駅の乗降客数世界ランキングTOP20|上位を日本が独占する意外な理由とは

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「世界で一番利用者が多い駅ってどこ?」と聞かれたら、あなたはどの駅を思い浮かべますか?ニューヨークのグランドセントラル?ロンドンのウォータールー?……いえいえ、正解は日本の新宿駅です。しかも、ランキングの上位20駅を見ると、そのうち17駅が日本の駅という驚きの結果になっています。世界中に巨大な駅があるなかで、なぜ日本がここまで独占しているのか。この記事では、駅の乗降客数世界ランキングTOP20を一覧表で紹介しながら、日本の駅が圧倒的に多い理由、海外の駅がランクインしにくい事情、そしてランキング上位の駅を実際に使うときの混雑回避のコツまで、まるっと解説します。

✅ この記事でわかること

✓ 駅の乗降客数世界ランキングTOP20の最新一覧

✓ 新宿駅が世界一である理由とギネス認定の経緯

✓ 日本の駅が上位を独占する意外な背景

✓ ランキング上位駅の混雑を避ける実用的なコツ

\横浜駅を舞台にした独特なSF世界/

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目次

駅の乗降客数ランキングTOP20|世界の頂点に立つのは日本の駅だった

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まずは全20駅を一覧でチェック|17駅が日本という衝撃

結論から言うと、駅の乗降客数世界ランキングの上位20駅のうち、17駅が日本国内の駅です。アメリカ、中国、インドといった人口大国の駅は1つもランクインしていません。

これは鉄道業界では有名な事実ですが、一般的にはあまり知られていません。日本の鉄道は「正確で便利」というイメージがありますが、利用者数の面でもここまで世界を圧倒しているとは、なかなか想像しにくいですよね。

背景には、日本独特の「私鉄・JR・地下鉄が同じ駅に集まる」という構造があります。海外では1つの駅に1〜2路線が乗り入れるのが一般的ですが、日本の主要駅は5社以上が乗り入れるケースも珍しくありません。この「乗り入れ路線の多さ」が乗降客数を押し上げる最大の要因です。

ランキングを見るときは「1日あたりの乗降客数」が基準になっていることを覚えておいてください。乗車+降車の合計なので、1人が乗って降りると2カウントされます。

順位 駅名 1日平均乗降客数 所在地
1位 新宿駅 約350万人 東京都
2位 渋谷駅 約310万人 東京都
3位 池袋駅 約253万人 東京都
4位 梅田駅 約214万人 大阪府
5位 横浜駅 約200万人 神奈川県
6位 北千住駅 東京都
7位 名古屋駅 愛知県
8位 東京駅 東京都
9位 品川駅 東京都
10位 高田馬場駅 東京都
11位 難波駅 大阪府
12位 新橋駅 東京都
13位 天王寺駅 大阪府
14位 秋葉原駅 東京都
15位 京都駅 京都府
16位 三宮駅 兵庫県
17位 大宮駅 埼玉県
18位 有楽町・日比谷駅 東京都
19位 西船橋駅 千葉県
20位 目黒駅 東京都

出典: 統計データ「世界の乗降客数が多い駅ランキング」(ガタンゴトン研究所調べ)

見てのとおり、20駅中17駅が日本です。しかも東京都だけで11駅がランクインしています。「東京の電車がいつも混んでいる」のは、世界基準で見ても突出した利用者数が原因だったわけです。

「乗降客数」と「乗車人員」は違う?数字のカラクリを知っておこう

ランキングを見るうえで1つ注意してほしいのが、「乗降客数」と「乗車人員」の違いです。JR東日本が公式に発表しているのは「乗車人員」で、これは改札を入った人数だけをカウントしています。

たとえば新宿駅のJR東日本の乗車人員は2024年度で約66万6,809人ですが、これは降車した人をカウントしていません。乗降客数にすると倍近い数字になります。さらに、新宿駅にはJR東日本だけでなく小田急・京王・東京メトロ・都営地下鉄の4社も乗り入れているため、全社合計の乗降客数が約350万人という数字になるのです。

