時に側面の凹凸を比較すると、違いが一目瞭然。写真に撮っておくと、あとで比べるのも簡単です。

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1本しかない編成をどう捕まえる?遭遇率を上げる4つの考え方

ここからは実践編です。運行区間は京王線全線、運用固定なし、編成は1本だけ。この条件下で会う確率を上げるには、どう動けばいいのかを整理します。

まず「京王線全線が対象」の意味を正しく理解する

公式発表の運行区間は京王線全線。これは「新宿〜京王八王子だけ」という意味ではありません。京王線の系統には高尾線・相模原線・京王新線なども含まれ、7728編成はそのいずれにも入る可能性があります。

この前提を誤解していると、探し方を根本から間違えます。「本線の特急を張っていれば来る」と決め打ちすると、その日はずっと相模原線を走っていた、ということが普通に起こり得ます。

だから狙い方としては、複数系統が集まる駅で待つのが理にかなっています。新宿はすべての系統の始発・終着になりますし、明大前や調布のように系統が交わる駅なら、どの方面に入っていても通過・停車する可能性を拾えます。1か所で粘るなら、枝葉の駅より幹の駅です。

📍 京王線 新宿駅
所在地 東京都新宿区西新宿1丁目
路線 京王線(起点駅)/京王新線は新線新宿駅
公式サイト 京王電鉄 駅の情報

一日乗車券1,000円を使うと追いかけ方が変わる

1本の編成を探すとなると、乗ったり降りたり、方面を変えたりを繰り返すことになります。ここで効くのが京王線・井の頭線一日乗車券です。価格は大人1,000円・小人500円で、京王線・井の頭線全線が1日乗り放題(JR連絡改札を除く)。京王線・井の頭線各駅の券売機で買えて、当日限り有効です。

元が取れるかを考えてみましょう。京王線の運賃は、ICカード1枚で乗車駅から降車駅まで乗る場合は1円単位、きっぷを購入する場合は10円単位で計算されます。新宿〜京王八王子はIC運賃で409円程度(変更の可能性があります)なので、単純往復でも818円前後。ここに途中下車や方面変更が1回でも加われば、1,000円はすぐに超えます。

つまり「乗って降りてを3回以上する日」なら一日乗車券が有利という計算になります。改札を出るたびに運賃を気にしなくていいので、「あの駅で待ってみるか」という判断が軽くなるのが最大のメリット。追いかける前提なら、駅に着いたらまず券売機、が正解です。

撮るなら「編成全体が入る駅」を先に決めておく

10両編成は約200mあります。旧塗装は編成全体でアイボリーが連なる姿にこそ味があるので、先頭車だけ撮って終わりだともったいない。撮影を考えるなら、ホームが直線で、10両分の見通しが利く駅を事前に決めておくのが効率的です。

時間帯の考え方も押さえておきましょう。アイボリーは明るい色なので、順光では白飛びしやすく、曇天ではのっぺりしがちです。エンジ帯とのコントラストを出すなら、朝夕の光が斜めから入る時間帯が扱いやすい。前述のコルゲート車体の凹凸も、斜光のほうがはっきり出ます。

そしてマナー面。ホーム端は乗降客の動線であり、駅係員の指示に従うのが大前提です。三脚を立てる、黄色い線を越える、フラッシュを使うといった行為は、駅によっては明確に禁止されています。撮影会と違って営業列車は日常の足なので、他の利用者を優先するのが最低限のルールです。

🎯 遭遇率を上げる裏ワザ

7728編成は10両固定です。ホームの「10両編成停止位置」の目印を確認しておけば、入線してくる列車が10両かどうかを到着前に判断できます。4両・6両の運用は候補から外せるので、待ち時間の使い方が変わります。さらに、同じ10両でも8000系・9000系・5000系・2000系が混ざるため、「10両 × 7000系」の二段構えで絞るのがコツです。

よくある失敗:「井の頭線でも見られる」と思って渋谷へ行く

ありがちな取り違えがこれです。記念乗車券が井の頭線の渋谷駅・吉祥寺駅でも発売されたことや、セット内容が「京王線・井の頭線一日乗車券」だったことから、井の頭線にも旧塗装が走ると誤解するケースがあります。

公式の運行区間は京王線 全線であり、井の頭線は含まれません。井の頭線を走るのは1000系で、7000系とは別の系列・別の車体規格です。渋谷駅のホームで何時間粘っても、7728編成は来ません。

切符の販売エリアと車両の運行エリアは別物、というのはこの手の企画では頻繁に起こる混乱です。「どこで買えるか」と「どこを走るか」は必ず分けて確認する。これだけで無駄足を1回減らせます。

記念乗車券2,000円の中身は?限定3,000セットに入っていたもの全部

復刻塗装にあわせて発売されたのが「京王7000系復刻塗装記念乗車券」です。すでに発売は終了していますが、中身を知っておくと、この企画がどれくらい作り込まれていたかがよく分かります。

一日乗車券2枚+ランダムステッカー+特製台紙

セット内容は公式リリースに明記されています。京王線・井の頭線一日乗車券の大人・小児 各1枚ずつ復刻編成のナンバープレートのステッカー1枚(全10種類をランダムに封入)、そして特製台紙(横開きA5サイズ)の3点セットでした。

ここで注目したいのが価格の組み立てです。2,000円(税込)で、中身には大人用一日乗車券1,000円分と小児用500円分、合計1,500円分の乗車券が入っています。つまりステッカーと特製台紙の実質負担は500円という計算。記念きっぷは「使わずに保存する」前提で額面より高いことが多いなか、この構成はきちんと使える設計になっていました。

ステッカーが全10種類のランダム封入というのも工夫が効いています。10両編成の各車両のナンバープレートをステッカー化したもので、コンプリートを狙うと最大10セット必要。ただし購入はお一人さま1会計2セットまでという制限が設けられていました。

発売は10駅限定、京王線8駅+井の頭線2駅

発売箇所は限定されていました。京王線は新宿駅(西口)・明大前駅・桜上水駅・府中駅・高幡不動駅・京王八王子駅・京王多摩センター駅・橋本駅の8駅井の頭線は渋谷駅・吉祥寺駅の2駅、合計10駅です。発売開始は2025年10月23日(木)初電からで、限定3,000セットでした。

この駅の選び方には意味があります。新宿・渋谷・吉祥寺というターミナルに加え、明大前(井の頭線との接続駅)、調布ではなく府中や高幡不動、そして相模原線の橋本・京王多摩センターと、各方面の主要駅に散らしてあるのがわかります。特定の駅に人が集中しないようにする配慮です。

📍 高幡不動駅
所在地 東京都日野市高幡139
路線 京王線・動物園線(高幡不動検車区を併設)
公式サイト 京王電鉄 駅の情報

よくある失敗:今から駅へ行っても買えない

2つ目のよくある失敗がこれです。この記念乗車券はすでに発売を終了しています。発売開始は2025年10月23日、限定3,000セットという数量限定商品でした。今から発売駅の窓口に行っても入手できません。

ここで大事なのが、セットに入っていた一日乗車券自体は今も普通に買えるという点です。京王線・井の頭線一日乗車券は大人1,000円・小人500円で、京王線・井の頭線各駅の券売機で通年発売されています。記念台紙とステッカーは手に入りませんが、「一日乗車券で7728編成を探しに行く」という遊び方自体は今日でもできます。

限定品を逃したときの現実的な選択肢は2つ。ひとつはこの先の企画を待つこと。京王は復刻塗装関連で撮影会・記念きっぷと複数の施策を打っているので、続編の可能性はゼロではありません。もうひとつは現行の一日乗車券で実車を追うことです。紙のコレクションより、走っている姿を自分の目で見るほうが記憶に残るという考え方もあります。

⚠️ 注意
記念乗車券に封入されていた一日乗車券の有効期間は、2025年10月28日から2026年3月31日まででした。すでに期間は終了しているため、手元にセットが残っていても乗車券としては使用できません。台紙・ステッカーとあわせて記念品として保管するのが前提になります。

若葉台で開かれた7,000円の撮影会は何が特別だったのか

運行開始に先立って、2025年10月25日に有料の記念撮影会が開催されました。すでに終了したイベントですが、内容を知っておくと「次があったときにどう動くか」の判断材料になります。

3部制・各60名抽選・参加料金7,000円

開催日時は2025年10月25日(土)、会場は京王電鉄 若葉台車両基地。第1部10:20〜11:20、第2部12:00〜13:00、第3部15:00〜16:00の3部制で、撮影時間は約60分でした。参加料金は1名7,000円(税込)、募集人数は各部60名(抽選)です。

当初は先着60名の予定でしたが、公式リリースが訂正され、抽選方式に変更されました。申込受付も9月28日開始から9月30日13時〜10月7日23時59分の抽選受付に変わり、当選発表は10月9日となっています。募集方式が発表直後に変更されるのは、想定を超える反響があったことの裏返しでしょう。

1時間で7,000円という価格をどう見るか。営業運転前の車両を車両基地で撮れる機会は年に何度もあるものではなく、しかも各部60名で人数が絞られています。人混みの中でシャッターチャンスを奪い合う心配が少ない、と考えれば納得できる水準です。