海外の駅と比較するときは、各国の統計方法が異なる点にも注意が必要です。ただし、どの統計方法を使っても新宿駅が世界1位であることに変わりはありません。

JR東日本が公表している乗車人員のデータはJR東日本公式サイト「各駅の乗車人員」で確認できます。

20位以下にはどんな駅が入っている?海外勢の登場は24位から

TOP20をすべて日本の駅が占めたあと、ようやく海外の駅が顔を出します。24位にフランスのパリ北駅(Gare du Nord)、25位に台湾の台北駅がランクインしています。

パリ北駅はヨーロッパ最大のターミナル駅で、ユーロスターやタリスなど国際列車の発着駅としても知られています。台北駅は台湾鉄路・台湾高速鉄道・台北メトロが集まる台北の中心駅です。

アメリカで最も利用者が多いニューヨークのグランドセントラル駅やペンステーションは、1日あたりの乗降客数が約60〜75万人程度とされています。世界ランキングで見ると日本の中堅クラスの駅と同程度で、TOP20には入りません。人口では日本を上回るアメリカや中国がここまで差をつけられているのは、都市構造と交通手段の違いが大きく影響しています。

ランキングは毎年変動する?コロナ前後で何が変わったか

駅の乗降客数ランキングは毎年更新されますが、順位の大幅な変動は少ないのが特徴です。新宿駅は何十年にもわたって世界1位の座を守り続けています。

ただし、2020〜2022年のコロナ禍では各駅の乗降客数が大幅に落ち込みました。新宿駅のギネス認定データは2022年の1日平均270万4,703人ですが、これはコロナ前の水準から約20%減少した数字です。つまり、コロナで利用者が2割減っても世界一だったということです。

2024年度のデータでは多くの駅で乗降客数がコロナ前の水準に戻りつつあります。テレワークの定着で完全には戻っていない駅もありますが、ランキングの順位自体にはほとんど影響していません。

新宿駅が1日350万人で不動の世界一!ギネス認定の舞台裏

5社が乗り入れる「駅の集合体」が世界一の秘密

新宿駅が世界一の乗降客数を誇る最大の理由は、5つの鉄道会社が1つの駅に集まっていることです。JR東日本、小田急電鉄、京王電鉄、東京メトロ丸ノ内線、都営地下鉄(新宿線・大江戸線)の5社が乗り入れています。

それぞれの路線が持つ利用者数を合算すると約350万人になるわけですが、これは単に「大きな駅」というだけでは説明がつきません。新宿駅は東京の西側から都心へ向かう通勤路線の結節点になっており、小田急線で神奈川方面から、京王線で多摩方面から、中央線で東京西部からと、東京の住宅エリアから通勤客が集中する構造になっています。

さらに新宿駅の周辺には日本最大級の繁華街・歌舞伎町や、西新宿のオフィス街、百貨店が密集するショッピングエリアがあり、通勤以外の利用者も膨大です。「通勤+商業+娯楽」のすべてが1つの駅に集約されている点が、世界一の乗降客数を生み出しています。

🚃 鉄道トリビア
新宿駅の1日約350万人という乗降客数は、静岡県の人口(約360万人)とほぼ同じ。つまり「静岡県民全員が毎日新宿駅を使っている」のと同じ規模感です。横浜市の人口(約376万人)にも迫る数字で、1つの駅に中規模の県や政令指定都市まるごとの人が出入りしていると考えると、そのスケールのすごさが実感できます。

ギネス認定は意外と最近?「世界最多の駅利用者数」の歴史

新宿駅がギネス世界記録に「世界最多の駅利用者数(Busiest railway station)」として認定されたのは、実はそれほど昔の話ではありません。認定データは2022年のもので、1日平均270万4,703人という数字が公式に記録されています。

「あれ、350万人じゃないの?」と思った方もいるでしょう。ギネスの認定は特定の年度のデータに基づいており、2022年はコロナ禍の影響でピーク時より約20%少ない数字でした。それでも世界一を獲得しているのですから、ピーク時のすごさは推して知るべしです。

ギネス認定の詳細はギネス世界記録公式サイトで確認できます。

新宿駅が世界一の規模になったのは、1960年代以降の急速な都市化がきっかけです。私鉄各社がこぞって新宿をターミナルにしたことで、郊外と都心を結ぶ結節点としての役割が確立しました。現在も駅周辺の再開発が進んでおり、乗降客数はさらに増える可能性があります。

新宿駅を使うなら知っておきたい混雑回避の裏ワザ

世界一の乗降客数を誇る新宿駅を実際に使うとなると、気になるのは混雑です。特に朝の通勤ラッシュ時(7:30〜9:00)はホームに入るだけでも一苦労。でも、いくつかのコツを知っておくだけで、だいぶ快適に移動できます。

まず、JRの改札口は「東口」「西口」「南口」「新南口」「甲州街道改札」など複数ありますが、朝のラッシュ時に最も混むのは東口と西口です。南口や新南口は比較的空いているので、目的地によっては遠回りでも南口を使ったほうがスムーズです。

時間帯をずらすのも有効で、朝は9:30を過ぎると一気に人が減ります。逆に夕方の帰宅ラッシュは17:30〜19:00がピークですが、19:30以降はかなり落ち着きます。

新宿駅の構内は「地下通路」を使うと、地上の人混みを避けて移動できます。特にJR新宿駅と小田急・京王の乗り換えは地下通路経由が快適です。Googleマップで新宿駅を見る

なぜ日本の駅ばかりがランキング上位を占めるのか?

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「私鉄王国」日本が生んだ世界に類を見ない駅構造

日本の駅がランキング上位を独占する最大の理由は、世界でもまれな「私鉄」の存在です。日本には大手私鉄16社をはじめ、中小の鉄道会社が数多く存在し、これらが競うようにターミナル駅を整備してきました。

渋谷駅を例にとると、JR東日本・東急電鉄・京王電鉄・東京メトロ・都営地下鉄の各路線が乗り入れており、これらの合計で1日約310万人が利用しています。もし渋谷駅がJRだけの駅だったら、乗降客数は100万人以下になるでしょう。

ヨーロッパでは国鉄が中心で、1つの駅に1〜2事業者しか入らないのが普通です。アメリカに至っては都市鉄道の発達が限定的で、多くの人が車で移動します。日本のように「1つの駅に5社以上が集まり、それぞれが大量の乗客を運ぶ」という状況は、世界的に見てきわめて特殊なのです。

「乗り換え文化」が乗降客数を倍増させるしくみ

もう1つの大きな要因は、日本人の「乗り換え」の多さです。日本の鉄道ネットワークは、異なる鉄道会社の路線を乗り換えて移動する前提で設計されています。A社の電車で駅に着き、B社の電車に乗り換える。このとき「A社で降車」「B社で乗車」が両方カウントされるため、乗り換え客が多い駅ほど乗降客数が膨らみます。

たとえば北千住駅(6位)は、JR常磐線・東京メトロ千代田線と日比谷線・東武スカイツリーライン・つくばエクスプレスの5路線が交差する乗り換え駅です。北千住自体が大きな繁華街というわけではありませんが、乗り換え需要だけで世界6位に食い込んでいます。

高田馬場駅(10位)も同様で、JR山手線・東京メトロ東西線・西武新宿線の乗り換え駅として、特に東西線の通勤客が大量に流入します。「駅の周りに何があるか」よりも「何路線が交差するか」が乗降客数を決めているケースが多いのです。

🎯 裏ワザ

乗り換え駅を避けたい場合は、JRや東京メトロの「直通運転」を活用しましょう。たとえば東京メトロ千代田線はJR常磐線と直通しているため、北千住で乗り換えずにそのまま都心まで行けます。直通運転を使えば、混雑した乗り換え駅のホームを歩く手間がなくなります。

通勤ラッシュの規模が世界と桁違い|首都圏の人口密度が背景に

東京圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)の人口は約3,700万人で、世界最大の都市圏です。この3,700万人の多くが毎日電車で通勤・通学しているため、主要駅に膨大な乗降客が集中します。