撮影会当日限りの仕様と、部ごとに変わる撮影方向

撮影会の中身も作り込まれていました。公式リリースによれば、車両は撮影会当日限りの仕様で展示され、正面からの編成撮影のほか、復刻塗装記念ヘッドマークの掲出複数パターンの方向幕表示、各車両の側面の撮影が可能とされていました。

特に面白いのが撮影方向の設計です。第1部・第2部は新宿方面の先頭車両からの撮影、第3部は京王八王子方面の先頭車両からの撮影と分けられていました。10両編成は前後で顔の向きが違うため、両方を撮りたい人は複数の部に申し込む必要がある、という構成です。

また第3部が15:00からという時間設定も見逃せません。10月下旬の15時台は日が傾き始める時間で、アイボリーの車体に斜光が当たる条件。前述のとおりコルゲート車体の凹凸が最も立体的に見える光線状態です。時間割そのものが撮影を意識して組まれていた可能性があります。

参加資格は中学生以上、未就学児・小学生は参加不可だった

参加資格は中学生以上で、未就学児・小学生以下の参加はできませんと明記されていました。家族で参加を考えていた人にとっては、ここが壁になったケースもあるはずです。

車両基地は営業線と接続した現役の作業エリアで、線路への立ち入りや機器類との距離が近い場所です。安全確保の観点から年齢制限が設けられるのは、鉄道会社のイベントでは一般的な措置といえます。

小さい子ども連れで京王の車両を間近に見たいなら、代替になるのが京王れーるランドです。屋外の車両展示場に往年の車両が展示され、アネックス入口には実際に走っていた7000系と8000系のカットモデルが置かれています。入館料は400円(1歳以上、1歳未満無料)、営業時間は9:30〜17:30(最終入館17:00)。多摩動物公園駅から徒歩1分という立地です。

📍 京王れーるランド
所在地 東京都日野市程久保3-36-39
最寄駅 京王動物園線 多摩動物公園駅から徒歩1分
入館料・営業時間 400円(1歳以上)/9:30〜17:30(最終入館17:00)
公式サイト 京王れーるランド

京王7000系の旧塗装はいつまで見られる?2000系デビューで変わる未来

ここが多くの人が気にしている部分でしょう。「当面の間」という発表は、裏を返せば終わりが決まっていないということ。7000系そのものの置かれた状況から、見通しを整理します。

新型2000系が2026年1月31日にデビューした

大きな動きが、京王の新型通勤車両2000系です。2026年1月31日から京王線で営業運転を開始しました。丸みを帯びたデザインと木目調の内装が特徴で、大型フリースペースの愛称は一般投票により「ひだまりスペース」に決定しています。

性能面では、フルSiC素子を用いた新型VVVFインバータ制御装置を採用し、7000系と比べて約20%の省エネ効果があるとされています。ここで「7000系と比べて」という比較対象が明示されているのが重要なポイント。京王自身が、2000系を7000系の後継として位置づけていることの表れです。

導入計画は2027年3月までに40両(10両固定編成×4本)。10両固定編成が4本入るということは、7000系の10両編成が同数押し出される可能性がある、という読み方ができます。7728編成は10両編成ですから、他人事ではありません。

7000系と2000系、何がどう変わるのか

置き換えの中身を具体的に比べてみましょう。以下は公式発表の情報をもとに整理した比較です。

比較項目 7000系 2000系
デビュー 1984年 2026年1月31日
車体の位置づけ 京王線初のステンレス車両 京王線の最新形式
制御方式 界磁チョッパ→VVVFに改造 フルSiC素子の新型VVVF
省エネ性能 リニューアルで省エネ化 7000系比 約20%減
フリースペース 車いすスペースを新設 大型「ひだまりスペース」
導入計画 1984〜1996年に190両 2027年3月までに40両

※京王電鉄の公表資料をもとにガタンゴトン研究所調べ

「当面の間」をどう読むか、現実的な結論

公式発表の運行期間は「2025年10月28日から当面の間」。終了日の明示はありません。ここから言えるのは3つです。

1つ目、今のところ運行は続いていること。2025年10月の開始から半年以上が経過した2026年4月23日以降にも「陣馬」ヘッドマークが新たに掲出されており、企画が継続していることがうかがえます。塗装を戻す予定が直近にあるなら、新しいヘッドマークを付ける理由は薄いでしょう。

2つ目、それでも終わりは読めないこと。「当面の間」は鉄道会社が終了時期を確約しない場合の定型表現です。車両の検査時期や運用の都合で、告知なく通常塗装に戻る可能性は常にあります。

3つ目、2000系の導入ペースが背景にあること。2027年3月までに10両固定編成4本が入る計画なので、7000系の10両編成にも順次影響が及びます。7728編成が直ちに対象になると決まったわけではありませんが、「まだ先だろう」と構えていられる状況ではありません。見たいなら早めに動く、というのが現実的な結論です。