海外の大都市と比較してみましょう。ニューヨーク都市圏の人口は約2,000万人ですが、鉄道通勤者の割合は東京圏よりずっと低く、車通勤が主流です。ロンドンの人口は約900万人で東京23区とほぼ同じですが、地下鉄の1日利用者数は約500万人程度。東京メトロだけで1日約755万人(2024年度)を運んでいることを考えると、利用者密度の差は歴然です。

この差を生んでいるのは「住宅事情」です。東京の中心部は地価が高いため、郊外に住んで電車で通勤するスタイルが定着しました。片道1〜1.5時間の通勤も珍しくなく、これがランキング上位駅の乗降客数を押し上げているのです。

海外の「巨大駅」はなぜランキングに入らない?

ニューヨーク・ロンドン・パリ|有名駅の実力は?

海外には「駅」と聞いて思い浮かぶ有名な駅がたくさんありますが、乗降客数では日本勢に大きく差をつけられています。

ニューヨークのグランドセントラル駅は映画にもよく登場する壮麗なターミナルですが、1日の利用者数は約75万人程度です。同じニューヨークのペンステーションでも約60万人。日本のランキング上位駅の3分の1以下です。

ロンドンのウォータールー駅はイギリスで最も利用者が多い駅ですが、1日約50万人。パリ北駅はヨーロッパ最大級とされ、こちらも約70万人程度で世界ランキングでは24位にとどまっています。

有名だから利用者が多いとは限らないのが面白いところです。日本では「知名度は低いけど乗降客数は世界トップクラス」という駅がゴロゴロあります。

中国・インド|人口14億人の国の駅が入らない意外な理由

「人口が多ければ駅も混むのでは?」と思うかもしれませんが、中国とインドの駅は世界ランキングの上位にほとんど入っていません。

中国の鉄道は長距離移動がメインで、日本のような短距離通勤利用は都市部の地下鉄が担っています。北京や上海の地下鉄は急速に発展していますが、各駅の利用者は分散しており、1つの駅に350万人が集中するような構造にはなっていません。都市内の移動手段としては地下鉄のほかにバス・タクシー・配車アプリも広く使われています。

インドの鉄道は世界最大級のネットワークを持っていますが、ムンバイのチャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅など主要駅でも1日の利用者は300万人前後です。ただしインドの統計は日本ほど精緻ではなく、実際にはもっと多い可能性もあります。今後、統計の整備が進めばランキングに変動が出るかもしれません。

💡 ヒント

世界の乗降客数ランキングは「鉄道依存度」のランキングでもあります。車社会の国は駅の利用者が少なくなり、鉄道社会の国は多くなります。日本が上位を独占しているのは、「鉄道に頼って暮らしている人が世界で最も多い国」であることの証明です。

アメリカの駅が弱い根本的な理由|車社会のインパクト

アメリカは「車の国」であり、都市設計そのものが自動車移動を前提に作られています。ロサンゼルスやヒューストンのような大都市でも、鉄道よりもフリーウェイ(高速道路)が交通の主役です。

アメリカで鉄道通勤が盛んなのはニューヨーク・シカゴ・サンフランシスコなどごく一部の都市に限られます。しかもこれらの都市でさえ、車通勤者の割合が日本の大都市より圧倒的に高いのが実情です。

歴史的な背景もあります。アメリカでは1950年代以降、鉄道よりも高速道路の整備が国策として進められました。その結果、多くの都市で路面電車が廃止され、鉄道駅は衰退しました。現在は環境意識の高まりから鉄道回帰の動きもありますが、日本のような駅の利用者数には到底及びません。

「え、あの駅が世界TOP20?」と驚くランクイン駅の秘密

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北千住・高田馬場・西船橋|観光地じゃないのに世界クラス

ランキングを見て「北千住が6位?」「高田馬場が10位?」「西船橋が19位?」と驚いた方は多いはずです。いずれも観光名所があるわけでも、巨大な繁華街があるわけでもありません。

これらの駅に共通しているのは「乗り換えの要所」であることです。北千住はJR・東京メトロ2路線・東武・つくばエクスプレスの5路線が交差し、足立区民だけでなく千葉県北西部からの通勤客も大量に通過します。高田馬場は山手線と東西線の乗り換えポイントで、東西線の混雑は首都圏ワーストクラスとして知られています。

西船橋はJR総武線・京葉線・武蔵野線・東京メトロ東西線・東葉高速鉄道が集まる千葉県最大のジャンクション駅です。千葉県の郊外住宅地から東京方面へ向かう通勤客が、ここで各方面に散っていきます。

つまり、「乗り換え」が生む乗降客数は、「商業・観光」が生む乗降客数に匹敵するということ。日本の鉄道ネットワークの複雑さを象徴するランキング結果です。

大阪勢の実力|梅田・難波・天王寺がそろってランクイン

東京勢の陰に隠れがちですが、大阪からも3駅がTOP20に入っています。梅田駅(4位)、難波駅(11位)、天王寺駅(13位)です。

梅田駅は大阪の中心ターミナルで、JR大阪駅・阪急大阪梅田駅・阪神大阪梅田駅・大阪メトロ御堂筋線と梅田駅・谷町線の東梅田駅・四つ橋線の西梅田駅をすべて合算すると、1日の乗降客数は約214万人に達します。大阪・大阪梅田・梅田と名前は異なりますが、実質的に同じエリアの駅群です。

難波は南海電鉄・大阪メトロ・近鉄・JR難波が集まる南側のターミナルで、インバウンド観光客の増加で乗降客数が伸びています。天王寺はJR・大阪メトロ・近鉄が交差し、あべのハルカスの開業以降は商業利用も増えました。

大阪は東京と同じく「私鉄が発達した都市」であり、阪急・阪神・南海・近鉄・京阪の大手5社がそれぞれターミナル駅を持っています。この私鉄の充実が、大阪の駅を世界ランキングに押し上げている要因です。

東京駅が8位にとどまる理由|「日本の玄関口」なのに意外と少ない?

「東京駅が8位?新宿より下なの?」と意外に思う方は多いでしょう。東京駅は新幹線の始発駅であり、名実ともに日本の鉄道の中心地です。

しかし東京駅は「通過する駅」ではなく「始発・終着の駅」としての性格が強いのです。中央線や山手線で東京駅を利用する人は多いですが、新宿・渋谷・池袋のように複数の私鉄が乗り入れていないため、乗り換え客が限定されます。東京駅に乗り入れるのは基本的にJR各線と東京メトロ丸ノ内線だけです。

また、東京駅周辺は丸の内・大手町のオフィス街がメインで、新宿や渋谷のような大規模商業施設・繁華街は少なめです。休日の利用者が平日より少ないのも、ランキングが伸びにくい理由の1つです。

とはいえ、東京駅は新幹線のターミナルとして日本中からの利用者が集まる駅。東京駅のみどりの窓口やきっぷ購入についてはこちらの記事も参考にしてみてください。

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⚠️ 注意
ランキングの数字は「複数の鉄道会社の合算」であることを忘れないでください。東京駅のJR東日本だけの乗車人員は約43万人(2024年度)で、JR単体でもTOP3に入る実力があります。ランキングは「駅の名前が同じかどうか」で合算範囲が変わるため、純粋な駅の利用者数の比較としては注意が必要です。

乗降客数ランキング上位駅の混雑、いつがピーク?

朝ラッシュは7:30〜9:00がピーク|30分ずらすだけで体感が変わる

ランキング上位の駅を使う場合、最も重要なのは「混雑する時間帯を避ける」ことです。首都圏の朝ラッシュは7:30〜9:00がピークで、この時間帯に新宿・渋谷・池袋を利用すると、ホームを歩くだけでも人波に揉まれます。

ただし、9:00を過ぎると劇的に人が減ります。たった30分ずらすだけで、ホームの混雑度はピーク時の半分以下になることも。フレックスタイムが使える方や、午前半休の日などは9:30以降に駅を使うのがおすすめです。