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京王八王子・高尾方面は「陣馬」ヘッドマークと相性がいい

最後に、旧塗装を楽しむシーン別の提案を。平日の通勤時間帯なら、10両運用が集中するので遭遇の可能性そのものは上がりますが、ホームは混雑し撮影には向きません。見つけたら素直に乗って、車内から楽しむのが現実的です。

休日の日中は、ホームが空いていて編成全体を眺める余裕があります。「陣馬」ヘッドマークを掲出している時期なら、かつて行楽特急「陣馬」が走った新宿〜京王八王子のルートを実際に乗り通すと、ヘッドマークの意味が体感として繋がります。「陣馬」は京王八王子で陣馬高原下行きのバスに接続する列車でした。

家族連れなら、旧塗装を追いかけるより京王れーるランドを組み合わせるほうが満足度が高いはずです。7000系と8000系のカットモデルが展示されており、入館料400円で1日過ごせます。多摩動物公園駅から徒歩1分なので、動物園とセットにする使い方もできます。

Q. 旧塗装の7728編成に「乗る」ことはできますか?
A. できます。7728編成は特別なイベント列車ではなく、京王線全線で通常の営業運転に就いている一般の列車です。追加料金は不要で、普通の運賃(ICカードなら1円単位、きっぷなら10円単位)で乗車できます。車内はリニューアル済みでVVVFインバーター制御・車内案内表示器・車いすスペースを備えており、外観が1980年代でも設備は現代仕様です。

まとめ|京王7000系の旧塗装は「今しか見られない1本」だと考えて動く

🚃 この記事の結論

京王7000系の旧塗装は7728編成の10両1本だけで、京王線全線を当面の間走ります。運用が固定されないため、見たいなら一日乗車券で追いかけるのが現実的です。

✅ 要点チェック
  • 対象編成:7728編成の10両1本のみ
  • 運行範囲:京王線全線(井の頭線は対象外)
  • 細部:旧書体プレートと「K.T.R.」社名板
  • 追いかけ方:一日乗車券 大人1,000円が便利
  • 記念きっぷ:2,000円・3,000セットは発売終了
  • 今後:2000系が2027年3月までに40両導入

京王7000系の旧塗装は、2002年まで使われていたアイボリーとエンジ帯という京王の伝統色を、2025年10月28日に1編成だけ復活させたものです。対象は7728編成の10両編成で、運行区間は京王線全線、期間は「当面の間」。2024年の7000系40周年イベント以降に多くの利用者から寄せられた要望に応えて実現しました。

この復刻がただの塗り替えで終わっていないのは、旧書体のナンバープレートと、京王帝都電鉄(Keio Teito Electric Railway)の略称「K.T.R.」を掲げた社名板をわざわざ新規製作して取り付けている点に表れています。1984年に京王線初のステンレスカーとして登場した7000系が、ステンレス車なのにアイボリーで塗り込められていた時代を、細部まで含めて再現しているわけです。

一方で、7000系を取り巻く状況は動いています。2026年1月31日に営業運転を開始した新型2000系は、7000系比で約20%の省エネ効果をうたい、2027年3月までに10両固定編成4本・計40両が導入される計画です。「当面の間」という表現に終了日が書かれていない以上、いつまで見られるかは誰にも約束できません。

📝 次にやること

  • まずは京王電鉄の公式サイト「お知らせ」で、7728編成の運行が継続しているかを確認する
  • 探しに行く日は、駅の券売機で京王線・井の頭線一日乗車券(大人1,000円・小人500円)を購入しておく
  • ホームでは「10両編成停止位置」の表示を確認し、10両運用に絞って待つ
  • 新宿・明大前・調布など複数系統が集まる駅を待機場所に選ぶ
  • 子ども連れなら、多摩動物公園駅の京王れーるランド(入館料400円)で7000系のカットモデルを見るルートも組み合わせる

1984年から40年以上走り続けてきた形式が、登場当時の姿でもう一度日常の路線を走っている。しかもそれが特別なイベント列車ではなく、普通の運賃で乗れる通勤電車として走っている、というのがこの企画のいちばん面白いところです。次に京王線のホームに立ったとき、入ってくる電車がアイボリーだったら、ぜひ側面のプレートと「K.T.R.」の3文字まで確認してみてください。

※本記事の運行内容・料金・イベント情報は京王電鉄の公表資料をもとにしています。運行状況や発売状況は変更される場合があるため、最新情報は京王電鉄公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

新幹線の窓側席と駅弁をこよなく愛する鉄道ファン。乗り換え案内や座席選びのコツ、お得なきっぷ情報など、鉄道旅をもっと快適にするための実用的な情報を中心に発信しています。交通手段の比較や空港アクセスガイドも得意分野です。

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