逆に早朝も狙い目です。6:30〜7:00ごろはまだラッシュ前で、座れる可能性もあります。始発駅(新宿なら中央線、池袋なら丸ノ内線など)では早い時間に並べば座って通勤できることも覚えておきましょう。

帰宅ラッシュより「金曜の夜」が混む駅もある

帰宅ラッシュのピークは17:30〜19:00ですが、意外と知られていないのが「金曜日の夜」の混雑です。特に渋谷・新宿・池袋は、金曜の夜に飲食街へ繰り出す人が加わるため、通常の帰宅ラッシュより混雑が長引きます。22:00〜23:00ごろまで人が多く、終電間際まで混んでいることも。

一方、東京駅や品川駅はオフィス街が中心なので、金曜の夜でも20:00を過ぎると一気に人が減ります。駅の性格(商業系かオフィス系か)によって混雑パターンが異なるのは面白い特徴です。

平日と休日でも差があります。新宿・渋谷・池袋は休日も買い物客で賑わうため、平日の半分程度の利用者がいます。一方、北千住・西船橋・高田馬場といった通勤乗り換え駅は、休日の利用者が平日の3分の1以下に激減します。

混雑を避けるなら「改札口」と「号車」の選び方がカギ

同じ駅でも、改札口やホームの位置によって混雑度がまったく違います。ランキング上位駅でよくある失敗は、「とりあえず一番近い改札から入る」こと。メインの改札口は混みますが、少し離れた改札口はガラガラということが珍しくありません。

たとえば池袋駅では、東口(西武百貨店側)と西口(東武百貨店側)で混雑度に差があります。渋谷駅では2020年にリニューアルされたJRの中央改札が混みやすく、南改札のほうが比較的空いています。

電車に乗るときは「前寄りか後ろ寄りか」で混雑が変わります。エスカレーターや階段の近くの車両は混みますが、ホームの端の車両は空いていることが多いです。到着駅でどこに出たいかを逆算して、空いている車両を選ぶのが上級者の乗り方です。

✅ おすすめポイント

JR東日本の公式アプリ「JR東日本アプリ」では、山手線などの各駅のリアルタイム混雑情報を確認できます。乗る前にアプリでチェックしておくと、混雑する車両を避けて乗車できます。また、東京メトロの公式アプリでも各駅の混雑状況をリアルタイムで配信しています。

年間で最も混む日・空く日はいつ?

1年を通じて最も駅が混むのは、年末年始ではなく「ゴールデンウィーク直前の平日」や「お盆前の金曜日」です。帰省や旅行の利用者が通常の通勤客に上乗せされるため、新幹線始発の東京駅や品川駅はカオス状態になります。

逆に最も空くのは「年末年始(12月30日〜1月3日)」です。多くのオフィスが休みになるため、新宿・渋谷・池袋ですら普段の半分以下の利用者数になります。ガラガラの新宿駅を体験したいなら、元旦がチャンスです。

ゴールデンウィークやお盆は新幹線駅(東京・品川・上野)が混み、在来線の通勤駅(北千住・西船橋・高田馬場)は空きます。「世界ランキング上位の駅が閑散とする」珍しい光景が見られるのは、日本のカレンダーならではです。

乗降客数が増えている注目駅|ランキングは今後どう変わる?

品川駅と高輪ゲートウェイ駅|リニア開業で化ける可能性

今後のランキング変動で最も注目されているのが品川駅です。現在9位の品川駅は、リニア中央新幹線の始発駅に決定しています。リニアが開業すれば名古屋や大阪方面への利用者が品川に集中し、乗降客数が大幅に増える可能性があります。

また、品川駅の隣に2020年に開業した高輪ゲートウェイ駅も注目です。周辺で大規模な再開発が進んでおり、オフィスビルや商業施設が続々とオープンしています。現在は山手線のなかで最も利用者が少ない駅の1つですが、再開発が完了するころには大幅にランクアップする可能性があります。

品川エリアは羽田空港へのアクセスも良好で、「新幹線+リニア+在来線+羽田空港」のハブ駅として、新宿に次ぐ存在感を持つ日になるかもしれません。

大阪・梅田エリアは再開発で乗降客数アップ中

大阪では梅田エリアの再開発が急ピッチで進んでいます。2023年に開業した「グラングリーン大阪」(旧うめきた2期)や、大阪駅の地下ホーム「うめきたホーム」の開業により、梅田エリア全体の乗降客数は増加傾向にあります。

さらに2025年の大阪・関西万博の開催により、大阪メトロ中央線の延伸(夢洲方面)が実現し、大阪の鉄道ネットワーク自体が拡大しました。これにより難波駅や天王寺駅の乗降客数にも波及効果が出ています。

大阪は「私鉄の街」として東京とは異なる発展をしてきましたが、再開発とインバウンド需要の増加で、世界ランキングにおける存在感をさらに高めていくでしょう。

インバウンド回復で乗降客数が変わった駅はどこ?

コロナ後のインバウンド(訪日外国人観光客)の急回復は、特定の駅の乗降客数に大きな影響を与えています。特に顕著なのは京都駅(15位)で、観光客の増加により混雑度が体感でわかるほど上がっています。

秋葉原駅(14位)もインバウンド効果が大きい駅の1つです。アニメ・ゲームの聖地として海外からの観光客が急増しており、休日の乗降客数がコロナ前を上回る日も出てきています。

一方で、テレワークの定着により、朝の通勤ラッシュ時の乗降客数は一部の駅でコロナ前に戻りきっていません。特にオフィス街に近い東京駅や新橋駅は、平日朝の乗降客数がコロナ前の90%程度にとどまっています。「通勤の減少分をインバウンドで補填する」という新しいバランスが生まれつつあります。

🔵 乗降客数が増えている駅

京都駅(インバウンド増)
秋葉原駅(インバウンド増)
品川駅(再開発・リニア期待)
梅田駅(グラングリーン大阪)

🟠 コロナ前に戻りきっていない駅

東京駅(テレワーク影響)
新橋駅(オフィス街の需要減)
高田馬場駅(東西線の通勤減)
大手町駅(テレワーク影響)

ランキング上位駅を実際に訪れてみよう|各駅の見どころ

新宿駅|地下迷宮を攻略するなら「目的地から逆算」が鉄則

新宿駅は「ダンジョン駅」として有名です。地下通路が複雑に入り組んでおり、初めて訪れた人は高確率で迷います。攻略のコツは「自分がどこに行きたいのか」を先に決めてから、最適な出口を調べること。

西口方面は都庁やオフィス街、東口方面は歌舞伎町や映画館街、南口方面はバスタ新宿(高速バスターミナル)やNEWoMan(ニュウマン)に直結しています。目的地によって使う改札口がまったく異なるので、事前にGoogleマップで確認しておくのがベストです。

新宿駅で迷ったときは「黄色い案内看板」を探してください。JR東日本の黄色い看板は出口名と方面が書かれており、これを追いかければ必ず地上に出られます。

渋谷駅|2020年の大改装でガラッと変わった乗り換えルート

渋谷駅は2020年にJRと東京メトロ銀座線のホームが大幅にリニューアルされ、構造が大きく変わりました。以前の記憶で来ると迷子になる可能性があるので注意してください。

現在の渋谷駅は「縦移動」が多い駅になっています。JRのホームは地上2〜3階、東京メトロ銀座線は地上3階、東急東横線と東京メトロ副都心線は地下5階と、上下に大きく広がっています。エスカレーターやエレベーターの位置を把握しておくと移動がスムーズです。

渋谷駅周辺は渋谷スクランブルスクエアやMIYASHITA PARKなど新しい商業施設が続々とオープンしており、駅の乗降客数はまだまだ伸びる余地があります。Googleマップで渋谷駅を見る

上野駅|3層構造の「迷いやすい駅」を攻略するコツ

上野駅は世界ランキングTOP20からは外れていますが、新幹線・在来線・地下鉄が交差する東京北部の重要なターミナルです。地上ホーム・高架ホーム・地下ホームの3層構造になっており、初めての人には少しわかりにくい駅です。

上野駅は東北・北海道・秋田・山形・上越・北陸の各新幹線が停車するため、地方から東京へ来る人が最初に降り立つ駅でもあります。上野公園や国立博物館へのアクセスにも便利で、観光利用者も多いです。

上野駅を利用する際は、JR東日本の公式サイトに掲載されている構内図を事前に確認しておくことをおすすめします。上野駅の構内図や各改札口の詳しい解説はこちらの記事が参考になります。

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Googleマップで上野駅を見る

梅田駅|「大阪駅と同じ駅?」問題をスッキリ解説

世界4位の梅田駅ですが、「大阪駅と梅田駅は何が違うの?」という疑問を持つ方は少なくありません。答えを先に言うと、JRの駅が「大阪駅」、私鉄と地下鉄の駅が「(大阪)梅田駅」で、場所はほぼ同じです。

具体的には、JR大阪駅、阪急大阪梅田駅、阪神大阪梅田駅、大阪メトロ御堂筋線梅田駅、大阪メトロ谷町線東梅田駅、大阪メトロ四つ橋線西梅田駅が、すべて「梅田エリア」に密集しています。これらを合算して世界4位の約214万人になるわけです。

初めて大阪を訪れる方は、「大阪駅に行きたいのに梅田駅に着いた」と混乱しがちですが、実はすべて地下通路でつながっています。JRの大阪駅を基準にすれば、阪急梅田駅は北側、阪神梅田駅は南側、地下鉄は地下に位置しています。Googleマップで梅田駅エリアを見る

🚃 鉄道トリビア
阪急と阪神は以前「梅田駅」という名前でしたが、2019年10月に揃って「大阪梅田駅」に改称しました。理由は外国人観光客が「大阪駅と梅田駅は別の場所」と勘違いするケースが多かったため。駅名の変更1つとっても、インバウンド時代の工夫が見えます。

まとめ|日本の駅は世界一の「人の流れ」が見える場所

駅の乗降客数世界ランキングは、日本の鉄道がいかに多くの人の生活を支えているかを数字で見せてくれるデータです。上位20駅のうち17駅が日本の駅で、1位の新宿駅は1日約350万人がギネス認定の世界一。この圧倒的な数字は、私鉄の発達・乗り換え文化・都市構造という日本独自の要因が重なって生まれたものです。

ランキングの数字は単なるデータではなく、私たちの「毎日の移動」の集合体です。朝の通勤ラッシュで揉まれている新宿駅の乗客の1人1人が、世界一の記録を更新し続けているとも言えます。

ランキング上位の駅を使うときは、混雑回避のコツを知っているかどうかで快適さがまるで変わります。時間帯のピークを避ける、空いている改札口を選ぶ、ホームの端の車両に乗る。ちょっとした工夫で、世界一混雑する駅でも快適に過ごせます。

📝 この記事のポイントまとめ

  • 世界の駅乗降客数ランキング上位20駅のうち17駅が日本の駅
  • 1位は新宿駅で1日約350万人(ギネス認定は2022年の270万4,703人)
  • 日本が上位を独占する理由は「私鉄の発達」「乗り換え文化」「首都圏の人口密度」
  • 海外の有名駅(ニューヨーク・ロンドン・パリ)は日本のTOP20に及ばない
  • 北千住・高田馬場・西船橋など「乗り換え駅」が観光地を抑えてランクイン
  • 朝のラッシュは7:30〜9:00がピーク、30分ずらすだけで混雑は半減
  • 品川駅(リニア開業)や梅田エリア(再開発)は今後さらに乗降客数が伸びる注目駅

まずは最新の世界ランキングデータをチェックして、あなたの普段使っている駅が世界何位なのか確認してみてください。意外な発見があるかもしれません。

※料金やダイヤ、駅の設備などは変更される場合があります。お出かけ前に各鉄道会社の公式サイトで最新情報をご確認ください。

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新幹線の窓側席と駅弁をこよなく愛する鉄道リサーチャー。「乗る前に読めば、移動がもっと楽しくなる」をモットーに、きっぷの買い方から知られざる鉄道トリビアまで、とことん調べてわかりやすく発信中。

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